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第四章
第四話 強制連続謝罪
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扉を開けて入って来たのは、黒髪ロングで前髪は切り揃えられた姫カットの女の子だ。
着用しているセーラー服に紫色の瞳、そして服越しでも分かる豊満な胸、これらの情報からして、この女の子はハルナ・ウジョウで間違いない。
俺にボコられているスライムを助けに来たのか。
『ハルナ! ナイスタイミングだ! 早く助けてくれ! お前のユニークスキルなら俺を助けることくらいできるだろう!』
スライムの言葉に、俺は身構える。
確かにハルナのユニークスキルも厄介だ。この建物で発動されでもしたら、屋敷がぶっ壊れてしまう。
だけど彼女はそんなことはしないはず。ハルナはとある会社の社長令嬢だ。育ちがいいため、基本的には相手がされて困るようなことはしない。
この場でユニークスキルを発動して、屋敷をぶっ壊すようなことはしないはずだ。
「まったく、なんてざまなのですかスカイさん。だから言ったではないですか。一人で先走ってはならないと」
『それは反省している! 説教は後で聞くからまずは助けてくれ!』
必死に懇願するスライムの言葉に、ハルナは小さく息を吐いた。
「それが人に頼む態度ですか? 人に物事を頼むと言うのに、そんなに上から目線で言われたら、助ける気が失せるどころか、もっと痛め付けて欲しいと思ってしまいますよ。そう言う訳で、もっと痛め付けてあげてください。二度と勝手に先走らないように、その肉体に刻み付けてくれると嬉しいですわ」
『今の俺の状況を見て言っている! 俺、調味料塗れ! 動けない! 死の危機に瀕している! これ以上されたら本当に死ぬ!』
スライムが必死に訴えるも、ハルナは微動だにしない。
まぁ、死の危機に瀕して混乱しているのだから、あんな態度しか取れないのだろう。
『ハルナ! 助けてくれたら何でもお願いを聞くから一先ず助けてくれ!』
死の危機に瀕しているスライムは相当混乱しているようで、ハルナに『何でもお願い事を聞く』と言う。
彼の言葉を聞いた瞬間、ハルナは口角をあげた。
この女、もしかして最初からそれが狙いだったのかもしれない。
「分かりましたわ。そもそも、ユニークスキルを解除すれば人間の姿に戻れるではないですか」
『今、ここでユニークスキルを解除したら全裸になる! 大勢の前で裸体を晒して公然猥褻をしろと言うのか!』
スライムの言葉を聞いて俺は思い出した。
そう言えば、こいつのスライム化を解除すると全裸になるんだったよな。
彼をプレイヤーキャラとして使ったときは大変だった。何せ路上でスライム化を解除して、衛兵に追いかけ回されたこともある。
本当にあのゲームは、ムダに細かいところでリアルティーがある。
女の子キャラの全裸ならともかく、男の全裸など意識して見たいとは思わない。
「はいはい、今服を渡します。そもそも、スライムになって行くのでしたら、最初から着替えを用意すればよかったではないですか」
『こうなるとは思っていなかったんだ! 計算違いにも酷すぎる!』
「だからわたくしの注意を聞くべきだったのです。二人で挨拶に来れば、このようなことにはならなかったはず」
ハルナが手に持っている手提げから学生服を取り出し、スライムに投げる。するとスライムの体が光り、学ラン姿の男になった。
あの一瞬で着替えてしまうとは、早く着替えることに慣れているな。
「ふぅ、助かった。危うく殺されかけるところだった」
学ランの男がホッと一息吐き、俺の方を見る。
「くそう。カムイ側にこんなに強くて頭がキレるやつが加入しているとは。ハルナ、早く撤退をするぞ」
学ランの男が、急ぎハルナの腕を掴んで屋敷から出て行こうとする。しかし掴まれた彼女は出て行こうとはしなかった。
「おい、ハルナ。何をしている。早く逃げないと倒されるぞ」
「落ち着いてください。彼らは神の駒を統べる者ではありませんわ」
「何だと!」
ハルナの言葉に学ラン姿の男が驚く。
やっぱり、俺たちのことを勘違いして襲って来たのだな。
「どっちにしても敵だ。早く逃げないと攻撃されてしまう!」
「だから落ち着いてください。最初からわたくしたちを倒す気でしたら、今頃総攻撃を受けている頃ですわ。攻撃して来ないところをみると、わたくしたちとは戦いたくない様子」
「確かにハルナとは戦うつもりはないが、彼はリタイアさせるつもりだ。何せ、俺のユニークスキルを侮辱したのだからな」
語気を強めて男だけは逃すつもりはないことを訴える。
「あらあら、それは困りましたね。スカイさんにリタイアされては、わたくしを守ってくださる方がおりません。では――」
チッ、やっぱりあの男を守るために戦うか。こうなっては上手く外に誘導してから戦うようにしなければ。
「では、スカイさんが土下座をして謝るってことで、ここは許してもらえないでしょうか?」
思考を巡らし、素早く戦闘シミュレーションを開始しようとしたところで、ハルナが両手を合わせてニッコリと提案してくる。
「何を言っているんだ! あいつは俺を殺そうとしたのだぞ! 絶対にそんなことで許すわけが――」
「分かった。それで俺のユニークスキルを侮辱したことに関しては、水に流してやろう」
「何だって!」
俺がその提案に乗ると言った瞬間、学ラン姿の男は驚きの声を上げる。
本当は倒してリタイアさせたいが、これ以上戦う訳にはいかない。お互いの状況を考えると、それが最善の選択だ。
「良かったですわね。スカイさんの情けない姿をお披露目するだけで命が救われるのですよ。さぁ、早く床に頭を擦り付け大きな声で謝ってください。あ、もちろん心を込めて謝るのですよ。わたくしが認めなければもう一度謝らせますから」
あれ? 一発で許すかどうかの権利って俺にはないの? まるでハルナが満足するまで、繰り返し謝罪させると言っているように聞こえるのだけど?
「さぁ、早く謝るのです。あまり待たせますと失礼ですわよ」
「わ、分かった」
ハルナの指示に従い、男は床に膝を付けて頭を下げる。
「この度は勘違いをしてしまった挙句、あなたのユニークスキルを侮辱してすみませんでした」
「額が床に付いていませんわ。やり直しです」
ハルナからやり直しを要求され、彼は額を床につける。
「この度は勘違いをしてしまった挙句、あなたのユニークスキルを侮辱してすみませんでした」
「まだ心が篭っていませんわ。やり直しです」
「この度は――」
「やり直しです」
「――すみませんでした」
「やけになっています。もう一度」
何度も謝罪され、さすがの俺も彼に同情し始める。
彼の境遇を考えると、もうユニークスキルをバカにされたことなど、どうでも良くなった。
「あのう、もうその辺で許してあげたら? 俺はもうたくさん謝られてお腹が一杯なのだけど」
「ありがとうございます。気を使って本音ではないことを言ってもらって。ですが、あなたに満足してもらえるようにしてこそ、心から向き合えると言うものです」
いや、もう満足って言ったじゃないか。絶対に私怨が混ざっているだろう。この謝罪には!
逆に可哀想にすら思えてきたが、これも自業自得と言うことで、彼には諦めてもらうしかない。
チラチラと俺に助けてくれと目で訴えているが、俺には彼女を止める権利を持っていない。
「この度は勘違いをしてしまった挙句、あなたのユニークスキルを侮辱してすみませんでした!」
「ええ、良いでしょう。これに懲りたら二度と勝手な行動を取らないように」
五十回を超える謝罪の後に、彼はようやくハルナから許しを得ることができた。
連続で謝罪の言葉を述べた彼は、疲れ切った表情でヨロヨロと立ち上がる。
「では、これで気持ち良く交渉することができますわね」
「交渉?」
「ええ、ユウリ・クレイさん。わたくしたちと手を組みませんか?」
着用しているセーラー服に紫色の瞳、そして服越しでも分かる豊満な胸、これらの情報からして、この女の子はハルナ・ウジョウで間違いない。
俺にボコられているスライムを助けに来たのか。
『ハルナ! ナイスタイミングだ! 早く助けてくれ! お前のユニークスキルなら俺を助けることくらいできるだろう!』
スライムの言葉に、俺は身構える。
確かにハルナのユニークスキルも厄介だ。この建物で発動されでもしたら、屋敷がぶっ壊れてしまう。
だけど彼女はそんなことはしないはず。ハルナはとある会社の社長令嬢だ。育ちがいいため、基本的には相手がされて困るようなことはしない。
この場でユニークスキルを発動して、屋敷をぶっ壊すようなことはしないはずだ。
「まったく、なんてざまなのですかスカイさん。だから言ったではないですか。一人で先走ってはならないと」
『それは反省している! 説教は後で聞くからまずは助けてくれ!』
必死に懇願するスライムの言葉に、ハルナは小さく息を吐いた。
「それが人に頼む態度ですか? 人に物事を頼むと言うのに、そんなに上から目線で言われたら、助ける気が失せるどころか、もっと痛め付けて欲しいと思ってしまいますよ。そう言う訳で、もっと痛め付けてあげてください。二度と勝手に先走らないように、その肉体に刻み付けてくれると嬉しいですわ」
『今の俺の状況を見て言っている! 俺、調味料塗れ! 動けない! 死の危機に瀕している! これ以上されたら本当に死ぬ!』
スライムが必死に訴えるも、ハルナは微動だにしない。
まぁ、死の危機に瀕して混乱しているのだから、あんな態度しか取れないのだろう。
『ハルナ! 助けてくれたら何でもお願いを聞くから一先ず助けてくれ!』
死の危機に瀕しているスライムは相当混乱しているようで、ハルナに『何でもお願い事を聞く』と言う。
彼の言葉を聞いた瞬間、ハルナは口角をあげた。
この女、もしかして最初からそれが狙いだったのかもしれない。
「分かりましたわ。そもそも、ユニークスキルを解除すれば人間の姿に戻れるではないですか」
『今、ここでユニークスキルを解除したら全裸になる! 大勢の前で裸体を晒して公然猥褻をしろと言うのか!』
スライムの言葉を聞いて俺は思い出した。
そう言えば、こいつのスライム化を解除すると全裸になるんだったよな。
彼をプレイヤーキャラとして使ったときは大変だった。何せ路上でスライム化を解除して、衛兵に追いかけ回されたこともある。
本当にあのゲームは、ムダに細かいところでリアルティーがある。
女の子キャラの全裸ならともかく、男の全裸など意識して見たいとは思わない。
「はいはい、今服を渡します。そもそも、スライムになって行くのでしたら、最初から着替えを用意すればよかったではないですか」
『こうなるとは思っていなかったんだ! 計算違いにも酷すぎる!』
「だからわたくしの注意を聞くべきだったのです。二人で挨拶に来れば、このようなことにはならなかったはず」
ハルナが手に持っている手提げから学生服を取り出し、スライムに投げる。するとスライムの体が光り、学ラン姿の男になった。
あの一瞬で着替えてしまうとは、早く着替えることに慣れているな。
「ふぅ、助かった。危うく殺されかけるところだった」
学ランの男がホッと一息吐き、俺の方を見る。
「くそう。カムイ側にこんなに強くて頭がキレるやつが加入しているとは。ハルナ、早く撤退をするぞ」
学ランの男が、急ぎハルナの腕を掴んで屋敷から出て行こうとする。しかし掴まれた彼女は出て行こうとはしなかった。
「おい、ハルナ。何をしている。早く逃げないと倒されるぞ」
「落ち着いてください。彼らは神の駒を統べる者ではありませんわ」
「何だと!」
ハルナの言葉に学ラン姿の男が驚く。
やっぱり、俺たちのことを勘違いして襲って来たのだな。
「どっちにしても敵だ。早く逃げないと攻撃されてしまう!」
「だから落ち着いてください。最初からわたくしたちを倒す気でしたら、今頃総攻撃を受けている頃ですわ。攻撃して来ないところをみると、わたくしたちとは戦いたくない様子」
「確かにハルナとは戦うつもりはないが、彼はリタイアさせるつもりだ。何せ、俺のユニークスキルを侮辱したのだからな」
語気を強めて男だけは逃すつもりはないことを訴える。
「あらあら、それは困りましたね。スカイさんにリタイアされては、わたくしを守ってくださる方がおりません。では――」
チッ、やっぱりあの男を守るために戦うか。こうなっては上手く外に誘導してから戦うようにしなければ。
「では、スカイさんが土下座をして謝るってことで、ここは許してもらえないでしょうか?」
思考を巡らし、素早く戦闘シミュレーションを開始しようとしたところで、ハルナが両手を合わせてニッコリと提案してくる。
「何を言っているんだ! あいつは俺を殺そうとしたのだぞ! 絶対にそんなことで許すわけが――」
「分かった。それで俺のユニークスキルを侮辱したことに関しては、水に流してやろう」
「何だって!」
俺がその提案に乗ると言った瞬間、学ラン姿の男は驚きの声を上げる。
本当は倒してリタイアさせたいが、これ以上戦う訳にはいかない。お互いの状況を考えると、それが最善の選択だ。
「良かったですわね。スカイさんの情けない姿をお披露目するだけで命が救われるのですよ。さぁ、早く床に頭を擦り付け大きな声で謝ってください。あ、もちろん心を込めて謝るのですよ。わたくしが認めなければもう一度謝らせますから」
あれ? 一発で許すかどうかの権利って俺にはないの? まるでハルナが満足するまで、繰り返し謝罪させると言っているように聞こえるのだけど?
「さぁ、早く謝るのです。あまり待たせますと失礼ですわよ」
「わ、分かった」
ハルナの指示に従い、男は床に膝を付けて頭を下げる。
「この度は勘違いをしてしまった挙句、あなたのユニークスキルを侮辱してすみませんでした」
「額が床に付いていませんわ。やり直しです」
ハルナからやり直しを要求され、彼は額を床につける。
「この度は勘違いをしてしまった挙句、あなたのユニークスキルを侮辱してすみませんでした」
「まだ心が篭っていませんわ。やり直しです」
「この度は――」
「やり直しです」
「――すみませんでした」
「やけになっています。もう一度」
何度も謝罪され、さすがの俺も彼に同情し始める。
彼の境遇を考えると、もうユニークスキルをバカにされたことなど、どうでも良くなった。
「あのう、もうその辺で許してあげたら? 俺はもうたくさん謝られてお腹が一杯なのだけど」
「ありがとうございます。気を使って本音ではないことを言ってもらって。ですが、あなたに満足してもらえるようにしてこそ、心から向き合えると言うものです」
いや、もう満足って言ったじゃないか。絶対に私怨が混ざっているだろう。この謝罪には!
逆に可哀想にすら思えてきたが、これも自業自得と言うことで、彼には諦めてもらうしかない。
チラチラと俺に助けてくれと目で訴えているが、俺には彼女を止める権利を持っていない。
「この度は勘違いをしてしまった挙句、あなたのユニークスキルを侮辱してすみませんでした!」
「ええ、良いでしょう。これに懲りたら二度と勝手な行動を取らないように」
五十回を超える謝罪の後に、彼はようやくハルナから許しを得ることができた。
連続で謝罪の言葉を述べた彼は、疲れ切った表情でヨロヨロと立ち上がる。
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