58 / 90
第二部 並行異世界地球編
10 思わぬ再会
しおりを挟む
……朝か。また普通の今日が始まった……ら良いな。
って、これが希望的観測になるのはなんか嫌だな。せっかくこの安全な世界に戻ってきたって言うのに。
向こうだと「朝起きたら街が襲われていた」みたいなのが何回かあったし、俺自身は大丈夫でも街のために気を張ることは多かった。
とりあえず当たり前の平和に感謝しつつ、いつもの朝を送ろう。
そうだ、休日だし朝の身支度のついでに溜まったゴミも出しておくか。
「よいしょっと……あぁ、クソッ」
相変わらず微妙に身長が足りないせいでゴミ袋を入れるのが難しい。
こんなことになるならもう少し年齢の高いキャラにするべきだったかもしれない。
「あれ……」
背伸びやジャンプを駆使しながら四苦八苦してマンションに設置されたごみ箱にゴミ袋を入れ終わると同時に、後ろから声が聞こえてきた。
けどこの声どこかで……。
「HARU……?」
「……!」
声の主は間違いなく俺の事をHARUと呼んだ。
だがそれは普通に考えておかしい。HARUは俺のアーステイルにおけるキャラ名だ。この世界でその名前を知る者は3人しかいない。
しかし逆に言えばその3人であれば、俺の事を知っているということになる。
「……やっぱり」
ゆっくりと振り向く。するとそこにはあの時、空間の歪みに飛び込んだ後に出会ったクリムゾン……須見桜がいた。
「クリムゾン……なのか?」
「やっぱりHARUなんですね……!」
「うぉぁっ!?」
俺の言葉を聞くなり桜は抱き着いてきた。
「もう会えないのかと思ってました……!」
「俺も、どうやって探そうかと思ってたよ。けど、まさかこんなにすぐに会えるとは……」
泣き始めてしまった桜を慰めるように、やさしく彼女の頭を撫でる。
しばらくの間そのままでいると、落ち着いてきたのかゆっくりと俺から離れたのだった。
「その、いきなりすみません」
「いえいえ、こうなっても仕方ないような状況ではあるから」
「それでどうしてHARU……いえ、晴翔はその姿なんですか?」
ああ、そうだった。彼女に出会えたことに完全に意識を持っていかれていたが、よく考えたら彼女の方は元の姿になっているんだよな。
でもそれに対して俺はキャラとしてのHARUの姿だ。一体何が違うのだろうか。
「それについては俺もわからないんだ。こっちに戻ってきた時にはもうこの姿だったとしか言えないな」
「そうなんですか……ここで立ち話もあれですし、私の部屋に来ますか?」
「それはありがたいけど、こんな姿でも俺の中身は男なんだぞ……?」
「構いませんよ。元より向こうの世界でも晴翔のことは男としても意識していましたし」
……まあ彼女がそう言うのならそれでいいか。
そうして桜に案内されるがままに部屋まで付いて行くと、これまた驚いてしまった。
何しろ俺の住んでいる部屋と同じ階だったんだからな。
そうか。そうだった。
須見と言う苗字にどこか見覚えがあったのは当然か。集合ポストにあったんだから。
偶然にも彼女とすれ違ったことは無かったからここまで気付けなかったのか。せめて一度会っていればなぁ……。
まあ今こうして出会えた訳だし、今さら考えても仕方ないことではあるんだよな。
「どうぞ」
「……お邪魔します」
桜に促されるままに彼女の部屋へと入る。
部屋の間取りこそ俺の部屋と変わらないが、オシャレなインテリアで要所要所が飾られているからか全く別物に感じる。
それ以上に女性の部屋に上がるのが初めてなせいで心臓が……。
「晴翔? どうかしましたか?」
「あ、いや、何でもない」
こういう時はとりあえず部屋を褒めてみよう。
「い、良い部屋だね」
「ふふっ、ありがとうございます。飲み物はコーヒーで良いですか?」
「はっ、はい」
部屋に上げてもらうだけでは無く、コーヒーまでいただいてしまって良いのだろうか。
その後少ししてコーヒーカップを二つ持った桜がやってきた。
「どうぞ」
「ありがとうございます。いただきます」
「なんだか緊張してます?」
「それは、まあ……はい」
流石に挙動不審過ぎたのか速攻でバレてしまった。
この魔物を相手にするのとはまた違う緊張感には俺は弱いみたいだ。
「あまり緊張しなくても良いんですよ? 私たち結構昔からの仲じゃないですか」
「それは……そうだね」
向こうにいた期間だけでも数年間は一緒にいたし、ゲーム時代の関わりも含めたらかなり長いこと彼女と関わっているのは確かだ。
けどそれとこれとは別な気がする。
「こうして会えたわけですし、色々と話したいことはありますが……何から話しましょうか」
「じゃあまず俺から、こっちに帰って来てからの事を話しておくよ」
こっちで生き返ってから魔法学園に通うことになったこと、そこであった事などを桜に話した。
すると先程の俺と入れ替わるように、今度は桜の方が驚いていた。
「東都魔法学園……ですか。確か有名な魔法大学でしたっけ。実は今度魔物ハンターとして授業のお手伝いをすることになっているんです」
「……え?」
耳を疑った。あの桜が魔物ハンターとして……?
向こうでも魔物と戦うことはあまり無かったはずだが、一体どうしてなんだ?
「魔物ハンターって、あの魔物ハンターなのか?」
「ええ、でも前線で戦う方とは違って私はサポートを行う後衛なんです。どういう訳かこっちに来てからも能力はそのままだったんですけど、それを知ったハンター協会の方にお誘いを受けまして」
ハンター協会か。魔物ハンターを束ねる組織であり、魔物を狩るためにハンターや他の組織に色々な協力を行っていたはずだ。
確かにそんな組織が勇者としての俺たちの力を知ったら……まあまず放ってはおかないだろうな。
「けど、後方とは言え桜が魔物ハンターになるなんてな」
「私も魔物は怖いですし、戦うのも得意では無いですけど……それでも一人でも私の力で救えるのなら、私はこの力を使って助けたいんです」
桜の顔は本気のそれだった。
少なくとも流されて仕方なくとか、誰かに脅されているとかでは無かった。間違いなく自らの意思で戦うことを選んでいる。そんな顔だった。
であれば俺が否定する訳にもいかないだろう。
「そうだったのか。それなら俺も応援するよ」
「ありがとうございます。それで、あの……」
「うん?」
桜は視線を泳がせながら何かを言いたそうにしていた。
「どうしたんだ?」
「えっと、実はこっちに来てからずっとHARU成分が足りていないって言うんですかね。そんな状態でして」
「HARU成分」
HARU成分。
「ああ、もう我慢できません!」
「んぉぁっ!?」
それは一瞬のことだった。気付けば俺は彼女に抱きかかえられていた。
桜の言う通り、向こうでの能力がこっちでもそのままなのは間違いが無い。そんな身体能力を感じさせる速度で俺は抱きかかえられてしまっていたんだから。
「はぁぁっ! これ、これです。この柔らかさと温かさからしか得られない栄養素があるんです!」
「ちょ、ちょっと待っ」
ヤバイ、近い!
クリムゾンとはまた違う系統の美人さを感じる桜の顔が目の前に……!
「はぁっはぁっ晴翔には悪いですけど、この姿のままで私は嬉しいですよ……!」
この状況で言われても素直に喜べない……!
ああ、さっきとは逆に俺が桜に撫でまわされている。けど状況が違い過ぎる……!
俺は慰めようとしていたが今の桜の手は何かこう、良くないものを感じる……。
「あっ、待て待ってくれそこは……」
「大丈夫です晴翔、小さくても触り心地は良い物ですよ」
「だ、駄目だっ。あっぁぁっ……!」
……俺は今後桜と接していくうえで、果たして男としての尊厳を保てるのだろうか。
って、これが希望的観測になるのはなんか嫌だな。せっかくこの安全な世界に戻ってきたって言うのに。
向こうだと「朝起きたら街が襲われていた」みたいなのが何回かあったし、俺自身は大丈夫でも街のために気を張ることは多かった。
とりあえず当たり前の平和に感謝しつつ、いつもの朝を送ろう。
そうだ、休日だし朝の身支度のついでに溜まったゴミも出しておくか。
「よいしょっと……あぁ、クソッ」
相変わらず微妙に身長が足りないせいでゴミ袋を入れるのが難しい。
こんなことになるならもう少し年齢の高いキャラにするべきだったかもしれない。
「あれ……」
背伸びやジャンプを駆使しながら四苦八苦してマンションに設置されたごみ箱にゴミ袋を入れ終わると同時に、後ろから声が聞こえてきた。
けどこの声どこかで……。
「HARU……?」
「……!」
声の主は間違いなく俺の事をHARUと呼んだ。
だがそれは普通に考えておかしい。HARUは俺のアーステイルにおけるキャラ名だ。この世界でその名前を知る者は3人しかいない。
しかし逆に言えばその3人であれば、俺の事を知っているということになる。
「……やっぱり」
ゆっくりと振り向く。するとそこにはあの時、空間の歪みに飛び込んだ後に出会ったクリムゾン……須見桜がいた。
「クリムゾン……なのか?」
「やっぱりHARUなんですね……!」
「うぉぁっ!?」
俺の言葉を聞くなり桜は抱き着いてきた。
「もう会えないのかと思ってました……!」
「俺も、どうやって探そうかと思ってたよ。けど、まさかこんなにすぐに会えるとは……」
泣き始めてしまった桜を慰めるように、やさしく彼女の頭を撫でる。
しばらくの間そのままでいると、落ち着いてきたのかゆっくりと俺から離れたのだった。
「その、いきなりすみません」
「いえいえ、こうなっても仕方ないような状況ではあるから」
「それでどうしてHARU……いえ、晴翔はその姿なんですか?」
ああ、そうだった。彼女に出会えたことに完全に意識を持っていかれていたが、よく考えたら彼女の方は元の姿になっているんだよな。
でもそれに対して俺はキャラとしてのHARUの姿だ。一体何が違うのだろうか。
「それについては俺もわからないんだ。こっちに戻ってきた時にはもうこの姿だったとしか言えないな」
「そうなんですか……ここで立ち話もあれですし、私の部屋に来ますか?」
「それはありがたいけど、こんな姿でも俺の中身は男なんだぞ……?」
「構いませんよ。元より向こうの世界でも晴翔のことは男としても意識していましたし」
……まあ彼女がそう言うのならそれでいいか。
そうして桜に案内されるがままに部屋まで付いて行くと、これまた驚いてしまった。
何しろ俺の住んでいる部屋と同じ階だったんだからな。
そうか。そうだった。
須見と言う苗字にどこか見覚えがあったのは当然か。集合ポストにあったんだから。
偶然にも彼女とすれ違ったことは無かったからここまで気付けなかったのか。せめて一度会っていればなぁ……。
まあ今こうして出会えた訳だし、今さら考えても仕方ないことではあるんだよな。
「どうぞ」
「……お邪魔します」
桜に促されるままに彼女の部屋へと入る。
部屋の間取りこそ俺の部屋と変わらないが、オシャレなインテリアで要所要所が飾られているからか全く別物に感じる。
それ以上に女性の部屋に上がるのが初めてなせいで心臓が……。
「晴翔? どうかしましたか?」
「あ、いや、何でもない」
こういう時はとりあえず部屋を褒めてみよう。
「い、良い部屋だね」
「ふふっ、ありがとうございます。飲み物はコーヒーで良いですか?」
「はっ、はい」
部屋に上げてもらうだけでは無く、コーヒーまでいただいてしまって良いのだろうか。
その後少ししてコーヒーカップを二つ持った桜がやってきた。
「どうぞ」
「ありがとうございます。いただきます」
「なんだか緊張してます?」
「それは、まあ……はい」
流石に挙動不審過ぎたのか速攻でバレてしまった。
この魔物を相手にするのとはまた違う緊張感には俺は弱いみたいだ。
「あまり緊張しなくても良いんですよ? 私たち結構昔からの仲じゃないですか」
「それは……そうだね」
向こうにいた期間だけでも数年間は一緒にいたし、ゲーム時代の関わりも含めたらかなり長いこと彼女と関わっているのは確かだ。
けどそれとこれとは別な気がする。
「こうして会えたわけですし、色々と話したいことはありますが……何から話しましょうか」
「じゃあまず俺から、こっちに帰って来てからの事を話しておくよ」
こっちで生き返ってから魔法学園に通うことになったこと、そこであった事などを桜に話した。
すると先程の俺と入れ替わるように、今度は桜の方が驚いていた。
「東都魔法学園……ですか。確か有名な魔法大学でしたっけ。実は今度魔物ハンターとして授業のお手伝いをすることになっているんです」
「……え?」
耳を疑った。あの桜が魔物ハンターとして……?
向こうでも魔物と戦うことはあまり無かったはずだが、一体どうしてなんだ?
「魔物ハンターって、あの魔物ハンターなのか?」
「ええ、でも前線で戦う方とは違って私はサポートを行う後衛なんです。どういう訳かこっちに来てからも能力はそのままだったんですけど、それを知ったハンター協会の方にお誘いを受けまして」
ハンター協会か。魔物ハンターを束ねる組織であり、魔物を狩るためにハンターや他の組織に色々な協力を行っていたはずだ。
確かにそんな組織が勇者としての俺たちの力を知ったら……まあまず放ってはおかないだろうな。
「けど、後方とは言え桜が魔物ハンターになるなんてな」
「私も魔物は怖いですし、戦うのも得意では無いですけど……それでも一人でも私の力で救えるのなら、私はこの力を使って助けたいんです」
桜の顔は本気のそれだった。
少なくとも流されて仕方なくとか、誰かに脅されているとかでは無かった。間違いなく自らの意思で戦うことを選んでいる。そんな顔だった。
であれば俺が否定する訳にもいかないだろう。
「そうだったのか。それなら俺も応援するよ」
「ありがとうございます。それで、あの……」
「うん?」
桜は視線を泳がせながら何かを言いたそうにしていた。
「どうしたんだ?」
「えっと、実はこっちに来てからずっとHARU成分が足りていないって言うんですかね。そんな状態でして」
「HARU成分」
HARU成分。
「ああ、もう我慢できません!」
「んぉぁっ!?」
それは一瞬のことだった。気付けば俺は彼女に抱きかかえられていた。
桜の言う通り、向こうでの能力がこっちでもそのままなのは間違いが無い。そんな身体能力を感じさせる速度で俺は抱きかかえられてしまっていたんだから。
「はぁぁっ! これ、これです。この柔らかさと温かさからしか得られない栄養素があるんです!」
「ちょ、ちょっと待っ」
ヤバイ、近い!
クリムゾンとはまた違う系統の美人さを感じる桜の顔が目の前に……!
「はぁっはぁっ晴翔には悪いですけど、この姿のままで私は嬉しいですよ……!」
この状況で言われても素直に喜べない……!
ああ、さっきとは逆に俺が桜に撫でまわされている。けど状況が違い過ぎる……!
俺は慰めようとしていたが今の桜の手は何かこう、良くないものを感じる……。
「あっ、待て待ってくれそこは……」
「大丈夫です晴翔、小さくても触り心地は良い物ですよ」
「だ、駄目だっ。あっぁぁっ……!」
……俺は今後桜と接していくうえで、果たして男としての尊厳を保てるのだろうか。
10
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる