最後に恋した一か月

妃海世子、三年生。
あと一ヶ月で卒業します。
後輩、浅田陽治が。
「先輩、残りの一週間、俺にチョーダイっ」
「えっ?!」
甘ったれた年下の男の子。
世子はあたしがいなくなるから、寂しいのかなと思って、
「うん、わかった」
そんなやり取りから、生まれた淡い恋。
「ね、先輩。オレ、ずっと先輩のこと……」
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