色づく世界の端っこで

星夜るな

文字の大きさ
上 下
41 / 87
第一章

40

しおりを挟む
そこには、仲野先生がいた。

「ん。やっぱりシュレッダーですよね。」
悪魔の笑顔を浮かべる。

「どうして。」
流石に僕も混乱する。
自分の部屋の鍵は一個しかない。
ただし、一個だけ、合鍵がある。
もしかして…。
「気づきました?僕は瑚太朗の合鍵持ってるんですよ。」

ひどい。

こうなったらと、ノートを持つ手に力が籠もる。

「は~い。ストップ!」

後ろから日々野先輩の声が…。
「一回な。落ち着こうか。」
和中先輩がそう言ってくれるが…。

「返してください。」

「それは無理だよ。」

「ど、して。」

「僕は、逆にどうしてこれをなかったことにするのか知りたいな。」

「……。」


「だって。これは、昔彩人が一生懸命メモしたものだよね。それなのになんでいきなり、作詞作曲を辞めたのか。…。」

「…。」

「はぁ。とにかくこれは、僕が預かっとくよ。今日は、解散しようか。悪いね。休日に。」


「佐久先輩。別に大丈夫ですよ。彩人。俺部屋まで送っていくよ。じゃあ。また。」

「ほな。俺も帰るな。依澄行こうな。」

「ああ。では、私も。失礼しました。」

「仲野先生は?」

「私は、瑚太朗と話すことあるので。」

「そうですか。じゃあさよなら。」

「はい。まあ二日後。」


僕は、夏海くんに連れられて自分の部屋まで送られてきた。

さっきのことは触れずに。

「今日は、ありがとう。助かった。じゃあな。」

と、手を降って戻っていった。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

超草食系男子

朝焼け
青春
感想などありましたらどうぞお聞かせください。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

ライオン転校生

散々人
青春
ライオン頭の転校生がやって来た! 力も頭の中身もライオンのトンデモ高校生が、学園で大暴れ。 ライオン転校生のハチャメチャぶりに周りもてんやわんやのギャグ小説!

処理中です...