47 / 191
第六章
第二話 ミラーカが仲間になりたそうにこちらを見ている
しおりを挟む
「俺たちの仲間になりたいだと?」
赤い髪をサイドテールにしている魔族の女の子、ミラーカの言葉に、俺の鼓動は早鐘を打っていた。
どういうつもりなんだ。どうして彼女はそんなことを言う?
普通に考えれば、彼女が俺の仲間になりたいなんてありえない。だって、ミラーカは魔族だ。魔族は人族を見下し、魔物を使役することもできる。魔族が人族と行動を共にしようなんて考えは、普通は起こさない。
彼女の思考が読めない。何で俺たちの仲間になりたいなんて発想がでてくる?
「どうして俺たちの仲間になりたいのか、その理由を訊いてもいいか?」
ミラーカの考えがわからず、俺は彼女に訊ねる。
「最初からそのつもりさ。理由もなしに仲間になれるなんて思ってもいないからね。サザークでの魔物の襲撃事件があっただろう」
彼女の問いかけに、俺は無言で頷く。
「その作戦の責任者は私だったのさ。でも、シロウに敗北し、軍資金を奪われた責任を負わされ、とある組織から追放されてね。だから仕返しにシロウ側について、やつらの邪魔をしようと考えたんだ」
ミラーカの説明を聞き、一応彼女の動機は理解した。
組織を追放され、身寄りがなくなったので俺を頼ってきたという訳だ。
でも、だからと言ってそう簡単には首を縦に振るわけにはいかない。彼女はこれまで多くの人間を実験動物として扱ってきたのだ。彼女を仲間にするということは、危険と隣り合わせになるということ。隙を衝かれれば、実験という名目で俺を襲ってくるかもしれない。
「ワタクシは反対ですわ! あなたをシロウのパーティーに入れる訳にはいきません」
考えていると、マリーが反対の意見を言い、俺の腕に自身の腕を絡ませてくる。
「私も反対です!」
続いてクロエも俺の腕に自身の腕を絡ませてきた。
今の俺は、二人の女の子に両腕を拘束されている状態だ。
「おい、何で二人とも俺の腕に抱きつく」
マリーとクロエに声をかけた瞬間、目の前にいたミラーカがいなくなったかと思うと、身体に重みを感じる。
「まぁ、まぁ、そう言わずに仲良くしようじゃないか。シロウは私たち三人でシェアをしよう」
「いつの間に背後に!」
「しかもどうしてシロウさんにおぶされているのですか! 離れてください!」
クロエの言葉に、俺の首に手を回して抱きついているのはミラーカであることを知る。
一応彼女の動きは目で追えていた。だけど、マリーとクロエが抱きついていたので、背後を振り向くことができなかった。
まぁ、身体に重みを感じた段階で、ある程度は予想できていたのだけど。
「シロウから離れなさい! 彼はワタクシのものですわ!」
「シロウさんはマリーさんだけのものではないですよ! ですが、魔族であるあなたが入る余地なんて、これっぽっちもないのですから」
「足を引っ張るなよ! せっかく人が百歩譲って三人でシェアしようって言っているのに、そんなことをするのなら、独占させてもらうからね」
マリーとクロエが、俺からミラーカを引き摺り下ろそうとする。けれど彼女は抵抗し、余計に離れまいと密着してきた。
服越しではあるが、背中にミラーカの胸が圧しつけられる。
背中に伝わる感触からは、クロエよりもマリーよりも大きく感じられる。
「おい、なんか騒がしいぞ」
「あれを見ろよ。男女が揉めていないか?」
マリーたちが大声を上げていたせいで、近くにいた町の人達が集まってきた。
これはヤバイな。おそらく彼らには痴話喧嘩のように映っているだろう。これ以上野次馬が集まっては、男たちからゴミを見るような目を向けられ、罵られるかもしれない。
とにかく彼女たちの口喧嘩を止めさせなければ。
「美女たちが英雄様を取り合っているよ」
「さすが英雄様だ。俺たちとはレベルが違うぜ」
「俺も英雄になって、美少女たちにちやほやされたい」
「それは無理がある。いくら俺たちが努力をしたところで、英雄様のようにはならない。最初から備わっている素質が違うからな」
集まった城下町の人々が、俺たちを見ながら羨ましがるような言葉を口にする。
彼らの言葉を聞き、この時は本気で英雄と呼ばれてよかったと思った。
もし、俺が町を救っていなければ、英雄とは呼ばれなかった。その場合、今のような状態に陥っていたら、間違いなく真逆の反応だっただろう。
いくら俺でも、陰口のような言葉を聞かされれば、精神的にくるものがあるからな。
城下町の人々の反応がいいとは言え、この場に留まったままなのはよくない。
「マリー、クロエ、一旦離れるから彼女を引っ張るのは止めてくれ。ミラーカも俺から離れてくれないか。リーダーの命令は絶対だろう」
「わ、わかりましたわ」
「うー、それを言われたら逆らうことはできないですね」
俺の指示に従い、マリーとクロエはミラーカから手を離す。しかし、魔族の女の子だけは俺から離れようとはしなかった。
「二人は俺の指示に従ったぞ。早くミラーカも俺から離れてくれ」
「どうして私がシロウの言うことを聞かないといけない。私は仲間にはなっていないよ。つまり、好きなようにすることができる」
そうだった。まだ仲間になりたいという話の段階であって、まだ俺たちのパーティーに入ったわけではない。だから俺の指示に従う必要は彼女にはないのだ。
「ほらほら、早く仲間にしないとどんどん人が集まって来るぞ」
「わ、わかりましたわ。特別に仲間に入れてあげますから、それ以上シロウに引っ付かないでください」
「マリーさんの言うとおりです。仲間になっていいですから、シロウさんから離れてください」
「二人から許可が出たんだ。これで決まりだね」
マリーとクロエが俺に訊ねることなくミラーカを仲間にすると言った途端、魔族の女の子は俺の首に回していた手を放し、俺から降りる。
「と言う訳で今日からよろしくシロウ」
振り返るとミラーカはニヤリと笑い、白い歯を見せる。
こうして強引にもミラーカが俺のパーティーに正式加入することになった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
赤い髪をサイドテールにしている魔族の女の子、ミラーカの言葉に、俺の鼓動は早鐘を打っていた。
どういうつもりなんだ。どうして彼女はそんなことを言う?
普通に考えれば、彼女が俺の仲間になりたいなんてありえない。だって、ミラーカは魔族だ。魔族は人族を見下し、魔物を使役することもできる。魔族が人族と行動を共にしようなんて考えは、普通は起こさない。
彼女の思考が読めない。何で俺たちの仲間になりたいなんて発想がでてくる?
「どうして俺たちの仲間になりたいのか、その理由を訊いてもいいか?」
ミラーカの考えがわからず、俺は彼女に訊ねる。
「最初からそのつもりさ。理由もなしに仲間になれるなんて思ってもいないからね。サザークでの魔物の襲撃事件があっただろう」
彼女の問いかけに、俺は無言で頷く。
「その作戦の責任者は私だったのさ。でも、シロウに敗北し、軍資金を奪われた責任を負わされ、とある組織から追放されてね。だから仕返しにシロウ側について、やつらの邪魔をしようと考えたんだ」
ミラーカの説明を聞き、一応彼女の動機は理解した。
組織を追放され、身寄りがなくなったので俺を頼ってきたという訳だ。
でも、だからと言ってそう簡単には首を縦に振るわけにはいかない。彼女はこれまで多くの人間を実験動物として扱ってきたのだ。彼女を仲間にするということは、危険と隣り合わせになるということ。隙を衝かれれば、実験という名目で俺を襲ってくるかもしれない。
「ワタクシは反対ですわ! あなたをシロウのパーティーに入れる訳にはいきません」
考えていると、マリーが反対の意見を言い、俺の腕に自身の腕を絡ませてくる。
「私も反対です!」
続いてクロエも俺の腕に自身の腕を絡ませてきた。
今の俺は、二人の女の子に両腕を拘束されている状態だ。
「おい、何で二人とも俺の腕に抱きつく」
マリーとクロエに声をかけた瞬間、目の前にいたミラーカがいなくなったかと思うと、身体に重みを感じる。
「まぁ、まぁ、そう言わずに仲良くしようじゃないか。シロウは私たち三人でシェアをしよう」
「いつの間に背後に!」
「しかもどうしてシロウさんにおぶされているのですか! 離れてください!」
クロエの言葉に、俺の首に手を回して抱きついているのはミラーカであることを知る。
一応彼女の動きは目で追えていた。だけど、マリーとクロエが抱きついていたので、背後を振り向くことができなかった。
まぁ、身体に重みを感じた段階で、ある程度は予想できていたのだけど。
「シロウから離れなさい! 彼はワタクシのものですわ!」
「シロウさんはマリーさんだけのものではないですよ! ですが、魔族であるあなたが入る余地なんて、これっぽっちもないのですから」
「足を引っ張るなよ! せっかく人が百歩譲って三人でシェアしようって言っているのに、そんなことをするのなら、独占させてもらうからね」
マリーとクロエが、俺からミラーカを引き摺り下ろそうとする。けれど彼女は抵抗し、余計に離れまいと密着してきた。
服越しではあるが、背中にミラーカの胸が圧しつけられる。
背中に伝わる感触からは、クロエよりもマリーよりも大きく感じられる。
「おい、なんか騒がしいぞ」
「あれを見ろよ。男女が揉めていないか?」
マリーたちが大声を上げていたせいで、近くにいた町の人達が集まってきた。
これはヤバイな。おそらく彼らには痴話喧嘩のように映っているだろう。これ以上野次馬が集まっては、男たちからゴミを見るような目を向けられ、罵られるかもしれない。
とにかく彼女たちの口喧嘩を止めさせなければ。
「美女たちが英雄様を取り合っているよ」
「さすが英雄様だ。俺たちとはレベルが違うぜ」
「俺も英雄になって、美少女たちにちやほやされたい」
「それは無理がある。いくら俺たちが努力をしたところで、英雄様のようにはならない。最初から備わっている素質が違うからな」
集まった城下町の人々が、俺たちを見ながら羨ましがるような言葉を口にする。
彼らの言葉を聞き、この時は本気で英雄と呼ばれてよかったと思った。
もし、俺が町を救っていなければ、英雄とは呼ばれなかった。その場合、今のような状態に陥っていたら、間違いなく真逆の反応だっただろう。
いくら俺でも、陰口のような言葉を聞かされれば、精神的にくるものがあるからな。
城下町の人々の反応がいいとは言え、この場に留まったままなのはよくない。
「マリー、クロエ、一旦離れるから彼女を引っ張るのは止めてくれ。ミラーカも俺から離れてくれないか。リーダーの命令は絶対だろう」
「わ、わかりましたわ」
「うー、それを言われたら逆らうことはできないですね」
俺の指示に従い、マリーとクロエはミラーカから手を離す。しかし、魔族の女の子だけは俺から離れようとはしなかった。
「二人は俺の指示に従ったぞ。早くミラーカも俺から離れてくれ」
「どうして私がシロウの言うことを聞かないといけない。私は仲間にはなっていないよ。つまり、好きなようにすることができる」
そうだった。まだ仲間になりたいという話の段階であって、まだ俺たちのパーティーに入ったわけではない。だから俺の指示に従う必要は彼女にはないのだ。
「ほらほら、早く仲間にしないとどんどん人が集まって来るぞ」
「わ、わかりましたわ。特別に仲間に入れてあげますから、それ以上シロウに引っ付かないでください」
「マリーさんの言うとおりです。仲間になっていいですから、シロウさんから離れてください」
「二人から許可が出たんだ。これで決まりだね」
マリーとクロエが俺に訊ねることなくミラーカを仲間にすると言った途端、魔族の女の子は俺の首に回していた手を放し、俺から降りる。
「と言う訳で今日からよろしくシロウ」
振り返るとミラーカはニヤリと笑い、白い歯を見せる。
こうして強引にもミラーカが俺のパーティーに正式加入することになった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
43
お気に入りに追加
1,979
あなたにおすすめの小説

パークラ認定されてパーティーから追放されたから田舎でスローライフを送ろうと思う
ユースケ
ファンタジー
俺ことソーマ=イグベルトはとある特殊なスキルを持っている。
そのスキルはある特殊な条件下でのみ発動するパッシブスキルで、パーティーメンバーはもちろん、自分自身の身体能力やスキル効果を倍増させる優れもの。
だけどその条件がなかなか厄介だった。
何故ならその条件というのが────
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる