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8話 子犬(※)
しおりを挟むジッパーを下げれば、勢いよくそれは飛び出してきた。
「えっ…!?」
私は思わず驚く。ラルドくんの陰茎は、その中性的な顔立ちからは想像できない程に大きく、反りたっている。とても凶暴そうなそれに、私はゴクリと喉を鳴らす。
こんなに大きく反っているモノが、私の中に入る…。それを想像すると、私のおまんこがキュンと切なく締まった。
「アイリ、アイリ…! 好き、大好き…!」
切なく、熱い声で私への愛を囁きながら、彼は私に抱きついてきた。か、可愛すぎる…! 私は子犬の様な彼にときめいていた。そして、その庇護欲が私を突き動かした。
「ねぇ、ラルドくん。私もラルドくんを気持ちよくしてあげたいの」
そう言って、私は彼の大きなモノに手を伸ばした。触れられた彼は「うっ」と呻き声を出した。…彼も私と同じくらい敏感らしい。なんだかとってもかわいくって、私はクスリを笑った。
「すごい、大きい。…食べちゃいたくなる」
「え…アイリ? アイリ、何して…う、ぁ」
私はその大きな陰茎を口にした。口にした瞬間、独特の匂いとしょっぱい味が広がる。美味しくないはずのそれは、なんだかとっても美味しく感じる。
私はそれに舌を這わせて、下の方を両手で包み込み、上下に動かす。びくりとラルドくんの体が揺れた。
「あ、あ…! だ、だめ、アイリ…! そんな、事されたら…っ! 俺、すぐ出しちゃうから!」
「ん…らひれ?(出して?)」
「ぅ、あ……!!」
小さく呻くと、ラルドくんは私の頭を両手で掴み、私の喉奥へと陰茎を押し込んだ。ドクドクとねっとりした精子が喉奥に流し込まれ、苦しい。
ラルドくんが私の頭から手を退かすと、陰茎を口から引き抜いた。初めてのフェラにしては上手くできた様で、彼は顔を赤面させてプルプルと震えている。そして、ハッと我に返ると、慌てて私の顔を覗き込んだ。
「ご、ごめん! 俺、口の中に出しちゃった! 吐き出して!」
「んっ…ぐ、…飲んじゃった」
ごくり、彼の精子を飲み干して、口の中にもうない事をアピールするために口を開けば、彼はさらに顔を赤くした。
「俺にフェラしてくれて、しかも飲んでくれる子なんて初めて…! やっぱり俺、アイリの事好きだ!」
そう言うと、彼は私をベッドに押し倒した。ラルドくんの陰茎は、出したばかりだというのに出す前と同じくらい大きく、そして反っていた。
彼は私の股間に陰茎をくっつけると、そのまま私の股間に擦り付けてくる。固いそれがクリトリスを刺激して気持ちが良い。これだけでイってしまいそうな程の快楽に、私は思わず彼にしがみついた。
「だめ、ラルドくんっ…そんな擦っちゃ、またイっちゃう!」
「イって、アイリ! アイリのイき顔、近くで見たい…!」
「あんっ! やだ、恥ずかしい! ぁ、み、見ないでぇ…!」
いやいやと顔を隠せば、彼は私の両手を押さえつけてきた。そして熱っぽい瞳で私の顔を凝視してくる。じっくりと見られていて恥ずかしいのに、それすら興奮材料になっているのが分かった。
「イく! イっちゃう!」
「イっちゃえ! いっぱいイっちゃえ!」
「あ、あああああ!」
彼がより強く陰茎を押し付けてきた瞬間、私は達した。体が震え、頭はすでに真っ白だ。
私がイった事を確認すると、ラルドくんは押し付けていた陰茎を離した。そして、その陰茎の先っぽを…私の蜜壺にくっつける。
「あっ」
「ねぇ、アイリ。俺、本当に嬉しいよ。こんな俺でこんなに喘いでくれる女の子、初めて」
「ら、ラルドくん…!」
「アイリ、大好き」
「あ、あああ…!」
耳元で甘く囁きながら、彼はゆっくりと陰茎を挿入してきた。まるで恋人とのセックスの様なそれに、私の子宮がキュンと切なくなるのが分かる。大好きと言われただけで、私の心が、体が喜んでいる。
彼はゆっくりゆっくり挿入していき最後まで入ると、そのまま動かずに私をギュッと抱きしめた。
「あぁ、挿れただけで気持ちいい…! アイリ、ずっと、俺の側にいて? ずっと、死ぬまで俺と気持ちいい事しよ?」
「ラ、ルドくん…」
「あは、腰が動いてるよ、アイリ。動いて欲しいの?」
「お願い、動いて…! いじわるしないでっ…!」
「っあー、かわいい! アイリは本当にかわいい!…でも待って。俺ももう動きたいけど、でもまだダメ。俺の形覚えさせてから動きたい」
そう言ってラルドくんは微笑む。その笑みは妖艶で、先ほどまで子犬の様だった彼とは大違いだ。思わずきゅっと彼のモノを締め付けてしまう。その瞬間、ピクッとラルドくんの体が微笑む。顔からも笑みは消え、余裕のなさそうな切ない表情になった。
「っく、アイリ…! お願い、そんなに締め付けないで…!」
「だって、だってぇ…!」
「だってじゃないよ、もう。アイリは欲しがりさんなんだから。…でも、うん。もうそろそろ動こっか」
「え? …あぁんっ!」
ゆっくり、彼は腰を動かし始めた。彼は決して急ぐ事はなく、それでいてその大きな陰茎で私の良い所を確実に抉っていく。ゆっくり抜き差しされる。それだけでそこにしか意識がいかなくなる。
彼の大きな亀頭が子宮に届くたびに、彼の立派なカリが入り口に引っかかるたびに、私は大きな声で喘ぐ事しかできない。
「あぁっ、気持ちいい…! 気持ちいいよ、アイリっ…!」
「あっ、私も! 私もっ、気持ちいいっ…! もっと、もっとしてぇ…!」
「っ、アイリ、本当エロすぎ…! いいよ、もっと、もっとイっちゃえ!」
「っああああああ!!」
その瞬間、私の頭の中が弾けた。彼はいきなり律動を早め力強く陰茎を押し付けてきたかと思うと、同時にクリトリスを優しく摘んできたのだ。その強すぎる快感に、私の口からは悲鳴の様な嬌声しか出てこない。
「だめっ! いっぱいイってる! いっぱいイってるからぁ!」
「俺でいっぱいイってるアイリ、かわいい! 俺でもっともっとイって!」
「や、あああああああ!!」
きゅっとクリトリスを捻られた瞬間、私の頭の中は弾けた。そして、急にくる眠気。
あ、これダメだ。そう思った次の瞬間、私は本日二度目のブラックアウトを経験するのであった。
その後、ラルドくんの部屋で目を覚ました。そこにはリールとラピスによって説教をされているラルドくんがいた。
ラルドくんは目覚めた私に駆け寄ると、しゅんとした様子で謝ってきたその様子は子犬さながらで、私は彼を抱きしめて許した。
それをリールとラピスに怒られたが、ラルドくんが可愛すぎるのが悪いと思う。私悪くない。
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