末っ子は天使時々小悪魔？

27

生徒会室から教室に帰ると、梅宮さんが駆け寄ってきた。

また、美兎兄かな。と思っていると僕の方に来た。


「ねぇ！生徒会室に入ったというのは本当なの？どうして私を連れて行ってくれないのよ！」

詰め寄ってきた。なるほど…さすがに美兎兄には言えないから僕の方に来たってわけね。

「僕に言われても…。というか梅宮さんには関係ないよね？どうして仲良くない梅宮さんを連れていかないといけないの？教えてくれる？」

僕がそう言うと梅宮さんは拳をフルフルとさせ、
「うわぁーん」
と泣いた。

イラッ…。

「快斗落ち着こうね…。」

美兎兄に宥められても…イライラはおさまらない。

「うわぁーん。ｸﾞｽ」

梅宮さんの鳴き声が頭に響く。というかそもそもなんで泣くの？何歳児？
僕悪いことしてないし…。


イライラ…。


「落ち着こう。はい息吐いてー。吸っ「美兎兄。」ヤバ。」

僕は、梅宮さんに一言言ってやろうと思い近づく。
泣いている女性に優しくしろって？

無理だね？
どうして、我慢しないといけないの？

あれ？なんでだっけ？
「あー。怒っちゃった。」
美兎兄が僕の後ろでワタワタしているが気にしない。

「泣いてどうにかなると思ってるの？僕のこと嫌いなのに…ね。」

「快斗！」

さっき別れたはずの直人兄の声が聞こえる。
足跡が近づいてくる。