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第十四話
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香奈姉ちゃんは、リラックスした様子でベッドに横になる。
あの……。ここは、僕の部屋なんだけど……。
そう言いかけて、僕は違うところを見やる。
今日は、どういうわけか奈緒さんが来ていたのだ。
今日の練習は『休み』という事で、香奈姉ちゃんがみんなに連絡したはずなのに。
「やっぱり、楓君の部屋は居心地がいいね」
奈緒さんは、軽く伸びをしてそう言った。
着ている服装も奈緒さんにしては、ずいぶんとお洒落で可愛いものを選んでいる。
何かを意識しているんだろうか。
奈緒さんの場合、上はパーカーで下はいつもショートパンツかジーンズとかが多いんだけど、この時ばかりは女の子らしく白のチュニックにチェックのミニスカートを履いていた。
しかも、あまりにも無防備な格好だったため、ミニスカートの中の下着がチラリと見えてしまう。今日は、水色だ。
僕に見せるためにそうしてるわけではないんだろうけど、奈緒さんは無防備すぎる。ショートパンツとかジーンズなら、それでもいいんだろうけどさ。
もう少し、周囲に目を向けてほしいな。
「そっか。一応、男の部屋なんだけど。そう言ってもらえると嬉しいかな」
僕は、そう言って微苦笑する。
奈緒さんは、僕のことを男だと認識していないのかな。
──いや。
そんなことはないはずだ。
奈緒さんは、僕の傍に寄り添ってきた。
「ねぇ、楓君。今日の、あたしの服装はどうかな? 可愛いって思えるかな?」
「え……」
そんなこと急に聞かれても……。
香奈姉ちゃんがいる前では、さすがに答えにくいよ。
僕は、チラッと香奈姉ちゃんの方を見る。
香奈姉ちゃんは、僕を見てなぜか笑みを浮かべていた。
その笑みは、いったい何なんだ?
僕は、何て答えればいいんだろう。
奈緒さんは、自虐的な笑みを浮かべ、スカートの端を指で摘んだ。
「やっぱり変だよね。あたしなんかがスカートを履くなんて、どうかしてるよね」
「え、いや……。ちっとも変じゃないよ。女の子なら、当然かと思うけど……」
「ホントにそう思ってる?」
それでも、疑わしげに僕を見てくるっていうのはさ……。
他の男子に、何か嫌なことでも言われたのかな?
香奈姉ちゃんは、さっきから黙ったままだし。
「うん。奈緒さんが何を着ようが、それは奈緒さんの自由だと思っているよ」
「そっか。…ありがと」
奈緒さんは、頬を赤く染めてそう言った。
そんな奈緒さんを見て、ドキッてなってしまう。
ドキドキしたらダメだ。
奈緒さんは先輩であり、香奈姉ちゃんと同じく姉的存在なんだ。
間違っても、恋愛対象ではない。
奈緒さんは、ジッと僕のことを見て、さらに言ってくる。
「それならさ。今度の日曜日、あたしとデートに行こう」
「え……」
僕は、奈緒さんの言葉に呆然となってしまう。
香奈姉ちゃんがいる前で、デートのお誘いをしてくるとは思わなかったからだ。
「あたしだって、楓君とデートをしてみたいんだ。別にいいでしょ?」
「それは……」
僕は、ベッドに横になっている香奈姉ちゃんに再び視線を向ける。
香奈姉ちゃんは、なぜか神妙な表情を浮かべてこちらを見てきた。
何だろう?
普段なら、絶対に引き止めるはずなのに……。
今回は、引き止めないのかな。
奈緒さんに何かあったんだろうか。
「ダメかな?」
奈緒さんは、哀しそうな表情でそう訊いてくる。
真面目な話、これは断れそうにない。
香奈姉ちゃんの表情もそうだが、奈緒さんの哀しそうな表情はなんだか気になってしまう。
僕は、微笑を浮かべて答えた。
「僕でよければ、全然構わないよ」
「ホントに? あたしとデートしてくれるの?」
「うん。せっかくのお誘いだからね。断ったら、バチが当たってしまうよ」
「ありがとう、楓君」
お礼はデートを終えてからでいいんだけどな。
それにしても。
何でこのやりとりをしても、香奈姉ちゃんが会話に入ってこないんだろう。
僕は、その辺がすごく気になるんだけど。
奈緒さんが帰ってしばらく経った頃、まだ僕の部屋にいた香奈姉ちゃんが口を開いた。
「奈緒ちゃん、最近元気がないんだよね」
「そうなの?」
「うん。学校内でもなんだか上の空っていうかね。ぼんやりしていることが多いんだ」
「それって、ただ単に疲れているだけとか…じゃないの?」
僕と一緒にいる時とかは、そんな素振りを見せたことはないんだけどな。
「それはないと思う。…私たちと話す時は、いつもどおりだし。疲れているっていうことはないかも」
「そっか」
それなら、何だろうか。
最近は、奈緒さんの方からスキンシップをとってくることが多い気もするけど。
「もしかして」
「ん? 何か思い当たることでもあるの?」
「うん。まぁ、思い当たることがあるのって言われたら、あると言えばあるかな」
「そっか。あるのか……。なるほど」
僕は、相槌をうつ。
これは敢えて聞かない方がいいかなって思ったのだ。
しかし香奈姉ちゃんは、僕に寄り添ってきて言ってくる。
「奈緒ちゃんね。この間、男子校の生徒から告白されてたんだよね。…もしかしたら、その事で悩んでいるのかも──」
「それで僕とのスキンシップが激しくなったのかな?」
「そうかもね。楓は、意外とモテるからね」
「モテるって……。そんなことは……」
モテるだなんて大袈裟な。
香奈姉ちゃんと付き合う前はフラれてばっかりだったのに。
「本人は自覚なし…か。まぁ、そこがいいんだけどね。奈緒ちゃんが、楓を選ぶのもわかる気がするよ」
「なんのこと?」
「こっちのことだよ。奈緒ちゃんは、楓のことが好きなんだよ」
「そう言われても……。僕には香奈姉ちゃんが……」
「それは、私が一番よくわかってるよ。肝心なのは、『奈緒ちゃんがどう思っているのか』なんだから」
「そうなると、僕ができることは何もないように思えるんだけど……」
「そうかな? 私は、そうは思わないかな」
「どうして?」
「奈緒ちゃん。デートの約束をしてきたでしょ?」
「う、うん。一応、オーケーしたけど。良かったの?」
僕は一応、聞き返してみる。
すると香奈姉ちゃんは、面白いものをみつけた子供のような表情を浮かべた。
「それが正解かもね。奈緒ちゃんは、恋愛に対しては積極的だから、そういうことはどんどん求めてくるよ」
「それって……。どうにかならないの?」
僕は、奈緒さんの彼氏じゃないから、付き合うって言ったって無理だ。
まず、裸の付き合いとかはできない。
奈緒さんからは、ほぼ裸に近い状態で迫られたけど。
香奈姉ちゃんは、どこまで容認しているのだろうか。
「それは、どうにもならないかな。私とは二股になっちゃうかもだけど、奈緒ちゃんが相手なら、私は全然構わないし」
「僕は──」
と、言いかけたところで、香奈姉ちゃんは人差し指を僕の口元に添える。
「私一筋っていうのは嬉しいけど、奈緒ちゃんのことも大事にしてくれないと嫌だな。奈緒ちゃんとは、中学生の頃からの親友なんだから」
「わ、わかったよ。奈緒さんのことも大事にするから」
「その代わり、奈緒ちゃんとセックスっていうのはダメなんだからね。それと──」
「どうしたの?」
頬を赤く染めている香奈姉ちゃんを見て、僕は首を傾げた。
奈緒さんとは、ちゃんと距離を考えたうえで付き合っていく予定だ。
間違っても、セックスする仲になんてならないようにしなきゃいけない。
「もしキスを迫られてしまっても、嫌がらずに素直にキスをしてね」
「え……。恋人同士じゃないんだし、それはさすがに……」
「とにかく。…奈緒ちゃんを悲しませるようなことをしたらダメだからね。奈緒ちゃんは、私たちの大事なバンドメンバーなんだから」
そう言われてしまうと、返す言葉がない。
「わ、わかったよ。迫られてもキスくらいにしておくよ」
「それでよし。楓も、わかるようになったじゃない」
「う、うん。なんとなくね」
僕は、相槌をうつようにして頷いた。
僕がそうしなくても、奈緒さんからなにかしらのスキンシップはしてくるから、覚悟はしているつもりだけど。
「そういうことだから。奈緒ちゃんの気持ちには、なるべく応えるようにしてあげてね」
「…善処します」
全部は無理だけど……。
僕は、渋々といった感じでそう言っていた。
あの……。ここは、僕の部屋なんだけど……。
そう言いかけて、僕は違うところを見やる。
今日は、どういうわけか奈緒さんが来ていたのだ。
今日の練習は『休み』という事で、香奈姉ちゃんがみんなに連絡したはずなのに。
「やっぱり、楓君の部屋は居心地がいいね」
奈緒さんは、軽く伸びをしてそう言った。
着ている服装も奈緒さんにしては、ずいぶんとお洒落で可愛いものを選んでいる。
何かを意識しているんだろうか。
奈緒さんの場合、上はパーカーで下はいつもショートパンツかジーンズとかが多いんだけど、この時ばかりは女の子らしく白のチュニックにチェックのミニスカートを履いていた。
しかも、あまりにも無防備な格好だったため、ミニスカートの中の下着がチラリと見えてしまう。今日は、水色だ。
僕に見せるためにそうしてるわけではないんだろうけど、奈緒さんは無防備すぎる。ショートパンツとかジーンズなら、それでもいいんだろうけどさ。
もう少し、周囲に目を向けてほしいな。
「そっか。一応、男の部屋なんだけど。そう言ってもらえると嬉しいかな」
僕は、そう言って微苦笑する。
奈緒さんは、僕のことを男だと認識していないのかな。
──いや。
そんなことはないはずだ。
奈緒さんは、僕の傍に寄り添ってきた。
「ねぇ、楓君。今日の、あたしの服装はどうかな? 可愛いって思えるかな?」
「え……」
そんなこと急に聞かれても……。
香奈姉ちゃんがいる前では、さすがに答えにくいよ。
僕は、チラッと香奈姉ちゃんの方を見る。
香奈姉ちゃんは、僕を見てなぜか笑みを浮かべていた。
その笑みは、いったい何なんだ?
僕は、何て答えればいいんだろう。
奈緒さんは、自虐的な笑みを浮かべ、スカートの端を指で摘んだ。
「やっぱり変だよね。あたしなんかがスカートを履くなんて、どうかしてるよね」
「え、いや……。ちっとも変じゃないよ。女の子なら、当然かと思うけど……」
「ホントにそう思ってる?」
それでも、疑わしげに僕を見てくるっていうのはさ……。
他の男子に、何か嫌なことでも言われたのかな?
香奈姉ちゃんは、さっきから黙ったままだし。
「うん。奈緒さんが何を着ようが、それは奈緒さんの自由だと思っているよ」
「そっか。…ありがと」
奈緒さんは、頬を赤く染めてそう言った。
そんな奈緒さんを見て、ドキッてなってしまう。
ドキドキしたらダメだ。
奈緒さんは先輩であり、香奈姉ちゃんと同じく姉的存在なんだ。
間違っても、恋愛対象ではない。
奈緒さんは、ジッと僕のことを見て、さらに言ってくる。
「それならさ。今度の日曜日、あたしとデートに行こう」
「え……」
僕は、奈緒さんの言葉に呆然となってしまう。
香奈姉ちゃんがいる前で、デートのお誘いをしてくるとは思わなかったからだ。
「あたしだって、楓君とデートをしてみたいんだ。別にいいでしょ?」
「それは……」
僕は、ベッドに横になっている香奈姉ちゃんに再び視線を向ける。
香奈姉ちゃんは、なぜか神妙な表情を浮かべてこちらを見てきた。
何だろう?
普段なら、絶対に引き止めるはずなのに……。
今回は、引き止めないのかな。
奈緒さんに何かあったんだろうか。
「ダメかな?」
奈緒さんは、哀しそうな表情でそう訊いてくる。
真面目な話、これは断れそうにない。
香奈姉ちゃんの表情もそうだが、奈緒さんの哀しそうな表情はなんだか気になってしまう。
僕は、微笑を浮かべて答えた。
「僕でよければ、全然構わないよ」
「ホントに? あたしとデートしてくれるの?」
「うん。せっかくのお誘いだからね。断ったら、バチが当たってしまうよ」
「ありがとう、楓君」
お礼はデートを終えてからでいいんだけどな。
それにしても。
何でこのやりとりをしても、香奈姉ちゃんが会話に入ってこないんだろう。
僕は、その辺がすごく気になるんだけど。
奈緒さんが帰ってしばらく経った頃、まだ僕の部屋にいた香奈姉ちゃんが口を開いた。
「奈緒ちゃん、最近元気がないんだよね」
「そうなの?」
「うん。学校内でもなんだか上の空っていうかね。ぼんやりしていることが多いんだ」
「それって、ただ単に疲れているだけとか…じゃないの?」
僕と一緒にいる時とかは、そんな素振りを見せたことはないんだけどな。
「それはないと思う。…私たちと話す時は、いつもどおりだし。疲れているっていうことはないかも」
「そっか」
それなら、何だろうか。
最近は、奈緒さんの方からスキンシップをとってくることが多い気もするけど。
「もしかして」
「ん? 何か思い当たることでもあるの?」
「うん。まぁ、思い当たることがあるのって言われたら、あると言えばあるかな」
「そっか。あるのか……。なるほど」
僕は、相槌をうつ。
これは敢えて聞かない方がいいかなって思ったのだ。
しかし香奈姉ちゃんは、僕に寄り添ってきて言ってくる。
「奈緒ちゃんね。この間、男子校の生徒から告白されてたんだよね。…もしかしたら、その事で悩んでいるのかも──」
「それで僕とのスキンシップが激しくなったのかな?」
「そうかもね。楓は、意外とモテるからね」
「モテるって……。そんなことは……」
モテるだなんて大袈裟な。
香奈姉ちゃんと付き合う前はフラれてばっかりだったのに。
「本人は自覚なし…か。まぁ、そこがいいんだけどね。奈緒ちゃんが、楓を選ぶのもわかる気がするよ」
「なんのこと?」
「こっちのことだよ。奈緒ちゃんは、楓のことが好きなんだよ」
「そう言われても……。僕には香奈姉ちゃんが……」
「それは、私が一番よくわかってるよ。肝心なのは、『奈緒ちゃんがどう思っているのか』なんだから」
「そうなると、僕ができることは何もないように思えるんだけど……」
「そうかな? 私は、そうは思わないかな」
「どうして?」
「奈緒ちゃん。デートの約束をしてきたでしょ?」
「う、うん。一応、オーケーしたけど。良かったの?」
僕は一応、聞き返してみる。
すると香奈姉ちゃんは、面白いものをみつけた子供のような表情を浮かべた。
「それが正解かもね。奈緒ちゃんは、恋愛に対しては積極的だから、そういうことはどんどん求めてくるよ」
「それって……。どうにかならないの?」
僕は、奈緒さんの彼氏じゃないから、付き合うって言ったって無理だ。
まず、裸の付き合いとかはできない。
奈緒さんからは、ほぼ裸に近い状態で迫られたけど。
香奈姉ちゃんは、どこまで容認しているのだろうか。
「それは、どうにもならないかな。私とは二股になっちゃうかもだけど、奈緒ちゃんが相手なら、私は全然構わないし」
「僕は──」
と、言いかけたところで、香奈姉ちゃんは人差し指を僕の口元に添える。
「私一筋っていうのは嬉しいけど、奈緒ちゃんのことも大事にしてくれないと嫌だな。奈緒ちゃんとは、中学生の頃からの親友なんだから」
「わ、わかったよ。奈緒さんのことも大事にするから」
「その代わり、奈緒ちゃんとセックスっていうのはダメなんだからね。それと──」
「どうしたの?」
頬を赤く染めている香奈姉ちゃんを見て、僕は首を傾げた。
奈緒さんとは、ちゃんと距離を考えたうえで付き合っていく予定だ。
間違っても、セックスする仲になんてならないようにしなきゃいけない。
「もしキスを迫られてしまっても、嫌がらずに素直にキスをしてね」
「え……。恋人同士じゃないんだし、それはさすがに……」
「とにかく。…奈緒ちゃんを悲しませるようなことをしたらダメだからね。奈緒ちゃんは、私たちの大事なバンドメンバーなんだから」
そう言われてしまうと、返す言葉がない。
「わ、わかったよ。迫られてもキスくらいにしておくよ」
「それでよし。楓も、わかるようになったじゃない」
「う、うん。なんとなくね」
僕は、相槌をうつようにして頷いた。
僕がそうしなくても、奈緒さんからなにかしらのスキンシップはしてくるから、覚悟はしているつもりだけど。
「そういうことだから。奈緒ちゃんの気持ちには、なるべく応えるようにしてあげてね」
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