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55 スライム姦②

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 小愛の前でぐちゅぐちゅと蠢いている物体。液体のようでありながらも形を保っているそれはもはや定番と言っても良い魔物であるスライムだった。
 しかし小愛は驚かないし焦りもしない。
 なぜなら彼女は以前にもスライムと相対しているのだ。

「……」

 そんなスライムを見て、小愛はその時の事を思い出していた。体中を滅茶苦茶に犯される経験をしてしまったのだ。
 人間相手では決して味わうことの出来ない快楽。それを知ってしまっていた。

「はぁ……はぁ……」

 いつの間にか小愛の顔は赤く染まり、下腹部を抑えながらジリジリとスライムへと近づいて行っていた。

「駄目、なのに……体が……」

 頭では駄目だとわかっていても、体は正直だった。理性では抑えきれない衝動が彼女の体を突き動かしている。
 そして彼女の行動に気付いたのかスライムが動き始める。
 ぐちゅぐちゅと粘度の高い液体が動く音を立てながら小愛へとにじり寄って行った。

「ふぅっ……ふぅっ……少しくらいならいいよね?」

 我慢の限界と言った表情をしながら小愛はスライムの目の前で股を拡げて待機した。
 所謂エロ蹲踞と言われる体勢で今か今かとスライムの責めを待っている。

 そしてその時は来た。

「んぅっ♡」

 前へと突き出した小愛の秘部へとスライムが纏わりつく。
 そしてそのままじゅぷじゅぷと下品な音を立てながらスライムは小愛の秘部へと侵入していった。

「あぁっっ♡」

 小愛は膣の内部を圧迫される感覚に甘美な声を上げながらその甘い快楽を享受していた。
 その最中もスライムは次々に小愛の秘部へと入り込んでいく。いつしか小愛の下腹部は服の上から見てもわかる程に膨れ上がってしまっていた。

「ぅっ、ずっと圧迫されてて……ずっと気持ちいいのが止まらない……♡」

 膣内をギチギチに圧迫されているために、小愛の体には絶えず快楽の電流が走っていた。
 とは言え通常の人であればとっくに気絶だかショック死だかは免れない程の刺激ではあるものの小愛の体ならば問題は無いものだった。
 そんな訳で何度か絶頂して満足した小愛はこのまま余韻を楽しみながら終わるつもりだったのだが……。
 
「……ぁ!?」

 そう上手くは行かなかった。

「待って、そこはっ駄目だよ!?」

 スライムはこれ以上小愛の秘部に入ることが出来ないと判断したようで、そのすぐ近くにある別の穴へと向かい始めたのだ。つまりは尻の方だ。

「んぎっ!?」

 スライムは小愛の服をするすると抜けて、その奥にある彼女の柔らかく温かい皮膚に纏わりついた。
 そしてそのまま小さい穴を無理やりこじ開けて中へと侵入した。

「駄目、そこは出すところだからっ……!」

 括約筋に力を入れて抵抗する小愛だがそんなものは全く意味を為さず、スライムはどんどん小愛の中へと入り込んでいく。
 直腸から大腸小腸と通って行き、気付けば胃の中へと侵入していた。
 そうして次々にスライムが入っていけば当然彼女の胃は拡張されていく。

「ぁ……お腹、こんなに大きくなってる……?」

 スライムによって胃を大きくされ、外から見ても丸わかりな程に彼女のお腹は膨らんでしまっていた。
 そんな大きく重く膨らんだお腹を抱え、小愛は少しでもスライムを遠ざけようと移動を開始する。
 しかし時既に時間切れであった。

「足が、動かない……!?」

 彼女の足をスライムが完全に飲み込んでいたのだ。
 小愛は何とか引き抜こうと藻掻くが、その間にもスライムは彼女の中へと侵入を続ける。
 しかしそれだけでは飽き足らず、スライムは小愛の小さい胸へと登って行くとその先端で停止した。

「えっ!? もしかして……」

 その行動の意味が小愛にはわかってしまった。
 今までにも何度も同じような責めを味わって来たのだ。

 そんな小愛の予想通り、スライムは小愛の胸の先端を無理やり拡げて中へと入っていった。

「っぁぁぁああっぁ!?」

 スライムの持つ媚毒によるものか、小愛の胸の先からは痛みでは無く鋭い快楽が生み出されていた。
 それを知ってか知らずかスライムは次々に小愛の胸へと入り込んで快楽を発生させていく。
 そしてこれまた下腹部やお腹と同じように彼女の胸は大きく膨れ上がってしまった。
 普段の小さく可愛らしい胸からは一変、暴力的なまでのサイズアップを施されてしまったのだった。

 しかしそんなことを気にする余裕は彼女には無かった。

「ぅぁっ、何か奥から……」

 小愛は胃から何かがこみあげてくる感覚に襲われていた。
 耐え間なく襲い来る快楽に耐えながらもこの状況をどうにかしないとと考えていた小愛を、その感覚が引き戻したのだ。

「ぁっこれヤバイやつだ……早くどうにかしない……とっ!? ん、んぐぶぁっ!?」

 明確な解決法が出る前に小愛の思考は消し飛んだ。
 スライムが胃から食道を通り彼女の口から出て来たのだ。
 その衝撃で倒れ込んだ小愛の体をスライムは受け止め、全身を包み込んだ。そして更なる責めを開始した。

 肛門から中へと入り込むスライムも増え、小愛のお腹はさらに大きく膨れ上がって行く。破裂しないのが不思議なくらいだった。
 そして胸への責めも激しさを増していた。その大きさもさらに膨大なものとなっている。
 そんな小愛の胸に侵入しているスライムはそこにある乳腺を直接刺激して母乳を分泌させ、そこに含まれる芳醇な魔力を吸収した。
 その際に発生した刺激はその全てが数倍、いや数十倍に増幅されて小愛の体を飲み込み蝕んだ。

 さらにスライムは責め苦を続ける。
 獲物である小愛に逃げられないように、彼女の足を溶かし吸収した。
 幸か不幸かスライムの媚毒によって痛みは快楽に変えられているために、小愛が痛みに苦しむことは無かった。というよりも足を失った事自体に気付いていなかった。
 しかしそれも当然で、この媚毒の効果は獲物の危機感を無くし重大な判断ミスを誘発させるというスライムの策だったのだ。

「んぐぅうう゛っぅ゛ぅ゛ぅ゛♡」

 肛門から口までを貫通され、さらに秘部や胸の中までもぐちゃぐちゃに犯されているというのに小愛の顔は快楽による幸福感でいっぱいだった。
 しかしそんな幸福もいつまでも続く訳では無い。
 食道を丸々塞がれているため小愛は呼吸が出来ていないのだ。このまま無呼吸が続けば彼女の命は無いだろう。

「んぐっ……んぶっ」

 流石にこのままでは不味いと思ったのか小愛は纏わりつくスライムを払いのけようと暴れる。しかしそんな簡単にどうにかなる相手では無かった。
 そしてその時小愛は自身の体の異常に気付く。あるはずの物がそこに無かったのだ。

「あ、あれ……私の足、何で……?」

 足の膝から下が奇麗に無くなっている光景を見ていよいよ小愛は焦り始めたのだった。
 しかし物理的にスライムを剥がそうとするのは無理だと今の行動で分かっていた。
 ならばとスライムは一旦置いといてひとまず呼吸を行おうとする小愛だが、残念ながらそれも叶わなかった。
 みっちりと食道を埋め尽くすスライムをどうにも出来なかったのだ。
 無理やり呼吸しようにもスライムは粘度が高くどうしようもなかった。水中呼吸もそもそも酸素を含まないスライムでは機能しなかった。

 もはやこれまでかという中、彼女の脳内にあるスキルが舞い降りた。

「っ!!」

 小愛はスキル[消化]を発動し、纏わりつくスライムを文字通り消化し始めた。
 体内体外構わず、小愛に触れている物を溶かし吸収する。消化はそう言うスキルだった。
 スライムから手に入れたスキルによって、小愛はスライムを倒し窮地を脱することが出来たのだ
 まあ、元はと言えばそのスキル入手の原因となるスライムのせいで今回の事があった訳ではあるのだが。
 
 そんな訳で小愛は無事にスライムを倒し、生還した。
 なおスライムに改造されまくった体や欠損した足はスキルを使って元通りにしたのだった。もうチートでしょこれは。

[消化が強化されました]
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