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第二十話
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この時の香奈姉ちゃんは、魅力的というか幻想的というか。
何とも言えないような姿で僕に迫ってきていた。
全裸といえば全裸だが、中途半端に下着を着用している。
おっぱいや下半身の大事な秘部は丸出しになっていて、下着の方はずり落ちてるような感じだ。
普通に見たら、だらしない格好だけど。
香奈姉ちゃんがそんな格好をすると、スタイルも相まってとても艶めかしい。
部屋の明かりを消灯し、ベッドの脇にある小さな明かりに照らされているからそんな風に見えるのかもしれないが。
「ほら。弟くんも──」
香奈姉ちゃんは、ほとんど裸の状態でチョコポッキーの先端を軽く咥え、僕にも向こう側の先端を咥えるように要求してくる。
「え……。なにを?」
「いいから早くして」
僕が思案げな表情をしていても、香奈姉ちゃんは有無を言わせない。
こういう事をする時、香奈姉ちゃんはすごく気難しくなる。
普段、こういった事をしない人間だから、甘えてくるときは徹底して甘えてくる。
それでも『お姉ちゃん』としての威厳を守りたいのか、澄まし顔を浮かべたままだ。
香奈姉ちゃんのそんなところも好きだから、なんとも言えないのが僕なのである。
「うん」
僕は、香奈姉ちゃんに言われたとおりに、チョコポッキーの端をゆっくりとだけど咥えた。
ここからの流れは言わなくてもわかるとおりで、香奈姉ちゃんがゆっくりとチョコポッキーを食べ始めていく。
香奈姉ちゃんは、どこまでやるつもりなんだろう。
そんな事を思いながら、香奈姉ちゃんからリードしてくるのをじっと待つ。
こんなことは、全裸に近い状態ですることじゃない。
まだ恋人同士の2人が面白半分でやるような行為だ。
いくらバレンタインデーの夜だからって、このままセックスをしていいわけがない。
香奈姉ちゃんは、僕の身体に手を触れてきて言ってくる。
「なんか緊張しているね。私とこういう事をするのは嫌だったりするの?」
「そんなことはないけど……。香奈姉ちゃんの裸を見ていたら……。目のやり場に困るっていうか……」
「ふむふむ……。なるほどね。要するに、服を着てくださいって事か」
「できれば…でいいんだけど」
僕は、裸で迫ってくる香奈姉ちゃんにそう返していた。
どうだろう。香奈姉ちゃんは、わかってくれるだろうか。
「却下…かな」
しかし香奈姉ちゃんは、誘うような笑みを浮かべてそう言った。
そんな格好で迫ってきた時点でわかっていたことだけど、妥協なんてしないもんね。
やるなら徹底的に…だからなぁ。
これは、確実に僕を逃がさないつもりだ。
「どうして? エッチなことをするわけじゃないのに……」
「弟くんは、私がちょっとでも隙を見せると逃げるつもりでしょ? そんなことは絶対にさせないよ。それに──」
「それに?」
「私とエッチなことをするのは、これからだよ。奈緒ちゃんとはやって私とはしないっていうのは、あまりにも酷い話だと思うよ」
「いや、奈緒さんとは……。やったっていうより、やられてしまったっていった方が──」
「私にとっては、どっちも同じ意味なんだよ。あれだけ浮気はダメって言ったのに……」
香奈姉ちゃんは、不満そうな表情でそう言ってなぞるように手を滑らせていき、僕の下半身にある男根に触れる。
「………」
これはダメなやつだ。
だからといって何を言っても、香奈姉ちゃんは聞きはしないだろう。
だけど、今日はもう元気が……。
「やっぱり、今日はやめた方がいいかな。いきなりで弟くんも元気がないみたいだし……」
「失礼な! 元気なら──」
僕は、香奈姉ちゃんの露わになってるおっぱいを改めて見て、発情しようとした。
当たり前と言うべきなのか、いきなり勃たせようと頑張ってみたところで無駄である。
僕の男根は、勃たなかった。
意識すればするほど逆に焦りが募ってしまう。
やっぱり、香奈姉ちゃんのおっぱいを揉みしだく必要があるのかな。
「ないんでしょ? そこでムキにならなくても……」
「ムキになってなんか……。僕は──」
なんでそこでムキになるのかは、自分でもわからない。
香奈姉ちゃんは、秘部を僕に見せつけて何かを待っているみたいだった。
まるで僕を誘っているように……。
よく見たら香奈姉ちゃんの秘部。少しぬめっているような。
もしかして発情してるのかな。
「無理しなくてもいいよ。弟くんの気持ちは、ちゃんとわかっているから」
「うぅ……。無理なんて……」
そうは言ってみたけど、香奈姉ちゃんとのセックスは免れたみたいだから、内心では安心していた。
「大丈夫だよ。私は気にしてないから」
香奈姉ちゃんは、無理に笑顔を浮かべる。
そんな無理矢理な笑顔を向けられたら……。
僕は、意を決したかのように香奈姉ちゃんのおっぱいに手を触れた。
そして、そのまま揉みしだく。
すると香奈姉ちゃんは、体をビクンと震わせ、わずかに反応を見せる。
「んっ。どうしたの? 弟くんからくるなんて、めずらしいね」
「せっかく裸になったんだし、このくらいは……。香奈姉ちゃんのソレはとても魅力的だし」
「ここは魅力的じゃないんだ?」
香奈姉ちゃんは、露わになってる秘部に指で触れて示してくる。
これは、あきらかにエッチがしたいっていう彼女からのアプローチだ。
これでやらなかったら男じゃない。
それに香奈姉ちゃんも、嫌そうには見えないからたぶん大丈夫だろう。
それに、こうすれば僕のあそこも元気になるかもしれない。
僕は、なぞるようにして香奈姉ちゃんの秘部に指で触れる。
一回セックスをしたことがあるから、挿れようとしたら僕の指はすんなりと挿入るだろうな。
そんな心の内を読み取ったかのように、香奈姉ちゃんは言ってくる。
「なぞるだけなんだ? 挿れてみたりはしないのかな?」
「うぅ……。そんなこと言われると……」
そんな物欲しそうに挑発されて、やらない男はいないだろう。
しかし……。
香奈姉ちゃんの大事な秘部に指を挿れるわけには……。
悩んでいる僕に、香奈姉ちゃんは微笑を浮かべて言ってきた。
「こんな時くらいはさ。素直にならないとね。嫌われちゃうぞ」
「自分の大事な箇所のことなのに……」
「弟くんの人生がかかってるからね。私のあそこなんて、大したものじゃないよ」
そう言いながらも、香奈姉ちゃんの大事な秘部は指でなぞられる度にヒクヒクと蠢いている。
ちなみに、僕の指は完全に香奈姉ちゃんの秘部から漏れる愛液で濡れていた。
舐めたらどんな味がするんだろうか。
香奈姉ちゃんの愛液。香奈姉ちゃんのフェロモンがたくさん含まれているんだろう。
それをやったら香奈姉ちゃんを余計に喜ばせてしまうから、絶対にやらないけれど。
「なぞってないで、さっさと挿れちゃいなさいよ。中途半端に触られると変な気持ちになっちゃう」
「挿れるのはさすがに……。僕にも、心の準備ってものがあって……」
「何回もエッチなことしてるのに、何の準備が必要なのかな?」
香奈姉ちゃんは、そう言って僕の手をぎゅっと握ってきた。そして──
赤面し、僕の指をまっすぐにして、そのまま秘部に突き立てるようにして中に挿れた。
僕の指は、何の抵抗もなくすんなりと挿入っていく。
「っ……」
喉の奥から喘ぎ声が漏れそうになるのを抑えながら、香奈姉ちゃんはそのままぐりぐりと掻き回すように僕の手を動かす。
これは、自慰行為に等しい。
ちなみに僕の指先の感触は気持ちよかった。
香奈姉ちゃんの膣内はグチュグチュとしていて、そのまま締め付けられるような感覚があったのだ。
「あんっ……⁉︎」
それが我慢できなかったのか、香奈姉ちゃんは喘ぎ声を漏らす。
この時の香奈姉ちゃんの可愛らしさといったら……。なんとも言えないくらいだ。
「んうっ……」
ちょっと指先を動かしただけで過敏に反応してしまうくらいだから、かなり神経が張ってる箇所なんだろうな。
僕の男根では、とてもじゃないがわからない。
「ごめん。抜こうとしてみただけなんだけど……。痛かったかな?」
「ううん。ちょっと変な気持ちになっただけ。大丈夫だよ。今は、無理に抜こうとしないでね。弟くんのあそこが勃つまでは……。こうして楽しんでるんだから──」
「いやいや。今日は諦めてくれないと。そもそもバレンタインデーの日にこんな事するのは、どう考えてもおかしいよ」
「おかしくなんかないよ。『大好き』だから、こんな事だってするんだよ。弟くんだって、私と同じ気持ちだから、こんな事してるんでしょ?」
「それは……」
香奈姉ちゃんその言葉に、僕は反論できなかった。
すべては香奈姉ちゃんの計画通りだったのだ。
そう思うと、自然に僕の男根が反応する。
意識したつもりはなかったんだけど、僕の男根はごく自然に勃っていた。
香奈姉ちゃんは、言うまでもなく僕の男根の方に視線を落とす。そして蠱惑的な笑みを浮かべる。
「勃ったね。これからどうしようか?」
「えっと……」
僕には、なんて答えていいのかわからなかった。
こんな時に勃つだなんて、僕の身体はなんて素直なんだろうか。
でもこれは、発情したわけじゃなくて……。
僕は、ゆっくりと香奈姉ちゃんの秘部から指を引き抜いていく。
締まりのある膣内から指を抜くのは、ちょっと変な気持ちにさせられるけど、ここは我慢だ。
香奈姉ちゃんの方が、もっと敏感になっているはずだから。
香奈姉ちゃんは、頬を紅潮させながらも黙ってそれを見届けている。
自身の大切な箇所に指とか挿入されるのって、どんな気分なんだろう。
僕は『女』じゃないからよくわからないけど、あんまり気持ち良さそうには思えない。
香奈姉ちゃんは、待ってましたと言わんばかりに避妊用のゴムとバレンタインデーに渡すチョコレートの両方を僕の目の前で見せつけて言う。
「なにも心配しなくていいんだよ。弟くんは、私にとって大切な人だから」
「大切な人……」
そんなものを見せて言ってくるあたり、嘘ではないのはよくわかる。
「さぁ、弟くん。素直に私の気持ちを受け止めて」
「ちょっ……。香奈姉ちゃん」
「拒否は絶対に許さないんだからね」
そんな事を言われてしまったら、僕にはどうしようもない。
香奈姉ちゃんは、問答無用で僕に抱きついてきた。
何とも言えないような姿で僕に迫ってきていた。
全裸といえば全裸だが、中途半端に下着を着用している。
おっぱいや下半身の大事な秘部は丸出しになっていて、下着の方はずり落ちてるような感じだ。
普通に見たら、だらしない格好だけど。
香奈姉ちゃんがそんな格好をすると、スタイルも相まってとても艶めかしい。
部屋の明かりを消灯し、ベッドの脇にある小さな明かりに照らされているからそんな風に見えるのかもしれないが。
「ほら。弟くんも──」
香奈姉ちゃんは、ほとんど裸の状態でチョコポッキーの先端を軽く咥え、僕にも向こう側の先端を咥えるように要求してくる。
「え……。なにを?」
「いいから早くして」
僕が思案げな表情をしていても、香奈姉ちゃんは有無を言わせない。
こういう事をする時、香奈姉ちゃんはすごく気難しくなる。
普段、こういった事をしない人間だから、甘えてくるときは徹底して甘えてくる。
それでも『お姉ちゃん』としての威厳を守りたいのか、澄まし顔を浮かべたままだ。
香奈姉ちゃんのそんなところも好きだから、なんとも言えないのが僕なのである。
「うん」
僕は、香奈姉ちゃんに言われたとおりに、チョコポッキーの端をゆっくりとだけど咥えた。
ここからの流れは言わなくてもわかるとおりで、香奈姉ちゃんがゆっくりとチョコポッキーを食べ始めていく。
香奈姉ちゃんは、どこまでやるつもりなんだろう。
そんな事を思いながら、香奈姉ちゃんからリードしてくるのをじっと待つ。
こんなことは、全裸に近い状態ですることじゃない。
まだ恋人同士の2人が面白半分でやるような行為だ。
いくらバレンタインデーの夜だからって、このままセックスをしていいわけがない。
香奈姉ちゃんは、僕の身体に手を触れてきて言ってくる。
「なんか緊張しているね。私とこういう事をするのは嫌だったりするの?」
「そんなことはないけど……。香奈姉ちゃんの裸を見ていたら……。目のやり場に困るっていうか……」
「ふむふむ……。なるほどね。要するに、服を着てくださいって事か」
「できれば…でいいんだけど」
僕は、裸で迫ってくる香奈姉ちゃんにそう返していた。
どうだろう。香奈姉ちゃんは、わかってくれるだろうか。
「却下…かな」
しかし香奈姉ちゃんは、誘うような笑みを浮かべてそう言った。
そんな格好で迫ってきた時点でわかっていたことだけど、妥協なんてしないもんね。
やるなら徹底的に…だからなぁ。
これは、確実に僕を逃がさないつもりだ。
「どうして? エッチなことをするわけじゃないのに……」
「弟くんは、私がちょっとでも隙を見せると逃げるつもりでしょ? そんなことは絶対にさせないよ。それに──」
「それに?」
「私とエッチなことをするのは、これからだよ。奈緒ちゃんとはやって私とはしないっていうのは、あまりにも酷い話だと思うよ」
「いや、奈緒さんとは……。やったっていうより、やられてしまったっていった方が──」
「私にとっては、どっちも同じ意味なんだよ。あれだけ浮気はダメって言ったのに……」
香奈姉ちゃんは、不満そうな表情でそう言ってなぞるように手を滑らせていき、僕の下半身にある男根に触れる。
「………」
これはダメなやつだ。
だからといって何を言っても、香奈姉ちゃんは聞きはしないだろう。
だけど、今日はもう元気が……。
「やっぱり、今日はやめた方がいいかな。いきなりで弟くんも元気がないみたいだし……」
「失礼な! 元気なら──」
僕は、香奈姉ちゃんの露わになってるおっぱいを改めて見て、発情しようとした。
当たり前と言うべきなのか、いきなり勃たせようと頑張ってみたところで無駄である。
僕の男根は、勃たなかった。
意識すればするほど逆に焦りが募ってしまう。
やっぱり、香奈姉ちゃんのおっぱいを揉みしだく必要があるのかな。
「ないんでしょ? そこでムキにならなくても……」
「ムキになってなんか……。僕は──」
なんでそこでムキになるのかは、自分でもわからない。
香奈姉ちゃんは、秘部を僕に見せつけて何かを待っているみたいだった。
まるで僕を誘っているように……。
よく見たら香奈姉ちゃんの秘部。少しぬめっているような。
もしかして発情してるのかな。
「無理しなくてもいいよ。弟くんの気持ちは、ちゃんとわかっているから」
「うぅ……。無理なんて……」
そうは言ってみたけど、香奈姉ちゃんとのセックスは免れたみたいだから、内心では安心していた。
「大丈夫だよ。私は気にしてないから」
香奈姉ちゃんは、無理に笑顔を浮かべる。
そんな無理矢理な笑顔を向けられたら……。
僕は、意を決したかのように香奈姉ちゃんのおっぱいに手を触れた。
そして、そのまま揉みしだく。
すると香奈姉ちゃんは、体をビクンと震わせ、わずかに反応を見せる。
「んっ。どうしたの? 弟くんからくるなんて、めずらしいね」
「せっかく裸になったんだし、このくらいは……。香奈姉ちゃんのソレはとても魅力的だし」
「ここは魅力的じゃないんだ?」
香奈姉ちゃんは、露わになってる秘部に指で触れて示してくる。
これは、あきらかにエッチがしたいっていう彼女からのアプローチだ。
これでやらなかったら男じゃない。
それに香奈姉ちゃんも、嫌そうには見えないからたぶん大丈夫だろう。
それに、こうすれば僕のあそこも元気になるかもしれない。
僕は、なぞるようにして香奈姉ちゃんの秘部に指で触れる。
一回セックスをしたことがあるから、挿れようとしたら僕の指はすんなりと挿入るだろうな。
そんな心の内を読み取ったかのように、香奈姉ちゃんは言ってくる。
「なぞるだけなんだ? 挿れてみたりはしないのかな?」
「うぅ……。そんなこと言われると……」
そんな物欲しそうに挑発されて、やらない男はいないだろう。
しかし……。
香奈姉ちゃんの大事な秘部に指を挿れるわけには……。
悩んでいる僕に、香奈姉ちゃんは微笑を浮かべて言ってきた。
「こんな時くらいはさ。素直にならないとね。嫌われちゃうぞ」
「自分の大事な箇所のことなのに……」
「弟くんの人生がかかってるからね。私のあそこなんて、大したものじゃないよ」
そう言いながらも、香奈姉ちゃんの大事な秘部は指でなぞられる度にヒクヒクと蠢いている。
ちなみに、僕の指は完全に香奈姉ちゃんの秘部から漏れる愛液で濡れていた。
舐めたらどんな味がするんだろうか。
香奈姉ちゃんの愛液。香奈姉ちゃんのフェロモンがたくさん含まれているんだろう。
それをやったら香奈姉ちゃんを余計に喜ばせてしまうから、絶対にやらないけれど。
「なぞってないで、さっさと挿れちゃいなさいよ。中途半端に触られると変な気持ちになっちゃう」
「挿れるのはさすがに……。僕にも、心の準備ってものがあって……」
「何回もエッチなことしてるのに、何の準備が必要なのかな?」
香奈姉ちゃんは、そう言って僕の手をぎゅっと握ってきた。そして──
赤面し、僕の指をまっすぐにして、そのまま秘部に突き立てるようにして中に挿れた。
僕の指は、何の抵抗もなくすんなりと挿入っていく。
「っ……」
喉の奥から喘ぎ声が漏れそうになるのを抑えながら、香奈姉ちゃんはそのままぐりぐりと掻き回すように僕の手を動かす。
これは、自慰行為に等しい。
ちなみに僕の指先の感触は気持ちよかった。
香奈姉ちゃんの膣内はグチュグチュとしていて、そのまま締め付けられるような感覚があったのだ。
「あんっ……⁉︎」
それが我慢できなかったのか、香奈姉ちゃんは喘ぎ声を漏らす。
この時の香奈姉ちゃんの可愛らしさといったら……。なんとも言えないくらいだ。
「んうっ……」
ちょっと指先を動かしただけで過敏に反応してしまうくらいだから、かなり神経が張ってる箇所なんだろうな。
僕の男根では、とてもじゃないがわからない。
「ごめん。抜こうとしてみただけなんだけど……。痛かったかな?」
「ううん。ちょっと変な気持ちになっただけ。大丈夫だよ。今は、無理に抜こうとしないでね。弟くんのあそこが勃つまでは……。こうして楽しんでるんだから──」
「いやいや。今日は諦めてくれないと。そもそもバレンタインデーの日にこんな事するのは、どう考えてもおかしいよ」
「おかしくなんかないよ。『大好き』だから、こんな事だってするんだよ。弟くんだって、私と同じ気持ちだから、こんな事してるんでしょ?」
「それは……」
香奈姉ちゃんその言葉に、僕は反論できなかった。
すべては香奈姉ちゃんの計画通りだったのだ。
そう思うと、自然に僕の男根が反応する。
意識したつもりはなかったんだけど、僕の男根はごく自然に勃っていた。
香奈姉ちゃんは、言うまでもなく僕の男根の方に視線を落とす。そして蠱惑的な笑みを浮かべる。
「勃ったね。これからどうしようか?」
「えっと……」
僕には、なんて答えていいのかわからなかった。
こんな時に勃つだなんて、僕の身体はなんて素直なんだろうか。
でもこれは、発情したわけじゃなくて……。
僕は、ゆっくりと香奈姉ちゃんの秘部から指を引き抜いていく。
締まりのある膣内から指を抜くのは、ちょっと変な気持ちにさせられるけど、ここは我慢だ。
香奈姉ちゃんの方が、もっと敏感になっているはずだから。
香奈姉ちゃんは、頬を紅潮させながらも黙ってそれを見届けている。
自身の大切な箇所に指とか挿入されるのって、どんな気分なんだろう。
僕は『女』じゃないからよくわからないけど、あんまり気持ち良さそうには思えない。
香奈姉ちゃんは、待ってましたと言わんばかりに避妊用のゴムとバレンタインデーに渡すチョコレートの両方を僕の目の前で見せつけて言う。
「なにも心配しなくていいんだよ。弟くんは、私にとって大切な人だから」
「大切な人……」
そんなものを見せて言ってくるあたり、嘘ではないのはよくわかる。
「さぁ、弟くん。素直に私の気持ちを受け止めて」
「ちょっ……。香奈姉ちゃん」
「拒否は絶対に許さないんだからね」
そんな事を言われてしまったら、僕にはどうしようもない。
香奈姉ちゃんは、問答無用で僕に抱きついてきた。
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