112 / 191
第十二章
第五話 喧嘩が終わったらもう防衛戦になりました
しおりを挟む
「お前、俺を倒しちまうなんてなかなかやるじゃないか! 見直したぞ」
勝利したその日の夜、俺はベオと酒を飲んでいた。
「なぁ、俺たち一応歪みあっていたんじゃないのか? どうして一緒に酒を飲んでいる」
「まぁ、まぁ、細かいことは気にするな。喧嘩をすれば相手の力量が分かる。俺はお前の実力を認めた。なら、あとは仲直りの飲み会をするだけだ」
まぁ、ベオが敗北を気にしていないのなら、別にいいのだけどなぁ。
「だけど、まだ俺は完全に敗北したとは思っていないからな。今度はどっちが多くの酒を飲めるか勝負だ! お前に拒否権はないからな。おーい、ねえちゃん。酒の追加だ! 樽ごと持って来い」
はは、今度は酒で勝負かよ。まぁ、こっちでも負けるつもりはないけれどな。
俺はベオと盃を交し、一晩飲み合った。
「あー、頭が痛い。ベオのせいで、二日酔いじゃないか」
翌日、頭を抑えながら、町中を歩く。
防衛の依頼を受けた以上は、しっかりと仕事をしなければな。取り敢えず町の外壁に沿って警備をするか。
町の出入り口にたどり着き、今から周辺を巡廻しようとしたときだ。
土煙が上がり、何かがこちらに近づいて来ていた。
「まさか!」
目を凝らして遠くを見る。すると仮面を被った部族風の集団が、こちらに向かって猛スピードで走って来ていた。
「やっぱりシャーマン! ライトウォール」
呪文を唱えて町全体を光の壁で覆う。
これだけ広範囲の防御壁は初めてだ。おそらく強度は低い。時間稼ぎにしかならないだろうな。
「今の内に襲撃を知らせないと」
マリーたちなら、俺の魔法を見て気付いてくれるかもしれないけど、ピンポイントで教えないとここに来るまでに時間がかかってしまう。
「エコイングボイス」
反響魔法を唱えると、大きく息を吸い、声を上げる。
「シロウだ! 現在シャーマンが町の出入り口に向かっている。俺の防御壁で時間を稼いでいるが、応援を頼む」
声を出すと、音が反響して何度も繰り返される。
さて、戦闘を開始しますか。
シャーマンたちは俺に気付くと走るのを止め、一定の距離を置く。そして弓を構えると矢を放ってきた。
しかし、全ての攻撃は光の壁に阻まれて当たることはない。
「攻撃とはこうするんだ! ウエポンカーニバル&ウエポンアロー!」
呪文を唱え、複数の得物を防御壁の外に展開させると一斉に放つ。
『ぎゃあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
敵の多くは剣や槍などが突き刺さり、地面に倒れる。
それなりの数を倒したはずなのに、全然数が減っていないじゃないか。次々と敵の援軍がやって来やがる。
「シロウ、待たせたな! 援軍に来たぞ! お前ら、自警団の意地を見せやがれ!」
「おおー!」
ベオが救援にやってくると、彼は部下たちを引き連れてシャーマンたちに突っ込もうとする。
「ベオ待て」
「おおお……ぶへっ」
彼を制止させようと声をかけるも遅かった。ベオは防御壁に顔面から突っ込み、反動で地面に倒れる。
「こいつはいったい?」
「すまない。シャーマンの進行を食い止めるために防御壁を張っていた。今すぐ解除する」
町を覆っていた防御壁がなくなると、ベオは飛び出し、シャーマンたちに拳を叩き込む。
「オラ!」
「アニキに続け!」
自警団の団長であるベオに続き、雪崩れ込むように彼の部下が魔物を攻撃していく。
「シロウ、お待たせしましたわ」
「遅くなってごめんね」
「町の人から回復系のポーションをもらっていたんだ」
「わたしはミラーカさんのレシピを使ってこの回復ポーションを上級のものにしておきますわ」
『ワン、ワン、ワン』
自警団の活躍を見守っていると、マリーたちが合流した。
「みんな! 相手は強くないけれど、油断するな! 倒しても次々と増援がやってきて切りがない」
「わかりましたわ。皆さん、気合いを入れて行きますわよ」
マリーが返事をすると、彼女は鞭を振り回す。
数が多い以上は、俺一人でこいつらを片付けるのは面倒臭い。ここはあの時の魔物の襲撃と同じようにするか。
「エンハンスドボディー、スピードスター、サルコペニア!」
仲間たちに肉体強化、俊足の魔法をかけ、シャーマンには攻撃力、防御力、素早さがの三つが激減する弱体化の魔法をかける。
マリーの放った鞭が魔物に当たると、シャーマンは勢いよく吹き飛ばされ、後続を巻き込む。
数の差は能力で埋めるしかない。一人、一人が超一流の戦士になれば、みんなで無双できるはずだ。
俺のサポートにより、敵の数はどんどん減って行く。地面には多くの魔物の死体が倒れている状況だ。
これなら、何とか防衛成功できそうだな。うん? あのシャーマンは何だ? 一人だけ離れたところにいやがる。
攻めて来ているシャーマンから離れ、一人だけ戦闘に参加していないシャーマンを見つけた。
やつは握っている杖を掲げると紫色の禍々しい光を放った。
「おい! こいつはいったいどういうことだ!」
「魔物共が生き返りやがった!」
自警団の人たちが驚きの声を上げた。
まさか! あのシャーマンはプリーストクラスなのか!
魔物にも職業が存在する場合がある。その職業に就けば、通常とは違う能力を得ることができるのだ。
プリーストの場合は、死んだ者を生き返らせたり、傷付いた者を癒したりすることがきる。
「そんな! せっかく倒したのに、生き返ってしまうだなんて」
「これじゃあ倒す意味がないよ! どうしよう!」
「生き返るのならまた倒せばいいさ。私が手駒にする」
マリーとクロエが戸惑っていると、ミラーカが倒したシャーマンに液体の入った瓶を投げつける。
すると、シャーマンの肉が爛れて骨だけとなり、ボーンシャーマンとなった。
「これで、私の指揮下に入った。さぁ、同士討ちをしろ……何! どうして私を攻撃する!」
不思議なことに、ミラーカが骸化させた魔物は、彼女を攻撃してきた。
「ミラーカ危ない! ゼイレゾナンス・バイブレーション」
音の魔法を発動した瞬間、ボーンシャーマンの骨が砕け、地面に落ちる。
ボーンシャーマンと同じ周波数の音を出して振動を加え続けたことで、骨を疲労破壊させた。
「操る権利を奪われてしまった! これはいったい」
ミラーカが驚きの声を上げるが、俺は瞬時に気付く。
敵軍にはネクロマンサークラスのシャーマンもいやがるのか。
ネクロマンサーの職について居れば、死体や骨を操ることができる。見つけることができないが、きっとどこかにいるのだろう。
こうなったら、ネクロマンサーなんか関係なく全滅させるだけだ。
「ショック!」
見えている範囲の魔物に失神魔法をかける。意識を失った魔物たちは、次々と倒れ出した。
これだけの数を地面に這つくばせれば、ネクロマンサーも巻き込んでいるはず。
「みんな今のうちこいつらを倒していてくれ! 俺は魔物の大量発生の原因を突き止めてくる」
仲間たちに声をかけ、原因を探るべく、一人で突っ走る。
勝利したその日の夜、俺はベオと酒を飲んでいた。
「なぁ、俺たち一応歪みあっていたんじゃないのか? どうして一緒に酒を飲んでいる」
「まぁ、まぁ、細かいことは気にするな。喧嘩をすれば相手の力量が分かる。俺はお前の実力を認めた。なら、あとは仲直りの飲み会をするだけだ」
まぁ、ベオが敗北を気にしていないのなら、別にいいのだけどなぁ。
「だけど、まだ俺は完全に敗北したとは思っていないからな。今度はどっちが多くの酒を飲めるか勝負だ! お前に拒否権はないからな。おーい、ねえちゃん。酒の追加だ! 樽ごと持って来い」
はは、今度は酒で勝負かよ。まぁ、こっちでも負けるつもりはないけれどな。
俺はベオと盃を交し、一晩飲み合った。
「あー、頭が痛い。ベオのせいで、二日酔いじゃないか」
翌日、頭を抑えながら、町中を歩く。
防衛の依頼を受けた以上は、しっかりと仕事をしなければな。取り敢えず町の外壁に沿って警備をするか。
町の出入り口にたどり着き、今から周辺を巡廻しようとしたときだ。
土煙が上がり、何かがこちらに近づいて来ていた。
「まさか!」
目を凝らして遠くを見る。すると仮面を被った部族風の集団が、こちらに向かって猛スピードで走って来ていた。
「やっぱりシャーマン! ライトウォール」
呪文を唱えて町全体を光の壁で覆う。
これだけ広範囲の防御壁は初めてだ。おそらく強度は低い。時間稼ぎにしかならないだろうな。
「今の内に襲撃を知らせないと」
マリーたちなら、俺の魔法を見て気付いてくれるかもしれないけど、ピンポイントで教えないとここに来るまでに時間がかかってしまう。
「エコイングボイス」
反響魔法を唱えると、大きく息を吸い、声を上げる。
「シロウだ! 現在シャーマンが町の出入り口に向かっている。俺の防御壁で時間を稼いでいるが、応援を頼む」
声を出すと、音が反響して何度も繰り返される。
さて、戦闘を開始しますか。
シャーマンたちは俺に気付くと走るのを止め、一定の距離を置く。そして弓を構えると矢を放ってきた。
しかし、全ての攻撃は光の壁に阻まれて当たることはない。
「攻撃とはこうするんだ! ウエポンカーニバル&ウエポンアロー!」
呪文を唱え、複数の得物を防御壁の外に展開させると一斉に放つ。
『ぎゃあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
敵の多くは剣や槍などが突き刺さり、地面に倒れる。
それなりの数を倒したはずなのに、全然数が減っていないじゃないか。次々と敵の援軍がやって来やがる。
「シロウ、待たせたな! 援軍に来たぞ! お前ら、自警団の意地を見せやがれ!」
「おおー!」
ベオが救援にやってくると、彼は部下たちを引き連れてシャーマンたちに突っ込もうとする。
「ベオ待て」
「おおお……ぶへっ」
彼を制止させようと声をかけるも遅かった。ベオは防御壁に顔面から突っ込み、反動で地面に倒れる。
「こいつはいったい?」
「すまない。シャーマンの進行を食い止めるために防御壁を張っていた。今すぐ解除する」
町を覆っていた防御壁がなくなると、ベオは飛び出し、シャーマンたちに拳を叩き込む。
「オラ!」
「アニキに続け!」
自警団の団長であるベオに続き、雪崩れ込むように彼の部下が魔物を攻撃していく。
「シロウ、お待たせしましたわ」
「遅くなってごめんね」
「町の人から回復系のポーションをもらっていたんだ」
「わたしはミラーカさんのレシピを使ってこの回復ポーションを上級のものにしておきますわ」
『ワン、ワン、ワン』
自警団の活躍を見守っていると、マリーたちが合流した。
「みんな! 相手は強くないけれど、油断するな! 倒しても次々と増援がやってきて切りがない」
「わかりましたわ。皆さん、気合いを入れて行きますわよ」
マリーが返事をすると、彼女は鞭を振り回す。
数が多い以上は、俺一人でこいつらを片付けるのは面倒臭い。ここはあの時の魔物の襲撃と同じようにするか。
「エンハンスドボディー、スピードスター、サルコペニア!」
仲間たちに肉体強化、俊足の魔法をかけ、シャーマンには攻撃力、防御力、素早さがの三つが激減する弱体化の魔法をかける。
マリーの放った鞭が魔物に当たると、シャーマンは勢いよく吹き飛ばされ、後続を巻き込む。
数の差は能力で埋めるしかない。一人、一人が超一流の戦士になれば、みんなで無双できるはずだ。
俺のサポートにより、敵の数はどんどん減って行く。地面には多くの魔物の死体が倒れている状況だ。
これなら、何とか防衛成功できそうだな。うん? あのシャーマンは何だ? 一人だけ離れたところにいやがる。
攻めて来ているシャーマンから離れ、一人だけ戦闘に参加していないシャーマンを見つけた。
やつは握っている杖を掲げると紫色の禍々しい光を放った。
「おい! こいつはいったいどういうことだ!」
「魔物共が生き返りやがった!」
自警団の人たちが驚きの声を上げた。
まさか! あのシャーマンはプリーストクラスなのか!
魔物にも職業が存在する場合がある。その職業に就けば、通常とは違う能力を得ることができるのだ。
プリーストの場合は、死んだ者を生き返らせたり、傷付いた者を癒したりすることがきる。
「そんな! せっかく倒したのに、生き返ってしまうだなんて」
「これじゃあ倒す意味がないよ! どうしよう!」
「生き返るのならまた倒せばいいさ。私が手駒にする」
マリーとクロエが戸惑っていると、ミラーカが倒したシャーマンに液体の入った瓶を投げつける。
すると、シャーマンの肉が爛れて骨だけとなり、ボーンシャーマンとなった。
「これで、私の指揮下に入った。さぁ、同士討ちをしろ……何! どうして私を攻撃する!」
不思議なことに、ミラーカが骸化させた魔物は、彼女を攻撃してきた。
「ミラーカ危ない! ゼイレゾナンス・バイブレーション」
音の魔法を発動した瞬間、ボーンシャーマンの骨が砕け、地面に落ちる。
ボーンシャーマンと同じ周波数の音を出して振動を加え続けたことで、骨を疲労破壊させた。
「操る権利を奪われてしまった! これはいったい」
ミラーカが驚きの声を上げるが、俺は瞬時に気付く。
敵軍にはネクロマンサークラスのシャーマンもいやがるのか。
ネクロマンサーの職について居れば、死体や骨を操ることができる。見つけることができないが、きっとどこかにいるのだろう。
こうなったら、ネクロマンサーなんか関係なく全滅させるだけだ。
「ショック!」
見えている範囲の魔物に失神魔法をかける。意識を失った魔物たちは、次々と倒れ出した。
これだけの数を地面に這つくばせれば、ネクロマンサーも巻き込んでいるはず。
「みんな今のうちこいつらを倒していてくれ! 俺は魔物の大量発生の原因を突き止めてくる」
仲間たちに声をかけ、原因を探るべく、一人で突っ走る。
11
お気に入りに追加
1,979
あなたにおすすめの小説

パークラ認定されてパーティーから追放されたから田舎でスローライフを送ろうと思う
ユースケ
ファンタジー
俺ことソーマ=イグベルトはとある特殊なスキルを持っている。
そのスキルはある特殊な条件下でのみ発動するパッシブスキルで、パーティーメンバーはもちろん、自分自身の身体能力やスキル効果を倍増させる優れもの。
だけどその条件がなかなか厄介だった。
何故ならその条件というのが────

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

無能扱いされた実は万能な武器職人、Sランクパーティーに招かれる~理不尽な理由でパーティーから追い出されましたが、恵まれた新天地で頑張ります~
詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)
ファンタジー
鍛冶職人が武器を作り、提供する……なんてことはもう古い時代。
現代のパーティーには武具生成を役目とするクリエイターという存在があった。
アレンはそんなクリエイターの一人であり、彼もまたとある零細パーティーに属していた。
しかしアレンはパーティーリーダーのテリーに理不尽なまでの要望を突きつけられる日常を送っていた。
本当は彼の適性に合った武器を提供していたというのに……
そんな中、アレンの元に二人の少女が歩み寄ってくる。アレンは少女たちにパーティーへのスカウトを受けることになるが、後にその二人がとんでもない存在だったということを知る。
後日、アレンはテリーの裁量でパーティーから追い出されてしまう。
だが彼はクビを宣告されても何とも思わなかった。
むしろ、彼にとってはこの上なく嬉しいことだった。
これは万能クリエイター(本人は自覚無し)が最高の仲間たちと紡ぐ冒険の物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる