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第八章
第五話 テオの出生後の話し②
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~テオの母親視点~
「おい、何をしている! 早くバリケードを完成させろ!」
「くそう! どうしてこうなってしまったんだよ! 国境の警備兵たちは気付かなかったのか」
「無駄口を叩くな。今は1秒だって時間を無駄にできないんだから」
テオちゃんを抱き抱えながら城下町を囲う壁の外に出ると、兵士たちは急ピッチで魔族と戦う準備を進めていた。
みんな険しい顔付きをしている。それにこの場の空気が張り詰めているわね。やっぱりテオちゃんを連れて来るべきではなかったかしら?
「これは女王様、自ら視察に来られたのですか?」
現場の様子を窺っていると、第一部隊の隊長が声をかけてくる。
「ええ、こんな非常事態に呑気に城の中にいる訳にはいかないので」
「安心してください。女王様と王子様の命は、この私の命を引き換えにしてでもお守りいたします」
「頼みましたね。ですが、無理だけはしないでください。既に民たちの避難を開始しております。敵の狙いはハルト様が残された異世界の道具の数々、それらは厳重に保管されています。たとえ城が陥落したとしても、魔族たちには渡らないでしょう」
「畏まりました。第一部隊の隊長として大局を見極め、引き際の時は撤退を指示します。女王様はそろそろお城にお戻りください。いつ敵の第一陣が来るか分からないのですので」
「分かりました。後はお願いします。第一部隊は精鋭揃いの猛者ばかり、期待しておりますよ」
第一部隊長に激励を送り、踵を返すとこの場を去り、城下町に入ります。
城下町も、第二部隊の兵士たちが避難誘導をしている。
住民の中には赤子を抱き抱えた母親が、子を泣き止ませようと必死になってあやしている。
テオちゃんも含め、多くの子どもたちが平和に暮らせるようにわたくしも頑張らなければ。
城に帰還して玉座に座り、時が来るのを待つ。
わたくしができることは、ある程度やり尽くした。後は天運に身を任せるだけ。
「神様、精霊様、そしてハルト様、どうかこの国や民たちをお守りください」
我が子を抱き抱えながら崇拝するお方たちに祈りを捧げる。
「伝令! 魔族が城内に侵入しました!」
「なんですって!」
伝令兵の言葉を聞き、思わず驚愕してしまう。
そんなバカな。もちろん城内に入られることも想定していたわ。でも、いくらなんでも早すぎる。
「女王様は王子様を連れてお逃げください!」
「その必要はないですよ。女王様」
聞き覚えのある声が聞こえ、ハッとなる。家臣の1人がいつの間に玉座の間を訪れていた。
「ワールダーク、それはいったいどう言うことなのです」
彼を見た瞬間、なぜか背筋に寒気が感じた。
ニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべている彼に対して、嫌悪感を覚える。
「どういうことも何も、ここであなたは死ぬのです。この兵士のように」
「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ワールダークが懐から探検を取り出し、兵士に突き刺す。
「ワールダーク! あなた、何をやって!」
「何をって見ての通りですよ。兵士を刺しただけじゃないですか? 少しでも女王を守ろうとするものを排除しただけです」
再びニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべるワールダーク。その姿を見て確信した。この男は普通ではない。
「あなたは本当に人間なのですか!」
「ええ、人間ですよ。ただちょっと野心が強すぎただけです。王を殺害し、私がこの国の王になると言う野心がね。さぁ、魔族たちよ! この場に召喚され、あの女王と王子を殺すのだ!」
ワールダークが声を上げると、切られた兵士の傷口から勢い良く血が噴き出し、魔法陣を描く。そしてその魔法陣が怪しく輝くと、中から魔族たちが次々と現れた。
その数は5人
『ふぅ、やっと待機状態から解放されたな』
『本当に面倒臭い。人間の城など、直ぐに攻撃して落とせば良いものの』
『そう言うなよ。だってここは、魔王様を倒したあのハルトが作った国だ。やつが異世界から持ち出した兵器だってあるって噂だからな』
『そうそう、念には念を入れなくては』
『さぁ、血祭りを始めようではないか』
「驚かれましたか? 私はこいつら魔族と契約を交わし、人間の血を使って転移させる力を授けていただきました」
人間の血を使って転移ですって! それなら、突如城内に魔族が現れたのにも納得が行く。
魔族が迫っていることを伝えたのはワールダーク。全ては彼の策略だったってことね。
「その顔はお気付きになられましたか。その通りですよ。女王様の周辺には常に凄腕の護衛が付いている。だから魔族が近付いている情報を敢えて開示し、戦力を分断したのですよ。お優しいあなたのことです。自分の身の安全よりも、民のための多くの兵士を割くと思っていました」
勝ち誇ったかのように、ワールダークはニヤリと不気味に笑う。
「さぁ、女王と王子を殺せ! 魔族ども! そうすれば、私がこの国の王だ!」
わたくしに向け、ワールダークが指を向けると魔族たちに指示を出す。
『お前、何か勘違いしていないか?』
「はい?」
『そうそう。勘違いをしている。確かにお前と契約はしているが、利用しているのは俺たちだ』
『所詮人間など魔族にとってはおもちゃだ。そう言う訳でご苦労さん。もうお前は用済みだ。消えてもらうよ』
魔族の1人が火球魔法を発動し、ワールダークに放つ。
「ぷぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
絶叫を上げ、ワールダークは火だるまになりながら床を転げ回る。しかし途中で力尽きたようで、全く動かなくなった。
炎が消えると、丸焦げになったワールダークの死体が現れる。
『人間の丸焼き一丁上がり!』
『うえー、不味そう』
『さぁ、ハルトの遺産である異世界の道具を渡せ、そうすれば苦しまないように一思いに殺してやる』
じわじわと、魔族たちが距離を詰めて来る。ここは、わたくし自ら戦うしかない。
テオちゃんの服の中に、名前を書いた紙を入れる。これでもしものことが起きたとしても、この子がどんな子なのか分かってくれるはず。
「魔族ども、あんまりわたくしを舐めないでください。これでも、初代国王ハルト様の末裔なのですから!」
「おい、何をしている! 早くバリケードを完成させろ!」
「くそう! どうしてこうなってしまったんだよ! 国境の警備兵たちは気付かなかったのか」
「無駄口を叩くな。今は1秒だって時間を無駄にできないんだから」
テオちゃんを抱き抱えながら城下町を囲う壁の外に出ると、兵士たちは急ピッチで魔族と戦う準備を進めていた。
みんな険しい顔付きをしている。それにこの場の空気が張り詰めているわね。やっぱりテオちゃんを連れて来るべきではなかったかしら?
「これは女王様、自ら視察に来られたのですか?」
現場の様子を窺っていると、第一部隊の隊長が声をかけてくる。
「ええ、こんな非常事態に呑気に城の中にいる訳にはいかないので」
「安心してください。女王様と王子様の命は、この私の命を引き換えにしてでもお守りいたします」
「頼みましたね。ですが、無理だけはしないでください。既に民たちの避難を開始しております。敵の狙いはハルト様が残された異世界の道具の数々、それらは厳重に保管されています。たとえ城が陥落したとしても、魔族たちには渡らないでしょう」
「畏まりました。第一部隊の隊長として大局を見極め、引き際の時は撤退を指示します。女王様はそろそろお城にお戻りください。いつ敵の第一陣が来るか分からないのですので」
「分かりました。後はお願いします。第一部隊は精鋭揃いの猛者ばかり、期待しておりますよ」
第一部隊長に激励を送り、踵を返すとこの場を去り、城下町に入ります。
城下町も、第二部隊の兵士たちが避難誘導をしている。
住民の中には赤子を抱き抱えた母親が、子を泣き止ませようと必死になってあやしている。
テオちゃんも含め、多くの子どもたちが平和に暮らせるようにわたくしも頑張らなければ。
城に帰還して玉座に座り、時が来るのを待つ。
わたくしができることは、ある程度やり尽くした。後は天運に身を任せるだけ。
「神様、精霊様、そしてハルト様、どうかこの国や民たちをお守りください」
我が子を抱き抱えながら崇拝するお方たちに祈りを捧げる。
「伝令! 魔族が城内に侵入しました!」
「なんですって!」
伝令兵の言葉を聞き、思わず驚愕してしまう。
そんなバカな。もちろん城内に入られることも想定していたわ。でも、いくらなんでも早すぎる。
「女王様は王子様を連れてお逃げください!」
「その必要はないですよ。女王様」
聞き覚えのある声が聞こえ、ハッとなる。家臣の1人がいつの間に玉座の間を訪れていた。
「ワールダーク、それはいったいどう言うことなのです」
彼を見た瞬間、なぜか背筋に寒気が感じた。
ニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべている彼に対して、嫌悪感を覚える。
「どういうことも何も、ここであなたは死ぬのです。この兵士のように」
「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ワールダークが懐から探検を取り出し、兵士に突き刺す。
「ワールダーク! あなた、何をやって!」
「何をって見ての通りですよ。兵士を刺しただけじゃないですか? 少しでも女王を守ろうとするものを排除しただけです」
再びニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべるワールダーク。その姿を見て確信した。この男は普通ではない。
「あなたは本当に人間なのですか!」
「ええ、人間ですよ。ただちょっと野心が強すぎただけです。王を殺害し、私がこの国の王になると言う野心がね。さぁ、魔族たちよ! この場に召喚され、あの女王と王子を殺すのだ!」
ワールダークが声を上げると、切られた兵士の傷口から勢い良く血が噴き出し、魔法陣を描く。そしてその魔法陣が怪しく輝くと、中から魔族たちが次々と現れた。
その数は5人
『ふぅ、やっと待機状態から解放されたな』
『本当に面倒臭い。人間の城など、直ぐに攻撃して落とせば良いものの』
『そう言うなよ。だってここは、魔王様を倒したあのハルトが作った国だ。やつが異世界から持ち出した兵器だってあるって噂だからな』
『そうそう、念には念を入れなくては』
『さぁ、血祭りを始めようではないか』
「驚かれましたか? 私はこいつら魔族と契約を交わし、人間の血を使って転移させる力を授けていただきました」
人間の血を使って転移ですって! それなら、突如城内に魔族が現れたのにも納得が行く。
魔族が迫っていることを伝えたのはワールダーク。全ては彼の策略だったってことね。
「その顔はお気付きになられましたか。その通りですよ。女王様の周辺には常に凄腕の護衛が付いている。だから魔族が近付いている情報を敢えて開示し、戦力を分断したのですよ。お優しいあなたのことです。自分の身の安全よりも、民のための多くの兵士を割くと思っていました」
勝ち誇ったかのように、ワールダークはニヤリと不気味に笑う。
「さぁ、女王と王子を殺せ! 魔族ども! そうすれば、私がこの国の王だ!」
わたくしに向け、ワールダークが指を向けると魔族たちに指示を出す。
『お前、何か勘違いしていないか?』
「はい?」
『そうそう。勘違いをしている。確かにお前と契約はしているが、利用しているのは俺たちだ』
『所詮人間など魔族にとってはおもちゃだ。そう言う訳でご苦労さん。もうお前は用済みだ。消えてもらうよ』
魔族の1人が火球魔法を発動し、ワールダークに放つ。
「ぷぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
絶叫を上げ、ワールダークは火だるまになりながら床を転げ回る。しかし途中で力尽きたようで、全く動かなくなった。
炎が消えると、丸焦げになったワールダークの死体が現れる。
『人間の丸焼き一丁上がり!』
『うえー、不味そう』
『さぁ、ハルトの遺産である異世界の道具を渡せ、そうすれば苦しまないように一思いに殺してやる』
じわじわと、魔族たちが距離を詰めて来る。ここは、わたくし自ら戦うしかない。
テオちゃんの服の中に、名前を書いた紙を入れる。これでもしものことが起きたとしても、この子がどんな子なのか分かってくれるはず。
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