色づく世界の端っこで

星夜るな

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第一章

29 番外編 

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       『初詣』


「あけましておめでとうございます!」
一月一日。
そんな言葉から始まる年。
「おはよう。よろしく。」
碧に簡単に挨拶をすると
ぷぅ~と頬を膨らませて
「あけおめ。」

「どうしたの?」

「だってさ。あと少しで彩人兄は。寮に入るじゃん。寂しいなーって。」

(それでご機嫌ななめなのか。)

「あらあら。年明けから随分と仲いいのね。碧ったら意外と寂しがり屋さんだったのね。ふふ。」

上品な笑いをしながら。

「今年もよろしくお願いします。」

「唯菜先生!あけおめ。いいでしょう!羨ましい?」

碧のドヤ顔…。

「うーん。そうね。私も彩人と仲いいから別になんともないわ。それに、色々と相談あるときは必ずくるもの。」

何故か唯菜先生も。ドヤ顔‥。

(ドヤ顔‥。)



なんとも言えない顔で
二人をじっと見てると、
「あっ。彩人兄。初詣行こう!」

ちらっと唯菜先生を見る。
(面倒見ないといけないからな。どうしようか。)

「あら。行ってくるといいわ。行ってらっしゃい。」

と、外に出された。

「さっ。行こーう!」

とてもご機嫌の様子だ。

神社は、歩いて、二十分のところにある。
健康の神様が祀られているらしい。


意外と、まだ、参拝者は少なかった。

(良かった。)









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