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プロローグ
あなたをマモル
しおりを挟む「このか、いいだろ?」
「いやだ。離してよ」
「楽しいってば」
私このか。ただいま学校のチャラオくんのナンパにあってあってしまい、困ってるの。
「ああ、もう! つまらないからやめてよ!」
手を振りほどいても退けてくれないチャラ男君たち。そんなときだった。
「なあ? にいさんたち」
後ろから超低音ボイスの男性の声が。まるで、このシチュエーションって恋愛ドラマとかでよくあるあるの展開なんじゃーとか。
後ろを振り返ると・・・
「(・・・え)」
長髪の髪をした女性が木刀を持って構えていた。
「だ、だれだあんた」
「このかから離れろ。警察呼ぶよ?」
「か、関係ないだろ、」
「ぁ?」
ゴスッ
という音がするくらいの勢いで、その女性はチャラオくんに壁ドンしていた。
「(え)」
「あ? ええ? 俺の彼女のこのかが困っていながらだれが関係無いって?ああ?この口が?」
「ヒッ」
「(えええええ・・・)」
やだ、この人怖い・・・。
チャラ男くんはその後、今までにないくらい泣き叫びながら去っていった。何か、私の方が悪いことをしてしまった気がする。ごめんねチャラ男くん。
「守ってくれてありがとう」
私はこの女性にお礼を言った。
「え?」
ふにゃふにゃするように膝をつき。
「ぶええええええ」
泣き出した。
「ちょ、え」
「怖かったよおおおお」
「」
数分間お姉さんをなだめた。
「ありがとう」
やっと泣き止んだ姉さんは口を開く。
「ううん、こちらこそ守ってくれてありがとうございました」
私はお礼を言った。
「今度改めてお礼がしたいです。その・・・今急いでて。あなたのお名前は?」
「なく」
「なくお姉さん」
なく、というらしい。
「電話番号教えてもらってもいいですか?」
「え。あ、はい」
電話番号を教えてもらいながら、立ち上がる私
「今日帰ったら電話しますね。待っててくださいね」
そう言って去ろうとすると
「待ってください!」
呼び止められて、袖を引っ張られる。
お姉さんは震えながら私を見つめる。
「お姉さん?」
「あの・・・ウチ」
少年はいう。
「ウチ、男です」
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