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第一章
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しおりを挟むあれから、何日がたったある日のこと。僕はいつもどおり、気ののらない軽音部へときていた。
「こんにちは。」
そう僕が挨拶すると、
「彩人兄。元気だった?」
と聞こえるはずのない声が、パッと振り向くと、そこには、
「碧?」
どうしてと聞こうとすると、
「えへ!来ちゃった!」
何がなんだか、わかるはずもない。
流石に固まる。
「おー。碧くん。もしかして…。もう見つけて持ってきてくれたんだ?」
と日比野先輩。
「見つけてきた。持ってきた。ってどうゆうことなんですか?説明しないと…。」
「依澄先輩落ち着いてください。」
と夏海くん。
「そういえば……。でしたね。忘れていました。」
と、仲野先生が、説明してくれた。
しかし、本人の承諾なしに…。僕の周りは、本人の同意がなくてもいいのか?
「碧。事の経緯はわかった。で、持ってきたんだ。それを。僕に言わずに。」
「彩人兄。怒ってるよね?」
「ん?怒ってない。」
「あっ。怒ってる。どうしよ…。」
と、碧が珍しくあわてている。
「星井くん。そんなに怒らんとって。もうこれはね。佐久先輩が悪いと思うしな。」
と、和中先輩は言うが…。
「まあ、持ってきてくれたんだし、見てみようか。」
いや、そうじゃない。話を聞け。
もう僕には、本人の同意なしに入部が決まった瞬間を思い出した。
もうだめか。
「こんにちは。」
そう僕が挨拶すると、
「彩人兄。元気だった?」
と聞こえるはずのない声が、パッと振り向くと、そこには、
「碧?」
どうしてと聞こうとすると、
「えへ!来ちゃった!」
何がなんだか、わかるはずもない。
流石に固まる。
「おー。碧くん。もしかして…。もう見つけて持ってきてくれたんだ?」
と日比野先輩。
「見つけてきた。持ってきた。ってどうゆうことなんですか?説明しないと…。」
「依澄先輩落ち着いてください。」
と夏海くん。
「そういえば……。でしたね。忘れていました。」
と、仲野先生が、説明してくれた。
しかし、本人の承諾なしに…。僕の周りは、本人の同意がなくてもいいのか?
「碧。事の経緯はわかった。で、持ってきたんだ。それを。僕に言わずに。」
「彩人兄。怒ってるよね?」
「ん?怒ってない。」
「あっ。怒ってる。どうしよ…。」
と、碧が珍しくあわてている。
「星井くん。そんなに怒らんとって。もうこれはね。佐久先輩が悪いと思うしな。」
と、和中先輩は言うが…。
「まあ、持ってきてくれたんだし、見てみようか。」
いや、そうじゃない。話を聞け。
もう僕には、本人の同意なしに入部が決まった瞬間を思い出した。
もうだめか。
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