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出会いの章『異世界アヴァロンヘイム』
2 これが所謂、異世界転移ってやつか?
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~遡ること数分前~
……はっ!?
ネワオンはどうなって……る?
いや、ここどこだよ。
何と言う事だろうか。
気付けば、目の前に広がるのはだだっ広い草原だった。
どうしてこうなったのか何もわからない。
一つわかるのは、結局あの後俺は意識を失ってしまったのだろうと言う事だ。
あれ以降の記憶が全く無いことからもほぼ確実と言って良いはず。
だがそんなことよりも……だ。
おかしい。そう、おかしいのだ。
俺は確かに自分の部屋でベッドに倒れ込んだんだ。どう考えてもこんな草原にいるはずが無い。
可能性があるとしたらあれか……?
以前テレビ番組で見た、寝ている人間を全く別の場所に運んで寝起きの反応を見るドッキリ……。
って、そんなことをする奴に心当たりは無いし、そもそも俺にそんなことをする利点も無いだろう。
なら改めて一体これは何なんだ……!
くそっ、薄い望みも消えたせいで異常事態であることが余計に際立っただけじゃないか!
「……」
頬をなぞる風は微かに冷たく、それでいて生きた草の匂いを感じさせた。
こんなにリアルな夢は見たことが無いし、あまりにも鮮明過ぎるそれらはこれが夢では無いことを物語っていた。
であればなおのこと疑問が増えるばかりだ。これで夢オチと言う線も消えてしまった。
っと、そう言えば体がやけに軽いような……?
気付けばいつも感じていた首の痛みも、肩のこりも、常に頭を悩ませていた腰の違和感すらも無い。
え……俺、もしかして死んだ?
ここは死後の世界だったりするのか?
だとすれば確かにこの目を疑うような美しい景色も、体が異様に軽いのも納得できる。
きっと仕事による過労とネワオンのサ終によるショックでぽっくりいってしまったんだろう。
「……?」
そんな時、ふと視界に映り込んだものが気になった。
それは金色で、サラサラで、風が吹くたびに揺れている。
その物体には見覚えがある。そう、髪の毛だ。
今ではもう見る影も無いが、俺も若い時には伸ばしている時期があった。
その時の視界が似たような感じだったのを思い出す。
いや、それはおかしいだろ。
だって今の俺にはもう……いや、辛くなるからそれは置いておくとしよう。
重要なのは、それが今の俺には無いはずだと言う事だけ。
……ああ、うん、それを言ったら結局変わらないな。
まあそれはいい。
そもそもの話、それ以上に気になることがある。だからそんなことは忘れてしまおう。
そんなことよりも、絶対にありえないとんでもない異常があるじゃないか。
下を向けば、そこにあったのは大きく柔らかそうな物体。
そう……紛れもなく、おっぱいである。
言わずもがな、俺は男だ。
こんなに大きく魅力的なそれが、男の俺にはあるはずが無いのである。
「嘘だろ……ってうわ何だこの声!?」
思わず声を出した瞬間、今度は強烈な違和感に襲われた。
「この声、どう考えても俺のものじゃないよな……?」
そう、声だ。
俺の声ではないものが、俺の口から発せられている訳だ。
どう考えてもおかしい。ああもう、さっきからおかしいこと続きだ。
「あー、あー」
確認のために再び声を出す。
透き通るように清楚可憐で、それでいてどこか妖艶……。
今までの俺のよくあるおっさんボイスとは似ても似つかないものだった。
「まさか……」
嫌な予感……と言うかもはや確信があった俺は近くの水面へと顔を写した。
「やっぱり……」
水面を見ると、そこには予想通りとんでもない美少女が映っていた。
長く美しいサラサラの金髪に、色白で整った顔立ちが目を奪う。
「凄いな……」
つい見惚れてしまい、思わずそう声に出していた。
それほどのとんでも美少女なんだから仕方がないだろう。
「ん……? これって……」
そんな時、耳がとがっていることに気付いた。
所謂エルフ耳と言うものだろう。見慣れているからこそ、すぐにわかった。
何故見慣れているのか?
それは俺のネワオン内でのプレイヤーキャラがハイエルフだからだ。
昔からエルフが好きだったからな。まあ癖の話は一旦置いておこう。
「さて……どうしたものか」
俺が気になるのは自分が超絶美少女になっている事ではない。いや気になりはするが、それよりももっと大事なことがある。
もう薄々わかっていると思うが、この姿は俺のネワオン内での姿と完全に一致しているのだ。
キャラ名は『ステラ・グリーンローズ』。ハイエルフの王族と言う設定でロープレをする予定だったから苗字はファンタジー世界の貴族っぽい感じになっている。
しかしまあ……どうしてそんなことになっているのかは皆目見当が付かない。
だが一つ、一つだけ言えることがある。
「やはり、おっぱいが、デカい……!」
下を見た途端、視界に大きく映りこむはこれでもかと言う程のデカパイ!
それが体を揺らせばその度にぶるんぼるんと激しく揺れるのだ。
「おぉ……」
キャラクリ時に後先考えず出来るだけ大きくした結果がこれだ。
それ以外にもこのステラというキャラには俺の癖が詰め込まれている。
手の平いっぱいで揉んでも余りあるそのサイズはまさにダイナマイトボディ!
尻は大きく、太ももは太く!
まさに、俺の考えた最強のむっちむちバインバインなドスケベエロ女と言う訳だ……!!
「……」
となれば、自然と手が動いてしまうのもまた男の定め。
……まあ今の俺の体は女の子だけども。
許してくれよ俺の体。これはそう、運命。抗えぬ運命なのだ。
「やるんだな!? 今……ここで!」
無意識に伸びていた手を止めることなく、俺はそう叫んでいた。
こんな状況で乳を揉まない男がいるだろうか?
いやいない。
それを抜きにしてもこれはあくまで自分の体なのだ。
自分の体を好き勝手にしてしまうのはいけないことでしょおーか~!?
……それからと言う物、俺はしばらくの間、これでもかと俺自身の乳房を楽しんだ訳だ。
言葉にすると色々と終わっているが、そう表現するしかないのだから仕方がない。
「ふぅ……」
さて、満足したので一旦冷静に考えてみよう。
え? それよりもどんな感じだったか教えろって?
いや、無理だよ。ここじゃ書けないくらい濃厚シングルプレイをしたんだぜ?
まあそう言う事だから、まずは一旦整理だ。
まず、何故俺はこんな場所にいるのか。答え……わからない。
では何故、俺はゲーム内のキャラの見た目をしているのか。答え……これもわからない。
そもそもここはどこなのか。答え……当然のごとくわからない。
結論……何もわからない。
「……駄目だこれ」
お分かりの通り、とにかく今の俺には情報が無かった。
何を判断するにしても、それに関する情報が皆無ではどうしようもないのだ。
ああ、いや訂正だ。
ここがどこなのかは今持っている情報だけで推測出来る。
何故かって?
遠くの方に見えるデカくてぶっとい木には見覚えがあるんだ。
ネワオンにはプレイヤーたちが口を揃えて最終ダンジョンと呼んでいる超高難易度ダンジョンがある。
事実上のエンドコンテンツであるそのダンジョンの名は『アヴァロンヘイムの木』。
アヴァロンヘイムと言うのはネワオン内の世界のことで、その全てを統括する木と言う設定があったからこの名なのだろう。
で、その木と瓜二つのものが遠くに生えている訳だ。
さらに俺の姿はゲーム内キャラのそれ。
この二つがあればここがネワオンの世界……及びそれに類するものであるということは容易に推測できる。
もっともそれがトンチキな推測でしかないのは理解しているし、仮にそうだとして今俺がここに居る理由にはならない訳だけど。
だが限られた情報から導き出せたにしてはかなり信憑性があるとは思わないだろうか。
少なくとも状況証拠的にはこの推測は間違っちゃいないはずだ。
つまるところ、俺はネワオンの世界に異世界転移してしまった……と言う訳だな。
……はっ!?
ネワオンはどうなって……る?
いや、ここどこだよ。
何と言う事だろうか。
気付けば、目の前に広がるのはだだっ広い草原だった。
どうしてこうなったのか何もわからない。
一つわかるのは、結局あの後俺は意識を失ってしまったのだろうと言う事だ。
あれ以降の記憶が全く無いことからもほぼ確実と言って良いはず。
だがそんなことよりも……だ。
おかしい。そう、おかしいのだ。
俺は確かに自分の部屋でベッドに倒れ込んだんだ。どう考えてもこんな草原にいるはずが無い。
可能性があるとしたらあれか……?
以前テレビ番組で見た、寝ている人間を全く別の場所に運んで寝起きの反応を見るドッキリ……。
って、そんなことをする奴に心当たりは無いし、そもそも俺にそんなことをする利点も無いだろう。
なら改めて一体これは何なんだ……!
くそっ、薄い望みも消えたせいで異常事態であることが余計に際立っただけじゃないか!
「……」
頬をなぞる風は微かに冷たく、それでいて生きた草の匂いを感じさせた。
こんなにリアルな夢は見たことが無いし、あまりにも鮮明過ぎるそれらはこれが夢では無いことを物語っていた。
であればなおのこと疑問が増えるばかりだ。これで夢オチと言う線も消えてしまった。
っと、そう言えば体がやけに軽いような……?
気付けばいつも感じていた首の痛みも、肩のこりも、常に頭を悩ませていた腰の違和感すらも無い。
え……俺、もしかして死んだ?
ここは死後の世界だったりするのか?
だとすれば確かにこの目を疑うような美しい景色も、体が異様に軽いのも納得できる。
きっと仕事による過労とネワオンのサ終によるショックでぽっくりいってしまったんだろう。
「……?」
そんな時、ふと視界に映り込んだものが気になった。
それは金色で、サラサラで、風が吹くたびに揺れている。
その物体には見覚えがある。そう、髪の毛だ。
今ではもう見る影も無いが、俺も若い時には伸ばしている時期があった。
その時の視界が似たような感じだったのを思い出す。
いや、それはおかしいだろ。
だって今の俺にはもう……いや、辛くなるからそれは置いておくとしよう。
重要なのは、それが今の俺には無いはずだと言う事だけ。
……ああ、うん、それを言ったら結局変わらないな。
まあそれはいい。
そもそもの話、それ以上に気になることがある。だからそんなことは忘れてしまおう。
そんなことよりも、絶対にありえないとんでもない異常があるじゃないか。
下を向けば、そこにあったのは大きく柔らかそうな物体。
そう……紛れもなく、おっぱいである。
言わずもがな、俺は男だ。
こんなに大きく魅力的なそれが、男の俺にはあるはずが無いのである。
「嘘だろ……ってうわ何だこの声!?」
思わず声を出した瞬間、今度は強烈な違和感に襲われた。
「この声、どう考えても俺のものじゃないよな……?」
そう、声だ。
俺の声ではないものが、俺の口から発せられている訳だ。
どう考えてもおかしい。ああもう、さっきからおかしいこと続きだ。
「あー、あー」
確認のために再び声を出す。
透き通るように清楚可憐で、それでいてどこか妖艶……。
今までの俺のよくあるおっさんボイスとは似ても似つかないものだった。
「まさか……」
嫌な予感……と言うかもはや確信があった俺は近くの水面へと顔を写した。
「やっぱり……」
水面を見ると、そこには予想通りとんでもない美少女が映っていた。
長く美しいサラサラの金髪に、色白で整った顔立ちが目を奪う。
「凄いな……」
つい見惚れてしまい、思わずそう声に出していた。
それほどのとんでも美少女なんだから仕方がないだろう。
「ん……? これって……」
そんな時、耳がとがっていることに気付いた。
所謂エルフ耳と言うものだろう。見慣れているからこそ、すぐにわかった。
何故見慣れているのか?
それは俺のネワオン内でのプレイヤーキャラがハイエルフだからだ。
昔からエルフが好きだったからな。まあ癖の話は一旦置いておこう。
「さて……どうしたものか」
俺が気になるのは自分が超絶美少女になっている事ではない。いや気になりはするが、それよりももっと大事なことがある。
もう薄々わかっていると思うが、この姿は俺のネワオン内での姿と完全に一致しているのだ。
キャラ名は『ステラ・グリーンローズ』。ハイエルフの王族と言う設定でロープレをする予定だったから苗字はファンタジー世界の貴族っぽい感じになっている。
しかしまあ……どうしてそんなことになっているのかは皆目見当が付かない。
だが一つ、一つだけ言えることがある。
「やはり、おっぱいが、デカい……!」
下を見た途端、視界に大きく映りこむはこれでもかと言う程のデカパイ!
それが体を揺らせばその度にぶるんぼるんと激しく揺れるのだ。
「おぉ……」
キャラクリ時に後先考えず出来るだけ大きくした結果がこれだ。
それ以外にもこのステラというキャラには俺の癖が詰め込まれている。
手の平いっぱいで揉んでも余りあるそのサイズはまさにダイナマイトボディ!
尻は大きく、太ももは太く!
まさに、俺の考えた最強のむっちむちバインバインなドスケベエロ女と言う訳だ……!!
「……」
となれば、自然と手が動いてしまうのもまた男の定め。
……まあ今の俺の体は女の子だけども。
許してくれよ俺の体。これはそう、運命。抗えぬ運命なのだ。
「やるんだな!? 今……ここで!」
無意識に伸びていた手を止めることなく、俺はそう叫んでいた。
こんな状況で乳を揉まない男がいるだろうか?
いやいない。
それを抜きにしてもこれはあくまで自分の体なのだ。
自分の体を好き勝手にしてしまうのはいけないことでしょおーか~!?
……それからと言う物、俺はしばらくの間、これでもかと俺自身の乳房を楽しんだ訳だ。
言葉にすると色々と終わっているが、そう表現するしかないのだから仕方がない。
「ふぅ……」
さて、満足したので一旦冷静に考えてみよう。
え? それよりもどんな感じだったか教えろって?
いや、無理だよ。ここじゃ書けないくらい濃厚シングルプレイをしたんだぜ?
まあそう言う事だから、まずは一旦整理だ。
まず、何故俺はこんな場所にいるのか。答え……わからない。
では何故、俺はゲーム内のキャラの見た目をしているのか。答え……これもわからない。
そもそもここはどこなのか。答え……当然のごとくわからない。
結論……何もわからない。
「……駄目だこれ」
お分かりの通り、とにかく今の俺には情報が無かった。
何を判断するにしても、それに関する情報が皆無ではどうしようもないのだ。
ああ、いや訂正だ。
ここがどこなのかは今持っている情報だけで推測出来る。
何故かって?
遠くの方に見えるデカくてぶっとい木には見覚えがあるんだ。
ネワオンにはプレイヤーたちが口を揃えて最終ダンジョンと呼んでいる超高難易度ダンジョンがある。
事実上のエンドコンテンツであるそのダンジョンの名は『アヴァロンヘイムの木』。
アヴァロンヘイムと言うのはネワオン内の世界のことで、その全てを統括する木と言う設定があったからこの名なのだろう。
で、その木と瓜二つのものが遠くに生えている訳だ。
さらに俺の姿はゲーム内キャラのそれ。
この二つがあればここがネワオンの世界……及びそれに類するものであるということは容易に推測できる。
もっともそれがトンチキな推測でしかないのは理解しているし、仮にそうだとして今俺がここに居る理由にはならない訳だけど。
だが限られた情報から導き出せたにしてはかなり信憑性があるとは思わないだろうか。
少なくとも状況証拠的にはこの推測は間違っちゃいないはずだ。
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