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第五章
第七話 誘拐事件
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「「「誘拐事件!」」」
女将さんの話を聞き、俺たちは同じタイミングで声を上げた。
「そうなのよ。攫われた人の特徴が、若い女の赤髪の子なの。だからこの町には赤い髪の女の子は外出しないし、外に出たとしても赤髪が分からないように隠しているわ。中には髪を染めている子もいるのよ。だから、1泊したら、早朝この町から出て行きなさい」
女性の話しを聞き、ようやくこの町の人たちがルナさんを見ていた理由が分かった。
町民たちはルナさんが赤髪の女の子だから、見ていたのだ。
でも、それなら声をかけて、女将さんみたいに注意してくれたら良かったのに。
「なら、女将さんは何も心配しなくていいね。赤毛だけど、若くないから攫われる心配をしなくていい」
「そうそう、もう若くないおばぁさんだから攫われる心配はないわ。後50歳若ければ……って、せからしいわ! よく初対面の人に失礼なことを言えたものだね!」
メリュジーナが思ったことを口走ると、女将さんがノリツッコミを入れる。
「メリュジーナ! お前、何て失礼なことを言うんだ!」
「お姉さんごめんなさい。この子、時々考えないで思ったことを口にすることがあるの! 悪気があって言った訳ではないから」
俺とルナさんは、必死になって女将さんに謝る。
もし、彼女の機嫌を損ねてこの宿屋に泊めてもらえなかったら、最悪野宿をすることになるかもしれない。誘拐の話しを聞いてしまった以上は、危険な行為は極力避けるべきだ。
「悪気があって言ったのなら、尚更タチが悪いわ! まぁ、良いわよ。あなたたちを追い出してその子が誘拐でもされたら、私のせいにされそうだからね。ほら、これがあんたたちの部屋だ。さっさと部屋で引きこもっていな」
女将さんが一部屋分の鍵を渡してくる。
本当は部屋をふたつ借りたかったが、有無を言わせない圧を感じたので、素直に一部屋分の料金を支払った。
フロントから離れ、1泊する部屋の前に来ると、鍵穴に鍵を差し込んでロックを解除する。
扉を開けて中に入ると、掃除の行き届いた綺麗な部屋だった。ベッドが3台、それに箪笥やテーブル、椅子の3脚ある。シャワールームと書れたネームプレートのある扉もあることから、結構良い部屋を借りたのだろう。
「わーい! 柔らかそうなベッドだ!」
メリュジーナがベッドにダイブする中、俺は壁に近付き窓を開ける。
この部屋からは大通りが見え、多くの通行人の姿を目撃することができる。
見渡しが良いな。これなら怪しい人が外を彷徨いても、直ぐに発見することができそうだ。
まぁ、明日この町を出ては行くが、警戒くらいはしておいた方が良いだろう。
「私、シャワーを浴びて来る! メリュジーナも一緒に浴びようよ」
「えー、わたしは歩き疲れたからこのまま寝たい。心配ならご主人様と一緒に入れば?」
「そ、それは……ちょっと……問題があるって言うか」
ルナさんが頬を朱にしてチラリと俺の方を見てくる。
仕方がないな。ここは人肌脱ぐとするか。
「メリュジーナ、ルナさんと一緒にシャワーを浴びてこい。命令だ」
「はぁ、分かったよ。ご主人様がそう言うのなら命令に従う。ルナも子どもじゃないのだから、シャワーくらい1人で入れるようになってよね」
メリュジーナがベッドから起き上がると、やれやれと言いたげに肩をすくめる。
さてと、彼女たちがシャワーを浴びている間に、食材などの買い出しでもするか。
「俺は食材や補給に必要なものを買って来るよ」
「ありがとうテオ君、お願いするわ」
彼女たちに部屋を出ることを告げると、鳥籠の中に入っているマーペを見る。
「パーぺ、お前はここで留守番を頼んだ」
『僕は番犬じゃないのだけど? まぁ、良いやお土産よろしく!』
ちゃっかりお土産を頼まれ、苦笑いを浮かべる。
パペット人形に、何を買ってくれば良いんだよ。
「覚えていたらな。俺、人形のお願い事は3歩で忘れる特殊な鳥頭だから、忘れている可能性が高いけど」
『それって完全に買って来る気がないじゃないか! 人形で良いよ! 兄ちゃんと離れて淋しいんだよ』
いや、念話をしているじゃないか。全然寂しくないだろうが!
思わず口走りそうになったが、グッと堪える。もし、ここでボロを出してしまっては、俺が念話を盗み聞きしていたことがバレてしまう。
「分かった人形な」
パペット人形がお人形遊びをするシーンを想像すると、なんともシュールだ。
部屋を出てフロントのところに来ると、カウンターには女将さんが客だと思われる男と話しているのが見た。だけどヒソヒソ話しをしているようで、会話の内容までは聞こえない。
そのまま素通りをしようとドアに向かって歩く。しかし、俺の姿に気付いたのか、女将さんは会話を中断して愛想笑いを浮かべてきた。
「出かけるのかい?」
「ええ、ちょっと買い物に」
軽く返事を返し、そのまま扉を開けて外に出た。
宿屋を出て大通りを歩く。そして必要なものが売っている店を見つけると、食材などを買って、今後の旅に揃える。
買い物の途中で、人形が欲しいとマーペが言っていたことを思い出した。
そう言えば、マーペのお土産を買ってあげないといけないな。
「そこの兄ちゃん! 旅の人かい? 良かったら土産に買って行かないかい?」
道を歩いていると露天商の男が声をかけてきた。テーブルには複数の人形が置かれてあるが、正直に言って、出来栄えが悪いものばかりだった。
縫い目が荒く、綿がはみ出ている箇所もある。怖い夢を見たときに登場しそうな人形だ。
「この人形たちは身代わりドール。所有者が危険な目に遭うと、代わりにこの人形が身代わりをしてくれる」
露天商の男が説明するが、胡散臭くて信じられない。
だけどまぁ、マーぺの土産ならこんなものでも良いだろう。
「分かった。なら、こいつを買おう」
なんとなくパーぺに似ている人形を手に取ると、人形の代金を払う。正直、人形にしてはぼったくりの金額だった。
まぁ、人形の金額分は、あいつに働いてもらうとするか。
買い物を終え、宿屋に戻ると、マーぺに買った人形を渡す。
『兄ちゃん! 僕を迎えに来てくれたんだね!』
パーぺに似た人形を渡すと、パーぺは本物と見間違えたようで、歓喜の声を上げる。
『兄ちゃん、どうして何も言わないの? ねぇ、兄ちゃん……し、死んでいる! テオ! 兄ちゃんのコアが動いていないよ! ど、どうしよう!』
いや、それただの人形だからな。それにしても、パーぺたちはコアで生命を維持しているのか。初めて知ったな。
『うわーん! 兄ちゃん生き返って!』
この後、マーぺにただの人形であることを伝え、どうにか納得させるが、どっと疲れてしまった。
翌朝、目覚めると、なぜかルナさんとメリュジーナが俺の隣で寝ていた。
どうしてルナさんたちが俺の隣で寝ている! 1人用のベッドに3人って無理があるだろう!
女将さんの話を聞き、俺たちは同じタイミングで声を上げた。
「そうなのよ。攫われた人の特徴が、若い女の赤髪の子なの。だからこの町には赤い髪の女の子は外出しないし、外に出たとしても赤髪が分からないように隠しているわ。中には髪を染めている子もいるのよ。だから、1泊したら、早朝この町から出て行きなさい」
女性の話しを聞き、ようやくこの町の人たちがルナさんを見ていた理由が分かった。
町民たちはルナさんが赤髪の女の子だから、見ていたのだ。
でも、それなら声をかけて、女将さんみたいに注意してくれたら良かったのに。
「なら、女将さんは何も心配しなくていいね。赤毛だけど、若くないから攫われる心配をしなくていい」
「そうそう、もう若くないおばぁさんだから攫われる心配はないわ。後50歳若ければ……って、せからしいわ! よく初対面の人に失礼なことを言えたものだね!」
メリュジーナが思ったことを口走ると、女将さんがノリツッコミを入れる。
「メリュジーナ! お前、何て失礼なことを言うんだ!」
「お姉さんごめんなさい。この子、時々考えないで思ったことを口にすることがあるの! 悪気があって言った訳ではないから」
俺とルナさんは、必死になって女将さんに謝る。
もし、彼女の機嫌を損ねてこの宿屋に泊めてもらえなかったら、最悪野宿をすることになるかもしれない。誘拐の話しを聞いてしまった以上は、危険な行為は極力避けるべきだ。
「悪気があって言ったのなら、尚更タチが悪いわ! まぁ、良いわよ。あなたたちを追い出してその子が誘拐でもされたら、私のせいにされそうだからね。ほら、これがあんたたちの部屋だ。さっさと部屋で引きこもっていな」
女将さんが一部屋分の鍵を渡してくる。
本当は部屋をふたつ借りたかったが、有無を言わせない圧を感じたので、素直に一部屋分の料金を支払った。
フロントから離れ、1泊する部屋の前に来ると、鍵穴に鍵を差し込んでロックを解除する。
扉を開けて中に入ると、掃除の行き届いた綺麗な部屋だった。ベッドが3台、それに箪笥やテーブル、椅子の3脚ある。シャワールームと書れたネームプレートのある扉もあることから、結構良い部屋を借りたのだろう。
「わーい! 柔らかそうなベッドだ!」
メリュジーナがベッドにダイブする中、俺は壁に近付き窓を開ける。
この部屋からは大通りが見え、多くの通行人の姿を目撃することができる。
見渡しが良いな。これなら怪しい人が外を彷徨いても、直ぐに発見することができそうだ。
まぁ、明日この町を出ては行くが、警戒くらいはしておいた方が良いだろう。
「私、シャワーを浴びて来る! メリュジーナも一緒に浴びようよ」
「えー、わたしは歩き疲れたからこのまま寝たい。心配ならご主人様と一緒に入れば?」
「そ、それは……ちょっと……問題があるって言うか」
ルナさんが頬を朱にしてチラリと俺の方を見てくる。
仕方がないな。ここは人肌脱ぐとするか。
「メリュジーナ、ルナさんと一緒にシャワーを浴びてこい。命令だ」
「はぁ、分かったよ。ご主人様がそう言うのなら命令に従う。ルナも子どもじゃないのだから、シャワーくらい1人で入れるようになってよね」
メリュジーナがベッドから起き上がると、やれやれと言いたげに肩をすくめる。
さてと、彼女たちがシャワーを浴びている間に、食材などの買い出しでもするか。
「俺は食材や補給に必要なものを買って来るよ」
「ありがとうテオ君、お願いするわ」
彼女たちに部屋を出ることを告げると、鳥籠の中に入っているマーペを見る。
「パーぺ、お前はここで留守番を頼んだ」
『僕は番犬じゃないのだけど? まぁ、良いやお土産よろしく!』
ちゃっかりお土産を頼まれ、苦笑いを浮かべる。
パペット人形に、何を買ってくれば良いんだよ。
「覚えていたらな。俺、人形のお願い事は3歩で忘れる特殊な鳥頭だから、忘れている可能性が高いけど」
『それって完全に買って来る気がないじゃないか! 人形で良いよ! 兄ちゃんと離れて淋しいんだよ』
いや、念話をしているじゃないか。全然寂しくないだろうが!
思わず口走りそうになったが、グッと堪える。もし、ここでボロを出してしまっては、俺が念話を盗み聞きしていたことがバレてしまう。
「分かった人形な」
パペット人形がお人形遊びをするシーンを想像すると、なんともシュールだ。
部屋を出てフロントのところに来ると、カウンターには女将さんが客だと思われる男と話しているのが見た。だけどヒソヒソ話しをしているようで、会話の内容までは聞こえない。
そのまま素通りをしようとドアに向かって歩く。しかし、俺の姿に気付いたのか、女将さんは会話を中断して愛想笑いを浮かべてきた。
「出かけるのかい?」
「ええ、ちょっと買い物に」
軽く返事を返し、そのまま扉を開けて外に出た。
宿屋を出て大通りを歩く。そして必要なものが売っている店を見つけると、食材などを買って、今後の旅に揃える。
買い物の途中で、人形が欲しいとマーペが言っていたことを思い出した。
そう言えば、マーペのお土産を買ってあげないといけないな。
「そこの兄ちゃん! 旅の人かい? 良かったら土産に買って行かないかい?」
道を歩いていると露天商の男が声をかけてきた。テーブルには複数の人形が置かれてあるが、正直に言って、出来栄えが悪いものばかりだった。
縫い目が荒く、綿がはみ出ている箇所もある。怖い夢を見たときに登場しそうな人形だ。
「この人形たちは身代わりドール。所有者が危険な目に遭うと、代わりにこの人形が身代わりをしてくれる」
露天商の男が説明するが、胡散臭くて信じられない。
だけどまぁ、マーぺの土産ならこんなものでも良いだろう。
「分かった。なら、こいつを買おう」
なんとなくパーぺに似ている人形を手に取ると、人形の代金を払う。正直、人形にしてはぼったくりの金額だった。
まぁ、人形の金額分は、あいつに働いてもらうとするか。
買い物を終え、宿屋に戻ると、マーぺに買った人形を渡す。
『兄ちゃん! 僕を迎えに来てくれたんだね!』
パーぺに似た人形を渡すと、パーぺは本物と見間違えたようで、歓喜の声を上げる。
『兄ちゃん、どうして何も言わないの? ねぇ、兄ちゃん……し、死んでいる! テオ! 兄ちゃんのコアが動いていないよ! ど、どうしよう!』
いや、それただの人形だからな。それにしても、パーぺたちはコアで生命を維持しているのか。初めて知ったな。
『うわーん! 兄ちゃん生き返って!』
この後、マーぺにただの人形であることを伝え、どうにか納得させるが、どっと疲れてしまった。
翌朝、目覚めると、なぜかルナさんとメリュジーナが俺の隣で寝ていた。
どうしてルナさんたちが俺の隣で寝ている! 1人用のベッドに3人って無理があるだろう!
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