上 下
57 / 76

発売するたびに思うこと

しおりを挟む

電子書籍でも紙の本でも、どちらを選ぼうとも、ただの好みの問題だと思うよ。


電子書籍で本を販売しています。
ふーん、電子書籍ね。本は紙って決めているから。(なにかほかにも言いた気)

こういうの、地味にダメージを受ける。
モヤッとする。
電子書籍だったらダメなの?

私だって本が好きだ。読書が好きだ。紙の本も好きだし、購入する。電子書籍もおなじ。
割合で言ったら半々くらい。電子書籍でしかないものは電子書籍で読むし、紙の本でしかないものは紙の本で読む。家族で共有したい本は紙の本と決めているけれど、それ以外はケースバイケース。いますぐに欲しいってときはポチッとすれば即座に読める電子書籍にするし、本屋さんを探検して出会った本はそのとき紙の本で買う。

だからどちらを選ぶかは利便性だったり、価格だったり、もろもろを勘定に入れた好みの問題でしょ、って思ってる。
それを、紙じゃなきゃ読まないとか、紙だったら読んだのにとか、紙で出せないから電子書籍なんでしょ、とか、わざわざ言うことのなんというか、暗に込められた気持ちみたいなものがにじむ感じが、どうにも好きになれない。
きのこ派とたけのこ派の争いもしかり。

作品に興味がない、読みたいって思えない、それならそれでいいのに。
それを紙だ、電子だ、の問題にすり替えられることにモヤッとする。
嬉しいことに、楽しみにして読んでくださる人もいる。読む読まないも好みの問題だと思っている。紙の本が出せれば嬉しいだろうけれど、紙の本が出せなくちゃイヤだとか思ってないし、どちらであろうと、文章を書きたい人は書きたいように書くのだと思う。少なくとも私はそうだ。電子書籍が作れること、読んでくださる人がいることがとても嬉しい。


私個人の作品が好みか好みでないかを、まるで電子書籍ぜんぶが良くないみたいに聞こえる言い方で言わないでほしい。
本好きとしてモヤッとするから。
そういうことじゃない。もしそうであるなら(そのほうが嬉しいけれど)、電子書籍でも紙の本でも、どちらを選ぼうとも、ただの好みの問題だと思うよ。紙もあったら嬉しいな、電子書籍もあったら嬉しいな、くらいにしておいてくれるとありがたい。
紙の本も電子書籍も好きなものとして勘ぐりで病まずに済むから。


なにであっても、好みは人それぞれ。
好きは大きく発信したらいいけれど、キライはほどほどがいいね。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

日々雑記

いとくめ
エッセイ・ノンフィクション
気を抜くとあっというまに散らかり放題になるわたしの頭の中の記録みたいなものですが、ひょっとして誰かの暇つぶしになればうれしいです。 ※以前投稿したものもたまに含まれます

A The Song.

A_Boy06
エッセイ・ノンフィクション
今回は前回までより、一層深く潜るような歌詞を入れたりしてみました! 浅いのは浅いなりに 深いのは深いなりに意味がある、それも含めて深い…! そんな内容になっております! 読んでくれるとありがたいです!!!! また依頼も受けているのでDMとかでご連絡くださいm(_ _)m ちなみにYou & I はLamuseRという所属ユニットで無事曲になりました! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー その他活動 〜下リンクより〜 Streaming & Downloading (アーティストページ) https://big-up.style/artists/187292 Twitter https://twitter.com/A_Boy06?t=FN8H4oaaEe3GHK9u2z_jgA&s=09 Instagram https://instagram.com/musica_boy06?igshid=OTJhZDVkZWE TikTok https://vt.tiktok.com/ZSL8qAEmw/ Youtube https://youtube.com/@a_boy06 無断転載禁止🚫

日々雑記番外地~あるいは旅ノート~

おくむらなをし
エッセイ・ノンフィクション
2023年9月から11月までの3か月をかけて、日本全国を周遊していました。 その時に書いていた日記です。 写真は後日載せる予定……。 その後の日記(2024年3月~)はnoteで書いています。

全部〜世界の片隅にひっそりと生きている根暗人間の日々の記録や思ったことなど全部ここに書く〜

筑前煮
エッセイ・ノンフィクション
世界の片隅でひっそりと生きている根暗人間の日々の記録や思ったこと、愚痴など全部ここに書きます。

潰瘍性大腸炎闘症記

腹腹はらはら
エッセイ・ノンフィクション
結構陰惨な表現があると思います。R指定はしませんが、この症状の関係者や興味がある方にはぜひ読んでもらいたい。

誰にも読まれない小説だからこそ書ききりなさい

フゥル
エッセイ・ノンフィクション
一話目次 ●小説書きに唯一必要な技術と、その三つの理由 ●創作ノウハウ三つの落とし穴 ●「よく読むこと」と「よく書くこと」、どちらの方がより困難か ●執筆で承認欲求は満たされない ●利他で小説を書けるか? ●「書くこと」とは、あなただけに与えられた使命である ●読まれない小説でも、書く意味はある 「小説を投稿したのに誰も読んでくれない」 「苦労して書いた小説が全く評価されない」 「誰も読んでくれない小説を書くのに意味はあるのか」 そう、問い続けて10年が経った。 いまだに多くの人に読まれる小説は書けていない。 もちろん、何十冊と創作論の本を読んできたし、可能な限りの努力はした。途方もない時間を小説執筆に捧げた。 それでもつまらない小説しか書けないということは、おそらく、才能がないのだろう。 では、才能がなければ小説を書く意味はないのか。読まれない小説に存在する意味はないのか。 私はそうは思わない。私は確固たる信念を持って「読まれない小説でも、書く意味がある」と断言する。 このエッセイでは、ただひたすら「読者がいない状態で小説を書き続ける技術」と、その必要性について語る。 ※どの話から読んでもわかるように書いてあります。質問等は感想へ。

アニメ最終回ミュージアム

櫃間 武士
エッセイ・ノンフィクション
名前は知ってるけど最後はどうなったの? そんなアニメの最終回を紹介します。 ネタバレ全開なので閲覧は注意して下さい!

海老郎のアルファポリス攻略法

滝川 海老郎
エッセイ・ノンフィクション
書籍化作家「滝川海老郎」による、 ジャンルランキング、HOTランキング、24h.pt、ポイント、見込みスコア、インセンティブなどの説明と攻略法の研究です。 日記形式ではなくまとめ記事方式とします。 女性も参考にできますが、男性向けとします。

処理中です...