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レッスン終了です。
しおりを挟む「兄様。お父様の手伝いは終わったのですか?」
「今日はシルと帰ってあげなさいって。」
「そうなのですね。でも、まだ終わりそうにないです。」
「少し見たからね、だいたいわかるよ。私のこつでよければお教えしましょうか?殿下?」
「頼む…」
「では、踊りながら。大丈夫ですよ、私が女性パートをしますから。」
クロウが一瞬固まりましたね。
男性同士は、恥ずかしいのですかね?
兄様は練習の時お父様と踊ってましたね。
お母様とは踊らないのが不思議でしたが、男性は男性のこつがあるとか。
お茶を一杯飲んで、クロウと兄様が踊り出しました。
眼福ですね。
危ない扉が開きそうですよ。
兄様が、クロウの耳元で喋りかけてるのがまたいいです。
そしてクロウの反応が、なぜ赤くなってるのですか?
まんざらでもないと?
だめですよ、クロウにはヒロインが居るのですから。
「はい、よろしいです。素敵でしたよ。」
先生?ハンカチを鼻に当ててどうしました?
「では殿下、最後にまた始めから通して終わりましょうか?」
先生に言われて、私とクロウは踊り出しました。
完璧じゃないですか?踊ってて気持ちいいです。
そんなに見つめられると少し恥ずかしいです。
顔が赤くなってしまいます。
「シルもう少し、テンポをあげてもいいか?」
「余裕です。喋ってると舌を噛みますよ。」
どんどん早くなって行って、最後のポーズの時は息が上がってしまいました。
汗も出てます。
いい運動でした。
「はぁはぁ。クロウ、素敵でした。すごく気持ち良かったです。」
「っっ。急用が有るので失礼する。気を付けて帰ってくれ。」
前屈みです。
お腹が痛いのかな?
予定より時間がかかりましが、いい結果だったのではないでしょうか?
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