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吸血連合篇(前編)
第1話(Re:act) 吸血族<ヴァンパイア>の少年 シドラ
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その世界では、「吸血族」と人間が共存――していなかった。共存は、単なる理想論にすぎなかった。古くから伝わる幾つもの伝承が人間たちに誤解を招き、吸血族との軋轢が生まれた。
とある町の一角、吸血族たちの住まうスラム街に不思議な男の子が生まれた。
男の子は外見は人間だったが、耳だけは吸血族の特徴であるように尖っていた。
その男の子は人間と吸血族の共存の橋渡しになるかと期待されていた。
しかし、彼らには悲劇が訪れた。無実の罪を着せられた多くの同胞が殺され、幼い者たちだけが残った。これは、少年が7歳になった頃のことだった。
それから彼は自らを美麗族だと偽り、働いてはその金で食料を買い、町で見かけた同胞たちにこっそり渡していた。
*
そんな日々が8年ほど続き、16歳になった彼は冒険者デビューを果たした。もちろん、目的は「人間と吸血族の共存の実現」だった。彼は人間にも親しい人ができ、10歳を超した同胞にそこで働かさせてもらっていたので、装備をそろえることは難しくなかった。
「そこの君!俺たちとパーティー、組んでみないか?」
「僕、ですか?」
「そうそう。俺たちのパーティーランクはCだ。だから心配することはないぞ。」
「いえ、結構ですよ。」
「何でだ?パーティーランクがCもあれば十分だろ?」
「それでも、誰かを傷つけたくはないので。」
「?」
人間との共存を望んではいたが、彼は万が一を警戒して無駄に人間とは関わらず、1匹狼を演じ続けた。
そして彼は案件を受けることにした。彼は、『初夏の気温変化の影響で興奮し、暴れている上級猛虫の討伐 推奨戦力:ランクA2以上の単独冒険者またはパーティーランクC4以上のパーティー』を選んだ。
一応、事実上ランクE1だったから、ランクS1の護衛が与えられた。
「お前、いくらステータスがA4同等だからって調子乗ってレベル高い案件受けるなよ。もしお前が死んだら俺が冒連に合わせる顔がねえからな。」
「大丈夫ですよ。きっとどうにかなります。」
「んだと⁉いい加減舐めてるとブチ殺すぞ!!」
「犬歯、見えますか?実は僕…」
「ヴァ、吸血族⁉が、害虫め!!」
「僕は人間の血を吸ったり襲ったりするつもりもないですし、むしろ共存したいって考えてるんですよ。」
「生意気な…。」
*
目的地に着いたが…。
「エルフが剣士?ありえねぇな。お前、エルフに化けた吸血族だろ?」
「エルフ特有の高貴さか感じられない…。まさか本当に吸血族⁉」
「初心者なんかに務まるワケがない!!特に吸血族なら尚更だ!!」
「待ってください。必ずクエストは達成すると誓います。どうか…。」
そして彼は異世界の芸、土下座をしてみせた。
「異世界の芸をしたところで無駄だ!さっさと帰りな!!」
「そこのずんぐりむっくりも仲間なんだろ?人間様に歯向かうならお前も同じだぞ。」
「クソ…。おい、お前はあんな奴らに好き放題言われていいのかよ⁉」
「好きに言わせておけばいいじゃないですか。それより、早くクエストを達成して帰りましょう。」
「本当にお前は生意気だな。まぁいい。さっさと出てってやろう。」
「はい。」
洞窟の最果てまではとても距離があり、その途中でも容赦なくモンスターたちは襲いかかってきたが、彼はそれをものともせずに撃破、収集した。
そして最深部に来ると、そこには1匹の太い猛虫がいた。
「これ、本当に倒せるんですかね。」
「つべこべ言わずにさっさと討伐しろ。」
「わ、分かりました。けっ、剣技『青の薔薇』!」
彼はワームとの間合いをすぐに詰め、一撃見舞った。
しかし、上級なだけあって一筋縄ではいかず、その鋼皮が攻撃をはねた。
「やっぱり一撃じゃダメか…。」
しかし、確かにそこには焦げたような跡ができていた。
「そうだ!」
そして彼は思いついた。その場所に攻撃を加え続けていればいずれ焼き斬れるのではないか、と。
そして彼はワームの尾と剣を交えながらも少しずつそこを斬っていった。
しばらくして、ワームは一刀両断になった。
「お、終わった…。」
「ら、ランクE1なのに上級猛虫撃破だと…。すげぇな。」
「いえ、見てくれている人がいたから頑張れたんですよ。ありがとうございます。」
「お、俺は何もしてねぇよ。これはお前の実力だ。」
「吸血族はそもそも人間とは能力の差が…」
「そうだった‼お前は吸血族だったな…。まぁ、町の連中には秘密にしといてやる。」
「秘密にするんですか?」
「何というか、お前みたいにせっかく強い奴に先に死なれちゃ困るからな。」
「本当に何から何までありがとうございます。」
「いいってことよ。俺はウィルドだ。この先も困ったことがあったら頼ってくれ。」
「はい!」
*
案件達成の目印となる狼煙を上げ、鑑定員が来た。
「討伐おめでとうございます。結果はこの死骸の鑑定結果と一緒にご報告させていただきます。」
そして2人は町に帰った。
「おめでとうございます、シドラさん。ランクE1からC1に昇格しました。こちら、報酬とワームの買い取り額の合計で28000ベテルになります。」
「何⁉初案件でランクC1になった冒険者だと⁉」
「それは本当か⁉」
聞こえた言葉に驚いた冒険者たちが一斉に駆け寄ってきた。
「はい。そう、みたいです。」
そしてその噂はすぐに町中に広まり、その夜に宴が開かれることになった。
「どうも、シドラ・コエクシストです。今日は僕の為に宴会を開いていただきありがとうございます。」
「いいんだ。俺たちは何かと理由つけて宴会したいだけだからよぉ。なぁ!!」
「ああ。宴会ってのは俺たち冒険者には欠かせねぇもんだよ。」
「新人に乾杯!!!」
そして、ギルドの酒場には大勢の乾杯の声が響いた。
シドラは、これからもこんな風に人間たちと仲を深めていけたら、と思った。
続く 次回、吸血族の少女と拷問冒険者(Re:actは未定)
とある町の一角、吸血族たちの住まうスラム街に不思議な男の子が生まれた。
男の子は外見は人間だったが、耳だけは吸血族の特徴であるように尖っていた。
その男の子は人間と吸血族の共存の橋渡しになるかと期待されていた。
しかし、彼らには悲劇が訪れた。無実の罪を着せられた多くの同胞が殺され、幼い者たちだけが残った。これは、少年が7歳になった頃のことだった。
それから彼は自らを美麗族だと偽り、働いてはその金で食料を買い、町で見かけた同胞たちにこっそり渡していた。
*
そんな日々が8年ほど続き、16歳になった彼は冒険者デビューを果たした。もちろん、目的は「人間と吸血族の共存の実現」だった。彼は人間にも親しい人ができ、10歳を超した同胞にそこで働かさせてもらっていたので、装備をそろえることは難しくなかった。
「そこの君!俺たちとパーティー、組んでみないか?」
「僕、ですか?」
「そうそう。俺たちのパーティーランクはCだ。だから心配することはないぞ。」
「いえ、結構ですよ。」
「何でだ?パーティーランクがCもあれば十分だろ?」
「それでも、誰かを傷つけたくはないので。」
「?」
人間との共存を望んではいたが、彼は万が一を警戒して無駄に人間とは関わらず、1匹狼を演じ続けた。
そして彼は案件を受けることにした。彼は、『初夏の気温変化の影響で興奮し、暴れている上級猛虫の討伐 推奨戦力:ランクA2以上の単独冒険者またはパーティーランクC4以上のパーティー』を選んだ。
一応、事実上ランクE1だったから、ランクS1の護衛が与えられた。
「お前、いくらステータスがA4同等だからって調子乗ってレベル高い案件受けるなよ。もしお前が死んだら俺が冒連に合わせる顔がねえからな。」
「大丈夫ですよ。きっとどうにかなります。」
「んだと⁉いい加減舐めてるとブチ殺すぞ!!」
「犬歯、見えますか?実は僕…」
「ヴァ、吸血族⁉が、害虫め!!」
「僕は人間の血を吸ったり襲ったりするつもりもないですし、むしろ共存したいって考えてるんですよ。」
「生意気な…。」
*
目的地に着いたが…。
「エルフが剣士?ありえねぇな。お前、エルフに化けた吸血族だろ?」
「エルフ特有の高貴さか感じられない…。まさか本当に吸血族⁉」
「初心者なんかに務まるワケがない!!特に吸血族なら尚更だ!!」
「待ってください。必ずクエストは達成すると誓います。どうか…。」
そして彼は異世界の芸、土下座をしてみせた。
「異世界の芸をしたところで無駄だ!さっさと帰りな!!」
「そこのずんぐりむっくりも仲間なんだろ?人間様に歯向かうならお前も同じだぞ。」
「クソ…。おい、お前はあんな奴らに好き放題言われていいのかよ⁉」
「好きに言わせておけばいいじゃないですか。それより、早くクエストを達成して帰りましょう。」
「本当にお前は生意気だな。まぁいい。さっさと出てってやろう。」
「はい。」
洞窟の最果てまではとても距離があり、その途中でも容赦なくモンスターたちは襲いかかってきたが、彼はそれをものともせずに撃破、収集した。
そして最深部に来ると、そこには1匹の太い猛虫がいた。
「これ、本当に倒せるんですかね。」
「つべこべ言わずにさっさと討伐しろ。」
「わ、分かりました。けっ、剣技『青の薔薇』!」
彼はワームとの間合いをすぐに詰め、一撃見舞った。
しかし、上級なだけあって一筋縄ではいかず、その鋼皮が攻撃をはねた。
「やっぱり一撃じゃダメか…。」
しかし、確かにそこには焦げたような跡ができていた。
「そうだ!」
そして彼は思いついた。その場所に攻撃を加え続けていればいずれ焼き斬れるのではないか、と。
そして彼はワームの尾と剣を交えながらも少しずつそこを斬っていった。
しばらくして、ワームは一刀両断になった。
「お、終わった…。」
「ら、ランクE1なのに上級猛虫撃破だと…。すげぇな。」
「いえ、見てくれている人がいたから頑張れたんですよ。ありがとうございます。」
「お、俺は何もしてねぇよ。これはお前の実力だ。」
「吸血族はそもそも人間とは能力の差が…」
「そうだった‼お前は吸血族だったな…。まぁ、町の連中には秘密にしといてやる。」
「秘密にするんですか?」
「何というか、お前みたいにせっかく強い奴に先に死なれちゃ困るからな。」
「本当に何から何までありがとうございます。」
「いいってことよ。俺はウィルドだ。この先も困ったことがあったら頼ってくれ。」
「はい!」
*
案件達成の目印となる狼煙を上げ、鑑定員が来た。
「討伐おめでとうございます。結果はこの死骸の鑑定結果と一緒にご報告させていただきます。」
そして2人は町に帰った。
「おめでとうございます、シドラさん。ランクE1からC1に昇格しました。こちら、報酬とワームの買い取り額の合計で28000ベテルになります。」
「何⁉初案件でランクC1になった冒険者だと⁉」
「それは本当か⁉」
聞こえた言葉に驚いた冒険者たちが一斉に駆け寄ってきた。
「はい。そう、みたいです。」
そしてその噂はすぐに町中に広まり、その夜に宴が開かれることになった。
「どうも、シドラ・コエクシストです。今日は僕の為に宴会を開いていただきありがとうございます。」
「いいんだ。俺たちは何かと理由つけて宴会したいだけだからよぉ。なぁ!!」
「ああ。宴会ってのは俺たち冒険者には欠かせねぇもんだよ。」
「新人に乾杯!!!」
そして、ギルドの酒場には大勢の乾杯の声が響いた。
シドラは、これからもこんな風に人間たちと仲を深めていけたら、と思った。
続く 次回、吸血族の少女と拷問冒険者(Re:actは未定)
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