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第7話 内政? いや僕には無理だろ、常識的に考えて…①
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一ヶ月が経った。
それは、光陰矢の如し、なんて言葉じゃ片付けられないほどあっという間のことだった。とりあえず、この一ヶ月で僕の身に降りかかったことを挙げていく。
あの休戦協定が結ばれた後、血盟国陣営だけでなくメメント・モリ陣営も進軍を停止し、三日後から聖ヨルシカ皇国の首都アンノールでこの戦争の当事国による講和会議が始まったんだ。ちなみにその講和会議は僕ら抜きで進められた。まったく、酷い話だ。そして、大体、話が固まったということで、僕らの使節団が二週間後に呼び出されたんだけど、そこでは僕らが提示した講和条件に賠償金が加味されていた。聖ヨルシカ皇国はそれに反対してたんだけど、大イリオス帝国が敵にした国は2桁に及ぶうえそのほとんどが賛成したらしい。そして、問題はその額で、3400億セインと大イリオス帝国の今年の国家予算の約7倍だ。流石に僕らも愚痴を漏らしたが泣く泣く講和条約を受諾することにし、大イリオス帝国の王宮で僕が直接講和条約に調印した。この調印のために僕は70時間ものの練習をカタリナと費やした。こうして、遂に戦争が終結し、この講和条約はシュタインベルク条約と名付けられた。そして、僕らは戦災復興に向けて動き出すことになったけど、大きな問題が三つある。
まず一つ目は僕らが領土を半分失ったこと。これは、シュタインベルク休戦協定が発行されたあと進軍を止めたハーデス連邦が、その時軍事占領していた場所で最も有力だった貴族エーベルト侯爵と共にハーデス連邦に協力的な政府を打ち立て、イリオス連邦共和国として国家宣言したのだ。この行動は血盟国陣営―主に僕ら大イリオス帝国―が猛抗議したがハーデス連邦は黙殺し、僕らも直接的な行動には出れなかった。なので、大イリオス帝国の大地は西と東に分断されてしまった。
次に二つ目、国内の右翼と左翼による批判。シュタインベルク講和条約、イリオス連邦共和国、国内の不景気と治安悪化、などなど右側からも左側からも政府への不満が飛び込んできた。「戦争を終結するとは何事か!」とか「歴史ある王宮を屈辱の講和条約の象徴にするなどありえん!」とか「いつまで国家権力を皇帝に一極集中させているのか!」とか「イリオス主義なんて退廃的文化だ!」と、それはそれはたくさんのお手紙が。一部では武装蜂起も起こったらしく、軍隊が鎮圧に出ている(たまに鎮圧にでた軍隊がそのまま武装蜂起に参加することもあった)。ランプやボルマンといった僕の側近らも流石にシュタインベルク講和条約には難色を示したが「陛下には何か考えがあるのだろう」と勝手に納得していた。そのため、基本的にランプが主体となって国民に安定を呼び掛けている、思うように事が進んでいないらしいが。
そして最後に三つ目、この国は皇帝に権力が集中しているために、僕が内政の指揮を取らなければならないが……そんなの無理だろ、常識的に考えて。
さて、保険会社員に一国の運営ができるだろうか? 今、目の前に積まれている書類をさばけるだろうか? 敢えて言おう、不可能であると!(CV:銀河万丈)。
まぁ、茶番劇は置いといて、僕がデスクワークを行う場所は僕の公邸でもあるシュタインベルク王宮。例の講和条約を結んだ場所と同じだ。この王宮はほとんどが崩壊していて、僕の執務室は無事だったものの食堂なんて地面から草が生えている。天気によって、燦々とした気持ちの良い日光と鬱々とした大量の雨のどちらかが王宮内に降り注がれるため屋根の修復は最優先事項となっている。人手不足でまったく進んでいないけどね。
僕はカタリナによって運ばれた大量の書類と睨めっこするだけで、特にこれを片付けようという気にはなれない。何しろ、下手に手をつけて致命的なミスでも犯してしまったらごめんなさいの一言では済まなそうだからだ。
そんなことを考えていると、食い始めてもないのに書類のおかわりをカタリナが持ってきた。
「失礼します。各部署から、目を通して欲しほしいという書類が……まだ一つも手を付けていないのですか⁈」
カタリナは両手に抱える書類を落としそうになりながら言った。
「あぁ、そ、そのことなんだがな、カタリナ」
僕はおどろおどろしく口を開いた。そして、そのまま話を続ける。
「どうも、何もやればいいか全くわからないんだ……」
僕がそう言うと、カタリナは「そうなのですかぁ……」と言いながら僕に近づいてきた。
この一ヶ月は極力誰とも会わないようにし、カタリナとのコミュニケーションだけで生活していた。なので、当然なんの仕事にも着手しなかったが、その代わりにこの世界の知識を学んでいった。そのことを周りには体調の悪化と説明し、ランプやボルマン達に弁護してもらっていた。だが、いい加減それも限界な様でそろそろ僕が内政の指揮を執る必要がある……らしいが、はっきり言って無理だ。
「でも、陛下が私達を導いてくれないとこの国は回らないのですぅ」
カタリナは指を合わせながら、懇願するような眼を僕に向けてきた。
国を導く、なんて僕にはできないけど、このままほったらかしにするのも目覚めが悪い。何か、いい解決法は……。
僕は目を瞑って真剣に考え始めた。そして、しばらくすると、ある一つの提案を思いついた。
「そうだ! 別の人間に任せればいいじゃないか!」
僕は目を見開いて言った。
「え、えぇ、そんな、陛下以外の方にこの国を任せるのは……」
カタリナは肩をすくめながら言った。
そんなこと言ったって中身は違うしなぁ。
「誰か内政を行うのがとびきり上手い人とかいないのか?」
僕は言った。
「え、え~と、二人……じゃなくて! 一人だけ心当たりがあります」
カタリナは失言を言い放った政治家のような顔をし、口を真一文字に結ぶと次第に顔を俯かせていった。
「名前は?」
しかし、はやる気持ちに駆られている僕はさらなる質問をカタリナに繰り出した。
「ヨアヒム・フォン・フリードリヒ経済産業大臣ですぅ」
~おまけ 主人公が内政についてあれこれ考えている裏で~
戦争が終わったというのに中々軍縮の話が始まらない。竜一匹の一ヶ月の維持費でけでどれだけの失業者を救えると思っているのだ。
まぁ、それはともかく、今日私はマッケンゼン国防大臣とヤルオ参謀総長に呼び出されたのだが、一体何の要件だろうか? 手紙には私にとって良い話があると書いていたが、その話が国民にとっても良いものであればなお嬉しい。以前、陛下に同じような手紙で呼ばれたら、驚くべきことに「少年や老人の兵を万単位で送りたいが、どれくらい必要だ?」と聞いてきたのだ! 無論、丁重に断った。
指定された部屋に到着した私は一度深呼吸をしてその扉を開けた。
中にはマッケンゼン閣下とヤルオ参謀総長がよそよそしい態度で立ちつくしていた。
「お二人とも、少し待たせましたかな?」
私は言った。すると、マッケンゼン国防大臣が「いや、時間通りだよ。よく来t」というところまで開けた口を邪魔するように、ヤルオ参謀総長が唾を飛ばしてきた。
「遅すぎるお! こういう時はヤルオ達よりも早く来るのが礼儀だお!」
「……申し訳ございません」
私は形式的にそう言った。
「まぁまぁ、そう怒ることないじゃないか、ヤルオ君。それでだ、話というのはな」
「…………」
私はごくりと固唾を飲み込んだ。
「あの屈辱の講和条約の後、陛下が辞任された帝国軍最高司令官の席。どうだ、クレープス君、君が着いてみては?」
その申し出に私は陛下の時とは違った意味で落胆した。
私はそのような名誉はいらないと再三言っているのだがな……。
「その地位は私の身に余る物です。是非とも、別の人にくれてやってください」
私はこれまた丁重に断った。
「お前のことは嫌いだけど、お前くらいしか適任はいないんだお」
ヤルオ参謀総長まで私に帝国軍最高司令官の席を進めてきた。だが、その席に座れば現場の指揮から離れてしまうことが簡単に見えるので、私は乗り気になれない。
そこで、ここは私が別の人物を推薦することで場を諫めようと私は考えた。
「マッケンゼン国防大臣、ヤルオ参謀総長、お二人の申し出はとてもありがたいですが、私にはそれに適しておりません。それ故、辞退せていただきます。しかし、その代わりといっては何ですが、私も一人推薦したい人物がいます」
「ほう、誰かね?」
マッケンゼン国防大臣は言った。
「彼女はやる気に満ち溢れているうえに、確実に軍人としての才能があります。少々、年は若いですが……まぁ、さほど問題ないでしょう。それで、その彼女の名は、アンリ・シュレーゼマンです」
それは、光陰矢の如し、なんて言葉じゃ片付けられないほどあっという間のことだった。とりあえず、この一ヶ月で僕の身に降りかかったことを挙げていく。
あの休戦協定が結ばれた後、血盟国陣営だけでなくメメント・モリ陣営も進軍を停止し、三日後から聖ヨルシカ皇国の首都アンノールでこの戦争の当事国による講和会議が始まったんだ。ちなみにその講和会議は僕ら抜きで進められた。まったく、酷い話だ。そして、大体、話が固まったということで、僕らの使節団が二週間後に呼び出されたんだけど、そこでは僕らが提示した講和条件に賠償金が加味されていた。聖ヨルシカ皇国はそれに反対してたんだけど、大イリオス帝国が敵にした国は2桁に及ぶうえそのほとんどが賛成したらしい。そして、問題はその額で、3400億セインと大イリオス帝国の今年の国家予算の約7倍だ。流石に僕らも愚痴を漏らしたが泣く泣く講和条約を受諾することにし、大イリオス帝国の王宮で僕が直接講和条約に調印した。この調印のために僕は70時間ものの練習をカタリナと費やした。こうして、遂に戦争が終結し、この講和条約はシュタインベルク条約と名付けられた。そして、僕らは戦災復興に向けて動き出すことになったけど、大きな問題が三つある。
まず一つ目は僕らが領土を半分失ったこと。これは、シュタインベルク休戦協定が発行されたあと進軍を止めたハーデス連邦が、その時軍事占領していた場所で最も有力だった貴族エーベルト侯爵と共にハーデス連邦に協力的な政府を打ち立て、イリオス連邦共和国として国家宣言したのだ。この行動は血盟国陣営―主に僕ら大イリオス帝国―が猛抗議したがハーデス連邦は黙殺し、僕らも直接的な行動には出れなかった。なので、大イリオス帝国の大地は西と東に分断されてしまった。
次に二つ目、国内の右翼と左翼による批判。シュタインベルク講和条約、イリオス連邦共和国、国内の不景気と治安悪化、などなど右側からも左側からも政府への不満が飛び込んできた。「戦争を終結するとは何事か!」とか「歴史ある王宮を屈辱の講和条約の象徴にするなどありえん!」とか「いつまで国家権力を皇帝に一極集中させているのか!」とか「イリオス主義なんて退廃的文化だ!」と、それはそれはたくさんのお手紙が。一部では武装蜂起も起こったらしく、軍隊が鎮圧に出ている(たまに鎮圧にでた軍隊がそのまま武装蜂起に参加することもあった)。ランプやボルマンといった僕の側近らも流石にシュタインベルク講和条約には難色を示したが「陛下には何か考えがあるのだろう」と勝手に納得していた。そのため、基本的にランプが主体となって国民に安定を呼び掛けている、思うように事が進んでいないらしいが。
そして最後に三つ目、この国は皇帝に権力が集中しているために、僕が内政の指揮を取らなければならないが……そんなの無理だろ、常識的に考えて。
さて、保険会社員に一国の運営ができるだろうか? 今、目の前に積まれている書類をさばけるだろうか? 敢えて言おう、不可能であると!(CV:銀河万丈)。
まぁ、茶番劇は置いといて、僕がデスクワークを行う場所は僕の公邸でもあるシュタインベルク王宮。例の講和条約を結んだ場所と同じだ。この王宮はほとんどが崩壊していて、僕の執務室は無事だったものの食堂なんて地面から草が生えている。天気によって、燦々とした気持ちの良い日光と鬱々とした大量の雨のどちらかが王宮内に降り注がれるため屋根の修復は最優先事項となっている。人手不足でまったく進んでいないけどね。
僕はカタリナによって運ばれた大量の書類と睨めっこするだけで、特にこれを片付けようという気にはなれない。何しろ、下手に手をつけて致命的なミスでも犯してしまったらごめんなさいの一言では済まなそうだからだ。
そんなことを考えていると、食い始めてもないのに書類のおかわりをカタリナが持ってきた。
「失礼します。各部署から、目を通して欲しほしいという書類が……まだ一つも手を付けていないのですか⁈」
カタリナは両手に抱える書類を落としそうになりながら言った。
「あぁ、そ、そのことなんだがな、カタリナ」
僕はおどろおどろしく口を開いた。そして、そのまま話を続ける。
「どうも、何もやればいいか全くわからないんだ……」
僕がそう言うと、カタリナは「そうなのですかぁ……」と言いながら僕に近づいてきた。
この一ヶ月は極力誰とも会わないようにし、カタリナとのコミュニケーションだけで生活していた。なので、当然なんの仕事にも着手しなかったが、その代わりにこの世界の知識を学んでいった。そのことを周りには体調の悪化と説明し、ランプやボルマン達に弁護してもらっていた。だが、いい加減それも限界な様でそろそろ僕が内政の指揮を執る必要がある……らしいが、はっきり言って無理だ。
「でも、陛下が私達を導いてくれないとこの国は回らないのですぅ」
カタリナは指を合わせながら、懇願するような眼を僕に向けてきた。
国を導く、なんて僕にはできないけど、このままほったらかしにするのも目覚めが悪い。何か、いい解決法は……。
僕は目を瞑って真剣に考え始めた。そして、しばらくすると、ある一つの提案を思いついた。
「そうだ! 別の人間に任せればいいじゃないか!」
僕は目を見開いて言った。
「え、えぇ、そんな、陛下以外の方にこの国を任せるのは……」
カタリナは肩をすくめながら言った。
そんなこと言ったって中身は違うしなぁ。
「誰か内政を行うのがとびきり上手い人とかいないのか?」
僕は言った。
「え、え~と、二人……じゃなくて! 一人だけ心当たりがあります」
カタリナは失言を言い放った政治家のような顔をし、口を真一文字に結ぶと次第に顔を俯かせていった。
「名前は?」
しかし、はやる気持ちに駆られている僕はさらなる質問をカタリナに繰り出した。
「ヨアヒム・フォン・フリードリヒ経済産業大臣ですぅ」
~おまけ 主人公が内政についてあれこれ考えている裏で~
戦争が終わったというのに中々軍縮の話が始まらない。竜一匹の一ヶ月の維持費でけでどれだけの失業者を救えると思っているのだ。
まぁ、それはともかく、今日私はマッケンゼン国防大臣とヤルオ参謀総長に呼び出されたのだが、一体何の要件だろうか? 手紙には私にとって良い話があると書いていたが、その話が国民にとっても良いものであればなお嬉しい。以前、陛下に同じような手紙で呼ばれたら、驚くべきことに「少年や老人の兵を万単位で送りたいが、どれくらい必要だ?」と聞いてきたのだ! 無論、丁重に断った。
指定された部屋に到着した私は一度深呼吸をしてその扉を開けた。
中にはマッケンゼン閣下とヤルオ参謀総長がよそよそしい態度で立ちつくしていた。
「お二人とも、少し待たせましたかな?」
私は言った。すると、マッケンゼン国防大臣が「いや、時間通りだよ。よく来t」というところまで開けた口を邪魔するように、ヤルオ参謀総長が唾を飛ばしてきた。
「遅すぎるお! こういう時はヤルオ達よりも早く来るのが礼儀だお!」
「……申し訳ございません」
私は形式的にそう言った。
「まぁまぁ、そう怒ることないじゃないか、ヤルオ君。それでだ、話というのはな」
「…………」
私はごくりと固唾を飲み込んだ。
「あの屈辱の講和条約の後、陛下が辞任された帝国軍最高司令官の席。どうだ、クレープス君、君が着いてみては?」
その申し出に私は陛下の時とは違った意味で落胆した。
私はそのような名誉はいらないと再三言っているのだがな……。
「その地位は私の身に余る物です。是非とも、別の人にくれてやってください」
私はこれまた丁重に断った。
「お前のことは嫌いだけど、お前くらいしか適任はいないんだお」
ヤルオ参謀総長まで私に帝国軍最高司令官の席を進めてきた。だが、その席に座れば現場の指揮から離れてしまうことが簡単に見えるので、私は乗り気になれない。
そこで、ここは私が別の人物を推薦することで場を諫めようと私は考えた。
「マッケンゼン国防大臣、ヤルオ参謀総長、お二人の申し出はとてもありがたいですが、私にはそれに適しておりません。それ故、辞退せていただきます。しかし、その代わりといっては何ですが、私も一人推薦したい人物がいます」
「ほう、誰かね?」
マッケンゼン国防大臣は言った。
「彼女はやる気に満ち溢れているうえに、確実に軍人としての才能があります。少々、年は若いですが……まぁ、さほど問題ないでしょう。それで、その彼女の名は、アンリ・シュレーゼマンです」
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