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56 男水着チャレンジと触手の怪物

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「っ……」

 小愛はとあるビーチを訪れていた。ずっと依頼をこなしてばかりであったため、たまには休息を取ろうと考えていたのだ。
 しかしただ海で遊ぶだけでは満足できなかった小愛は……男性用の水着を着用していた。
 以前のようなただの露出プレイだけでは満足できなくなってしまっていたのだった。

 とは言えそのままの見た目で突っ込むようなことはしていない。
 髪を纏めて帽子の中に入れることで少しでもバレにくくしているようだ。幸い胸のサイズはかなり控え目であるため、そこまで目立つことは無いのだろう。

 また女だとバレないために何より重要なのは堂々としていることであるため、恥じらいを気合で隠し堂々と砂浜を闊歩している。
 おかしな動きをして変に人目を引いても駄目なのだ。

 しかしやはりと言うべきか恥じらいは抑えきれるものでは無く、その動揺が動きに出てしまっていた。

「ふぅっ……ふぅっ……気付かれてないよね………?」

 完全に鋼の心とは行かず、少しの動揺が表に滲み出てしまっていた。
 とは言え人は案外人を見ていない。ほんの少しの異常なら気付かないものなのだ。

 そう、ほんの少しの異常なら。

「はぁ……はぁ……♡」

 小愛の息がどんどん荒くなっていく。夜間に露出をしていた時とは違って、今回は見られている可能性が高いのだ。
 
「おっと失礼」
「っぁ!?」

 と、そんな混乱状態直前の小愛は前から歩いてくる男性に気付かなかった。
 
「き、気付かれた……?」

 気付かれたのでは無いかと心臓を暴れ狂わせながら、小愛は自身を避けて歩いて行く男性を見つめる。

「……気付かれてないか。良かった……」

 どうやら男性は気付いていないようだった。
 しかし安堵した小愛に再び危機が迫る。

「ねえ君、ちょっと向こうでポーションでもどうかな?」

 後ろからまた別の男性が声をかけてきたのだ。

「ぇぁっ!? えっと、その……」

 突然のことに混乱を隠せない小愛だが、そんな小愛を言葉を遮るようにして男性が口を開いた。

「……何だ男か。忘れてくれ」

 そう言って男性は小愛から離れて行く。
 
「ぇ……?」

 どうやら男性は小愛の事を男だと思ったらしく、ナンパを止めて離れて行ったのだった。
 男だと思われたのならば男水着チャレンジとしては成功だろう。しかし、小愛の中には成功を喜ぶこととはまた別のものがあった。

「……」

 男性は小愛の胸を見ていたのだ。そのうえで小愛を男だと判断していた。
 何で判断されたのかは一目瞭然だったのだ。

「あー……何やってんだろ私。よし、早く海に入ろう。そうすれば何も気にならないよね」

 そう言って小愛は海へと向かう。海の中に入ってしまえば男水着だろうが何も気にすることは無いのだ。水面で歪み水中の様子は見えにくくなるのだから。

「んー、そういえば久しぶりの海かー。前に海底遺跡に行った時ぶりかな?」

 小愛の言う通り彼女が海に入ったのは海底遺跡の探索の時が最後だった。

「海底遺跡……エレキアナゴ……」

 いつものようにその時のことを思い出す小愛。
 電気による快楽責めをされた時の記憶が蘇る。その記憶だけで小愛の体は反応し軽く甘イキをしてしまう。
 そして分泌された彼女の愛液に反応するように魚が彼女の秘部に群がって行った。

「うぁっな、何!? 何かが水着の中に……んぅっ♡」
 
 小愛の着用している男性用水着は裾が開いているタイプであり、そこから小さな魚が入りこんでしまっていた。
 そんな小愛の秘部へとたどり着いた魚が水着の中でモゾモゾと動き、小愛に小さくも鋭い快楽を与え続ける。

「だ、駄目………こうなったら……!」

 小愛は深くへと潜り、そこで水着を脱いだ。そして己の秘部に群がる魚を追い払い、再び水着を着たのだった。
 これだけ深い場所であれば他の人に見られることも無いため、素っ裸になっても問題は無かった。
 ……実際には『人』には見られなかっただけだが。

「っ!!」

 小愛は自身のいる位置よりもさらに深くから何かが浮上してくる気配を感じた。

「何か来る……!?」

 何かが何なのかはわからないものの、このままこの場所に居続けては不味いと判断した小愛はすぐさま浮上し浜辺へ向かって泳ぎ始めた。
 そして小愛が水から上がると同時に、その背後で水しぶきとともに巨大な何かが現れたのだった。

「な、なんだコイツ!?」
「ぁっぁぁ……!」

 今まで浜辺で呑気に遊んでいた人々はまるで蛸や烏賊のような触手を大量に持つ怪物を見て一斉に逃げまどう。
 しかし逃げ遅れる人はいるものだ。

「な、何!? 離して……!!」

 逃げ遅れた女性を巨大な怪物は触手で絡め取る。そして水着を剥がし肌を露出させた。 
 
「なっ……!」

 露出させられたことで女性は頬を染める。だがすぐに怪物に犯される事を理解してしまったのかその顔は一転して徐々に青ざめて行き、来るであろうその時を待つことしか出来なかった。
 しかし結果としてその時が来ることは無かった。
 
「はぁ!!」

 小愛は怪物の触手を剣で斬り落とし、落ちる女性を受け止めた。
 
「あ、貴方は……」
「細かいことは後で。今はあの怪物をどうにかします」

 小愛は女性を安全な場所に降ろし、再び怪物の方へと向かって行く。
 そして剣を振り被り怪物へと向かって跳び込んだ。

 のだが、そこを触手に捕まれ拘束されてしまった。

「あれ……?」

 一瞬にして天地が逆さまになった世界から、小愛は自分がどうなっているのかを理解した。
 
「男……ではないな貴様」
「喋った!?」

 怪物は小愛に向けて声を発した。どうやら喋るタイプの怪物のようだ。

「その恰好にその体型……妙な奴だ。匂いは女のものなのに、何故そのような格好をしている?」
「あーそれは色々あって……」

 怪物に問われ、自分でもどう話せばいいかと小愛は悩んでいた。
 男水着チャレンジなどそうそう理解してもらえるものでは無い。相手が怪物であろうとそれは変わらないだろう。

「まあいい。貴様が女なのならば何の問題も無い」
「ぁっ、ちょっと……」

 怪物は触手を器用に動かして小愛の水着を脱がしていく。
 
「ぅぅ……」
「この太ももで男は無理があるだろうに」
「んぅっ♡」

 触手に太ももを擦られながら小愛は艶やかな声を上げる。こんな状況だと言うのに快楽の波は止まらなかった。

「この程度で感じているのか。ならこれはどうだ?」
「んぃっ!?」

 触手の吸盤が小愛の胸に吸いつき引っ張り上げる。小愛の体の事など何も考えていないただただ快楽を与えるためだけの暴力的な動きが彼女の胸を襲う。

「これは……そうかそうか。貴様はそう言う体質なのか」

 怪物は小愛の胸から母乳が出て来たのを感じ取り、さらに吸い出してやろうとその動きを激しくさせた。 

「んぁっ♡ ぐっ、ぁっぁぁあぁ♡」
「どうだ気持ちが良いか?」
「そこまでだ!!」
「……うん?」

 小愛を弄び楽しんでいた怪物の前に冒険者パーティが現れたのだった。

「なるほどな。こいつは随分と大物じゃねえか」
「ああ、俺たちでも倒せるかはわからない。だが、助けてくれと言われたら俺たちは戦うだけだ!」

 格上であることが分かっているのにも関わらず冒険者パーティは戦うことを止めなかった。
 と言うのも、この冒険者パーティは先程小愛が助けた女性にまだ残っている人がいると言われやって来たのだ。
 逃げると言う選択肢は最初から彼らには無かった。

「フレアバースト!!」
「おっと」

 怪物に向けて魔術師の女性が火属性魔法を放つ。だがそれを怪物は簡単に弾き返した。
 
「嘘、上位魔法なんだけど……!?」
「なら近接攻撃で行くまでだ! うぉぉぉぉ!!」

 魔法が効かないのなら剣で攻撃だと、剣士の男性が怪物へと向かって行く。
 だがそれを止めるように怪物は小愛を前へと出した。

「止まるんだ。この女が肉の塊になるのは嫌だろう?」
「ぐっ……卑怯だぞ……!」
「なら武器を捨てるんだ」

 怪物は冒険者たちに武器を捨てるように要求する。しかし彼らは武器を捨てなかった。武器を捨てればそこで終わりだとわかっていた。
 だが怪物はそれを許さない。

「武器を捨てるんだ」
「んぁあ゛ぁ゛っ゛♡」

 武器を捨てない冒険者たちにイラつきを隠せない怪物は小愛の秘部へと触手をぶち込み、中をぐちゃぐちゃに犯し始めた。

「み、見ないで……んぐぅっ゛♡」

 小愛の願いも虚しく、冒険者たちは小愛の犯される姿に釘付けになってしまっていた。
 小愛の人の目を引き付ける体は女性すらも虜にしてしまっていたのだった。

「人に見られて興奮するとは随分と変態なのだな貴様は」
「んぅっ……私は……」

 変態じゃないと言い返そうとした小愛だが今までの事を思い返すと何も言えなかった。

「さて、そろそろ終わりと行こうか」

 小愛の下腹部は外から見ても中で触手が蠢いているのがわかる状態になっていた。そこに触手は膨大な量の精液を流し込む。
 精液によって徐々に小愛の下腹部が膨らんでいき、最終的には秘部から愛液とともに大量に流れ出ていた。

「ぉっぉぉ゛お゛♡」
「人の女よ、我の子を孕め」

 こうして小愛は怪物にお持ち帰りされた訳だが、なんやかんやあって討伐し地上へと戻ったのだった。

[触手操作が強化されました]
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