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君との週末(柊山視点)

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「あ……」

 遥君の下着を脱がせて足を開かせると硬くなった彼のものに触れた。先走りに濡れた場所を焦らすように撫でる。

「……キツそうだね……このままだと辛いかな。一回抜いておこうか?」

 肩で息をする彼を見下ろしながら言った。熱を持ったそこを緩やかに擦る。

「……いえ、大丈夫……です。んんっ……イクなら一緒が……オレ……」
「……ふふっ、可愛いね……」

 遥君の額に唇を落とす。

「先生のも、触って良いですか……」

 そう言いながら身をよじると、先程彼が外した僕のベルトに手をかけた。脱がせたいようだったがあまり力が入っていない。

「……んん……、すみません。先生、オレ、何かふわふわしちゃって……」

 もどかしいのか、泣きそうな声になって彼は言った。

「大丈夫だよ……ほら、今は、こっちに集中して」
「~~ッ! あぁ……ま、待って……」

 クチュクチュと音をたてて手で包み込むように擦ると遥君の甘い声が切羽詰まったようなものに変わった。

「……あ、んん……オレもう、先生にそんなにされたら、待っ……ダメだから」

 擦る僕の手を押さえる。手の動きを止めると遥君が僕を引き寄せて唇を合わせてきた。甘い声ごと吸い込みたくて強引に舌を入れると遥君も舌を絡めてくる。熱い舌が絡まり合うのが心地よかった。

「……はっはぁ……先生」

 唇を離すと唾液が遥君の舌先で糸を引いていた。何だか先程から彼にイケないことをしているような気持ちが神経を昂らせる。

「オレ……もう、これ以上されたらイッちゃうから……」
「……うん……じゃあ、こっちも触って良いかな」

 自分の上体を起こすと、彼の片足を持ち上げた。

「こっちの足も、もう少し開いて……」
「……この格好……さっきより、恥ずかしい……です」

 自分のあられもない格好に羞恥を覚えたのか、近くにあった枕を抱え込むように抱きしめた。顔が見えなくなるのが残念だったが、恥ずかしがる遥君は可愛らしかった。
 サイドボードに置いていた潤滑剤を手になじませ彼の中を慣らすためにゆっくりと指を挿れると遥君の体がビクッと跳ねた。

「……んんっ」

 押し殺した喘ぎ声が枕の隙間から漏れて、持ち上げていた足が引きつるように動く。そこは『準備してある』と言っていた通り柔らかく、思っていたよりもすんなり指を飲み込む。中を擦るように指を出し入れすると遥君の息遣いが荒くなり始めた。

――気持ち良いのかな?

 遥君の起き上がった中心からは先走りがダラダラと溢れている。

「……そっちも、触って良い?」
「……だ、ダメ……ですっ」

 上擦った声が荒い息とともに漏れてきた。

「……今、触ると……すぐ、イッちゃいます……からぁ……」

 指の数を増やすと遥君は堪えるように息を吐いた。

――少し意地悪だったかな?

 自分でも遥君とのこの行為に興奮しているのか、抑えがきかない。指を増やすと少しキツかったが、遥君が力を抜いたのか段々となじむようになった。潤滑剤で濡れそぼったそこはいやらしい音を立ていく。

「……もっ、もう、大丈夫ですから、挿れてくださいっ」

 上擦った声で懇願された。昂った自分のものにコンドームをつけ彼の腰を持ち上げると先端をじわりじわりと挿入する。
 中はキツく、すぐに果ててしまいそうだった。緩やかに抽挿を繰り返すと遥君は枕を抱えて荒い息を何度も吐き出した。

「……あっ……あぁ……敬久さん、オレ、嬉しいです」
「……んっ」

  切なそうに名前を呼ばれると理性が飛びそうになる。
 加減が分からないので浅い部分をじわじわとなぶるような動きになってしまう。

「……はぁ……あっ……優しくしないで大丈夫です、から……」

 もどかしさに身をよじりながら遥君が喘ぐ。浅い部分をなぞって突くと耐えるように枕をキツく抱いていた。

「あ、あんまり焦らさないでください……」
「……ふっ……遥君も、そんなに煽らないでよ」

 さらに奥の方を突くと小刻みに甘い息を漏らす。出し入れする度に入口が収縮して、遥君自身が受け入れようとしているのが分かって心地良かった。先程より強く抽挿を繰り返すと彼の腰もねだるように揺れる。

「……はぁっ……遥君の腰も、動いてるね」
「……んんっ、そこ……気持ち、良くて……あっ、待っ……あぁっ……」

 遥君のあられもない声から追いたてられているのが分かった。彼の上に覆い被さると枕を離させて、自分の背中に腕をまわさせた。

「……ぁあっ、敬久さんの……熱い……」
「……はぁ……はぁ……大丈夫?この体勢、辛くない……?」

 辛いと言われても止められる自信はなかった。彼の中に出し入れする度に、理性が溶けていくようだ。

「……あっ、あっ……ん、大丈夫です……敬久さんが近いのが、いいです。このまましたい……ん……あっあっ! 敬、久さんっ……」
 
 彼が喋っている時にも奥の方を擦るように出し入れすると声が所々跳ねた。

「……んっ、あっ……、きもちいっ……好き……敬久さん……好きです……」

 唇を貪りながら腰を何度も打ち付けると、繋がっている部分からは潤滑剤の濡れた音が激しくなった。遥君自身の先端も僕の腹に何度も擦りつけられる。

「はあっ、はあっ…………ぁ……も、ダメっ……んんっ~~~~」
「……イキそう?さっき、我慢したからね……」

 わざと先端を腹に擦りつけるように動くとビクっと遥君が動いた後に、温かいものが僕の腹に散った。痙攣するように締めつけられ、煽られるように何度も強く突き上げるとそのまま彼の中で果てた。

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