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第七章
第十話 テオ君が迎えに来た!
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~ルナ視点~
「こうなってしまっては強行手段よ! ウォーターポンプ!」
私はストライクに向けて水圧の高い水の魔法を放つ。
彼は至近距離から魔法を直撃することになる。吹き飛ばされて転がれば、しばらくは起き上がれないはずだわ。そしてその間に脱出するのよ。
近くにあのメイドがいない以上は、必ず脱出ができる。
頭の中で脱出するための経路を考えていると、ストライクが吹き飛ばされていないことに必ず気付く。
嘘! どうして吹き飛ばされないのよ!
「あ、危なかった。いきなり魔法を発動しないでくださいよ。びっくりしたじゃないですか。まぁ、ルナさんからしたら当然の反応なので、まぁ許しますが」
真顔で淡々と言葉を連ねるストライクの前には、炎が見える。
炎で水を防いだって言うの! この人、テオ君並みの魔力と知識を持っているわ。
「驚かないのですね。普通は炎が水を防ぐだなんて有り得ないって叫びますが」
「知っているからね。水の冷却効果を炎の発熱量が上回っていれば、炎は消えずに燃え続ける」
「さすがルナさん」
このままでは意味がない。戦いの音を聞き付けて誰かが来るかもしれないわ。
魔法を消すと、ストライクから距離を空けて様子を窺う。
まさか彼がここまでの実力を持っているとは予想外だったわ。子爵の息子なだけあるわね。
「ルナさんの気持ちも分かります。ですが、時には諦めることも肝心な時がありますよ。諦めない気持ちを持つことは大事です。ですが、頑張った先に必ず幸せになるとは限らない。そんなに僕のことが嫌なのですか?」
ストライクがゆっくりと距離を縮めてくる。
「嫌いではないわ。あなたはとても良い人よ。でも、私はこの婚約に納得していないの。私が今いるべき場所はここではないわ。私がいるべき場所はーー」
「テオ・ローゼですか?」
自分がいるべき場所を告げようとしたその時、ストライクがテオ君の名を口に出す。
「テオ君を知っているの!」
「ええ、海岸でちょっと知り合いまして」
テオ君が近くに来ている!
彼が近くまで来ていることを知った瞬間、涙が流れそうになる。
良かった。ちゃんと迎えに来てくれたんだ。
「ですが、彼はここには来られないでしょう」
「それって、どう言うことなの?」
テオ君が近くに来ているのに屋敷に辿り着けない理由を訊ねる。
「この島には結界が貼られていましてね。侵入自体はできますが、外からではこの屋敷が分からないようにしてあるのです」
結界でこの屋敷の存在が分からなくしてある。でも、テオ君なら大丈夫よ。彼ならそんな障がいは簡単に突破してしまうわ。
「落ち着いていますね。彼はそんなに信頼できる方なのですか? 何を根拠にあの男を信頼しているのですか?」
テオ君の存在を知った途端に、私が落ち着きを取り戻したことがバレてしまった。そのせいで信頼する根拠を問われる。
「テオ君はね、予言の人なの。この世界の救世主になる人なんだから。私は彼に何度も救われた。今回だってきっと助けに来てくれるわ」
根拠を語った瞬間、ストライクは人差し指で頬を書き、視線を逸らす。
この人、どうして急に照れ出すの?
「まぁ、その男がどんなに凄かろうと、私と父上がいる。きっとその男はルナさんの救出は無理でしょう。返り討ちに合って終わりです」
ゴホンと咳払いをしながら、ストライクはテオ君が私を助けることはできないと妄想を語る。
ふんだ! 油断していれば良いわ。テオ君が来れば、あなたなんか一撃なんだから。
テオ君がこの島にいることが分かり、私の気分も大分良くなった。
きっと彼なら必ず私の目の前に現れる。なら、ここはお姫様のように勇者が来るのを待つべきだわ。
安心していると、風が吹いて体が震える。
予定以上に外に長くいたわね。そろそろ屋敷内に戻った方が良いかもしれないわ。
屋敷に戻ろうとかと思ったその瞬間、私の手はストライクに握られる。
「体が震えているので、もしやと思いましたが、やっぱり体が冷えていますね」
包み込むようにして握られた彼の手は温かく、なぜか安心してしまう。
こんなこと、テオ君にもされたこと何てなかったなぁ……って何を考えているのよ! 私は!
この手がテオ君だったのなら、そう考えてしまっている自分に気付き、恥ずかしさを覚える。
なぜか知らないけれど、この人に触れていると変な方向に考えてしまうわ。
今は距離を置いた方が良さそうね。
相手に対して悪いことをしているように思えるけれど、包まれるように握られている手を払い、私は屋敷の中に戻ろうとする。
その瞬間、屋敷の中が慌ただしいことに気付いた。
屋敷の中で何かが起きている。
もしかしてテオ君が来てくれたの!
久しぶりに会えるテオ君のことを思っていると、心臓の鼓動が早くなっていることに気付く。
テオ君! 私はここよ!
心の中で彼の名を叫ぶと、庭にたくさんの人物が現れた。
嘘! これってどう言うことなの!
中庭に出て来たのは、お父様に屋敷の使用人たち、そしてアバン子爵と思われる男性だ。でも、アバン子爵の隣には不思議なことにストライクがいた。
これってどう言うことなの! どうしてストライクが2人もいるの?
「僕の偽物め! ルナから離れろ!」
私の隣りにいるストライクに向けてあちら側にいるストライクが声を上げる。
どっちが本物なの?
「こうなってしまっては強行手段よ! ウォーターポンプ!」
私はストライクに向けて水圧の高い水の魔法を放つ。
彼は至近距離から魔法を直撃することになる。吹き飛ばされて転がれば、しばらくは起き上がれないはずだわ。そしてその間に脱出するのよ。
近くにあのメイドがいない以上は、必ず脱出ができる。
頭の中で脱出するための経路を考えていると、ストライクが吹き飛ばされていないことに必ず気付く。
嘘! どうして吹き飛ばされないのよ!
「あ、危なかった。いきなり魔法を発動しないでくださいよ。びっくりしたじゃないですか。まぁ、ルナさんからしたら当然の反応なので、まぁ許しますが」
真顔で淡々と言葉を連ねるストライクの前には、炎が見える。
炎で水を防いだって言うの! この人、テオ君並みの魔力と知識を持っているわ。
「驚かないのですね。普通は炎が水を防ぐだなんて有り得ないって叫びますが」
「知っているからね。水の冷却効果を炎の発熱量が上回っていれば、炎は消えずに燃え続ける」
「さすがルナさん」
このままでは意味がない。戦いの音を聞き付けて誰かが来るかもしれないわ。
魔法を消すと、ストライクから距離を空けて様子を窺う。
まさか彼がここまでの実力を持っているとは予想外だったわ。子爵の息子なだけあるわね。
「ルナさんの気持ちも分かります。ですが、時には諦めることも肝心な時がありますよ。諦めない気持ちを持つことは大事です。ですが、頑張った先に必ず幸せになるとは限らない。そんなに僕のことが嫌なのですか?」
ストライクがゆっくりと距離を縮めてくる。
「嫌いではないわ。あなたはとても良い人よ。でも、私はこの婚約に納得していないの。私が今いるべき場所はここではないわ。私がいるべき場所はーー」
「テオ・ローゼですか?」
自分がいるべき場所を告げようとしたその時、ストライクがテオ君の名を口に出す。
「テオ君を知っているの!」
「ええ、海岸でちょっと知り合いまして」
テオ君が近くに来ている!
彼が近くまで来ていることを知った瞬間、涙が流れそうになる。
良かった。ちゃんと迎えに来てくれたんだ。
「ですが、彼はここには来られないでしょう」
「それって、どう言うことなの?」
テオ君が近くに来ているのに屋敷に辿り着けない理由を訊ねる。
「この島には結界が貼られていましてね。侵入自体はできますが、外からではこの屋敷が分からないようにしてあるのです」
結界でこの屋敷の存在が分からなくしてある。でも、テオ君なら大丈夫よ。彼ならそんな障がいは簡単に突破してしまうわ。
「落ち着いていますね。彼はそんなに信頼できる方なのですか? 何を根拠にあの男を信頼しているのですか?」
テオ君の存在を知った途端に、私が落ち着きを取り戻したことがバレてしまった。そのせいで信頼する根拠を問われる。
「テオ君はね、予言の人なの。この世界の救世主になる人なんだから。私は彼に何度も救われた。今回だってきっと助けに来てくれるわ」
根拠を語った瞬間、ストライクは人差し指で頬を書き、視線を逸らす。
この人、どうして急に照れ出すの?
「まぁ、その男がどんなに凄かろうと、私と父上がいる。きっとその男はルナさんの救出は無理でしょう。返り討ちに合って終わりです」
ゴホンと咳払いをしながら、ストライクはテオ君が私を助けることはできないと妄想を語る。
ふんだ! 油断していれば良いわ。テオ君が来れば、あなたなんか一撃なんだから。
テオ君がこの島にいることが分かり、私の気分も大分良くなった。
きっと彼なら必ず私の目の前に現れる。なら、ここはお姫様のように勇者が来るのを待つべきだわ。
安心していると、風が吹いて体が震える。
予定以上に外に長くいたわね。そろそろ屋敷内に戻った方が良いかもしれないわ。
屋敷に戻ろうとかと思ったその瞬間、私の手はストライクに握られる。
「体が震えているので、もしやと思いましたが、やっぱり体が冷えていますね」
包み込むようにして握られた彼の手は温かく、なぜか安心してしまう。
こんなこと、テオ君にもされたこと何てなかったなぁ……って何を考えているのよ! 私は!
この手がテオ君だったのなら、そう考えてしまっている自分に気付き、恥ずかしさを覚える。
なぜか知らないけれど、この人に触れていると変な方向に考えてしまうわ。
今は距離を置いた方が良さそうね。
相手に対して悪いことをしているように思えるけれど、包まれるように握られている手を払い、私は屋敷の中に戻ろうとする。
その瞬間、屋敷の中が慌ただしいことに気付いた。
屋敷の中で何かが起きている。
もしかしてテオ君が来てくれたの!
久しぶりに会えるテオ君のことを思っていると、心臓の鼓動が早くなっていることに気付く。
テオ君! 私はここよ!
心の中で彼の名を叫ぶと、庭にたくさんの人物が現れた。
嘘! これってどう言うことなの!
中庭に出て来たのは、お父様に屋敷の使用人たち、そしてアバン子爵と思われる男性だ。でも、アバン子爵の隣には不思議なことにストライクがいた。
これってどう言うことなの! どうしてストライクが2人もいるの?
「僕の偽物め! ルナから離れろ!」
私の隣りにいるストライクに向けてあちら側にいるストライクが声を上げる。
どっちが本物なの?
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