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一世一代の大勝負
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「「「よかった…!!」」」
3人は声を揃えてつぶやいた。
「心配かけたな…すまない。」そう言ってオレは、アオイの方に向き直った。
「どうやら、オレを鬼の力で操ろうと思ったみたいだけど、上手くいかなかったな?」
「王族の血とはいえ、
少量の血だったからッ!!お前を制御出来なかったのかッ!!」そう言ってオレ達を睨んできた。
「…血とか、運命とか、
そんな問題じゃねぇんだよ。
お前みたいな、"仲間"を"駒"としか思って無いヤツには。」オレはアオイをじっと見つめた。
「"仲間"ッ…!?そんなもの馴れ合いでしか無いはずなのに、我等の血さえも凌駕するのかッ!」
「あぁ。アオイ、お前には分からないだろうな。自分達とももたろうさんが、
生まれ変わってもなお長年紡いで来た、"絆"がな。」と乾は体勢を立て直してオレの側へやって来た。
「そうですよ。俺達の知っている木崎葵さん…あなたは、知ってますよね。
俺と喜島さんが過去からの運命じゃないもので、繋がっているのを。」と沙流も体勢を立て直して、オレの隣にやって来た。
「何が、絆だ!
だがッ!!そんな御託を並べた所で、
お前の父、19代目ももたろうの山岡太郎が犯した罪は消えはしないんだよッ!!」鬼の姿のアオイがオレ達に迫ってくる。
「アンタ、そんなこと今の桃希が分かって無いとでも、思ってる訳!?
…馬鹿じゃないの??」
喜島も体勢を立て直してオレの後ろに陣取った。
「…確かにアオイ、お前が言う通りかも知れない…でもな。親父や母ちゃんは、オレって言う、"希望"を。
初めてお前達鬼と対峙したももたろうを含めて、
18人のももたろうの思いがお前なんかに、負ける訳ねぇだろ!!」オレは迷いなくアオイに剣を向けて叫んだ。
「行くぜッ!!魔界の王アオイッッ!!」
「…あぁ。お望みとあれば、いくらでも斬ってやるよッ!! 20代目ももたろう 山岡桃希ッ!!」
アオイも剣をオレに向けて宣言した。
オレは振り返ること無く
「…お前ら、決して手だすんじゃねぇぞ…結界が閉じかけてんだろ!?すぐ女木に戻れ!!
それ位の時間なら稼いでやる!
いいな!?」
アオイを牽制しながら、ジリジリと間合いを詰めて、結界に3人が入れる場所を確保した。
「それじゃあ、桃希さんがッ!!」
乾が叫んでるけど、オレは見ずに
「…大丈夫だって言ってんだろうが!!
早く行けよッッ!!」
そう言って、3人が結界に足を踏み入れるのをアオイに邪魔されないようにだけ、気をつけた。
「…母ちゃん、ちょっとだけ我慢しててくれよ。
…アイツらが通るまでで、いいからさ。」
そうポツリと、母ちゃんに話しかけると
人柱として力を使ってボロボロなのに、ニコリと笑った様な気がする。
そこからは、アオイとオレの一騎討ちになった。
キンッ!!キンッ!!という、剣と剣のぶつかる音が鳴り響いて決着が付きそうにもない。
アオイは、女木で木崎葵としてオレに稽古をつけてくれた師匠だった人だ。
お互い剣の太刀筋は理解しているし、
アオイの方が正直、剣の腕前は上だ。
そんな中オレが
決着を付ける手立てが無い訳では無い。
でも、失敗した時は母ちゃんだけじゃなく、オレも命の保証は無い。
一世一代の賭けになる…。
オレとアオイの戦力差を覆す"希望"と
歴代のももたろうの"記憶"がカギになる。
…どっちにしろピンチなのは、変わりはしねぇんだ。
一世一代の大勝負
やってやろうじゃねぇか!!
「…なぁ、アオイ。これがオレの最期になるかも知らねぇんだ…
最期にお前の人間の姿 木崎葵で勝負してくれねぇか??」
「フッ…。"絆"だとか、"希望"だとかほざいてた癖に、最期は人間のオレと殺し合いたいとは…とんだ大馬鹿者だな。命乞いでもすれば良いモノを…。」
アオイは少し間合いを取ると、パチンと指を鳴らす
瞬間にオレは決死の覚悟で、
アオイの心臓辺り目掛けて剣を振るった。
「ヴッッ!!…お前ッッ謀ったなッッ!!」
とアオイは胸元を押さえ膝から崩れ落ちた。
アオイを包んだ煙が消えた頃に
人間の姿になった、アオイ…いや木崎葵が横たわっている。
「…ごめんな、師匠。こうするしか師匠を止める方法は無かったんだよ。」
そう言ってオレは、ズボンのポケットの中を探った。
「…お前は、いつまでたっても甘いよな。
…この策ならオレを殺す事も
…容易いのにな。」
アオイとしてではなく、
いつも見ていた師匠としての、話し方がなんだか懐かしい。
「…念の為って言っちゃあアレだけど…」と結界に入る前に、親父に持たされた、ロープと真新しいお札を
ズボンのポケットの中から取り出した。
「ちょっとだけ、腕縛らせてください。」
そう言って、オレは抵抗しない師匠の手を縛り、
そこにお札を張り付けて、ある想いを念じた。
「…母ちゃんは、ここに残るつもりなんだよな。…話さなくても、顔がそう言ってるよ。」
そう言って母ちゃんにニコリと笑うと、
母ちゃんは、こくりと頷いた。
本当は、母ちゃんを女木に連れて帰りたい所だけど…
向こうに一緒に戻った所で
母ちゃんは死んだ扱いの人間だし、
鬼の姿のまま連れて行くのも恐らく危険だ。
「…せめても親孝行させてくれ。
多分オレなら母ちゃんを、結界の柱から引き剥がせる。
そうするとすぐ、結界が閉じるから…
母ちゃんは、アオイの側に居てやってくれ…。
オレが変わりに人柱になって、魔界と人間界との関わりを絶つ…‼」
そうオレが言い終わると、母ちゃんは涙を堪えながら、
静かに頷いた。
オレは結界の前まで来ると、気合いを入れて人柱として、繋がれている鎖を剣で斬り始めた。
剣は刃こぼれし始めたがどうにか、
母ちゃんを救う事が出来た。
そして、母ちゃんが師匠の元へ歩いて行くのを確認すると、
「…じゃあな師匠、母ちゃん。」
とオレは振り返らずに2人に話しかけた。
「…オレの中に宿る
鬼の一族の力、そして、桃太郎の力よ!!
その全ての力を使い
魔界と人間界との繋がりを封印せよ…!!」
と、大きな声をあげると
ズキズキと心臓が痛むような感覚を覚えながら、結界へと足を踏み入れた。
この行動が、
オレ自身の命を犠牲にて、
そして、
平和の為に仲間との約束を破る事になろうとも。
オレは、
師匠と母ちゃんの居る世界
そして、
アイツらの居る世界
この2つの世界を
を守る事ができるなら…。
「ヴァァァァ!!!」
【…じゃあな、みんな。】
楯築神社と異世界を繋げていた扉が、
ゆっくりとひとりでに
閉じ始めた。
「…桃希。お前は…馬鹿かっ!?…戻って来いよっ‼」
父であり、19代目桃太郎の太郎の声が、
神社の中に響き渡った。
乾 遠山 喜島が異世界から戻って来た日の夜
女木村にある山岡家には
山岡太郎 乾忠 遠山沙流 喜島碧 の4人が集まっていた。
「さっき確認しに行ったが…どうやら、人間界と魔界との繋がりは、絶たれたらしい…完璧に…だ。」
太郎は、そう言いながら、床に膝から崩れ落ちた。
「桃希さんはっ!?」
遠山が太郎に詰め寄った。
「アイツは…やっぱり、戻っていない。」
「…ってことは、桃希は魔界に、行ったままって訳っ!?」喜島は驚きを隠せていない。
「桃希さんは…元から人間界へ戻って来るつもりは、無かったのかも知れません…。」
アオイに忠犬と揶揄された、乾が口を開いた。
「「「えっ…!?」」」
乾以外の3人が驚いた。
「喜島と沙流も聞いていただろ??桃希さんの言葉。
お母さんに言っていた
[…アイツらが通るまでで、いいからさ。]と。」
「アイツ…そんなこと言ったのか。」はぁ…と太郎はため息をついた。
「はい…。その時には、覚悟を決めていたのかと…。」
「…桃子だけじゃなく、
桃希まで俺の側から居なくなるなよ…この馬鹿息子。」
3人は声を揃えてつぶやいた。
「心配かけたな…すまない。」そう言ってオレは、アオイの方に向き直った。
「どうやら、オレを鬼の力で操ろうと思ったみたいだけど、上手くいかなかったな?」
「王族の血とはいえ、
少量の血だったからッ!!お前を制御出来なかったのかッ!!」そう言ってオレ達を睨んできた。
「…血とか、運命とか、
そんな問題じゃねぇんだよ。
お前みたいな、"仲間"を"駒"としか思って無いヤツには。」オレはアオイをじっと見つめた。
「"仲間"ッ…!?そんなもの馴れ合いでしか無いはずなのに、我等の血さえも凌駕するのかッ!」
「あぁ。アオイ、お前には分からないだろうな。自分達とももたろうさんが、
生まれ変わってもなお長年紡いで来た、"絆"がな。」と乾は体勢を立て直してオレの側へやって来た。
「そうですよ。俺達の知っている木崎葵さん…あなたは、知ってますよね。
俺と喜島さんが過去からの運命じゃないもので、繋がっているのを。」と沙流も体勢を立て直して、オレの隣にやって来た。
「何が、絆だ!
だがッ!!そんな御託を並べた所で、
お前の父、19代目ももたろうの山岡太郎が犯した罪は消えはしないんだよッ!!」鬼の姿のアオイがオレ達に迫ってくる。
「アンタ、そんなこと今の桃希が分かって無いとでも、思ってる訳!?
…馬鹿じゃないの??」
喜島も体勢を立て直してオレの後ろに陣取った。
「…確かにアオイ、お前が言う通りかも知れない…でもな。親父や母ちゃんは、オレって言う、"希望"を。
初めてお前達鬼と対峙したももたろうを含めて、
18人のももたろうの思いがお前なんかに、負ける訳ねぇだろ!!」オレは迷いなくアオイに剣を向けて叫んだ。
「行くぜッ!!魔界の王アオイッッ!!」
「…あぁ。お望みとあれば、いくらでも斬ってやるよッ!! 20代目ももたろう 山岡桃希ッ!!」
アオイも剣をオレに向けて宣言した。
オレは振り返ること無く
「…お前ら、決して手だすんじゃねぇぞ…結界が閉じかけてんだろ!?すぐ女木に戻れ!!
それ位の時間なら稼いでやる!
いいな!?」
アオイを牽制しながら、ジリジリと間合いを詰めて、結界に3人が入れる場所を確保した。
「それじゃあ、桃希さんがッ!!」
乾が叫んでるけど、オレは見ずに
「…大丈夫だって言ってんだろうが!!
早く行けよッッ!!」
そう言って、3人が結界に足を踏み入れるのをアオイに邪魔されないようにだけ、気をつけた。
「…母ちゃん、ちょっとだけ我慢しててくれよ。
…アイツらが通るまでで、いいからさ。」
そうポツリと、母ちゃんに話しかけると
人柱として力を使ってボロボロなのに、ニコリと笑った様な気がする。
そこからは、アオイとオレの一騎討ちになった。
キンッ!!キンッ!!という、剣と剣のぶつかる音が鳴り響いて決着が付きそうにもない。
アオイは、女木で木崎葵としてオレに稽古をつけてくれた師匠だった人だ。
お互い剣の太刀筋は理解しているし、
アオイの方が正直、剣の腕前は上だ。
そんな中オレが
決着を付ける手立てが無い訳では無い。
でも、失敗した時は母ちゃんだけじゃなく、オレも命の保証は無い。
一世一代の賭けになる…。
オレとアオイの戦力差を覆す"希望"と
歴代のももたろうの"記憶"がカギになる。
…どっちにしろピンチなのは、変わりはしねぇんだ。
一世一代の大勝負
やってやろうじゃねぇか!!
「…なぁ、アオイ。これがオレの最期になるかも知らねぇんだ…
最期にお前の人間の姿 木崎葵で勝負してくれねぇか??」
「フッ…。"絆"だとか、"希望"だとかほざいてた癖に、最期は人間のオレと殺し合いたいとは…とんだ大馬鹿者だな。命乞いでもすれば良いモノを…。」
アオイは少し間合いを取ると、パチンと指を鳴らす
瞬間にオレは決死の覚悟で、
アオイの心臓辺り目掛けて剣を振るった。
「ヴッッ!!…お前ッッ謀ったなッッ!!」
とアオイは胸元を押さえ膝から崩れ落ちた。
アオイを包んだ煙が消えた頃に
人間の姿になった、アオイ…いや木崎葵が横たわっている。
「…ごめんな、師匠。こうするしか師匠を止める方法は無かったんだよ。」
そう言ってオレは、ズボンのポケットの中を探った。
「…お前は、いつまでたっても甘いよな。
…この策ならオレを殺す事も
…容易いのにな。」
アオイとしてではなく、
いつも見ていた師匠としての、話し方がなんだか懐かしい。
「…念の為って言っちゃあアレだけど…」と結界に入る前に、親父に持たされた、ロープと真新しいお札を
ズボンのポケットの中から取り出した。
「ちょっとだけ、腕縛らせてください。」
そう言って、オレは抵抗しない師匠の手を縛り、
そこにお札を張り付けて、ある想いを念じた。
「…母ちゃんは、ここに残るつもりなんだよな。…話さなくても、顔がそう言ってるよ。」
そう言って母ちゃんにニコリと笑うと、
母ちゃんは、こくりと頷いた。
本当は、母ちゃんを女木に連れて帰りたい所だけど…
向こうに一緒に戻った所で
母ちゃんは死んだ扱いの人間だし、
鬼の姿のまま連れて行くのも恐らく危険だ。
「…せめても親孝行させてくれ。
多分オレなら母ちゃんを、結界の柱から引き剥がせる。
そうするとすぐ、結界が閉じるから…
母ちゃんは、アオイの側に居てやってくれ…。
オレが変わりに人柱になって、魔界と人間界との関わりを絶つ…‼」
そうオレが言い終わると、母ちゃんは涙を堪えながら、
静かに頷いた。
オレは結界の前まで来ると、気合いを入れて人柱として、繋がれている鎖を剣で斬り始めた。
剣は刃こぼれし始めたがどうにか、
母ちゃんを救う事が出来た。
そして、母ちゃんが師匠の元へ歩いて行くのを確認すると、
「…じゃあな師匠、母ちゃん。」
とオレは振り返らずに2人に話しかけた。
「…オレの中に宿る
鬼の一族の力、そして、桃太郎の力よ!!
その全ての力を使い
魔界と人間界との繋がりを封印せよ…!!」
と、大きな声をあげると
ズキズキと心臓が痛むような感覚を覚えながら、結界へと足を踏み入れた。
この行動が、
オレ自身の命を犠牲にて、
そして、
平和の為に仲間との約束を破る事になろうとも。
オレは、
師匠と母ちゃんの居る世界
そして、
アイツらの居る世界
この2つの世界を
を守る事ができるなら…。
「ヴァァァァ!!!」
【…じゃあな、みんな。】
楯築神社と異世界を繋げていた扉が、
ゆっくりとひとりでに
閉じ始めた。
「…桃希。お前は…馬鹿かっ!?…戻って来いよっ‼」
父であり、19代目桃太郎の太郎の声が、
神社の中に響き渡った。
乾 遠山 喜島が異世界から戻って来た日の夜
女木村にある山岡家には
山岡太郎 乾忠 遠山沙流 喜島碧 の4人が集まっていた。
「さっき確認しに行ったが…どうやら、人間界と魔界との繋がりは、絶たれたらしい…完璧に…だ。」
太郎は、そう言いながら、床に膝から崩れ落ちた。
「桃希さんはっ!?」
遠山が太郎に詰め寄った。
「アイツは…やっぱり、戻っていない。」
「…ってことは、桃希は魔界に、行ったままって訳っ!?」喜島は驚きを隠せていない。
「桃希さんは…元から人間界へ戻って来るつもりは、無かったのかも知れません…。」
アオイに忠犬と揶揄された、乾が口を開いた。
「「「えっ…!?」」」
乾以外の3人が驚いた。
「喜島と沙流も聞いていただろ??桃希さんの言葉。
お母さんに言っていた
[…アイツらが通るまでで、いいからさ。]と。」
「アイツ…そんなこと言ったのか。」はぁ…と太郎はため息をついた。
「はい…。その時には、覚悟を決めていたのかと…。」
「…桃子だけじゃなく、
桃希まで俺の側から居なくなるなよ…この馬鹿息子。」
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