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第十一章
第五話 シャカール貴族になる
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~シャカール視点~
馬車に揺られながら、俺は不機嫌に外の様子を伺っていた。
「もう、そんなに不貞腐れた顔をするんじゃない。今日は記念日なんだよ。シャカール子爵」
「誰が子爵だ。俺は貴族なんて面倒なもにはならないと言っているだろう!」
揶揄うような口調で、俺のことを子爵と呼ぶルーナを睨み付ける。
どうして子爵云々の話になっているのかと言うと、学園の女子生徒の殆どが実家に帰省することになったと言う現象が起き、シェアハウスでナナミと2人の生活を満喫していたある日、俺のところにこの国の王からの書状を貰ったからだ。
内容は、俺が三冠王になったことを讃え、子爵の爵位を授けるために城に来いと言うものだった。
俺は正直面倒臭いから避けたいところだったのだが、ルーナに無理やり連れ出されて今に至る。
「本当にこの子は頑固だね。少しは人間らしさが出てきたと思っていたのに」
「俺は何も変わっていない」
そうだ。俺は何も変わっていない……いないよな? 確かにレース中は人族のために頑張って三冠を取ったが、そもそも七海を助ける名目で走った次いでに、結果三冠王になっただけ。
俺の性格の根本的な部分は変わっていないはずだ。
レース中に思ったことは、感情が昂ってしまった結果に起きた気の迷いにすぎない。そう思っておくことにしよう。
「はい、はい。変わっていないことにしておくよ。まぁ、安心しておけ。君が拒絶をすれば、王様も無理には貴族にはしないはずだ」
「それは本当か?」
訝しむようにルーナに訊ねる。
「ああ、もし拒否権がないのであれば、ワタシは貴族だ。公爵になっていたかもしれないのだぞ」
確かに、ルーナは現役時代、無敗の三冠王コレクターと呼ばれていた。そんな彼女が貴族になっていないことを考えれば、王様は話せば分かる人物なのかもしれない。
王様は寛容なやつかもしれない。そう思うと、少しだけ気分がマシになった。
しばらく馬車に揺られていると、王都が見えてきた。
時間が経過すると共に距離が縮まり、あっと言う間に門に辿り着く。
普通なら、王都に入る際には身分証明などの確認をされるのだろうが、止められることなくすんなりと門を潜っていく。
流石王族の馬車だ。顔パスのような効果を持っているらしい。
窓から見える城下町の風景を眺める。様々な種族の人たちが賑わいを見せていた。
城下町の風景を眺めていると、馬車は吊り橋を抜けて城に辿り着いた。
馬車の扉が開けられ、俺とルーナは馬車から降りる。
「物語でしか知らないが、本当にでかいな」
「久しぶりだが、前に来たときとあまり変わっていないみたいだね」
城を間近にしてポツリと言葉を漏らしていると、1人の兵士がこちらに歩いて来る。
「シャカール様とお連れのルーナ様ですね。謁見の間まで案内します。私に着いて来てください」
案内役の兵士に付いて行き、謁見の間と思われる場所に案内された。
ルーナが片膝を付いて首を垂れるので、俺もそれに習う。
しばらくすると足音が聞こえてきた。王様が来たのだろうか?
「良く来たな。俺様がこの国の王、イノックスだ。苦しゅうない。面を下げろ」
はい? 今、面を下げろと言った? 俺の聞き間違い? それとも言い間違い? いや、きっと言い間違いだよな。もしかしたら、王様はユーモアのある人物なのかもしれない。
そう思って俺は頭を上げて視線を玉座の方に向ける。
玉座には、金髪で赤い瞳を持つ魔族の男が肘を付いて頬杖をつき、こちらを見ている。
「誰が面を上げろと言った! 俺様は面を下げたままにしろと言ったではないか。俺様の言葉が聞こえなかったのか? それとも、言動が理解できない脳みそでもしているのか? 良くこんな下等生物が三冠を取ったものだ。最近の走者のレベルが低くないか」
顔が上げた瞬間、イノックス王は声を上げ、その後俺のことを罵倒してくる。
こいつが……こんなやつがこの国の王なのか?
「あまりワタシのシャカールを虐めないでおくれ。あんまり彼を虐めるのであれば、ワタシが許さないからね」
俺のことをバカにしてくるいノックス王に対して、ルーナが言葉を発する。彼女は礼儀に従って頭を下げたままだ。
「チッ、こんな下等生物のどこが良いのか。まぁ良い。俺様にも悪いところがあったのは認めよう。此度の不敬は不問としてやる。それに、俺様はこう見えて職務に追われる身だ。さっさと爵位の授与を行い、収める土地をくれてやる」
面倒臭そうな口調で言葉を連ね、少しだけイラッとしたが、俺には彼に言わないといけないことがある。
「王様、悪いですが、爵位の件は辞退させていただきます」
「そうか。なら仕方がない」
あれ? すんなりと認めてくれた。さっきの雰囲気からしたら、文句のひとつでも言ってきそうなのに?
「この男を捕らえよ! 王に逆らった逆賊として、磔にし、公開処刑としてくれる!」
どうしてそうなる!
期待を裏切らない展開に安堵しつつ、どうして断っただけで処刑されないといけないと言うツッコミと困惑など、様々の感情が一斉に沸き起こる。
そんな中、謁見の間に控えていた兵士たちがぎこちない動きで俺に近付いてくる。
彼らもこの展開に混乱しているのかもしれない。
「おい、ルーナ! 話が違うじゃないか! 断れば聞き入れてくれるんじゃなかったのかよ!」
「あれ? おかしいな? ワタシの時は渋々聞き入れてくれたのに?」
「当たり前であろう。ルーナの時は例外だ。無敗の三冠王コレクター、本来なら王になれる器だ。当時の俺様は王の座を彼女に明け渡そうとした。だが、彼女は拒否した。しかし、ルーナの遺伝子は王族に欲しい。だから仕方なく、俺様の側室に迎え入れることに方向転換したら、彼女に勝ったら子どもを作ってやると言われた。だが、子どもは作れなかった」
あー、イノックス王の顔を見るに、負けたんだ。
「ルーナのやつは爵位を返上する代わりに走者を育てる学園を作ると言い。俺様は渋々とそれを聞き入れた。ルーナは俺よりも強い。だが、お前は俺様よりも弱い。だから爵位を受け入れなければ死刑。ただそれだけだ」
どうして俺の場合断ったら死刑なのかを説明をするが、納得がいかない。
「どうして、俺がお前より弱いと言える?」
イノックス王に対して、挑発的な言葉を投げ付ける。
「簡単なことだ。俺はクラウン路線の三冠に加え、春と秋に行われる王賞を春秋連覇し、合計五冠をとっている。実績では俺様の方が上だ。だから、お前は弱い。少なくとも、俺様と対等でありたいと思うのであれば、後二冠を取ることだな」
俺の挑発に乗ることもなく、イノックス王は淡々と答えた。
「シャカール、これ以上事を荒げたらもっと面倒なことになる。ここは、ワタシに任せてくれないか?」
ルーナには、何か秘策があるのだろうか? ここは彼女に任せたほうが良いかもしれない。
俺は返事をすることなく無言で頷く。
「イノックス王、シャカールは今回の子爵の件は、考えを改めて受け入れるそうだ」
え? ルーナ? お前、なにを言っている?
「しかし、彼はまだ学生であり、子爵のことや土地の管理、政治に関してはまだ未熟。そこで、爵位だけを受け取り、土地や政治はしばらくワタシに任せて欲しい」
「ふむ。名ばかりの子爵と言うわけか。まぁ良い、運良く三冠王になった下等生物が土地を管理するよりかはマシだな。良いだろう。では、その提案を聞き入れようではないか。では、早速子爵を授与するか」
こうして、ルーナの策により、この場を丸く収めることができた。しかし、俺の子爵と言う立場を変えることはできないらしい。
馬車に揺られながら、俺は不機嫌に外の様子を伺っていた。
「もう、そんなに不貞腐れた顔をするんじゃない。今日は記念日なんだよ。シャカール子爵」
「誰が子爵だ。俺は貴族なんて面倒なもにはならないと言っているだろう!」
揶揄うような口調で、俺のことを子爵と呼ぶルーナを睨み付ける。
どうして子爵云々の話になっているのかと言うと、学園の女子生徒の殆どが実家に帰省することになったと言う現象が起き、シェアハウスでナナミと2人の生活を満喫していたある日、俺のところにこの国の王からの書状を貰ったからだ。
内容は、俺が三冠王になったことを讃え、子爵の爵位を授けるために城に来いと言うものだった。
俺は正直面倒臭いから避けたいところだったのだが、ルーナに無理やり連れ出されて今に至る。
「本当にこの子は頑固だね。少しは人間らしさが出てきたと思っていたのに」
「俺は何も変わっていない」
そうだ。俺は何も変わっていない……いないよな? 確かにレース中は人族のために頑張って三冠を取ったが、そもそも七海を助ける名目で走った次いでに、結果三冠王になっただけ。
俺の性格の根本的な部分は変わっていないはずだ。
レース中に思ったことは、感情が昂ってしまった結果に起きた気の迷いにすぎない。そう思っておくことにしよう。
「はい、はい。変わっていないことにしておくよ。まぁ、安心しておけ。君が拒絶をすれば、王様も無理には貴族にはしないはずだ」
「それは本当か?」
訝しむようにルーナに訊ねる。
「ああ、もし拒否権がないのであれば、ワタシは貴族だ。公爵になっていたかもしれないのだぞ」
確かに、ルーナは現役時代、無敗の三冠王コレクターと呼ばれていた。そんな彼女が貴族になっていないことを考えれば、王様は話せば分かる人物なのかもしれない。
王様は寛容なやつかもしれない。そう思うと、少しだけ気分がマシになった。
しばらく馬車に揺られていると、王都が見えてきた。
時間が経過すると共に距離が縮まり、あっと言う間に門に辿り着く。
普通なら、王都に入る際には身分証明などの確認をされるのだろうが、止められることなくすんなりと門を潜っていく。
流石王族の馬車だ。顔パスのような効果を持っているらしい。
窓から見える城下町の風景を眺める。様々な種族の人たちが賑わいを見せていた。
城下町の風景を眺めていると、馬車は吊り橋を抜けて城に辿り着いた。
馬車の扉が開けられ、俺とルーナは馬車から降りる。
「物語でしか知らないが、本当にでかいな」
「久しぶりだが、前に来たときとあまり変わっていないみたいだね」
城を間近にしてポツリと言葉を漏らしていると、1人の兵士がこちらに歩いて来る。
「シャカール様とお連れのルーナ様ですね。謁見の間まで案内します。私に着いて来てください」
案内役の兵士に付いて行き、謁見の間と思われる場所に案内された。
ルーナが片膝を付いて首を垂れるので、俺もそれに習う。
しばらくすると足音が聞こえてきた。王様が来たのだろうか?
「良く来たな。俺様がこの国の王、イノックスだ。苦しゅうない。面を下げろ」
はい? 今、面を下げろと言った? 俺の聞き間違い? それとも言い間違い? いや、きっと言い間違いだよな。もしかしたら、王様はユーモアのある人物なのかもしれない。
そう思って俺は頭を上げて視線を玉座の方に向ける。
玉座には、金髪で赤い瞳を持つ魔族の男が肘を付いて頬杖をつき、こちらを見ている。
「誰が面を上げろと言った! 俺様は面を下げたままにしろと言ったではないか。俺様の言葉が聞こえなかったのか? それとも、言動が理解できない脳みそでもしているのか? 良くこんな下等生物が三冠を取ったものだ。最近の走者のレベルが低くないか」
顔が上げた瞬間、イノックス王は声を上げ、その後俺のことを罵倒してくる。
こいつが……こんなやつがこの国の王なのか?
「あまりワタシのシャカールを虐めないでおくれ。あんまり彼を虐めるのであれば、ワタシが許さないからね」
俺のことをバカにしてくるいノックス王に対して、ルーナが言葉を発する。彼女は礼儀に従って頭を下げたままだ。
「チッ、こんな下等生物のどこが良いのか。まぁ良い。俺様にも悪いところがあったのは認めよう。此度の不敬は不問としてやる。それに、俺様はこう見えて職務に追われる身だ。さっさと爵位の授与を行い、収める土地をくれてやる」
面倒臭そうな口調で言葉を連ね、少しだけイラッとしたが、俺には彼に言わないといけないことがある。
「王様、悪いですが、爵位の件は辞退させていただきます」
「そうか。なら仕方がない」
あれ? すんなりと認めてくれた。さっきの雰囲気からしたら、文句のひとつでも言ってきそうなのに?
「この男を捕らえよ! 王に逆らった逆賊として、磔にし、公開処刑としてくれる!」
どうしてそうなる!
期待を裏切らない展開に安堵しつつ、どうして断っただけで処刑されないといけないと言うツッコミと困惑など、様々の感情が一斉に沸き起こる。
そんな中、謁見の間に控えていた兵士たちがぎこちない動きで俺に近付いてくる。
彼らもこの展開に混乱しているのかもしれない。
「おい、ルーナ! 話が違うじゃないか! 断れば聞き入れてくれるんじゃなかったのかよ!」
「あれ? おかしいな? ワタシの時は渋々聞き入れてくれたのに?」
「当たり前であろう。ルーナの時は例外だ。無敗の三冠王コレクター、本来なら王になれる器だ。当時の俺様は王の座を彼女に明け渡そうとした。だが、彼女は拒否した。しかし、ルーナの遺伝子は王族に欲しい。だから仕方なく、俺様の側室に迎え入れることに方向転換したら、彼女に勝ったら子どもを作ってやると言われた。だが、子どもは作れなかった」
あー、イノックス王の顔を見るに、負けたんだ。
「ルーナのやつは爵位を返上する代わりに走者を育てる学園を作ると言い。俺様は渋々とそれを聞き入れた。ルーナは俺よりも強い。だが、お前は俺様よりも弱い。だから爵位を受け入れなければ死刑。ただそれだけだ」
どうして俺の場合断ったら死刑なのかを説明をするが、納得がいかない。
「どうして、俺がお前より弱いと言える?」
イノックス王に対して、挑発的な言葉を投げ付ける。
「簡単なことだ。俺はクラウン路線の三冠に加え、春と秋に行われる王賞を春秋連覇し、合計五冠をとっている。実績では俺様の方が上だ。だから、お前は弱い。少なくとも、俺様と対等でありたいと思うのであれば、後二冠を取ることだな」
俺の挑発に乗ることもなく、イノックス王は淡々と答えた。
「シャカール、これ以上事を荒げたらもっと面倒なことになる。ここは、ワタシに任せてくれないか?」
ルーナには、何か秘策があるのだろうか? ここは彼女に任せたほうが良いかもしれない。
俺は返事をすることなく無言で頷く。
「イノックス王、シャカールは今回の子爵の件は、考えを改めて受け入れるそうだ」
え? ルーナ? お前、なにを言っている?
「しかし、彼はまだ学生であり、子爵のことや土地の管理、政治に関してはまだ未熟。そこで、爵位だけを受け取り、土地や政治はしばらくワタシに任せて欲しい」
「ふむ。名ばかりの子爵と言うわけか。まぁ良い、運良く三冠王になった下等生物が土地を管理するよりかはマシだな。良いだろう。では、その提案を聞き入れようではないか。では、早速子爵を授与するか」
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