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第二十八話
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1人で勉強をしていると、とても落ち着く。
ここまで落ち着いて勉強ができるのは、久しぶりな気がする。
香奈姉ちゃんが近くにいると気になって逆に集中できなくなってしまうから困りものだ。
でもいなければいないで寂しいと感じてしまうのは、どうしようもないのだろうか。
「でも、それが香奈姉ちゃんだもんな。僕の心の中にズカズカと入り込んでくるんだから、どうしようもないよな」
そう独り言を言って、僕はため息つく。
香奈姉ちゃんと同じ大学に行くんだから、進路のことは自分でもきちんと考えておかないといけない。
そのための勉強である。
できるだけ良い判定を貰わないと──
「僕も頑張らないとな」
そう言って自身にカツをいれる。
勉強する準備はできた。
しかし、そんな時に限って香奈姉ちゃんはやってくるもので──
「やぁ、弟くん。勉強は捗っているかな?」
心配そうに部屋の外からこちらを覗き込んでくる。
こういう時って、無視したらダメなんだよな。
「まぁ、それなりには…捗っているよ。そっちはどうなの?」
「私の方は、なんとか大丈夫だよ。弟くんに変な心配はさせないようにしっかりと頑張っているよ」
「そっか。それなら安心だね」
なんか変な意味で頑張ってないか?
そう思ったが、口には出さないでおく。
香奈姉ちゃんは、何事もなく僕のところにやってくる。
「どこかわからないところでもある? よかったら、教えてあげるよ」
「わからないところ…かぁ。今のところは特にないかな」
僕は、わざとそう言って香奈姉ちゃんに心配をさせまいとする。
ちなみに、いつも平均点あたりをキープしているのは、あまり目立たないようにするためだ。
学校内にいるときだけは、普通でありたいから。
それでなくともランクの上位に立つのは、他の男子生徒たちに目をつけられるため、平穏な学生生活に支障をきたす。
しかし、今の成績のままでは香奈姉ちゃんたちが行く大学には行けない可能性があるから、どうしたものか。
いつから頑張るべきか……。
「そんなことより。香奈姉ちゃんは、なにをしにきたの?」
「なにをって……。弟くんに勉強を教えるために…て言ったら信じてもらえるかな……。普通は信じないよね?」
「いや、信じるけど……」
「ふーん……。信じちゃうんだ。弟くんなら、もっと警戒心をもって接するものかと思ったんだけどな」
「香奈姉ちゃんに失礼な態度をとるわけにはいかないよ。それに──」
「それに?」
「ううん。なんでもない」
「なんでもないんだ? ふ~ん……」
香奈姉ちゃんが、僕の顔を覗き込むようにして見てくる。
かなり近いんだけどな。
もしかして、意図的にやってるのか?
どっちにしても、僕の精神がもたない。
香奈姉ちゃんがやってくるってことは、勉強以外のこともしてくるつもりなのだから。
「なら、今は勉強に集中しよっか?」
「うん」
勉強を教えてくれるのは嬉しいことだ。
僕は勉強に集中する。
香奈姉ちゃんは、本当にわかりやすく勉強を教えてくれた。
それはもう、完璧と言ってもいいように…である。
「ありがとう、香奈姉ちゃん。おかげで勉強が捗ったよ」
「私にとって弟くんは、大事な『弟』みたいなものだからね。…面倒を見るのは当然なんだよ。お礼なんていらないよ」
そう言って、香奈姉ちゃんは僕を抱きついてくる。
大事に思ってくれるのは嬉しいけれど、ここまでされてしまっては、僕も落ち着いてはいられない。
やっぱり、僕の気持ちも伝えるべきなのか?
──いや。
スキンシップを何度もしてきてるから、その必要はないかな。
だけどこの場合は──
僕は、香奈姉ちゃんの体を抱きしめ返してお礼を言っていた。
「それでも。ありがとうって言いたいかな」
「お礼なら、私とのスキンシップで返してよね」
「香奈姉ちゃんとのスキンシップ……。僕には、これ以上のことは──」
「大丈夫だよ。私も、それ以上は求めないから。だから安心していいよ」
香奈姉ちゃんは、僕を安心させたいのか、僕の頭を優しく撫でてくる。
そんなことされたら、まるで僕が小さい子供みたいじゃないか。
「それじゃ、今回は何もなしで──」
「うん! 私のを優しく愛でるだけでいいよ」
「………」
香奈姉ちゃんの発言に僕は何も言えなくなってしまう。
それもそのはず。
香奈姉ちゃんは、なにやら下腹部のあたりを指先でなぞる仕草をしだしている。
なにしろミニスカートなものだから、少したくしあげてしまうだけで下着があらわになってしまいそうなくらいなのだ。
その仕草をするってことはつまり──
「どうしたの? 私、変なこと言っちゃってるかな?」
「いや、今勉強中だよ。それはさすがに無理っていうか……」
「そうだね。無理なことは言わない方がいいかな? でも、これは無理なんかじゃ……」
香奈姉ちゃんは、さらにねだるような表情でこちらを見つめてくる。
香奈姉ちゃんにも我慢ができないのかな。
「無理ではないけど……。香奈姉ちゃんが耐えられないんじゃ……」
「うん。耐えられないのは理解してるよ。弟くんのは、意外と激しいから──」
「普通になぞるくらいならそんなには──。香奈姉ちゃんの方は、どうなのかなって」
「その指の動かし方がとてもエッチなんだよ。なんというか…したい気持ちでいっぱいになるっていうか……」
「う~ん……。後でもいいのなら…僕は──」
「今は無理?」
「うん。どちらかと言えば『無理』かな」
「そっか。それはちょっと残念だな」
香奈姉ちゃんは、しゅんとなってしまう。
だからといって、香奈姉ちゃんからは本気で落ち込んでる様子はない。
僕も、今の時間帯で香奈姉ちゃんになにかをするつもりはないので、これ以上は踏み込まないでおこう。
「そんな落ち込まないでよ。僕だって、きちんと勉強はしたいしさ。…色々あるんだよ」
「わかっているけど……。それとこれとは違うっていうか……」
香奈姉ちゃんの場合、僕の気持ちなんてほとんど無視してるからなぁ。
嫌なことはないけど、強引なのも……。
僕だって、少しくらいわがままを言っても、許されるはずだ。
「僕も、香奈姉ちゃんたちと同じ大学に行きたいし……。少しだけ我慢してもらえると助かるかな」
「うん……。そうだね。私が我慢しなきゃダメだよね」
そうは言うものの、僕にはまだ一年早いから、なんともいえないが。
僕は、香奈姉ちゃんに対してこれ以上のことはなにも言えなかった。
ただ見守ることだけだ。
ここまで落ち着いて勉強ができるのは、久しぶりな気がする。
香奈姉ちゃんが近くにいると気になって逆に集中できなくなってしまうから困りものだ。
でもいなければいないで寂しいと感じてしまうのは、どうしようもないのだろうか。
「でも、それが香奈姉ちゃんだもんな。僕の心の中にズカズカと入り込んでくるんだから、どうしようもないよな」
そう独り言を言って、僕はため息つく。
香奈姉ちゃんと同じ大学に行くんだから、進路のことは自分でもきちんと考えておかないといけない。
そのための勉強である。
できるだけ良い判定を貰わないと──
「僕も頑張らないとな」
そう言って自身にカツをいれる。
勉強する準備はできた。
しかし、そんな時に限って香奈姉ちゃんはやってくるもので──
「やぁ、弟くん。勉強は捗っているかな?」
心配そうに部屋の外からこちらを覗き込んでくる。
こういう時って、無視したらダメなんだよな。
「まぁ、それなりには…捗っているよ。そっちはどうなの?」
「私の方は、なんとか大丈夫だよ。弟くんに変な心配はさせないようにしっかりと頑張っているよ」
「そっか。それなら安心だね」
なんか変な意味で頑張ってないか?
そう思ったが、口には出さないでおく。
香奈姉ちゃんは、何事もなく僕のところにやってくる。
「どこかわからないところでもある? よかったら、教えてあげるよ」
「わからないところ…かぁ。今のところは特にないかな」
僕は、わざとそう言って香奈姉ちゃんに心配をさせまいとする。
ちなみに、いつも平均点あたりをキープしているのは、あまり目立たないようにするためだ。
学校内にいるときだけは、普通でありたいから。
それでなくともランクの上位に立つのは、他の男子生徒たちに目をつけられるため、平穏な学生生活に支障をきたす。
しかし、今の成績のままでは香奈姉ちゃんたちが行く大学には行けない可能性があるから、どうしたものか。
いつから頑張るべきか……。
「そんなことより。香奈姉ちゃんは、なにをしにきたの?」
「なにをって……。弟くんに勉強を教えるために…て言ったら信じてもらえるかな……。普通は信じないよね?」
「いや、信じるけど……」
「ふーん……。信じちゃうんだ。弟くんなら、もっと警戒心をもって接するものかと思ったんだけどな」
「香奈姉ちゃんに失礼な態度をとるわけにはいかないよ。それに──」
「それに?」
「ううん。なんでもない」
「なんでもないんだ? ふ~ん……」
香奈姉ちゃんが、僕の顔を覗き込むようにして見てくる。
かなり近いんだけどな。
もしかして、意図的にやってるのか?
どっちにしても、僕の精神がもたない。
香奈姉ちゃんがやってくるってことは、勉強以外のこともしてくるつもりなのだから。
「なら、今は勉強に集中しよっか?」
「うん」
勉強を教えてくれるのは嬉しいことだ。
僕は勉強に集中する。
香奈姉ちゃんは、本当にわかりやすく勉強を教えてくれた。
それはもう、完璧と言ってもいいように…である。
「ありがとう、香奈姉ちゃん。おかげで勉強が捗ったよ」
「私にとって弟くんは、大事な『弟』みたいなものだからね。…面倒を見るのは当然なんだよ。お礼なんていらないよ」
そう言って、香奈姉ちゃんは僕を抱きついてくる。
大事に思ってくれるのは嬉しいけれど、ここまでされてしまっては、僕も落ち着いてはいられない。
やっぱり、僕の気持ちも伝えるべきなのか?
──いや。
スキンシップを何度もしてきてるから、その必要はないかな。
だけどこの場合は──
僕は、香奈姉ちゃんの体を抱きしめ返してお礼を言っていた。
「それでも。ありがとうって言いたいかな」
「お礼なら、私とのスキンシップで返してよね」
「香奈姉ちゃんとのスキンシップ……。僕には、これ以上のことは──」
「大丈夫だよ。私も、それ以上は求めないから。だから安心していいよ」
香奈姉ちゃんは、僕を安心させたいのか、僕の頭を優しく撫でてくる。
そんなことされたら、まるで僕が小さい子供みたいじゃないか。
「それじゃ、今回は何もなしで──」
「うん! 私のを優しく愛でるだけでいいよ」
「………」
香奈姉ちゃんの発言に僕は何も言えなくなってしまう。
それもそのはず。
香奈姉ちゃんは、なにやら下腹部のあたりを指先でなぞる仕草をしだしている。
なにしろミニスカートなものだから、少したくしあげてしまうだけで下着があらわになってしまいそうなくらいなのだ。
その仕草をするってことはつまり──
「どうしたの? 私、変なこと言っちゃってるかな?」
「いや、今勉強中だよ。それはさすがに無理っていうか……」
「そうだね。無理なことは言わない方がいいかな? でも、これは無理なんかじゃ……」
香奈姉ちゃんは、さらにねだるような表情でこちらを見つめてくる。
香奈姉ちゃんにも我慢ができないのかな。
「無理ではないけど……。香奈姉ちゃんが耐えられないんじゃ……」
「うん。耐えられないのは理解してるよ。弟くんのは、意外と激しいから──」
「普通になぞるくらいならそんなには──。香奈姉ちゃんの方は、どうなのかなって」
「その指の動かし方がとてもエッチなんだよ。なんというか…したい気持ちでいっぱいになるっていうか……」
「う~ん……。後でもいいのなら…僕は──」
「今は無理?」
「うん。どちらかと言えば『無理』かな」
「そっか。それはちょっと残念だな」
香奈姉ちゃんは、しゅんとなってしまう。
だからといって、香奈姉ちゃんからは本気で落ち込んでる様子はない。
僕も、今の時間帯で香奈姉ちゃんになにかをするつもりはないので、これ以上は踏み込まないでおこう。
「そんな落ち込まないでよ。僕だって、きちんと勉強はしたいしさ。…色々あるんだよ」
「わかっているけど……。それとこれとは違うっていうか……」
香奈姉ちゃんの場合、僕の気持ちなんてほとんど無視してるからなぁ。
嫌なことはないけど、強引なのも……。
僕だって、少しくらいわがままを言っても、許されるはずだ。
「僕も、香奈姉ちゃんたちと同じ大学に行きたいし……。少しだけ我慢してもらえると助かるかな」
「うん……。そうだね。私が我慢しなきゃダメだよね」
そうは言うものの、僕にはまだ一年早いから、なんともいえないが。
僕は、香奈姉ちゃんに対してこれ以上のことはなにも言えなかった。
ただ見守ることだけだ。
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