立ち止まっている暇はない

柊 あると

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退院の章

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 2019年6月上旬、葵の退院が決まった。

 約半年に及んだ入院生活が、終わろうとしていた。

 時々幸恵の部屋を覗くのだが、いつも横になっていたから、手を振るだけで帰ってきた。『赤毛のアン』も渡しそびれていた。

 沢渡とはなるべく会わないようにしていた。

 病院から出たいと思えるほどに、葵の足は回復していた。

 やりたいことは山ほどあった。

 食べたいものも数えきれないほどあった。

 薄味で油っ気がほとんどない病院食は、2度と食べたくなかった。

 こってりチーズが乗ったピザが食べたい。

 中華料理は片端から食べつくしたい。

 刺身も山ほど食べたい。

 分厚いステーキにかぶりつきたい。

 それから......。

 考えると葵は狂いそうだった。ピザを想像したら、口中につばが溢れた。

「もうやだ! 早く出たい。食べたい。死ぬほど食うぞぉ――――!」

 もろ手を挙げて叫んだ瞬間、看護師が入ってきた。

「ダメよ。当分足に負担がかからないように、太らないでね」

「え――――?」

「また足を痛めたくなかったら、今の体重を維持して」

 天使の笑顔で、悪魔の言葉がくだされた。

「そんなぁ」

 葵はがっかりしながらも、「でも食べちゃうもんね」と心に決めていた。

 ここから出たら監視の眼はない。

 何をやったって、わかりっこない。

 食べると決めたら、絶対に食べるのだ。

 葵はスマートフォンのスケジュールアプリを起動した。

 退院した日は中華がいい。翌日の昼はピザの宅配で、夜は山盛りの刺身だぁ。

 葵は1週間分何を食べようかと計画した。それは実に楽しい行為だった。

 けれどでき上がった表を見ていたら、なんだか情けなくなってきた。

「バカみたい」

 こんな計画を立てて時間を浪費している自分が、あまりにも平和でお気楽すぎて、思わず呟いたのだった。

 生死の境を彷徨った人間のすることだろうか。

 あの苦しみを忘れて、何をバカなこと考えているのだろうかと、ふっと思ったが、眼を逸らしてしまうのだった。

 楽しいことを考えて時間が消費されるのなら、それがどんなにくだらないことでもよかった。

 退院の日、沢渡は外泊でいなかった。

 よほどのことがなければ、もう2度と会う人ではない。

 葵にできるのは祈ることだけだ。

(沢渡さん。どうか頑張ってください。同じバイク乗りとして、あなたがもう一度、オートバイに火を入れられることを祈ってます)

 葵は沢渡が入院している大部屋の入り口から、空っぽのベッドを見つめた。

 幸恵は調子が悪くて、ベッドに寝ていた。

 葵は幸恵の手を握りしめ、再会を約束した。

「リハビリがあるから、必ず会いに来るね」

 なんとなく、いろんなことがいろんな形で終わりを告げ、葵を取り巻く環境が変わっていくと思った。

 間違いなく午後から葵の世界では、時計のほかにカレンダーが必要となる。

(何かを忘れてしまう)

 突然、葵はそんな予感がした。

 だからといって、今さら時間を巻き戻して、入院生活を引きずるつもりもなかった。

 葵は病室の窓に近づいた。

「よし! ここでの生活はリセットだ!」

 声に出して言い切った。

(すっぱり断ち切って......、遊びたい! メチャクチャいろんなものが......食べたい!)

 葵の頭の中は、この二つに支配されていた。

 葵は退院後の2週間を、餓鬼のように食べ漁り、いろんな所へ遊びに行った。

 でも、リハビリには根気よく通っていた。しかし幸恵に会うために、病棟へ行くことはしなかった。

 何となく、行きにくかった。

 それに葵は、病院へリハビリに行った時だけ幸恵を思い出し、あとはすっからかんに忘れていた。

 自分は自分、幸恵は幸恵と割りきれるまで、彼女には会いたくなかった。

 退院して1ヶ月後の7月15日、葵はリハビリだけではなく、診察を受けにいくことになっていた。

「幸恵さんに会いにいこう」

 葵は、梅雨が明けた青空を見上げて決心した。

 せみの声がにぎやかで、空も何となく元気に見えた。

 しかし、病院と思いだすと、看護師の背中と取り巻く人たちの悲鳴、白布をかけたストレッチャーが青空に重なった。

「でも幸恵さんは、変らずあの病院にいる」

 いつ行ってもきっと彼女はいて、メビウスの輪のような時間の中で微笑んでいる。

 病院へいく準備をしているとスマートフォンが鳴った。

 悠真からだった。

「おはよう」

 耳に当てると低い声がした。

「今日は退院後、初めての診察だろ? 付き合うぜ」

 葵はうれしかった。

 正直、幸恵さんと、普通に話ができる自信がなかった。

 悠真が待っていてくれるのなら心強かった。

「ありがとう。でも診察の後、幸恵さんに会いたいのよ。『赤毛のアン』を渡しそびれてるの」

「いいよ。待ってる。診察は何時から?」

 悠真の快活な声が、耳に心地よかった。

「十時からよ」

「そうか。じゃあ、間に合うように迎えにいく」

 悠真がVOLVO V40 CROSS COUNTRY で迎えに来てくれた。

 病院につくと悠真は葵に声をかけた。

「ここで待ってるから、ゆっくり幸恵さんと話して来いよ」

 悠真は文庫本をかばんから出して読みだした。

 診察を終えた葵は、幸恵がいる病室へ向かった。

『赤毛のアン』のシリーズが鞄に入っていることを触って確かめた。

 今日こそ幸恵さんに渡すつもりだ。

 リウマチ患者だけの6人部屋に近づき、入り口に掛けられた札を見上げた。

「あれ? 幸恵さんの名前がない」

 葵はそっとドアを開けた。

「こんにちは。お久しぶりでぇす。あの、野中さんは退院したんですか?」

 葵は懐かしい面々に話しかけた。

「あら葵ちゃん、元気そうね」

 この病室で一番病状が軽いおばさんが、起き上がって声を掛けたくれた。

「さっちゃんね、ちょっと容態が悪くなって個室に移ったの。あなたがいた部屋よ」

 予感が当たったような気がした。

「しばらく個室で、静かに寝てたいって」

「そうですか。ありがとうございました。行ってみます」

 葵は彼女に手を振ると、『赤毛のアン』が入った鞄のチャックを開けながら、個室へ向かった。

「幸恵さん」

 葵はドアをノックしながら開けた。

 ベッドに横たわる幸恵を見てぎょっとした。

 ひどくやせ細り、別人のように見えたからだ。

「どうしたの? 苦しい?」

 平静をよそおって彼女に近づいた。

「寝たきりになっちゃった」

 幸恵は弱々しい声で言った。葵は丸椅子に座った。

「痛いね」

 葵は幸恵の変形した右手を持って、注意深く両手ではさんで温めた。

 彼女の苦しみには、どんな激励の言葉も軽々しく思えて言えなかった。

「今回ほどひどくなったのは初めてよ。死にたくなっちゃった。でもリウマチって、どんなにひどくなっても死ねないの」

 幸恵はふっと笑い、吐き出すように言葉を続けた。

「今回はダメ。自分で自分の首を絞める力も残ってない。この管すらも抜けない」

 彼女は点滴のボトルを見上げた。

 葵は幸恵の手をさすりながら、何とか彼女を元気づけようと思った。

「死にたいだなんて。そんなこと言わないの! そうよ。リウマチは、どんなに重くなっても、けっして命を取らないわ。幸恵さんは何回も『寛解』を経験してるじゃない。必ず良くなるわ。今はちょっと、病気のほうがまさってるだけ。このままじゃないことは、幸恵さんが一番よくわかってることじゃない」

 葵は、幸恵の手を強く握って何度も振った。

「そうね......。気力が病気に負けてるときはだめね。何をやってもうまくいかない」

 彼女の言葉に、葵は自由に身体が動く自分を一瞬持て余した。

 でも現実を避けて、彼女と接することはできないとすぐさま思い直し、自分に気合を入れた。

「元気を出して。気力が勝っているときは、病気をコントロールできるんだって言ってたじゃない。絶対に楽になるから。確かに痛さは半端じゃないと思う。でも、幸恵さんは、何度も乗り越えてきたじゃない。ねぇ、幸恵さん。世界のどこかで、たった今、死んだ人がいると私は思うの。でも、幸恵さんは生きてる。これからだって、リウマチで死ぬことはないわ。今度面白そうなDVDを持ってくるわ。気を紛らわして復活をねらうの。苦しかったら『寝逃げ』もいいって聞いたことがあるわ」

 葵は明るく強い声で言った。

「そうね。私は映画館へ行ったことがないの。一度でいいわ。行ってみたい。でも私の足じゃ歩けるようになっても、5センチの段差すら越えられないから無理だわ」

 その言葉に、葵は言葉が詰まった。世の中がいくらバリアフリーになったからといっても、幸恵が映画館へ行けるとは思えなかった。

「DVDをたくさん持ってくるわ」

 葵はうつむいてしまった。

「ありがとう」

 幸恵が小さく微笑んだ。

 席を立った葵の肩に、鞄がやけに重く感じられた。

 今の幸恵には、文庫本の1冊も持てない。

 葵が廊下に出ると病人を乗せたストレッチャーが通り過ぎていった。瞬時に、死体を乗せたそれを思い出した。

(死にたくないのに死んでいった人。死にたくても、実行に移す力すら残ってない人)

 葵が欲望のまま遊びほうけている間中、幸恵は死を望んでいたのだ。

(こんなのってないよ)

 葵は涙が込み上げてきたが、それを振り切り、のがれるように病棟を離れた。

 わずか1畳ほどの世界に横たわった幸恵の背後に、時計の「じゅうに」と書かれた文字から「Ⅰ」までの間だけが大写しに浮かびあがった。

 やがて大きな秒針がたった5メモリの間なのに「がっちゃん」と大きな音を立てて1回だけ動き、そのまま止まっている映像が葵の脳裏を支配し、大きな音がいつまでも鳴り響いていた。

 待合室のソファに悠真が座っていた。

 葵は彼の横に立った。

「おっ、済んだか」

 悠真が葵を見上げながら微笑んだ。

 葵は人目がなかったら、強く抱き締めて欲しいと思った。

 支えてもらわないと、泣いてしまいそうだった。

 悠真がゆっくりと立ち上がった。彼の胸が眼の前にあった。

「どうした?」

 悠真は葵の眉間に人差指を当てた。

「おまえ、変な顔をしてる」

 葵は慌てて身を引いた。

「なにがあった?」

 悠真が少し身体を傾けて、葵の顔を覗き込んだ。

「ううん。なんでもないよ」

 葵は必死で笑おうとした。

「でも......、とても悲しそうだ」

 悠真も切なそうな顔をした。

 葵の脳裏に、幸恵の姿が焼きついていて離れなかった。

 自分と同じところでは落ち込まない悠真。

 彼なら違う目線で、何かを考えてくれるのではないかと思った。

「それで葵は『映画館へ行こう』って、彼女と約束してきたんだろうな?」

 悠真の問い掛けに、葵は首を左右に振った。

「もう一度、病室にいくぞ」

 悠真は彼女の腕を掴み立ち上がると、病棟へ向かった。

「寛解期が来たら、映画館へ行こうって、約束してこい」

「できるわけ、ないじゃない!」

 葵は叫んだ。

「できる!」

 悠真は立ち止まると、葵を見下ろしてきっぱりと言い切った。

「寛解期が来たら、俺達で連れていこう。約束して来い! それが彼女の生きる目標になるかもしれないだろう? 何か目標があったら、おまえの言う秒針が、それに向かって動き出すかもしれない」

 悠真に言われて、葵は再び病室に入った。

 彼は戸口の前で立ち止まり、部屋には入らなかった。

「幸恵さん。さっき言い忘れたことがあるの。寛解期が来たら映画館で映画を見ようよ。車椅子に乗れるようになったら、行けるわ」

「ダメよ。車椅子じゃ無理よ!」

 幸恵は驚いたように言った。

「大丈夫。悠真がいるじゃない。氷上の格闘技をしてるのよ。あの大きな身体だもん。幸恵さんなら、うさぎのぬいぐるみよ!」

「でも......」

「寛解期が来たら、映画を見に行こうね!」

 葵は念を押すように、もう一度言った。

「約束よ。だからちゃんと食事をとって、まず気力を取り戻そう。寛解期に入ったら映画館へ行く。決定よ!」

 幸恵は葵の言葉に、弱々しくだが嬉しそうに微笑んでくれた。葵は彼女に軽く手を振ると、廊下に出た。

「りょ―――かい!」

 悠真が葵の頭をポンポンと叩いた。

 葵は彼の腕にしがみついた。彼女に対してできる、これが精一杯だった。

 葵はなんとなく心が軽くなり、悠真の腕に自分の腕を絡めて玄関へと向かった。

(やっぱり悠真は、私とは全く違う世界を見てる。私が落ち込んだら、絶対に引き上げてくれる......)

 葵は、真っ直ぐ前を見て歩いている悠真を見上げて笑った。

 ところが外来棟へ戻りかけた葵の眼に、数メートル先にたたずんでいる沢渡の姿が映った。

 心臓が跳ね上がった。

(会いたくない人に、会ってしまった)

 瞬時に思った。

 葵は沢渡に対してそうとうの悪い人間らしく、今回は真っ昼間、真正面で出くわしてしまった。

 彼は自分の足をなぐっていた。

 痙攣を起こして両足が動かなくなっていたのだ。

 葵はすぐに分かったが、沢渡を知らない悠真は当然気がつかなかった。

 悠真を引き留める訳にもいかず、葵は沢渡の前を通り過ぎなければならなかった。

 沢渡が葵に気がついた。

 次の瞬間、彼は上目遣いに彼女を見つめ、頬を引きつらせて、卑屈ひくつな笑顔を作った。

 葵は、彼の動かない足とその表情に気がつかないふりをし、軽く会釈をすると悠真の腕で顔を隠して通り過ぎた。

 彼は慟哭どうこくしている姿も、回復に闘志を燃やす姿も人には見せなかった。

 それなのに、沢渡が隠し続けていた真の姿を葵が知っていることを、彼は理解したのだ。

 さらに彼は、葵がそれに対して、気づかない振りをしたこともわかったのだ。

(だからあんな表情を浮かべた)

 蟻か、その辺を転がるほこりになりたかった。

 変な反応をした自分を嫌悪し、足がもつれて転びそうな感覚におそわれた。

 つるつるの壁に爪を立て、堕ちそうになる自分をこらえるように、悠真の腕に爪を立てた。

「痛いなぁ。何すんだよ」

 頭上で不満げな声が響いた。

 葵は慌てて手を放し、その手を口に当てた。

 吐き気がした。

 このまま膝をついて座り込み、お腹の中に渦巻いている黒々とした嫌悪を、すべて吐き出してしまいたかった。

 葵の異変に気づいた悠真は、廊下の一角を衝立ついたてで区切って作った休憩所に、彼女を引っ張り込んだ。

「どうした?」

 悠真は葵をかかえるように支えてベンチに座らせると、冷汗が浮かんだ額に右手を当てて、彼女を包み込むような静かな声を発した。

「気持ちが悪いんか?」

 そっと葵の額に指を当て、汗をぬぐった。

「どうした?」

 葵の前にひざまずくと、悠真は声のトーンを変えず彼女を見上げた。

 その瞳を見た瞬間、葵をせき止めていたものが崩れさった。

 切なかった。情けなかった。

 その感情によって叫んでしまいそうな自分を、どうしたらいいのかわからず、葵は自分の両足をこぶしで叩いた。

「止めろ! せっかく良くなったのに」

 悠真は振り上げた葵の両腕の間に、身体を差し込んで彼女を抱き締めた。

 葵はかまわず悠真の背中を力一杯叩いた。

「ごんっ」と鈍い音がしたが、悠真は葵の胸に顔を押しつけたまま、動かなかった。

「ううう......! ううう......!」

 葵は泣くのをこらえて奥歯を食いしばり、こぶしを握った両手を高々と揚げ、思いっきり振りかぶって、悠真の背中へ拳骨げんこつを叩きつけた。

 加減するなんて気配きくばりもなく、えているものを拳骨で何かを叩くことによって、消し去りたかっただけだった。

 彼は葵がしずまるまで、微動だにせず彼女を受け止めていた。

 葵の眼に涙が溢れてきた。

 耐え切れなくて、彼女ののどから鳴咽おえつれた。

「吐きだしてしまえ」

 悠真は葵を見上げた。

「今朝、空が抜けるように青かったの」

 葵は涙を拭うと、長い話をした。

 3月末に見上げた空と死体を乗せたストレッチャーのことから、先ほどの沢渡のことまでを、丁寧に話した。

 入り切らない荷物を、四苦八苦しながら鞄に詰め込んでいるようなもどかしさを、葵は泣きながら悠真に話していた。
 
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