78 / 191
第九章
第九章 第二話 ブラゴの屈辱
しおりを挟む
~ブラゴ視点~
僕ことブラゴは、崩壊した闘技場の陰に隠れながら、シロウたちを見る。
「やってくれましたね。まさか一度ならず二度までも僕たちの邪魔をしてくれるとは。まぁ、まだ実験段階ではありましたし、いい研究結果を得られたと前向きに考えるとしましょう」
さて、これからどうしようミラーカに続いて、僕の作戦までもがシロウに邪魔をされて失敗したなんて報告をしてしまえば、間違いなく僕はミラーカと同じ処分が下される。
このまま報告はできない。次に仲間たちと連絡を取るときは、いい報告でなければならない。
「早急に次の作戦を考えなければならないですね。シロウに一泡吹かせるような屈辱を与える作戦を考えなければ」
「ブラゴこれはどういうことですか? あなたが考えたシナリオとは結末が違うようですが?」
背後から女性の声が聞こえ、僕は身の毛がよだった。
「ガ、ガーベラ」
振り返って女の名を呟く。彼女は僕を冷ややかに見ていた。
バレてしまった。バレってしまった。もう、言い訳はできない。おそらく彼女は僕の作戦が失敗したことをリーダーに伝えるだろう。そうなれば、僕もミラーカのように追放されてしまう。もし、彼女と同じような道を辿ってしまえば、僕は行くところがなくなる。
心臓の鼓動が激しく高鳴っているのが聞こえてくる。おそらく僕の白い肌は、青白くなっているだろう。
「頼むガーベラ。この失敗は必ず挽回してみせる。だから、リーダーには報告しないでくれ」
彼女は僕に視線を送ったまま微動だにしない。
「まぁ、いいでしょう。あなたには以前の借りがありますので、今回は見なかったことにします」
ガーベラの言葉に、僕は安堵した。
よかった。彼女に貸しを作っておいて。
「それで、次の作戦はもう考えているのですか?」
「いや、まだだ。これから考える」
「そうですか。ですが、あまり報告が遅いとリーダーも痺れを切らします。迅速に終わらせることをお勧めしますよ」
「そんなこと、言われなくともわかっている」
忠告を受け、僕は歯を食いしばる。
そんなことは、わざわざ言われなくとも理解している。だけど、次の作戦が思いつかない。まさか僕の作戦が失敗に終わるとは思ってもいなかったのだから。
シロウを嘗めすぎていた。いや、そもそもレオ君を利用しようと考えていたところから間違いだったのだ。弱い人間でも寄生型のミミックを使えば、強くなると思っていた。だけど所詮ザコを強くしたところで能力に限界があった。
デンバー国で一番の冒険者であるコーウを騙して利用していたほうが、もしかしたら勝てていたのではないか?
レオ君が弱いせいで、今の僕は追い詰められている。全てはあの男のせいだ。彼が弱すぎるのが悪い。僕の作戦は完璧だったのだ。
失敗の責任を他者にぶつけることで、少しだけ気が晴れたような気がした。
「その様子だと、失敗したときのことを考えてはいないようですね。では、借りの利子を払いましょう。あなたの作戦と同時に、私が水面下で行っていた作戦の一部を提供しましょう」
ガーベラの言葉に、僕は複雑な気持ちになる。
正直、今の状況で彼女の作戦を譲ってもらうのはありがたい。だけど彼女はこういった。僕の作戦と同時に水面下で行っていたと。つまり、彼女は僕の作戦が成功するとは最初から思っていなかったということになる。
最初から、僕を信じていなかったのだ。
くそう。仲間たちからも信用されていなかったってことかよ!
僕は拳を強く握り、唇を噛んだ。
「ありがとう。その作戦を譲ってもらうよ」
「そうですか。既に種は蒔いておりますので、後はあなたの判断で実行してください」
ガーベラが顔を近づけると、耳元で彼女が行っていた作戦を教えてもらう。
なるほど、そういうことか。確かにそれなら、内部から崩壊させることができるかもしれない。それに人間という生き物は、顔見知りが相手だと本気を出せない生き物だ。成功確率も高いはず。
「因みにそいつらの意識はどの位残っているのですか?」
「そうですね。基本的には身体の支配権は彼らにありますが、こちらが合図を送った途端に操り人形に切り替わります。なので、近隣の者であったとしても違和感に気づかないはずです」
「それはいいですね。必要なときだけ使うことができる駒は便利です。では、早速向かうとしましょうか」
僕はニヤリと口角を上げる。そしてシロウたちに気づかれることなく闘技場を出ると、ある町に向かった。
数日が過ぎたある日の夜、僕は目的地の屋敷の前に来ていた。
「ここがガーベラの言っていたお屋敷ですか。男爵家だけあって、そこそこいい建物ではないですか」
門を開けて敷地内に入ると、今度は屋敷の扉を開けて中に入った。
「さて、目的の人物はどこにいるのかな?」
ガーベラの情報によると、普段は書斎で仕事をしていると言っていた。ひとまずはそこに向かうとしよう。
屋敷内を歩いていると、書斎と書かれたプレートのある部屋を発見した。
どうやらここのようですね。では、入ってみるとしましょうか。
扉を開けて中に入る。
「おや? もう夜食の時間だったかね? すまないがいつものところに置いておいてくれ」
男爵は僕をメイドか何かと勘違いをしているようだ。こちらを見ないで書類に釘付けとなっている。
「こんばんは。悪いが夜食は用意していないんだ。ごめんね」
「なんだ貴様は! どこから入ってきた」
僕が声をかけたことで、ようやく彼はこの部屋に入ってきたのが屋敷の者ではないことに気づいたようだ。こちらに鋭い視線を向けてくる。
「僕の名はブラゴ。悪いが、シロウを倒すための人形になってもらうよ」
「侵入者だ! 誰か来てくれ!」
彼は大声を上げて助けを求める。その刹那、この書斎に複数の男たちが入ってきた。
「侵入者よ。我がオルウィン家に侵入したのが運の尽きだったな。この屋敷には警備として凄腕の格闘家を雇っている。やつを拘束しろ!」
男爵が僕を捕まえるように言うと、男たちは一斉に襲いかかってきた。
「僕を捕まえる? やれるものならやってみてください」
ニヤリと笑みを溢しながら僕は指をパチンと鳴らす。その瞬間、男たちを含め、男爵たちの動きも止まる。
「アハハハハ! これはいい! ガーベラが言ったとおりですね」
僕は男爵に近づき耳元で囁く。
「今日からよろしく頼むよ、僕のお人形」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
僕ことブラゴは、崩壊した闘技場の陰に隠れながら、シロウたちを見る。
「やってくれましたね。まさか一度ならず二度までも僕たちの邪魔をしてくれるとは。まぁ、まだ実験段階ではありましたし、いい研究結果を得られたと前向きに考えるとしましょう」
さて、これからどうしようミラーカに続いて、僕の作戦までもがシロウに邪魔をされて失敗したなんて報告をしてしまえば、間違いなく僕はミラーカと同じ処分が下される。
このまま報告はできない。次に仲間たちと連絡を取るときは、いい報告でなければならない。
「早急に次の作戦を考えなければならないですね。シロウに一泡吹かせるような屈辱を与える作戦を考えなければ」
「ブラゴこれはどういうことですか? あなたが考えたシナリオとは結末が違うようですが?」
背後から女性の声が聞こえ、僕は身の毛がよだった。
「ガ、ガーベラ」
振り返って女の名を呟く。彼女は僕を冷ややかに見ていた。
バレてしまった。バレってしまった。もう、言い訳はできない。おそらく彼女は僕の作戦が失敗したことをリーダーに伝えるだろう。そうなれば、僕もミラーカのように追放されてしまう。もし、彼女と同じような道を辿ってしまえば、僕は行くところがなくなる。
心臓の鼓動が激しく高鳴っているのが聞こえてくる。おそらく僕の白い肌は、青白くなっているだろう。
「頼むガーベラ。この失敗は必ず挽回してみせる。だから、リーダーには報告しないでくれ」
彼女は僕に視線を送ったまま微動だにしない。
「まぁ、いいでしょう。あなたには以前の借りがありますので、今回は見なかったことにします」
ガーベラの言葉に、僕は安堵した。
よかった。彼女に貸しを作っておいて。
「それで、次の作戦はもう考えているのですか?」
「いや、まだだ。これから考える」
「そうですか。ですが、あまり報告が遅いとリーダーも痺れを切らします。迅速に終わらせることをお勧めしますよ」
「そんなこと、言われなくともわかっている」
忠告を受け、僕は歯を食いしばる。
そんなことは、わざわざ言われなくとも理解している。だけど、次の作戦が思いつかない。まさか僕の作戦が失敗に終わるとは思ってもいなかったのだから。
シロウを嘗めすぎていた。いや、そもそもレオ君を利用しようと考えていたところから間違いだったのだ。弱い人間でも寄生型のミミックを使えば、強くなると思っていた。だけど所詮ザコを強くしたところで能力に限界があった。
デンバー国で一番の冒険者であるコーウを騙して利用していたほうが、もしかしたら勝てていたのではないか?
レオ君が弱いせいで、今の僕は追い詰められている。全てはあの男のせいだ。彼が弱すぎるのが悪い。僕の作戦は完璧だったのだ。
失敗の責任を他者にぶつけることで、少しだけ気が晴れたような気がした。
「その様子だと、失敗したときのことを考えてはいないようですね。では、借りの利子を払いましょう。あなたの作戦と同時に、私が水面下で行っていた作戦の一部を提供しましょう」
ガーベラの言葉に、僕は複雑な気持ちになる。
正直、今の状況で彼女の作戦を譲ってもらうのはありがたい。だけど彼女はこういった。僕の作戦と同時に水面下で行っていたと。つまり、彼女は僕の作戦が成功するとは最初から思っていなかったということになる。
最初から、僕を信じていなかったのだ。
くそう。仲間たちからも信用されていなかったってことかよ!
僕は拳を強く握り、唇を噛んだ。
「ありがとう。その作戦を譲ってもらうよ」
「そうですか。既に種は蒔いておりますので、後はあなたの判断で実行してください」
ガーベラが顔を近づけると、耳元で彼女が行っていた作戦を教えてもらう。
なるほど、そういうことか。確かにそれなら、内部から崩壊させることができるかもしれない。それに人間という生き物は、顔見知りが相手だと本気を出せない生き物だ。成功確率も高いはず。
「因みにそいつらの意識はどの位残っているのですか?」
「そうですね。基本的には身体の支配権は彼らにありますが、こちらが合図を送った途端に操り人形に切り替わります。なので、近隣の者であったとしても違和感に気づかないはずです」
「それはいいですね。必要なときだけ使うことができる駒は便利です。では、早速向かうとしましょうか」
僕はニヤリと口角を上げる。そしてシロウたちに気づかれることなく闘技場を出ると、ある町に向かった。
数日が過ぎたある日の夜、僕は目的地の屋敷の前に来ていた。
「ここがガーベラの言っていたお屋敷ですか。男爵家だけあって、そこそこいい建物ではないですか」
門を開けて敷地内に入ると、今度は屋敷の扉を開けて中に入った。
「さて、目的の人物はどこにいるのかな?」
ガーベラの情報によると、普段は書斎で仕事をしていると言っていた。ひとまずはそこに向かうとしよう。
屋敷内を歩いていると、書斎と書かれたプレートのある部屋を発見した。
どうやらここのようですね。では、入ってみるとしましょうか。
扉を開けて中に入る。
「おや? もう夜食の時間だったかね? すまないがいつものところに置いておいてくれ」
男爵は僕をメイドか何かと勘違いをしているようだ。こちらを見ないで書類に釘付けとなっている。
「こんばんは。悪いが夜食は用意していないんだ。ごめんね」
「なんだ貴様は! どこから入ってきた」
僕が声をかけたことで、ようやく彼はこの部屋に入ってきたのが屋敷の者ではないことに気づいたようだ。こちらに鋭い視線を向けてくる。
「僕の名はブラゴ。悪いが、シロウを倒すための人形になってもらうよ」
「侵入者だ! 誰か来てくれ!」
彼は大声を上げて助けを求める。その刹那、この書斎に複数の男たちが入ってきた。
「侵入者よ。我がオルウィン家に侵入したのが運の尽きだったな。この屋敷には警備として凄腕の格闘家を雇っている。やつを拘束しろ!」
男爵が僕を捕まえるように言うと、男たちは一斉に襲いかかってきた。
「僕を捕まえる? やれるものならやってみてください」
ニヤリと笑みを溢しながら僕は指をパチンと鳴らす。その瞬間、男たちを含め、男爵たちの動きも止まる。
「アハハハハ! これはいい! ガーベラが言ったとおりですね」
僕は男爵に近づき耳元で囁く。
「今日からよろしく頼むよ、僕のお人形」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
30
お気に入りに追加
1,828
あなたにおすすめの小説
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話
猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。
バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。
『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか?
※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です
※カクヨム・小説家になろうでも公開しています
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる