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マスクが風で飛ばされるとでもいうのか

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なんなのだろう、あの道端に落ちているマスクは。

ときどき、なんてものじゃない、もう最近ではうじゃうじゃとマスクが落ちている。

片付けようかとも思うけれど、誰のものかわからない、得体のしれないものに接近する怖さに打ち勝つこともできず、目にするたびただ睨みつけてはモヤモヤとしている。

どうしてあんなにもマスクは落ちているのだ?

風に飛ばされるとでもいうのか?

道の途中で投げ捨てたくなる、そんなに気持ちの有れ荒んだ人がたくさんいるのか?

まさか同一人物による毎日の犯行なのか?

河川に、水辺に、海に、大量のマスクが捨てられている。そんなニュースも幾つかあったけれど、なんでそこに捨てるのだ?

想像してみるものの、まったく理解できない。



「落としたとき、誰のマスクかわかるように、大きく名前を書きましょう!」

そんな指導をしなければならないときが来ているのか。



「そなたが落としたのは、金のマスクか? 銀のマスクか? それでは不織布のマスクか?」

「よしよし、正直者にはすべてのマスクを授けよう」

まさかそんなことを狙ってはおるまいな?



考えても考えても、こんなことしか浮かんでこない。



どうして道端にマスクを落とすのかな。

まさか本当に、マスクが風に飛ばされているのか?



まだまだマスクとは長い付き合いになりそうな状況だ。

道端に、水辺に、マスクを落とさないよう、捨てないよう、これなら国だろうと自治体だろうと意見の相違はないだろうから、ぶらさがりの会見で注意を促してほしいものだ。

(皮肉がすぎる? だとしたらごめんなさい)



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