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読み放題サブスクを解約した

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昨年秋から利用していた雑誌の読み放題のサブスクリプションを解約した。

さんざん悩んで迷って決断したのに、手続きはあっさりだ。ログインして、解約画面に行って、解約手続きボタンを二回クリック。そしたらもう解約手続きは済み、今月末までは閲覧可能と注意書きが現れて、それだけだ。


雑誌はひとつ、ほぼ毎月読んでいるものがあるのだけれど、それ以外はなにか読みたい特集があったら読む、という感じがもう何年も続いている。

読み放題のサービスが始まったとき、月額サービス料金の数百円が毎月クレジットカードに請求がかかる電子書籍として購入した雑誌代金よりも安くって驚いた。驚いて契約の申し込みをした。一冊よりも安いのだし、いつでも読めるのなら契約しておいてもいいんじゃない。そんなふうに思ったのだ。

けれどわりとすぐ、「あれ?」っと思った。

新着として毎日じゃんじゃん追加される雑誌の表紙に気になる特集タイトルをみかけ、開いた雑誌にその記事がない。おかしいな。もくじを確認し、ページの下に振られたページ番号を追っていくと、その特集のページはごっそりと抜け落ちていた。

「あっ」と思った。

雑誌の電子データを開くとき、紙の雑誌とは一部内容の異なる部分がある、そんな注釈がでてくるのは知っていた。
このことか!

まあ、仕方ない、読み放題だし。はじめはそう思った。けれど、この本も、またこの本も。なぜか私の読みたい特集記事は省かれてしまうものが多いと気が付いた。

そこからは迷った。どうしても読みたいなら、電子でも紙でも、単体でその雑誌を買えばいい。けれどそうしたら、読み放題サービスを利用している意味ってあるの?

なんとなくパラパラあれこれ見ればいい。一ヶ月数百円じゃないか。そうも思った。

でも、いつでもなんとなくパラパラ見ていられるほどの時間を持ってはいないし、数百円でも支払いは支払いだ。時間は有限だし、常に収入がある保証はない。昨今の世情の影響もあるのか、厭世的とも悲観的とも思える気持ちが湧きあがり、モヤモヤにも嫌気がさし、今日、解約した。

他のサービスがどうかはわからないけれど、こういうポイントは事前に説明されたいし、説明がなくても自分で調べるべきだったなぁと思う。一瞬、イヤだなって思うのとはちがう、なにかこうジワジワと感じるちょっぴりイヤかも、みたいなダメージがあるから。

たかが数百円だろうって、思われるかもしれない。

たしかにそう、たかが数百円だ。たかが数百円に地味なダメージを与えられる。今回の解約にあたって、それが一番の不満だったのかもしれない。

世の中は便利になり、人生はより複雑になるのだね。



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