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気付いてない!?
しおりを挟む半月がたった…
シルから音さたはない…
手紙を出してもそのまま帰って来る…
最近新しい遊びが流行って居るとカイがカードを持って来た。
今の気持ちをカードに書いたら。
「クロウこれは売れますよ、商品化しても?」
「好きにしろ…」
そのままカードを持って帰ってしまった。
あいつ部屋出た後笑ってたな、元気付けに来たんじゃないのか。
1ヶ月がたった…
まさかと思いたいが、もしかすると…
2ヶ月め…
私の書いたカードは好評なようで、最近はファンレターと言うもをカイが持って来てくれる…
正直シルの字にしか見えない物も有る…
カイが言うにはシルはカード収集と詩の解釈でいそがしそうだと。
自分でシルに会えない状況を作って要るのか?
カードは公爵の商会が販売している、こうなるように仕組まれたのか?
このまま新しいカードを書いたら会えない時間が長くなると思っても。
シルのファンレターが嬉しくて。
また書いてしまう。
『好き合ってると思ったのに、勘違いで。
勘違いとわかってるけど、本当は自分の事好きなのではと。
会うたびに勘違いさせる君が、とても嫌になる時も有るけど。
離れる時は、直ぐに恋しくなって。
自分の中のすべての幸せは、君がくれたとさえ思ってる…』
こんな感じの作品だ。
解釈は人で多少変わるのが詩の面白い所だと思う。
正直、シルには恥ずかし過ぎて言えない。
この前の新作は。
『君は気持ちに気付かない、けど親にはばれてしまった。
会わない約束をしてしまったけど、君の事を考える事は許して欲しい。
勇気がなくて、言えない言葉をこうして書く自分は情けなくて。
君の理想とは真逆だろう。
好かれるために自分を隠す辛さと、想いを告げれない自分の弱さがぐちゃぐちゃで、酷いことを考えてしまう。
君の君らしさを壊してしまえたら…』
… とシルに気付いて欲しいと今の気持ちをつい書いてしまった。
これはまずかった、シルの父上が手紙を寄越して来た。
読むのが怖すぎる…
開いたらシルの新しい婚約者候補が書かれた書類だった。
私は泣き崩れた…
カイが後から来てどうしたのかと聞いて来たので、見たらら。
「ただの嫌がらせですよ。言ってしまえばこの候補しかお父様は考えてないと言う事ですから。ライバルがわかって良かったじゃないですか。」
そうか?そうなのか?
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