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一章(心は)まだまだ男

第三話 卑猥な誓約

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「もしお前が、完敗。そうじゃないなら逆転勝ちにしてやるよ」

 か、感じて濡れていたら? 何の、話だ?
 けど、乳をモロ出しで、ラブホのカーペットに正座しているおれは、すがるように川口を見上げるしか出来なかった。

「確認する方法は簡単。パンティのクロッチを見りゃ、イッパツだろ?」

 ……は、はははっ。さ、最後の最後に墓穴を掘ったな。
 こ、こんなヒドい目にって、感じて濡れる女が、どこに、いるんだよ。AVの見過ぎだバーカ。

「へ、へへっ。お、おれの勝ちだ。川口」

 笑う膝へ無理を言って立ち上がり、ズボンを少しずつ脱ぎ下ろしていく。ヤツはなぜか、まるで哀れな人間を見るかのように表情を消して目を細める。けっ、哀れなのはお前だよ。
 露出してきたおれの生足を眺めつつ、右手で陰茎さおを擦ったかと思うと、自慰オナニーを始めた。

「ぬ、濡れてるわけ、ないだろ」

 ズボンを脱ぎ置くと、オーソドックスな水色の下着パンティが現れる。ヤツの食い入るみたいな視線は無視して、震える指でもって、下へズラそうとする。
 ? ――が、何か、みたく、簡単に脱ぎ下ろせない。た、確かに川口こんなやつの前で下着を脱ぐなんて嫌だが、それにしても、なんか。

「あ、あれ?」

 強めにサイドを握って無理矢理おろすと、股間がちょっとだけヒンヤリする。妙な湿度がパンツの中に溜まっていたみたいな気すらした。
 あ、汗だよ、汗。――見え隠れする薄い陰毛の真下、目にしたものは。
 ドクン。

「……え?」

 血の気が引いていく気がした。クロッチ部分が、いくらか変色していたんだ。まるで真夏の汗じみみたく、水色から灰色へ変わっていた。けど、膣口マンコの付いていた部分だけが小さく濡れているなんて、オカシイ。
 ほぼ機能していない頭で、痴漢された後の確認をなぞるかの様に、指先ですくう。
 ドックン。
 微かに臭いがするが、アンモニア臭ではなかった。、小便でも汗でも無いことが嫌でもわかる。
 もっと間近でるために、柔らかな身体を前屈させて、上半身を倒す。髪が垂れ流れる中、それはまるで、川口に謝罪しているみたいであった。
 
極薄陰毛ごくうすまんげの新妻ぁ。誰の勝ちだぁ?」

 ドックン!

「あ、あ――」

 ガッ。
 陰茎さおを擦ったまま立ち上がり、パンティの真ん中を引っ掴んだ川口に、スルスルと下へと降ろしされていき、最後に無理矢理ひっぱり取られる。
 ドンッ。
 足がもつれたおれは、無様に尻餅をつき、男を誘うみたく、M字に股を開けてしまった。

「くっは。絶景絶景。――で? 濡れ濡れドM変態の新妻ちゃぁん。三連勝したのは、だ~れだぁ?」

 震える瞳孔に映ったのは、おれの脱ぎたての下着を陰茎みきに巻き付けて、擦る川口だった。

「う、ウソ。嘘」

 何で? あんな最低な野郎おとこに無理やり――そう、強引に好き勝手されたのに。女の身体って、そんな、簡単に、濡れていいものなの?
 ……それとも、女は生体防御のために、前戯で濡れることがあるから? でも、個人差もあるだろうし、よりに寄ってこんな暴漢魔に、こんなシチュエーション?
 ――あるいは、自分だから、とでも?

「お前みたいな、吊り目の気の強い女がこうも惨めになると、マジでゾクゾクするぜ。でぇ、誰の勝ちだって聞いてんだよ。ボンクラぁ」

 シュ、シュッ、亀頭から我慢汁がさらにと垂れ流れて、下着をどんどん汚し、焦点の合わない視界の中央にて、グロテスクに擦られていく。

「かわ、かわ、ぐち」

 壊れた玩具みたく、そう口から漏れ出た。

「そうだ俺だ。そして当然、約束を違えたりはしねーよなぁ?」

 頭の中がガンガンうるさくて、声があまり聞こえなかった。脚をペタンと、M字にカーペットにつける。

「約束二つだったよぁ。そうだな、どーしよっかぁ」

 ヤツはおれの引きつった顔、剥き出しの乳房、薄い茂みの股間を何度も何度も視姦して、欲望を満たしていきつつ、半歩近づいた。

「一つ目、俺の愛人ことセフレになれ」

 精液の臭いが微かに臭ってきた中、心臓を鷲づかみにされたような痛みを覚えた。

「せ、セフ――」

 その確認の間をすら遮るように、肉棒が収縮し出す。

「二つ目はぁ――」

 ドピョ! ピュ、ピュルル。
 びちゃびちゃで色変わりしたパンツに包まれた肉棒から、白い粘液が噴出する。
 自分の髪や顔、胸、そして腹や腿に、川口の精子がこれでもかと付着する。気色悪くて、不快で、惨めな事この上なく、この現状を、死ぬほど後悔した。
 けど、なぜだろうか。その生温かさだけは、奇妙にも鋭敏に、柔肌が感じ取った――。

 * * *

「お、おい」

「うひょー、マジかよ」

「あの男勝りの新妻が……」

 徐々に桜も散っていき、葉桜が緑を覗かせ始める週明けの朝だった。営業部はかつてないほどの戸惑いと熱狂を帯び、好色の視線をこれでもかと、こちらへ突き刺してくる。

「(くぅ、恥ずかしすぎる)ぅ――」

 歯ぎしりをしつつ、その視線に耐えないといけなかった。
 上半身の服装について、谷間が深い紺色のスーツ(という名のキャバ嬢ドレスに近しいナニか)であり、下半身はマイクロスカートを無理矢理スーツ仕様にしたような、生足が覗く痴女スタイルであった。
 ちょっと動作をすると谷間がさらに寄せ上げられてしまい、物を拾おうと屈もうものなら、簡単に下着が見えそうな格好だった。
 川口の愛人へ命じられた先週末、逆らえない指示の元で、強引に買い与えられた服装だった。
 ――そもそもこんな格好していたら、、と問いただした。けど、『その件については心配すんなって。俺が知恵を絞って、あの手この手で根回しするから』なんて意味のわからない返答をしてきた。
 アイツにそんな影響力があるとは思えないが、おれがクビになったら川口だって面白くない(はず)。今は信じるしかねぇか。

「(そもそも負けた自分に、言い返す権利なんて)……げっ」

「お~っす。似合ってるぜぇ新妻ぁ」

 場違いに明るい声で、ギリギリ出社してきた川口が、寄ってくる。

「やっぱお前みたいなスタイルのいいオンナはそういう格好しないとなぁ。ほら、上司に先輩、同期に後輩とみんな喜んでるぜぇ」

 おれが軽蔑のまなざしでもって周囲を見ると、一斉に視線を壁や机の方へと向け直す。

「営業成績を押し上げるために、みんなのやる気スイッチを押してやってくれよ。あっ、ヤル気スイッチまで押したらダメだぞ? ぶははは。じゃあな」

 川口バカを殴りたい衝動が湧き出るも、敗者であると同時に――せ、愛人セフレとなってしまったおれには、決して許されない行為であった。
 両腕で谷間だけでもと隠す間、PCパソコンの前にて、金曜日の結末こと、二つ目の指示を思い出してしまう。
 ……それは、であった。
 聞いた時は全く意味がわからなかったが、おれの恥じらう姿を眺めて、安っぽい劣情と虚栄心を満たすためと考えれば、いくらか納得はいった。
 それよりも気がかりなのが、セフレの件の方だ。っというのも、下半身で思考しているヤツが、結局あの日も土日も、セックスを強要してくることはなかった(セクハラはされまくったが)。
 挙げ句、今みたいな意味不明な指示が下されただけで、一体、ナニを企んでいるんだ――?

「おい。に、新妻クン」

 とりあえず川口の事は忘れて、前の会議資料に目を通そうしていると、囲部長に呼ばれる。部屋の中央の奥で、顔や腹に贅肉ぜいにくをダブつかせて、革張りの高そうな椅子に座っていた。
 部長に呼ばれること自体が珍しいが、以前の営業会議で、一応は社長の叱責から守ってもらった身だ。失礼の無い様にと伺う。

「は、はい。何でしょうか?」

 軽く会釈すると、わざとらしいくらいに谷間が覗く。

「う、うむ。この前の売り上げ報告の、この部分について――」

 大した質問じゃなかったが、仕方なく隣まで行って、一からクソ丁寧に説明する。――だが、話の最中も、ただただおれの揺れる谷間をガン見している様にしか見えなかった。

「もう、いいですねっ?」

 軽く頭を下げて、心の中で舌打ちしつつ、席へと戻る。
 すると、今度は若い声が左隣から聞こえる。

「な、なぁ新妻。この前、俺に教えてくれって言ってた所なんだけどよぉ~」

 隣の席の同期が、おれの肩を恐る恐る叩いてくる。
 えっと、確か男だった時に、表計算ソフトの関数について教えてくれって言ったら、蠅を追い払うように手を振ったヤツだ。

「んでな、ここをこーすればぁ」

 何か知らんが、やたらとこっちへ身体を寄せ、匂いまで嗅いでくる始末だ。挙げ句、マウスを操作しているおれの手の甲に、手を重ねてきやがる。
 思わず手を払いのけて。

「もういいって!」

 そう言い捨てると、怒り肩のまま、給湯室へと姿を消した。
 ……自販機で甘そうな缶コーヒーを買い、プルタブを勢いよく開ける。

「ハァ~。何なんだよ」

 クソでか溜息を盛大に吐き漏らしつつ、見た目通りに甘ったるいコーヒーをすする。女になって味覚が変わったのだろうか、ブラックをあまり美味しく感じなくなった。
 さげすむみたく目線を下げると、やたら自己主張している谷間と、見せびらかすみたいな生脚が覗く――こんな格好しておいてなんだが、まぁ、おれが男の時に、こんな女が近くにいたら、そりゃ目も引かれると思う。

「おっ、こんなところに逃げていたのか。新妻ちゅぁ~ん」

 今、世界で一番会いたくないヤツが、ハイエナみたく追ってきて、満面の笑みで谷間を覗き込んでくる。
 川口は無遠慮に距離を詰めてくるやすぐに、おれの尻をスカートの上から軽くはたいてくる。

「っ、おい川――」

「ちゃんと俺の言ったこと守ってる? 負け犬……もとい負け雌犬ちゃん」

 前髪を持ち上げて、愉悦と言わんばかりに見下してくる。

「クソッ。み、見りゃわかるだろ? こんな痴女みてーな恰好してんだぞ!」

 そう怒鳴ると、黙れと言わんばかりに、尻の肉を強く引っ掴んでくる。

いたっ!」

「そりゃ服装みためは悪くないかもだけどよぉ~、この口だよ、おくち」

 痛みで目をつむった次の瞬間、全身の毛が一瞬で全て逆立った。
 ――ンチュ。

「ぃゆっ⁉」

 とつ、突然、唇にナニかが軽く当たった。
 ――う、嘘だろぉ。し、信じらねぇ。川口ヤツが、こともあろうに、おれに……き、キスをしてきやがった! 
 すぐに唇を拭いたいっ。もしくはアルコール殺菌か消毒液に浸して滅菌したいくらいだ!

「オイオイ。お前は俺のセフレなんだぞ? こんなの、スキンシップの内にも入らねーよ」

 ダルそうに口を動かすと、何を思ったか、唇に付着した口紅部分を、見せつけるみたく舌で舐め取った。鳥肌を全開にして叫ぶ。

「てて、てめぇ。●すぞ!」

「だーかーらー」

 頭に血が上りに上って、ついに殴ろうとするおれの細い手首は、簡単に掴み上げられる。ヤツは顔を近づけて、谷間へ生温かい息を送り込んでくる。

「エロくてイイ女は『てめぇ』とか『コロスゾ』とか言わないよね? ――言わないよな? 俺との約束もう忘れたのか? この鳥頭がぁ」

 ギリギリ、っと手首を、そして尻を掴まれる。

「痛い、いた……ひっ!」

 次にヤツは、谷間へ顔を突っ込んできて――レロ、ぴちゃ――っと、舌を這わせやがる。
 もぅ、ほんっと、やめてくれよぉ。

「チュパ。――マジで新妻てめぇは顔と身体以外に何にも能が無ぇなぁ。仕事も並だし」

 誰か来てくれ――いや、見られたら余計面倒か?

「約束破る糞女には、仕置きが必要か?」

 もう十分に痛めつけてるだろうが、っと思うおれをよそに、胸から顔を、尻から手を離して、携帯を取り出すと、ある動画を再生し始める。

「! て、テメェ。ラブホで、隠し撮りしてやがったのか!」
 
 画面内には、おれが乳首を舐められるのを耐えたり、必死になってフェラってる動画が再生されていた。
 耳まで真っ赤にして吠える一方、ヤツが放尿の盗撮データを削除てばなした理由に気付いた。

「って何度言えば理解すんだよ。お前は俺のセックスフレンドなんだから問題ないっつってんだろ」

 問題あるまくりだろうが!
 けどヤツは携帯をしまい、スカートの中へ指を入れ込む。指全体が、まるで生きた蛇みたく、太腿の肉感を味わうみたいに、滑り、這い、登ってくる――。

「ひぃ、や、やめっ!」

 ハイレグ気味な下着を穿かされているため、食い込む肉のラインを指先でなぞられた瞬間、ゾワゾワっとした嫌悪感と恐怖が、毛穴から噴出する。
 ――だがその時、コツコツっという足音が遠くから響き、一瞬だけ不機嫌になる川口は、だがやがて嬉しそうに口角を上げる。

「よぅし、テストだ新妻。俺は裏にいるから、ちゃ~んとオモテナシしてやるんだぞ? 出来なかったら、今日からずっと便所女な?」

 そう言い捨てると、廊下のドン付き奥のくぼみに引き込んでいった。
 こっちは気持ち悪さと恐怖感と羞恥心で、耳まで真っ赤のまま、着崩れしそうな服も直せない内に……。

「ん? よ、よぉ新妻!」

 現れたのは、先輩二名だった。
 背の高い方が猪田いのだ先輩、茶髪はこおり先輩だ。二人は顔を見合わせながら、だが、だらしなく笑う風であった。

「新妻も休憩か?」

「あれ? お前なんか服が――」

 おれは荒い息のまま、眉間に皺を寄せて、下を向く。服の谷間部分がさらにはだけており、ピンクのブラの上端が見え隠れしていた。スカートについても一部が捲りあげられて、もう少しで(卑猥な下着が)見えそうだ。

「(あの糞野郎はともかく)――な、なんすか?」

 暴漢野郎かわぐちのことだ。きっと通路奥で聞き耳を立ててるに違いねぇ。
 ふぅー、っと息をついて、髪を軽くかき上げつつ、とにかくこの場を切り抜ける算段を立てる。

「えと……今日の服、似合ってます?」

 興味もなさげに、呟くように口にしつつ、上目遣いで二人を見上げると――。

「お、おおっ。めちゃエロ……あ、いや。セクシーでかっこいいぜ」

 猪田先輩は、鼻の下を伸ばして、谷間を凝視してくる。涎を垂らしそうな勢いだ。

「(完璧セクハラだが、こっちに原因が無いとも言えない)郡先輩」

「な、なんだ?」

 おれのスカートから生え出る脚ばかりを見ていたので、挑発する様に膝を少し曲げる。

「さっきシンクにぶつけたんですけど、腫れていないか見てもらえません? ほら、屈むと見えちゃうからぁ――」

 二人が息を飲んで瞬きする間、ただでさえ短いスカートの左側を少し引っ張り上げる。中身パンツが見えそうで見えない位置にて止めると、郡先輩はスクワットするかのように膝を曲げる。

「! だ、だい、大丈夫だ。き、綺麗な脚のまんまだ!」

 上腿にキスする勢いで顔面を近づけてくる。マジで気色悪い……。

「(てか、猪田先輩の息がずっと胸に当たってキメェ)先輩、は流石に見えませんよ?」

 鼻で笑うと、耳を真っ赤にしてのけ反る。

「あ、いやっ! べ、別に――」

「郡先輩も、下着パンツ見えたからもういいでしょ?」

「お、おぉ。黒のローレグがやばエロ――って、違うんだって新妻!」

 汗を生え際に浮かべつつ、狼狽する二人へ軽蔑の眼差しを向けると、道を譲るみたく左右にどく。
 わさとらしく肩を落としつつ、給湯室を後にした。
 ――あれ? なんかちょっと面白いかも? 女からすると、あんな簡単に遊べる男共もいるんだ。
 未知の扉の奥を垣間見たおれは、川口を放置プレイして、パンプスの音を響かせ、営業部へと戻っていった。
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