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✿2.それからきっと、恋になる
19.
しおりを挟む「ふあー、たーだいまっと」
こう毎日どたばただと、
あの日の胸のせつなさも、
どこかへ飛んで行ってしまったみたいだ。
でも、里佳子さんにときめいてしまう心だけは、
まだ変わっていない。
むしろ、それはあの日から倍増したようにも思う。
お姉ちゃんを好きな里佳子さん。
彼女の強い思いに、わたしは今、惹かれている。
って、そんなこと、言っている場合じゃない。
くたくたで帰宅しても、
こんな乱雑な玄関を見たら!!
「おねーちゃーん!!
先帰ってきてるなら、ちゃんと靴並べてってば!!」
お姉ちゃんの靴がバラバラに飛び交っている玄関。
流石、我が姉。
だらしなさはナンバーワン。
「おねーちゃん?」
大声出しても返答がない。
あれれ?
どうしたんだろ??
不思議に思って、リビングを覗く。
いやいや、その前に姉貴様の靴を丁寧にそろえてっと。
よし、これでよし!
重労働!
「お姉ちゃん?」
リビングを覗くと、ソファに静かに沈んでいる彼女の姿があった。
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