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116 痴漢

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 今日もいつものように依頼を受けようと思っていた小愛。
 そのために冒険者ギルドへやってきたのだが、何やら気になる張り紙を見つけたのだった。

 なんでも王国主導でドラゴン討伐の人員を募集しているらしく、そこら中のギルドにこの張り紙が張られているようだ。
 ただのドラゴン討伐であれば今の小愛が気にすることでも無いだろう。しかし今回は違った。
 
「報酬すご……」

 小愛は思わずそう声を漏らしてしまった。
 そう、この張り紙に書かれていた報酬金の額が凄まじいのだ。
 というのも今回討伐するドラゴンはかなりの強敵であり、国家規模の討伐作戦となっていた。

 そのため王国からの報酬が凄まじいものとなっていた。
 それだけ危険度が高い討伐作戦と言う事もあり、人が中々集まらずにいた訳である。その結果さらに報酬額は上がっていき今に至る。

「これは受けるしかないよね」

 もはや迷う間もなく小愛はその依頼を受けることに決めたのだった。
 その後ギルドにやってきたフタナと合流した小愛は彼に依頼について説明し、共に受けないかと誘う。
 冒険者としてはかなりの手練れであるフタナであればドラゴン討伐も難しくは無く、結局その報酬額の凄さから受けることにしたようだ。

 そうして街を出た二人は王国へと向かって出発……する訳ではなく、ここから少し離れた所にある街まで馬車で移動した。
 王国は今彼女たちがいる街からはかなり遠く、直接馬車で行く場合は数週間はかかってしまうだろう。
 なので彼女たちは一旦別の街へ行くことにした。

 そこには王国へと向かう魔導列車が通っており、これであればたった1日で王国に辿り着けるのだ。
 
「これが魔導列車……!」

 この世界に来てから初めて魔導列車を見た小愛はその姿を見て感動していた。
 一見してただの蒸気機関車のように見えるそれだが、要所要所に現実では見られないような魔道具が付いておりまさしく魔導の列車と言ったものだったのだ。
 ザ・ファンタジーといったその姿を見て興奮しない訳が無かった。

 それはそれとして予約と言ったものなどしていない小愛とフタナは一般車両に乗ることになるのだが、それがまた地獄であった。
 
「人多すぎでは」

 まるで通勤ラッシュのような満員電車となっていた所にぶち込まれることになった小愛は思わずそう口にする。
 どうして異世界に来てまで満員電車に乗らなければいけないのかと思う小愛だったが、報酬金のためには仕方がないと割り切る。
 この世界でかわいい服を揃えようとするととにかくお金がかかるのだ。この凄まじい報酬金を逃すことなど考えられるはずも無かった。

 さて、列車が発車してからしばらく経った頃だろうか。
 小愛は背中を触られていることに気付いたのだった。

(触られてる……? けどこんな満員電車だしただ当たってるだけかな)

 最初の内はそう思っていた小愛だったが、触られている感覚が徐々に下へと移動していき、いつしか尻を触られ始めたのだった。
 流石にそこまで来ると違和感に気付いた小愛。とは言えこの満員電車では身動きも満足に出来ないため、後ろを確認することは出来ずにいた。

(ぅぅ……これ絶対触られてる)

 小愛の尻へと伸びた手はねっとりとした動きでそのムチムチな尻を揉み続ける。
 痴漢に対しての不快感はあるものの、そのあまりにもテクニシャンな触り方に気持ち良さすら感じてしまっていた。
 当然それだけで終わるはずもなく、その手は太ももへと移動する。

(今度は太もも……)

 小愛の肉付きの良いむっちりとした太ももをその手は舐め回すように撫で続ける。
 そうしてしばらくの間触り心地の良い太ももを揉み続けていた手であるが、何故か一瞬離れたのだった。
 その理由を小愛はすぐに知ることになる。

(ぁっ……)

 彼女の上半身へと伸びた手が下着の中に入りこむ。そう、小愛の胸を触るために手は離れたのだ。

(だめ、今直接触ったら……)

 下着の中に伸びた手は小愛の小さく控え目サイズの胸を包み込み、そのままむにむにと揉みしだく。
 乳房全体が開発されてしまっている彼女にとって、その刺激は中々のものであり思わず声を漏らしてしまいそうになっていた。

(んぐっ……♡ 声、出ちゃう……)

 とは言えこんな満員電車の中でそんな声を出そうものなら社会的な死を迎えることになるため、なんとか耐え続けるのだった。
 しかしそれをいいことに下着の中の手は小愛の可愛らしいピンク色の突起を責め始めてしまう。

(んぅっ……!? まって、今乳首触られたら……)

 乳房や尻を丹念に揉みこまれたことで感度が上がってしまっている今、乳首を直接弄られる刺激はそれはそれは甘美なものとなっていた。

「んっ……♡」

 その結果、我慢も限界を迎えてしまいとうとう艶やかな息遣いが外に漏れだしてしまう。
 幸いにもガタンゴトンと言う列車の走行音によってその声はかき消されたため、それが周りの人間に気付かれることは無かった。
 もっともそれは気付かれることなく行為を続けられてしまうと言うことに他ならないのだが。

(これ以上乳首触られたらっもう、声我慢できなくなるぅっ……)

 小愛のその思いが聞き届けられるはずもなく、手はねっとりじっくりと彼女のぷっくり乳首を弄ぶ。
 乳首を摘まんでコリコリと動かしたり、指でピンと弾いたり、乳輪をカリカリと擦っていたかと思えば急に先端をトントンと叩きはじめたり、緩急を付けた責めを繰り返し続けた。
 まるで小愛の反応を確認しながら都度その責め方を変えているようだった。

「ふぅ……♡ ふぅ……♡」

 息はどんどん荒く、目はとろんと蕩けていく。
 こんなところで痴漢に触られて気持ち良くなってしまうという羞恥心や屈辱感すら、今の彼女にとっては快楽のためのスパイスでしか無いのだ。

 そんな彼女の姿を見て頃合いだと思ったのか、手はとうとう彼女の下半身へと侵入した。

「ぁっ……」

 完全に蕩けさせられている小愛は何の抵抗も出来ずに手の侵入を許してしまう。

(だめ、だめだめっ今そこ弄られたら全部終わっちゃう……)

 度重なる執拗な乳首責めによりとっくに下着はぐしょぐしょになっており、彼女の秘部は入る者拒まずといった状態となっていた。
 こうなってしまえばもう一切の抵抗も無くその手は彼女の中に入り込めるだろう。

 しかし、そうはならなかった。

「あなた、何してるんですか」

 突如としてフタナの声が車内に響く。それは普段の可愛らしいそれとは違い、ドスの効いた重く殺意すらも感じるものとなっていた。

「フタナ……?」

 その瞬間、頭の中がぐちゃぐちゃになっていた小愛は正気を取り戻した。と同時に痴漢への負の感情が一気に増大していき、その目からは涙が零れ落ちる。
 色々な感情が小愛の中を駆け巡る中、最終的に残ったのはフタナに助けられたことによる安堵と彼へと向けられたクソデカ感情だった。

 その後痴漢は取り押さえられ、小愛とフタナは肌身離れず降りるまで一緒にいたのだった。

「さっきは助かったよフタナ。なんというか……凄くかっこよかった」
「僕も何が何だかわからなくて……小愛が痴漢されているのに気付いた時、勝手に体が動いてたの」
「へ~……やっぱりフタナ、私の事大好きなんだね……フ、フタナ?」

 ほんの少しからかうつもりでそう言った小愛だったのだが、その一言がフタナに火を付けてしかったようだ。
 フタナの目が獲物を前にした獣のようなそれへと変わる。

「そうに決まってるでしょ」
「あっ、まってこんなところで……」

 突如フタナに押し倒されてしまった小愛はそう言って抵抗する。

「『こんなところ』じゃなければ……良いの?」
「ひゃ、ひゃぃ……」

 そこから先はもう凄まじいテンポで事が進んだ。
 すぐさま二人は宿に向かい、まだ夕方だと言うのにそのままおっぱじめてしまったのだ。
 痴漢に汚されたところを僕が上書きしてあげるからと、フタナは小愛の全身をくまなく可愛がってあげた訳だが……流石に小愛の絶倫クソデカ体力に勝てる訳もなく結局最終的にはわからされていた。

 なおドラゴン討伐はフタナとの行為で士気が上がりまくった小愛が数秒で終わらせたのだった。
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