18 / 42
17
しおりを挟む
「それはなんだい?」
父に魔力を飛ばす練習風景を見られ、尋ねられる。家の中なので魔力は抑えている。
「魔力を飛ばす練習」
「……それは意味があるのかい?」
「これで鳥を落とそうと思って」
そして俺の飯にする。
「うーん、でも魔力が当たっても何も起こらないんじゃないかな?」
「えっ?!」
そんな馬鹿な! 確かにそもそも試してなかったので、部屋の中にあった枝に向かって魔力を飛ばしてみる。
スッ
魔力は枝を通り過ぎ、そのまま何事もなく無散した。魔力を多めに込めることで防御力が上がったり、踏み込みが強くなるので勘違いしていた。魔力っていったいなんなんだ。
「……」
「ああ、でもそれと近いことをして攻撃する方法はあるよ」
「!? 教えて!」
「いいよ」
父が教えてくれたのは、前世でいう鎖鎌のような武器だった。つまり鎖で結ばれた先に攻撃できる重りなどをつけて魔力で勢いづけて飛ばす。いわゆる武器を伸ばして飛ばす接続型の飛び道具だ。
うん、確かに面白い。
「明日やってみる!」
「うん頑張って、もしお肉が取れたら料理してあげるよ」
ニッコリ笑う父、俺の思惑など全部バレていた。
父に魔力を飛ばす練習風景を見られ、尋ねられる。家の中なので魔力は抑えている。
「魔力を飛ばす練習」
「……それは意味があるのかい?」
「これで鳥を落とそうと思って」
そして俺の飯にする。
「うーん、でも魔力が当たっても何も起こらないんじゃないかな?」
「えっ?!」
そんな馬鹿な! 確かにそもそも試してなかったので、部屋の中にあった枝に向かって魔力を飛ばしてみる。
スッ
魔力は枝を通り過ぎ、そのまま何事もなく無散した。魔力を多めに込めることで防御力が上がったり、踏み込みが強くなるので勘違いしていた。魔力っていったいなんなんだ。
「……」
「ああ、でもそれと近いことをして攻撃する方法はあるよ」
「!? 教えて!」
「いいよ」
父が教えてくれたのは、前世でいう鎖鎌のような武器だった。つまり鎖で結ばれた先に攻撃できる重りなどをつけて魔力で勢いづけて飛ばす。いわゆる武器を伸ばして飛ばす接続型の飛び道具だ。
うん、確かに面白い。
「明日やってみる!」
「うん頑張って、もしお肉が取れたら料理してあげるよ」
ニッコリ笑う父、俺の思惑など全部バレていた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
去勢ゲームなんか選ばなきゃよかった!
放射朗
大衆娯楽
女尊男卑社会のお話。
痴漢の罰は懲役4年以上か、去勢ゲームへ参加するかに決まっていた。
10個の中に当たりは一つ、そのくじを5回引いていいことになっている。
主人公は無罪を勝ち取るために果敢にゲームに挑戦する。
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
女官になるはずだった妃
夜空 筒
恋愛
女官になる。
そう聞いていたはずなのに。
あれよあれよという間に、着飾られた私は自国の皇帝の妃の一人になっていた。
しかし、皇帝のお迎えもなく
「忙しいから、もう後宮に入っていいよ」
そんなノリの言葉を彼の側近から賜って後宮入りした私。
秘書省監のならびに本の虫である父を持つ、そんな私も無類の読書好き。
朝議が始まる早朝に、私は父が働く文徳楼に通っている。
そこで好きな著者の本を借りては、殿舎に籠る毎日。
皇帝のお渡りもないし、既に皇后に一番近い妃もいる。
縁付くには程遠い私が、ある日を境に平穏だった日常を壊される羽目になる。
誰とも褥を共にしない皇帝と、女官になるつもりで入ってきた本の虫妃の話。
更新はまばらですが、完結させたいとは思っています。
多分…
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる