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2017年2月26日(日)
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お二階には危ないから行っちゃだめ。
おばあちゃんとの約束は、ちゃんと守らなくちゃ。だから私は今までお二階には行かなかったし、行きたいとも思わなかった。
「お兄ちゃん。おにかいは、行っちゃだめなんだよ」
「母さんいねーし、今がチャンスだろ? 上にはきっとお宝が眠ってるんだよ」
「絶対ないよ。怖いから、戻ってきなよ」
「詩の弱虫。いいよ、俺一人で行くから」
おにかいには入っちゃいけないのに、お兄ちゃんが行ってしまった。
お父さんに伝えに行かなきゃ。そう思ってお父さんを探したら、お父さんはソファーでいびきをかいて眠っていた。
お母さんが帰ってくる前にお兄ちゃんを連れ戻さないと、ちゃんと止めなかった私まで怒られちゃうかもしれない。そのことを恐れて、もう一度、階段の下まで行ってみる。
「お兄ちゃん?」
声をかけたけど、お兄ちゃんから返事はなかった。
どうしよう、お兄ちゃんが……食べられちゃうかもしれない。
おにかいって、鬼がいる階だから、鬼階なんでしょ? 子どもは鬼に勝てないから、鬼階には行っちゃだめって言われてるんだ。約束を破ったら、鬼に頭からバリバリ食べられちゃうんだ。
私が、どうにかしないと。お母さんが帰ってくる前に、お兄ちゃんを連れ戻さなきゃ。
勇気を振り絞って、階段に足をかけた。
二階への階段は、階段というよりハシゴと言った方が相応しいぐらい、急だった。手すりも一応あるけど頼りなくて、怖い。後ろを振り返らないようにしながら、頑張って登る。
「お兄ちゃん? どこ?」
階段を半分ぐらい登ったあたりでお兄ちゃんに声をかけてみたけど、怖くて声が小さくなったからか、お兄ちゃんは反応してくれなかった。
なんとか階段を上り切った先にあったのは、左右の扉。どっちにお兄ちゃんがいるんだろう。
右かな? ドアノブに手をかけて、ちょっと躊躇った。鬼、いないよね。いませんように。
目をつぶり、思い切ってドアを開けた。
食べられはしなかった。だから、少しほっとして目を開けた――
「ひっ」
目の前にいたのは、紫色の髪の、知らない男の人。大きくて怖かった。
「お、鬼……!」
頭を守ってうずくまる。階段の下が視界に入り、その高さにも怖くなる。
「子ども?」
鬼らしき何かが目の前に座る。いやだ、来ないでよ。食べないで。
「頭痛いの?」
そっと顔を上げる。やっぱり怖くて、また目を伏せた。
「ここじゃちょっと危ないから、部屋入りなよ」
鬼は、私の肩に手を置いた。どうしよう、逃げられない。部屋の中で、私をじっくり味わって食べる気なんだ。
「なんて、聞こえてないよね……」
鬼がため息をついて私から離れた。顔を上げると、鬼は窓にもたれかかりながら外を眺めていた。
なんだか、寂しそう? 鬼のことが心配になって、ちょっとだけ近づいてみた。
そんな私の方に、鬼は振り返った。びくりと震えた私を不思議そうに見つめている。
「君は誰なんだろう。まさか、家に勝手に入ってきたわけじゃないよね」
ぐいっと顔を近づけてくる鬼に、私は後退りした。
「……見えてる?」
なんの話だ。鬼のことがってこと? そりゃあ、見えてるよ。
「君、オレのこと見えるの!? 声も聞こえてる? え、うそ」
無表情だった鬼の顔がぱっと明るくなった。雰囲気の変わりように拍子抜けしてしまう。
「ねえ、名前! なんていうの?」
鬼の見た目は大人なのに、中身は子どもみたいだと思った。これでは、私の方がお姉さんみたいだ。
よく知らない人に自分の名前を教えるのはよくないって教わったから、私は黙っていた。
「もしかして、オレのこと怖い? ごめんね、怖がらせて」
鬼は私と目線を合わせて、優しく微笑んだ。
もしかして、あんまり怖くない? 悪い鬼じゃなくて、良い鬼さんなのかも。
「一緒に遊ばない? トランプあるんだよ」
トランプ! さっきお兄ちゃんに、一緒にやってとお願いしたのに、やってくれなかったんだよね。
「やりたい!」
「よし、じゃあやろう!」
鬼さんは床に座った。私もわくわくしながらその向かい側に座る。
「何やりたい?」
「神経衰弱!」
「神経衰弱? どうやるの?」
鬼さんからトランプを受け取って、なんとなく混ざるようにしながら床に広げる。
「二枚めくって、同じ数字がそろったら取っていいんだよ。それで、取った枚数が多かった方の勝ちなの」
「面白そうだね、やってみようか」
神経衰弱は得意だ。覚えるのが得意なのだ。だから負ける気がしなかった。
「じゃんけんで先か後か決めるんだよ。いくよ? じゃーんけーん、ぽん!」
私がパーで、鬼さんはグー。私の勝ち。
「最初は私の番ね」
最初は何もわからないから、適当に引くしかない。
「これと……これ!」
7と8。違った。えっと、7があそこで、8がここ。うん、覚えた。
「次は鬼さんの番だよ」
「そうだね。どれにしよっかなぁ」
鬼さんはトランプをめくった。7でも8でもなく、2だった。出てないから、二枚目は適当に引くしかない。
「これにしよーっと」
鬼さんが選んだカードは……2。
「え、鬼さんすごい! なんでわかったの?」
「たまたま、運がよかっただけだよ」
鬼さん、トランプを透かして見れるのかもしれない。そんな能力があるなんて、すごい!
「あのね、同じ数字をそろえたら、もう一回めくっていいんだよ」
「そうなんだ」
鬼さんはまた二枚をめくる。5とK。今度は取られなかった。ちょっと安心。
「違ったか。次は君の番だよ」
「うん!」
また適当に選ぶ。あ、8だ。
「8ならたしかここに……あ、やったぁ!」
「すごいね、ちゃんと覚えてるんだ」
ふふん、記憶力には自信があるからね。
これで今のところは同点だ。よし、絶対勝つぞ。
私と鬼さんで順番こにトランプをめくっていって、残りの枚数はどんどん少なくなっていった。
「あと六枚だね」
次は鬼さんの番。これで当てられたら、続けて取られてしまうかもしれない。
鬼さんも結構どのトランプがどこにあったのか覚えていて、今取ったカードの数は、見る感じどちらも同じぐらい。たぶん、この六枚をどっちが取れるかで勝負が決まる。
鬼さんはカードをめくる。5。それなら、あのカードだ。私の番だったら取れたのに。
「これだったかな」
「あっ」
鬼さんが次にめくったカードは、5。揃ってしまった。
「やった」
どうしよう。負けちゃうかもしれない。
私が負けたら、もしかして食べられる? そんなの嫌だ。怖い。
次ははずしますように、と願いながら、鬼さんの手を視線で追う。
Jだ。どっちだったっけ、覚えていない。
「んー、わかんないや」
鬼さんは適当に選んだトランプに手を伸ばす。私はぎゅっと目をつぶり、鬼さんの反応を待った。
「違った。はい、君の番だよ」
よかった。それが違うなら、あのカード。
「よし、そろった。ってことは、これとこれも!」
四枚取れた。やった、嬉しい。
でもまだ勝ちと決まったわけじゃない。お互いが取ったカードは、見る感じ同じぐらいの枚数だ。数えてみないと、勝敗はわからない。
「数えよっか」
「う、うん」
ちょっと不安になりながら、トランプの枚数を数えた。いち、に、さん……二十八枚。
「オレは二十四枚だったよ。君は?」
「私、にじゅうはち! やった、勝った!」
鬼さんを倒した。神経衰弱で、だけど。
嬉しかった。神経衰弱で遊べたのも、それで勝てたのも。こんなに楽しいなんて、やっぱりこの鬼さんは良い鬼さんなんだ。
「ねえ、もう一回――」
「こらっ、詩! 二階には行っちゃだめって言ったでしょ!」
びっくりして振り返ると、そこにはお母さんの姿。やばい、帰ってきてたんだ。
おにかいには鬼が出るから行っちゃいけないんだよね。でも、鬼さんはとっても優しい。私と遊んでくれた。だから、全然危なくない。
「お母さん、鬼さんは良い人だよ!」
「鬼さん? 何を言ってるの?」
「ひえっ」
鬼さんより、お母さんのほうが怖い。頭からツノがにょきっと生えてきそう。
「いいから、こっち来なさい」
「ご、ごめんなさい……」
怒られる。元はと言えばお兄ちゃんのせいだ。そのお兄ちゃんは、お母さんが帰って来る前に階段を降りたらしく、下からこっちを見上げて笑っている。
「ごめんね、オレが引き止めちゃったせいだ」
鬼さんは悪くない。私が、約束を破っておにかいに来ちゃったから。
「次は下の階で遊ぼっか、詩ちゃん」
鬼さんは私の頭を撫でてくれた。
私が頷くと、鬼さんはにっこりと微笑んだ。
おばあちゃんとの約束は、ちゃんと守らなくちゃ。だから私は今までお二階には行かなかったし、行きたいとも思わなかった。
「お兄ちゃん。おにかいは、行っちゃだめなんだよ」
「母さんいねーし、今がチャンスだろ? 上にはきっとお宝が眠ってるんだよ」
「絶対ないよ。怖いから、戻ってきなよ」
「詩の弱虫。いいよ、俺一人で行くから」
おにかいには入っちゃいけないのに、お兄ちゃんが行ってしまった。
お父さんに伝えに行かなきゃ。そう思ってお父さんを探したら、お父さんはソファーでいびきをかいて眠っていた。
お母さんが帰ってくる前にお兄ちゃんを連れ戻さないと、ちゃんと止めなかった私まで怒られちゃうかもしれない。そのことを恐れて、もう一度、階段の下まで行ってみる。
「お兄ちゃん?」
声をかけたけど、お兄ちゃんから返事はなかった。
どうしよう、お兄ちゃんが……食べられちゃうかもしれない。
おにかいって、鬼がいる階だから、鬼階なんでしょ? 子どもは鬼に勝てないから、鬼階には行っちゃだめって言われてるんだ。約束を破ったら、鬼に頭からバリバリ食べられちゃうんだ。
私が、どうにかしないと。お母さんが帰ってくる前に、お兄ちゃんを連れ戻さなきゃ。
勇気を振り絞って、階段に足をかけた。
二階への階段は、階段というよりハシゴと言った方が相応しいぐらい、急だった。手すりも一応あるけど頼りなくて、怖い。後ろを振り返らないようにしながら、頑張って登る。
「お兄ちゃん? どこ?」
階段を半分ぐらい登ったあたりでお兄ちゃんに声をかけてみたけど、怖くて声が小さくなったからか、お兄ちゃんは反応してくれなかった。
なんとか階段を上り切った先にあったのは、左右の扉。どっちにお兄ちゃんがいるんだろう。
右かな? ドアノブに手をかけて、ちょっと躊躇った。鬼、いないよね。いませんように。
目をつぶり、思い切ってドアを開けた。
食べられはしなかった。だから、少しほっとして目を開けた――
「ひっ」
目の前にいたのは、紫色の髪の、知らない男の人。大きくて怖かった。
「お、鬼……!」
頭を守ってうずくまる。階段の下が視界に入り、その高さにも怖くなる。
「子ども?」
鬼らしき何かが目の前に座る。いやだ、来ないでよ。食べないで。
「頭痛いの?」
そっと顔を上げる。やっぱり怖くて、また目を伏せた。
「ここじゃちょっと危ないから、部屋入りなよ」
鬼は、私の肩に手を置いた。どうしよう、逃げられない。部屋の中で、私をじっくり味わって食べる気なんだ。
「なんて、聞こえてないよね……」
鬼がため息をついて私から離れた。顔を上げると、鬼は窓にもたれかかりながら外を眺めていた。
なんだか、寂しそう? 鬼のことが心配になって、ちょっとだけ近づいてみた。
そんな私の方に、鬼は振り返った。びくりと震えた私を不思議そうに見つめている。
「君は誰なんだろう。まさか、家に勝手に入ってきたわけじゃないよね」
ぐいっと顔を近づけてくる鬼に、私は後退りした。
「……見えてる?」
なんの話だ。鬼のことがってこと? そりゃあ、見えてるよ。
「君、オレのこと見えるの!? 声も聞こえてる? え、うそ」
無表情だった鬼の顔がぱっと明るくなった。雰囲気の変わりように拍子抜けしてしまう。
「ねえ、名前! なんていうの?」
鬼の見た目は大人なのに、中身は子どもみたいだと思った。これでは、私の方がお姉さんみたいだ。
よく知らない人に自分の名前を教えるのはよくないって教わったから、私は黙っていた。
「もしかして、オレのこと怖い? ごめんね、怖がらせて」
鬼は私と目線を合わせて、優しく微笑んだ。
もしかして、あんまり怖くない? 悪い鬼じゃなくて、良い鬼さんなのかも。
「一緒に遊ばない? トランプあるんだよ」
トランプ! さっきお兄ちゃんに、一緒にやってとお願いしたのに、やってくれなかったんだよね。
「やりたい!」
「よし、じゃあやろう!」
鬼さんは床に座った。私もわくわくしながらその向かい側に座る。
「何やりたい?」
「神経衰弱!」
「神経衰弱? どうやるの?」
鬼さんからトランプを受け取って、なんとなく混ざるようにしながら床に広げる。
「二枚めくって、同じ数字がそろったら取っていいんだよ。それで、取った枚数が多かった方の勝ちなの」
「面白そうだね、やってみようか」
神経衰弱は得意だ。覚えるのが得意なのだ。だから負ける気がしなかった。
「じゃんけんで先か後か決めるんだよ。いくよ? じゃーんけーん、ぽん!」
私がパーで、鬼さんはグー。私の勝ち。
「最初は私の番ね」
最初は何もわからないから、適当に引くしかない。
「これと……これ!」
7と8。違った。えっと、7があそこで、8がここ。うん、覚えた。
「次は鬼さんの番だよ」
「そうだね。どれにしよっかなぁ」
鬼さんはトランプをめくった。7でも8でもなく、2だった。出てないから、二枚目は適当に引くしかない。
「これにしよーっと」
鬼さんが選んだカードは……2。
「え、鬼さんすごい! なんでわかったの?」
「たまたま、運がよかっただけだよ」
鬼さん、トランプを透かして見れるのかもしれない。そんな能力があるなんて、すごい!
「あのね、同じ数字をそろえたら、もう一回めくっていいんだよ」
「そうなんだ」
鬼さんはまた二枚をめくる。5とK。今度は取られなかった。ちょっと安心。
「違ったか。次は君の番だよ」
「うん!」
また適当に選ぶ。あ、8だ。
「8ならたしかここに……あ、やったぁ!」
「すごいね、ちゃんと覚えてるんだ」
ふふん、記憶力には自信があるからね。
これで今のところは同点だ。よし、絶対勝つぞ。
私と鬼さんで順番こにトランプをめくっていって、残りの枚数はどんどん少なくなっていった。
「あと六枚だね」
次は鬼さんの番。これで当てられたら、続けて取られてしまうかもしれない。
鬼さんも結構どのトランプがどこにあったのか覚えていて、今取ったカードの数は、見る感じどちらも同じぐらい。たぶん、この六枚をどっちが取れるかで勝負が決まる。
鬼さんはカードをめくる。5。それなら、あのカードだ。私の番だったら取れたのに。
「これだったかな」
「あっ」
鬼さんが次にめくったカードは、5。揃ってしまった。
「やった」
どうしよう。負けちゃうかもしれない。
私が負けたら、もしかして食べられる? そんなの嫌だ。怖い。
次ははずしますように、と願いながら、鬼さんの手を視線で追う。
Jだ。どっちだったっけ、覚えていない。
「んー、わかんないや」
鬼さんは適当に選んだトランプに手を伸ばす。私はぎゅっと目をつぶり、鬼さんの反応を待った。
「違った。はい、君の番だよ」
よかった。それが違うなら、あのカード。
「よし、そろった。ってことは、これとこれも!」
四枚取れた。やった、嬉しい。
でもまだ勝ちと決まったわけじゃない。お互いが取ったカードは、見る感じ同じぐらいの枚数だ。数えてみないと、勝敗はわからない。
「数えよっか」
「う、うん」
ちょっと不安になりながら、トランプの枚数を数えた。いち、に、さん……二十八枚。
「オレは二十四枚だったよ。君は?」
「私、にじゅうはち! やった、勝った!」
鬼さんを倒した。神経衰弱で、だけど。
嬉しかった。神経衰弱で遊べたのも、それで勝てたのも。こんなに楽しいなんて、やっぱりこの鬼さんは良い鬼さんなんだ。
「ねえ、もう一回――」
「こらっ、詩! 二階には行っちゃだめって言ったでしょ!」
びっくりして振り返ると、そこにはお母さんの姿。やばい、帰ってきてたんだ。
おにかいには鬼が出るから行っちゃいけないんだよね。でも、鬼さんはとっても優しい。私と遊んでくれた。だから、全然危なくない。
「お母さん、鬼さんは良い人だよ!」
「鬼さん? 何を言ってるの?」
「ひえっ」
鬼さんより、お母さんのほうが怖い。頭からツノがにょきっと生えてきそう。
「いいから、こっち来なさい」
「ご、ごめんなさい……」
怒られる。元はと言えばお兄ちゃんのせいだ。そのお兄ちゃんは、お母さんが帰って来る前に階段を降りたらしく、下からこっちを見上げて笑っている。
「ごめんね、オレが引き止めちゃったせいだ」
鬼さんは悪くない。私が、約束を破っておにかいに来ちゃったから。
「次は下の階で遊ぼっか、詩ちゃん」
鬼さんは私の頭を撫でてくれた。
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