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第一章
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それから、二人はタオルを換えてくれたり、薬を飲ませてもらったりした。
でもなかなか効かず、ずっと高熱が出でいた。
そして、昼に耐えきらずに
「あ…の。ぬいぐる…み。」
声までかすれてうまく喋れなくてとぎれとぎれになったが、二人は気づいてくれ。同時に頭にはてなが浮かんだようだ。
「ん?彩人ぬいぐるみ?」
と、夏海くんが聞いてくる。
「クロー…ゼット。」
頑張って答える。
「ほしいの?」
と、日比野先輩は納得したように優しく笑う。
「…。」
コク。と頷く。
二人は、クローゼットから黒色と水色のくまちゃんを取ってきてくれた。
久しぶりに触るぬいぐるみは、ふわふわしていた。
受け取ってすぐに頬をスリスリさせていると、二人は、フハッと笑った。
なんだろうと見ると、口を抑えながら笑っている。
ひどい。
ずっと笑っている二人を見ていたら、日比野先輩と目があった。
日比野先輩が、僕の頭の上を手のひらで優しくナデナデした。
その暖かさとぬいぐるみのふわふわ感に囲まれて、やっと眠くなった。
でもなかなか効かず、ずっと高熱が出でいた。
そして、昼に耐えきらずに
「あ…の。ぬいぐる…み。」
声までかすれてうまく喋れなくてとぎれとぎれになったが、二人は気づいてくれ。同時に頭にはてなが浮かんだようだ。
「ん?彩人ぬいぐるみ?」
と、夏海くんが聞いてくる。
「クロー…ゼット。」
頑張って答える。
「ほしいの?」
と、日比野先輩は納得したように優しく笑う。
「…。」
コク。と頷く。
二人は、クローゼットから黒色と水色のくまちゃんを取ってきてくれた。
久しぶりに触るぬいぐるみは、ふわふわしていた。
受け取ってすぐに頬をスリスリさせていると、二人は、フハッと笑った。
なんだろうと見ると、口を抑えながら笑っている。
ひどい。
ずっと笑っている二人を見ていたら、日比野先輩と目があった。
日比野先輩が、僕の頭の上を手のひらで優しくナデナデした。
その暖かさとぬいぐるみのふわふわ感に囲まれて、やっと眠くなった。
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