4 / 87
第一章
4
しおりを挟む
入学式から約一週間がたった。あれから周りは友達ができ、固定のグループができたりと、楽しそうだ。そしてその中で目立っているといえば、僕の右隣の席の夏海 鈴兎(なつかい りんと)くんだ。人懐こい性格で、もう先輩とも話せる人だ。僕はというと、自慢できるほど、一人もいない。まあ、僕が、人と関わらないようにしてきた今。静かに読書できている。今は、昼休みで、教室も少し騒がしい。静かなところで、弁当を食べようと、ここ一週間学園内を歩きに歩いた結果。木がたくさん植えてある場所を発見した。そこで食べている。ふと食べながらあることを考えていた。(最近、仲野先生とよく目が合うような。もしかして…)と自分で昔のトラウマを思い出して食べる気がなくなったので、弁当箱を閉じ、音楽室に向かうことにした。あのトラウマからなにかあると音楽室に足が向かってしまう。音楽室があるのは、4階で隣の隣が生徒会室となっているが、まず、昼休みに生徒会が通ることもなく生徒もここまで来る人がいないので、使い放題だった。(人と関わるのは、怖いけど、歌は、好きなんだよな。)音楽室のドアを開け、周りに人がいないことを確認して、歌いだした。
《♪ いつの日か笑うことができなくなって色づいた世界は モノクロに変わり…♪》と歌っていると、ガラッとドアが開いた。突然のことで固まってしまい、動けなかった。
「ねぇ、君。その歌声って…。ちょっとさ放課後来てもらいたいところがあるんだけど。いいよね。」
《♪ いつの日か笑うことができなくなって色づいた世界は モノクロに変わり…♪》と歌っていると、ガラッとドアが開いた。突然のことで固まってしまい、動けなかった。
「ねぇ、君。その歌声って…。ちょっとさ放課後来てもらいたいところがあるんだけど。いいよね。」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる