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第三章
第一話 メリュジーナの魔力回復
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~テオ視点~
これはイルムガルドが、シモンに制裁を加えていた頃の時系列。一方その頃のテオたちの話し。
メリュジーナの失った魔力を回復させる方法を探るために、俺たちはギルドに来ていた。
「ギルドマスター、ちょっと良いか?」
「お、テオじゃないか! 何だ?」
ギルドマスターに声をかけると、彼は気さくに返答してくれる。
この町を守ったからか、モンスターの襲撃事件依頼、俺に対して風当たりが強いことはしなくなった。
今では友好的に接してくれている。
「この子の魔力が殆ど失っていてさ、できるだけ早く回復させたいのだけど、何か方法があるか?」
隣にいるメリュジーナをギルドマスターに紹介し、可能な限り早く魔力を回復できる方法を尋ねる。
「早く魔力を回復する方法か? 普通なら使用した魔力は一晩寝れば回復するものだが、それでは塩梅が悪いのか?」
「ああ、彼女は一晩ではどうにもならない程の魔力を失っている。だからそれ以外の方法で、素早く魔力を回復させる方法が知りたいんだ。些細なことでも良い。何か手掛かりになりそうなものがあれば、教えてくれないか」
再び訊ねると、彼は胸の前で両腕を組む。そして瞼を閉じて何やら考え事に耽る様子を見せた。
「そうだな。これは旅をしていると言う冒険者が話していたことだ。本人も半信半疑であるので、一概には言えないが、それでも良いのか?」
「ああ。手掛かりになるのなら何でも良い」
「分かった。なら、この情報をくれてやろう。実は隣町の名産品が香水なのだが、その香水には魔力が込められており、振りかけるだけで魔力が回復すると言われているそうだ」
「香水か」
ポツリと言葉を漏らし、少しの間考える。
香水が魔力を回復させると言う話しは聞いたことがない。おそらく都市伝説の一種だろう。もしかしたら、思い込みで実際に肉体に変化を与えるプラセポ効果により、魔力が回復していると言うことも考えられる。だけど、やっぱりにわかに信じられないな。
だけど、今は藁にでも縋りたい状況でもある。ここは、騙されたと思って行ってみても良いかもしれない。
「ありがとう。とりあえずは隣町に向かってみるよ」
「すまないな。この町を救ってくれた英雄に、この程度の情報しか与えられなくって」
ギルドマスターが申し訳なさそうに頭を下げる。
本当にこの男も変わったものだ。
「あ、そうだ。もうひとつお願いしたいことがあった」
「何だ? 俺にできることなら協力するぞ」
「ありがとう。俺さ、何やかんや昔の恩義があるから、洞窟で倒れていたイルムガルドを助けたんだよな。それで、本人が訪ねて来るかもしれないが、俺が助けたことを口外しないでほしい」
育ての親には話してほしくない。そう伝えると、ギルドマスターは驚いたようで、目を丸くしていた。
「どうしてだ! お前が優秀な男だと分かれば、きっとあの男は連れ戻してくれる。再び貴族に返り咲くチャンスを手放すのか!」
「悪いが、元貴族であるからこそ、表の世界も裏の世界も見ている。ギルドマスターが思っているほど、貴族と言うのは華やかな生活ではない。それに、しょうもないことで俺を見捨てたやつのもとに、今更帰りたいとは思わないよ」
俺の信念が伝わったのか、彼はそれ以上言及してはこなかった。
「分かった。お前さんがそこまで言うのなら、俺はイルムガルドに何を言われようと口を閉ざそう。男の約束だ」
ギルドマスターが手を差し出し、俺は彼の手を握って握手を交わす。
「それじゃあ今から隣町に行って来るよ」
「ああ、俺の方も何か情報が入れば連絡する」
互いに握っていた手を離し、踵を返してギルドを出て行く。
「それにしても香水か。私も傍観しながら聞いていたけど、にわかに信じられないわね」
ギルドから外に出ると、ルナさんがポツリと言葉を漏らす。
「香水か。フェアリードラゴンのわたしには縁がないものだね。あんなものを使ってどんな得があるのだか」
「色々とあるけど、1番は相手に魅力的な印象を与えたいからじゃないかな? 異性に良い匂いを嗅がせて多くの人から魅力的に思われて、女として自信を持ちたいんだと思う」
「そんなもので自信を持ちたいだなんて、人族は変わっているね。やっぱり一番の魅力は強いかどうかだよ。ご主人様のような人がモテるとわたしは思うね」
ルナさんの独り言を聞き逃さなかったメリュジーナが話しを発展させ、いつの間にか恋愛絡みに話題が変わっている。
こうなってくると、男の俺としては会話に入りづらく、無言のまま道を歩くことになる。
「ところで、テオ君の好みの女の子ってどんな子?」
「え? 俺?」
突然話しを振られると思っていなかったので、咄嗟のことに反応が出来ずに戸惑ってしまう。
「あ、それわたしも聞きたい。ご主人様はどんな女の子が好みなの? やっぱりご主人様は強いから、子孫のことも考えて強い女の子とか?」
「メリュジーナ、人間は本能で生きる生き物ではないから一概には言えないわよ。テオ君は面食いなところがありそうだから、やっぱり綺麗で可愛くって胸の大きい子とか?」
一気に距離を縮められ、2人の顔が近付く。
彼女たちの美しい容姿が近付くと、何故か鼓動が早鐘を打ってしまい、頭の中がショートしそうになる。
「だ、誰が教えるかよ。そんなつまらないことを話していないで、早く隣町に向かおう」
顔を横に向けて2人から視線を外し、歩く速さを上げて隣町に向かう。
「あ、逃げた」
「ご主人様教えてよ」
後方から2人の声が耳に入るも、無視してひたすら歩き出す。
正直、俺には恋愛と言うのがいまいち分からない。友人関係での好きとは、何かしらのメリットが自分にあるからだ。
優しくしてくれる。守ってくれる。一緒のいて楽しいなどのメリットがあるから好きになる。でも、恋愛の好きって何だ? 友人関係の好きとはどう違う?
そんなことを考えながらも歩いていると、次の町に辿り着く。
町の光景を見た瞬間、俺は呆然とその場で立ち尽くす。
「何なんだよ。この町は」
これはイルムガルドが、シモンに制裁を加えていた頃の時系列。一方その頃のテオたちの話し。
メリュジーナの失った魔力を回復させる方法を探るために、俺たちはギルドに来ていた。
「ギルドマスター、ちょっと良いか?」
「お、テオじゃないか! 何だ?」
ギルドマスターに声をかけると、彼は気さくに返答してくれる。
この町を守ったからか、モンスターの襲撃事件依頼、俺に対して風当たりが強いことはしなくなった。
今では友好的に接してくれている。
「この子の魔力が殆ど失っていてさ、できるだけ早く回復させたいのだけど、何か方法があるか?」
隣にいるメリュジーナをギルドマスターに紹介し、可能な限り早く魔力を回復できる方法を尋ねる。
「早く魔力を回復する方法か? 普通なら使用した魔力は一晩寝れば回復するものだが、それでは塩梅が悪いのか?」
「ああ、彼女は一晩ではどうにもならない程の魔力を失っている。だからそれ以外の方法で、素早く魔力を回復させる方法が知りたいんだ。些細なことでも良い。何か手掛かりになりそうなものがあれば、教えてくれないか」
再び訊ねると、彼は胸の前で両腕を組む。そして瞼を閉じて何やら考え事に耽る様子を見せた。
「そうだな。これは旅をしていると言う冒険者が話していたことだ。本人も半信半疑であるので、一概には言えないが、それでも良いのか?」
「ああ。手掛かりになるのなら何でも良い」
「分かった。なら、この情報をくれてやろう。実は隣町の名産品が香水なのだが、その香水には魔力が込められており、振りかけるだけで魔力が回復すると言われているそうだ」
「香水か」
ポツリと言葉を漏らし、少しの間考える。
香水が魔力を回復させると言う話しは聞いたことがない。おそらく都市伝説の一種だろう。もしかしたら、思い込みで実際に肉体に変化を与えるプラセポ効果により、魔力が回復していると言うことも考えられる。だけど、やっぱりにわかに信じられないな。
だけど、今は藁にでも縋りたい状況でもある。ここは、騙されたと思って行ってみても良いかもしれない。
「ありがとう。とりあえずは隣町に向かってみるよ」
「すまないな。この町を救ってくれた英雄に、この程度の情報しか与えられなくって」
ギルドマスターが申し訳なさそうに頭を下げる。
本当にこの男も変わったものだ。
「あ、そうだ。もうひとつお願いしたいことがあった」
「何だ? 俺にできることなら協力するぞ」
「ありがとう。俺さ、何やかんや昔の恩義があるから、洞窟で倒れていたイルムガルドを助けたんだよな。それで、本人が訪ねて来るかもしれないが、俺が助けたことを口外しないでほしい」
育ての親には話してほしくない。そう伝えると、ギルドマスターは驚いたようで、目を丸くしていた。
「どうしてだ! お前が優秀な男だと分かれば、きっとあの男は連れ戻してくれる。再び貴族に返り咲くチャンスを手放すのか!」
「悪いが、元貴族であるからこそ、表の世界も裏の世界も見ている。ギルドマスターが思っているほど、貴族と言うのは華やかな生活ではない。それに、しょうもないことで俺を見捨てたやつのもとに、今更帰りたいとは思わないよ」
俺の信念が伝わったのか、彼はそれ以上言及してはこなかった。
「分かった。お前さんがそこまで言うのなら、俺はイルムガルドに何を言われようと口を閉ざそう。男の約束だ」
ギルドマスターが手を差し出し、俺は彼の手を握って握手を交わす。
「それじゃあ今から隣町に行って来るよ」
「ああ、俺の方も何か情報が入れば連絡する」
互いに握っていた手を離し、踵を返してギルドを出て行く。
「それにしても香水か。私も傍観しながら聞いていたけど、にわかに信じられないわね」
ギルドから外に出ると、ルナさんがポツリと言葉を漏らす。
「香水か。フェアリードラゴンのわたしには縁がないものだね。あんなものを使ってどんな得があるのだか」
「色々とあるけど、1番は相手に魅力的な印象を与えたいからじゃないかな? 異性に良い匂いを嗅がせて多くの人から魅力的に思われて、女として自信を持ちたいんだと思う」
「そんなもので自信を持ちたいだなんて、人族は変わっているね。やっぱり一番の魅力は強いかどうかだよ。ご主人様のような人がモテるとわたしは思うね」
ルナさんの独り言を聞き逃さなかったメリュジーナが話しを発展させ、いつの間にか恋愛絡みに話題が変わっている。
こうなってくると、男の俺としては会話に入りづらく、無言のまま道を歩くことになる。
「ところで、テオ君の好みの女の子ってどんな子?」
「え? 俺?」
突然話しを振られると思っていなかったので、咄嗟のことに反応が出来ずに戸惑ってしまう。
「あ、それわたしも聞きたい。ご主人様はどんな女の子が好みなの? やっぱりご主人様は強いから、子孫のことも考えて強い女の子とか?」
「メリュジーナ、人間は本能で生きる生き物ではないから一概には言えないわよ。テオ君は面食いなところがありそうだから、やっぱり綺麗で可愛くって胸の大きい子とか?」
一気に距離を縮められ、2人の顔が近付く。
彼女たちの美しい容姿が近付くと、何故か鼓動が早鐘を打ってしまい、頭の中がショートしそうになる。
「だ、誰が教えるかよ。そんなつまらないことを話していないで、早く隣町に向かおう」
顔を横に向けて2人から視線を外し、歩く速さを上げて隣町に向かう。
「あ、逃げた」
「ご主人様教えてよ」
後方から2人の声が耳に入るも、無視してひたすら歩き出す。
正直、俺には恋愛と言うのがいまいち分からない。友人関係での好きとは、何かしらのメリットが自分にあるからだ。
優しくしてくれる。守ってくれる。一緒のいて楽しいなどのメリットがあるから好きになる。でも、恋愛の好きって何だ? 友人関係の好きとはどう違う?
そんなことを考えながらも歩いていると、次の町に辿り着く。
町の光景を見た瞬間、俺は呆然とその場で立ち尽くす。
「何なんだよ。この町は」
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