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(あー、もう最悪!)
正志は千里と彰久から離れて一人で花火会場を歩いていたのだが。さすがにカップルや友達だらけの会場に一人でいるのも恥ずかしくなって。会場から少し離れた神社で花火が終わるのを待っていたのだが。
(どうして雄介たちが来るんだよ!)
雄介と小百合が神社に来てしまい、正志は慌てて神社の影に隠れることになった。
幸いにして社の近くには明かりがないから二人に気が付かれることはなかったが、二人きりだと思ったのか雄介と小百合はいちゃいちゃと見せつけるように花火そっちのけでイチャついているし、それを見て苛立った正志は帰ろうかとも思ったのだが。
「ねえ、雄介君」
小百合が雄介に向かって話しかける声が聞こえてきたので、思わず聞き耳を立ててしまったのだった。
「なんだよ?」
(くそっ……早く終われよ花火!)
そう思いながらも、正志は立ち去ろうとは思わなかった。理由は単純で、二人の会話を聞きたいからだ。雄介と小百合が付き合っていることは知っているが、普段の様子を見る限りではどこまで進んでるのかわからなかったからだ。
正志がそんな事を考えていると、小百合が静かに口を開く。
「雄介君さ、私が……好き?」
その言葉に、正志は思わずドキッとした。そして同時に、自分が盗み聞きをしていることが二人にはバレているのではないかと思ってしまった。
(やばい……バレたかも)
そう思って慌てて帰ろうとした時、雄介が小百合の問いに答える声が聞こえてきた。
「ああ、好きだよ」「本当?」「ああ、本当だよ」
そんな二人の会話を聞きながら、正志は羨ましくなってしまう。
(恋人か……。いいなあ。僕もいつか彼女が欲しいなあ……)
そんなことを考えながら、正志は再び聞き耳を立てようとした、その時だった。
「おうおう、お二人さん。お熱いねえ!」
そんなことを言いながら二人の不良が、小百合と雄介の元へ近づいて行ったのだ。それを見た正志は、慌てて周囲を見渡した。
「おい、離せよ!」
雄介が男たちに向かって叫ぶ声が聞こえると同時に、何かが叩きつけられるような音がする。それと同時に雄介の呻き声が聞こえてきた事で、おそらく殴られたのだと予想できた。
(くそ、どうしよう……!でも、僕が出て行ったところで何が出来る?そ、そうだ!警察に連絡を……)
そう思いながらスマホを取り出すが、手が震えて上手く操作できない。その間にも男たちの会話は続いていた。
「おい、彼氏より俺らと遊ぼうぜー?」
「そうそう、そんな冴えないやつほっといてさ」
そう言うと男の一人が小百合の手を掴み無理やり立ち上がらせようとする。
(やばい、なんとかしないと……。そ、そうだっ。彰久ならすぐに駆け付けてくれるだろうし、彼に助けを求めるんだ!)
そう思いながら正志は彰久に電話をかけ、繋がった瞬間に叫んでいた。
「助けて彰久っ!雄介と小百合ちゃんが不良に絡まれてるっ!」
『なんだって!?』
『うわっ!?』
返ってきたのは、電話越しとはいえ今まで聞いたことがないほど焦った様子の彰久の声であった。その迫力に驚きながらも、正志は急いで言葉を続ける。
『神社で花火を見てる最中に雄介と小百合ちゃんが不良に絡まれて……今二人は神社の社にいるんだけど、雄介が殴られててっ』
「わかった、すぐ行く!」
それだけ言うと電話は切れた。正志は慌てて周囲を見渡したが、他に頼れる人はいなかった。仕方ないので警察を呼ぶためにスマホを操作しようとするが。
「おい、なにしてんの?」
そんな声が背後から聞こえてきた。慌てて振り向くと、そこにはいつの間にか一人の男が立っていた。
(くそっ……なんでこんな時に!)
そう思いながらも、正志は必死に平静を装って答えた。
「い、いやその……友達に電話かけてただけなんですけど……」
そう言って誤魔化そうとするが、男はニヤニヤしながら正志に近づいてきた。
「友達?こんなとこで電話してるやつは普通いねえよ」
そう言われて、正志は何も言えなくなってしまった。そんな様子を見ながら、男はさらに言葉を続ける。
「さてはお前……盗み見してたな?」
その言葉に動揺してしまい何も言えなかったが、それが肯定と捉えられてしまったらしい。男はますます笑みを深くしたかと思うと、正志の腕を掴んだ。
「おいおい、まさか警察に電話なんてしないよなあ?そんな事したら、あの冴えない野郎はもっとボコられるぜ?」
そう言って男はゲラゲラと笑う。そんな様子に正志は何も言えなかったが。
(そうだ、彰久!)
「あ、あの……もうすぐここに怖い人が来ますよ?」
正志が咄嗟にそう言うと、男は苛立ったような表情になった。
「怖い人だぁ?」
「はい、その人は不良が大嫌いなんで、きっとボコボコにしてくれると思います」
正志は必死になって、彰久のことを伝えようとした。すると男は舌打ちをすると、彼を突き飛ばした。
「へっ、上等じゃねえか。だったらここで待ってやるよ」
そう言って男は正志の隣に座った。
(くそっ、どうしよう……)
正志は焦り始めたが、もうどうすることもできなかった。
(で、でも彰久だったらどうにかしてくれるよね?なんていったって、空手でインターハイに出てるくらいなんだからさ)
正志はそう自分に言い聞かせながら、雄介たちが助かることを祈って待つことにした。
「正志、お前彰久に電話したのか!?」
「ご、ごめん……。でも、僕じゃ何もできなくて……」
雄介が詰め寄ると、正志は申し訳なさそうに謝った。しかし今はそれどころじゃないと思い直したのか、小百合の方へと視線を向ける。すると彼女は未だに男たちに押し倒されており、今にも服に手をかけられそうな状態になっていた。それを見た雄介は怒りが込み上げてくるのを感じた。
雄介は叫びながら、小百合の上に跨っている男を無理やり引き剥がそうとした。しかし男は全く動こうとしないどころか、むしろ抵抗して雄介を殴りつけた。鈍い音と共に頬に痛みが走るが、それでも彼は諦めるわけにはいかなかった。
「くそっ、どけよ!」
そう言って何度も小百合の上に乗っかっている男を殴りつけるが、彼はうめき声を上げるだけで退く様子はない。それどころか逆に雄介の顔を殴りつけたかと思うと、そのまま馬乗りになって動きを封じてきた。
(くそっ……まずいな)
そう思いながらもなんとか抵抗しようとするが。
「なんだ?その『怖い人』の前にお前が相手になってくれるのか?」
男のその言葉に、雄介は動きを止めた。そしてニヤリと笑うと、男に言う。
「俺は別に構わないぜ?ただし……お前が負けたら小百合からさっさと退けよ」
そう言うと男もニヤリと笑い返した。どうやら向こうもやる気のようだった。しかし次の瞬間には雄介のパンチが男の顔面にめり込んでいた。だが、
「おいおい、この程度か?こんなんじゃ『怖い人』とやらも、大したことねえな」
雄介のパンチを受けても、男は怯んだ様子を見せなかった。それどころか逆に反撃してきたのだ。その結果、雄介は再び殴られてしまった。
「ぐっ……!」
今度は先ほどよりも強く殴られたため、一瞬意識を失いかけたくらいだ。しかし、それでも雄介は倒れなかった。
(くそっ……まだだ!)
そう心の中で呟くと、再び男に向かっていく。今度は回し蹴りを放ったが、それも容易く避けられてしまった上にカウンターを受けてしまう。その衝撃で地面に倒れこんでしまった。
「雄介君っ!」
小百合が心配そうな声で叫ぶ。そんな彼女の声を聞いて、雄介は立ち上がろうとするが――
「おい、どこ見てんだ?」
いつの間にか男が目の前に立っていた。そして次の瞬間には顔面に衝撃を受け、再び倒れこんでしまった。
(くそっ……強い)
雄介は自分の無力さを嘆いた。昔から喧嘩は何度もやってきたが、ここまで一方的にやられてしまうのは初めてであった。
そんなことを考えている間にも、男は雄介を蹴ろうと片足を上げているところだった。
(やばい……このままじゃ)
そう思った瞬間、男の足に何者かが掴みかかったのがわかった。その正体を確認するため視線を上げると、そこには彰久の姿があった。その表情は怒りに染まっており、普段の彼からは想像もできないような形相をしていた。
正志は千里と彰久から離れて一人で花火会場を歩いていたのだが。さすがにカップルや友達だらけの会場に一人でいるのも恥ずかしくなって。会場から少し離れた神社で花火が終わるのを待っていたのだが。
(どうして雄介たちが来るんだよ!)
雄介と小百合が神社に来てしまい、正志は慌てて神社の影に隠れることになった。
幸いにして社の近くには明かりがないから二人に気が付かれることはなかったが、二人きりだと思ったのか雄介と小百合はいちゃいちゃと見せつけるように花火そっちのけでイチャついているし、それを見て苛立った正志は帰ろうかとも思ったのだが。
「ねえ、雄介君」
小百合が雄介に向かって話しかける声が聞こえてきたので、思わず聞き耳を立ててしまったのだった。
「なんだよ?」
(くそっ……早く終われよ花火!)
そう思いながらも、正志は立ち去ろうとは思わなかった。理由は単純で、二人の会話を聞きたいからだ。雄介と小百合が付き合っていることは知っているが、普段の様子を見る限りではどこまで進んでるのかわからなかったからだ。
正志がそんな事を考えていると、小百合が静かに口を開く。
「雄介君さ、私が……好き?」
その言葉に、正志は思わずドキッとした。そして同時に、自分が盗み聞きをしていることが二人にはバレているのではないかと思ってしまった。
(やばい……バレたかも)
そう思って慌てて帰ろうとした時、雄介が小百合の問いに答える声が聞こえてきた。
「ああ、好きだよ」「本当?」「ああ、本当だよ」
そんな二人の会話を聞きながら、正志は羨ましくなってしまう。
(恋人か……。いいなあ。僕もいつか彼女が欲しいなあ……)
そんなことを考えながら、正志は再び聞き耳を立てようとした、その時だった。
「おうおう、お二人さん。お熱いねえ!」
そんなことを言いながら二人の不良が、小百合と雄介の元へ近づいて行ったのだ。それを見た正志は、慌てて周囲を見渡した。
「おい、離せよ!」
雄介が男たちに向かって叫ぶ声が聞こえると同時に、何かが叩きつけられるような音がする。それと同時に雄介の呻き声が聞こえてきた事で、おそらく殴られたのだと予想できた。
(くそ、どうしよう……!でも、僕が出て行ったところで何が出来る?そ、そうだ!警察に連絡を……)
そう思いながらスマホを取り出すが、手が震えて上手く操作できない。その間にも男たちの会話は続いていた。
「おい、彼氏より俺らと遊ぼうぜー?」
「そうそう、そんな冴えないやつほっといてさ」
そう言うと男の一人が小百合の手を掴み無理やり立ち上がらせようとする。
(やばい、なんとかしないと……。そ、そうだっ。彰久ならすぐに駆け付けてくれるだろうし、彼に助けを求めるんだ!)
そう思いながら正志は彰久に電話をかけ、繋がった瞬間に叫んでいた。
「助けて彰久っ!雄介と小百合ちゃんが不良に絡まれてるっ!」
『なんだって!?』
『うわっ!?』
返ってきたのは、電話越しとはいえ今まで聞いたことがないほど焦った様子の彰久の声であった。その迫力に驚きながらも、正志は急いで言葉を続ける。
『神社で花火を見てる最中に雄介と小百合ちゃんが不良に絡まれて……今二人は神社の社にいるんだけど、雄介が殴られててっ』
「わかった、すぐ行く!」
それだけ言うと電話は切れた。正志は慌てて周囲を見渡したが、他に頼れる人はいなかった。仕方ないので警察を呼ぶためにスマホを操作しようとするが。
「おい、なにしてんの?」
そんな声が背後から聞こえてきた。慌てて振り向くと、そこにはいつの間にか一人の男が立っていた。
(くそっ……なんでこんな時に!)
そう思いながらも、正志は必死に平静を装って答えた。
「い、いやその……友達に電話かけてただけなんですけど……」
そう言って誤魔化そうとするが、男はニヤニヤしながら正志に近づいてきた。
「友達?こんなとこで電話してるやつは普通いねえよ」
そう言われて、正志は何も言えなくなってしまった。そんな様子を見ながら、男はさらに言葉を続ける。
「さてはお前……盗み見してたな?」
その言葉に動揺してしまい何も言えなかったが、それが肯定と捉えられてしまったらしい。男はますます笑みを深くしたかと思うと、正志の腕を掴んだ。
「おいおい、まさか警察に電話なんてしないよなあ?そんな事したら、あの冴えない野郎はもっとボコられるぜ?」
そう言って男はゲラゲラと笑う。そんな様子に正志は何も言えなかったが。
(そうだ、彰久!)
「あ、あの……もうすぐここに怖い人が来ますよ?」
正志が咄嗟にそう言うと、男は苛立ったような表情になった。
「怖い人だぁ?」
「はい、その人は不良が大嫌いなんで、きっとボコボコにしてくれると思います」
正志は必死になって、彰久のことを伝えようとした。すると男は舌打ちをすると、彼を突き飛ばした。
「へっ、上等じゃねえか。だったらここで待ってやるよ」
そう言って男は正志の隣に座った。
(くそっ、どうしよう……)
正志は焦り始めたが、もうどうすることもできなかった。
(で、でも彰久だったらどうにかしてくれるよね?なんていったって、空手でインターハイに出てるくらいなんだからさ)
正志はそう自分に言い聞かせながら、雄介たちが助かることを祈って待つことにした。
「正志、お前彰久に電話したのか!?」
「ご、ごめん……。でも、僕じゃ何もできなくて……」
雄介が詰め寄ると、正志は申し訳なさそうに謝った。しかし今はそれどころじゃないと思い直したのか、小百合の方へと視線を向ける。すると彼女は未だに男たちに押し倒されており、今にも服に手をかけられそうな状態になっていた。それを見た雄介は怒りが込み上げてくるのを感じた。
雄介は叫びながら、小百合の上に跨っている男を無理やり引き剥がそうとした。しかし男は全く動こうとしないどころか、むしろ抵抗して雄介を殴りつけた。鈍い音と共に頬に痛みが走るが、それでも彼は諦めるわけにはいかなかった。
「くそっ、どけよ!」
そう言って何度も小百合の上に乗っかっている男を殴りつけるが、彼はうめき声を上げるだけで退く様子はない。それどころか逆に雄介の顔を殴りつけたかと思うと、そのまま馬乗りになって動きを封じてきた。
(くそっ……まずいな)
そう思いながらもなんとか抵抗しようとするが。
「なんだ?その『怖い人』の前にお前が相手になってくれるのか?」
男のその言葉に、雄介は動きを止めた。そしてニヤリと笑うと、男に言う。
「俺は別に構わないぜ?ただし……お前が負けたら小百合からさっさと退けよ」
そう言うと男もニヤリと笑い返した。どうやら向こうもやる気のようだった。しかし次の瞬間には雄介のパンチが男の顔面にめり込んでいた。だが、
「おいおい、この程度か?こんなんじゃ『怖い人』とやらも、大したことねえな」
雄介のパンチを受けても、男は怯んだ様子を見せなかった。それどころか逆に反撃してきたのだ。その結果、雄介は再び殴られてしまった。
「ぐっ……!」
今度は先ほどよりも強く殴られたため、一瞬意識を失いかけたくらいだ。しかし、それでも雄介は倒れなかった。
(くそっ……まだだ!)
そう心の中で呟くと、再び男に向かっていく。今度は回し蹴りを放ったが、それも容易く避けられてしまった上にカウンターを受けてしまう。その衝撃で地面に倒れこんでしまった。
「雄介君っ!」
小百合が心配そうな声で叫ぶ。そんな彼女の声を聞いて、雄介は立ち上がろうとするが――
「おい、どこ見てんだ?」
いつの間にか男が目の前に立っていた。そして次の瞬間には顔面に衝撃を受け、再び倒れこんでしまった。
(くそっ……強い)
雄介は自分の無力さを嘆いた。昔から喧嘩は何度もやってきたが、ここまで一方的にやられてしまうのは初めてであった。
そんなことを考えている間にも、男は雄介を蹴ろうと片足を上げているところだった。
(やばい……このままじゃ)
そう思った瞬間、男の足に何者かが掴みかかったのがわかった。その正体を確認するため視線を上げると、そこには彰久の姿があった。その表情は怒りに染まっており、普段の彼からは想像もできないような形相をしていた。
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