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26 初顔合わせ
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とうとう快気を祝う会当日を迎えた。
護衛達に聞いた話だと、元の世界の立食パーティーと変わらないようだからそこまで作法とかは気にしなくても良いらしい。
ファビアン殿下にエスコートされた樹里と一緒に、なるべく離れないように会場に入って行くと、最初の入口で身分の確認があった。そういうのは護衛達がやってくれるので私はついて行くだけなんだけどね。
危惧していたような事は起こらず、すんなり中に入れてもらって会場ホールの扉前に立つと、中にいる人達に向かって誰が到着したのかコールされる。ファビアン殿下、樹里、私の順に呼び上げられてから扉が開いて、少しの間中の人に姿を見せるために立ち止まって待つ。私達は最後に会場入りする事になっていて、他の招待客が揃っているところでの登場になり、会場内の視線が一斉にこちらを見た。
殿下がそつなく樹里をエスコートして入って行くのに私もついて行く。そのまま国王陛下が登場する少し高くなっている場所まで護衛達に囲まれて移動して、脇に控えるように立ったところで直ぐに陛下が奥から出てきた。陛下もいつもより豪華な装いで威厳のある声で告げた。
「今日集まってもらったのは、大司教であるアーリントン公爵の快気を祝うためである。先ずは皆に健勝な姿を見てもらおう」
陛下の言葉の後に後ろから大司教と思われる人物が現れた。
陛下の祖父の弟でもあるサミュエル・アーリントン公爵。アーリントンは母方の家名らしい。聞いていた年齢より少し若く見える。やせ型の獅子の獣人で、国王陛下とはあまり似ていない。
大司教の視線が樹里と私を見てから会場内に向いた。会を開いた陛下へのお礼などを簡単に述べて直ぐに下がってしまったので、次は私と樹里の紹介になる。
護衛に促されて陛下の近くまで数段上がって前に出る。
「もうすでに知っている者もいるだろうが改めて、妖精に導かれてこの国へと招かれた聖女であるジュリと同じく愛し子のトモヒロだ」
紹介されて私達が事前に習っておいた挨拶をすると、妖精達が五人一斉に現れて二人の周りを飛び回って光の粒子を振り撒いた。せっかく協力してくれるのだから効果的な演出になるようにお願いしていたのだ。お揃いの衣装の二人に光の粒子がキラキラと降り注ぐ光景に、会場内にどよめきと拍手が起こった。でも注目されるのに慣れていない身としては早く終わって欲しい。
今日はお披露目もまだだから紹介だけなので発言はしなくても良いと言われていて、早々に下がらせてもらう。主役は私達ではないからね。一旦妖精達にも隠れてもらって私と樹里を陛下が大司教と引き合わせる事になっている。
挨拶した場所の奥の少し会場から見えづらいところで、護衛に囲まれていよいよ対面となった。護衛達が緊張しているのが伝わってきた。
「アーリントン公爵、ジュリとトモヒロとは初対面であろう。そなたの意識が戻らぬ間も国の為に尽力してくれたのだ」
陛下の改めての紹介にこちらを向いた大司教が、樹里を見て笑顔で挨拶をしてきた。
「これはこれは、今代の聖女様も大変お美しい。我が国の為に既にお力を使って下さっているとは感謝に堪えません。どうぞこれからもそのお慈悲をお与え下さいますようよろしくお願い申し上げます」
「慈悲だなんて、当たり前のことをしているだけです」
「なんと、お美しいのはお姿だけではないのですね。素晴らしいお方を迎えられてこの国の未来は安泰でございます」
大司教が樹里を褒めちぎる言葉が続く。…成程、私の事は完全に無視を決め込んでいるようだ。樹里にしか話しかけずこちらを見もしない大司教の態度に、段々場の雰囲気が重苦しくなってきた。私の護衛達、とりわけレヴァンテから剣呑な気配を感じる。陛下から紹介されてもこんな態度をとってくるなら、今までも相当やらかしていたんだろうな。さてどうするかな…と思っていたら樹里が腕に抱き着いてきた。
「私が妖精の試練を解けたのはトモヒロのおかげなんです! トモヒロがいないと何にも出来なくて、いつも頼っているんです」
樹里に言われて渋々こちらを見た大司教の目が、私を蔑んでいるのがわかる。
「あぁ、小さいので目に入りませんでした。このように頼りない方よりも私が懇意にしている侯爵子息のオディロン・クードレイという青年の方が…」
「あの気持ち悪い人ですかぁ? 生理的に受け付けないのでお知り合いならもう私に近づかないように伝えてもらえませんか?」
話の途中なのを遮って樹里が不機嫌な眼差しを大司教に向けて言った。
樹里さん、これは相当怒っていますね? こんな挑発的な樹里は見たことがなかったのでびっくりしたぞ。そんな樹里の言動に大司教も絶句して固まっていたが、段々と怒りに震え出して額に青筋が浮かんできている。プライド高そうだし、こんな扱いをされたことなんて今まで無かったんだろうな。
「アーリントン公爵! まだ本調子ではないであろう? 少し休まれた方が良い」
陛下が間に入って何か言いたげな大司教を下がらせてくれた。会場内にいくつかあるソファーに大司教一行が向かったのを見届けてから、陛下が苦い表情で謝罪してきた。
「身内が失礼な態度を取って申し訳ない。もう近づかせない故、せめてパーティーを楽しんで欲しい」
大司教がここまでアレな人物だと陛下が気の毒になってくる。今までも色々尻拭いしてきたんだろうな。そんな陛下に樹里も怒りを向ける事が出来ないようで、
「国王様は悪くないですよ。でもあの人なんで大司教になれたんですか?」
陛下と殿下が揃って視線を逸らした。つまり、聖女の伴侶という立場を存分に利用していたということだ。そして聖女至上主義者の思想に則れば、最上位は聖女であるからその伴侶の自分の方が王より高い身分だと思って振舞っていたのだろう。
それにしてもここまであからさまな態度を取られるとなんだか冷静になってしまう。でも樹里と私の護衛達の怒りは治まっていなかった。
「私、ああいう人本当に嫌い! 知宏が目に入らなかったって何なの? いくら小さいからって失礼過ぎる!」
ははは、小さいって言うのも否定して欲しかったな。樹里の怒りの声に私の護衛達が次々反応して声をあげた。
「ジュリ様が反論して下さって嬉しかったです!」
「だいたいトモヒロ様は小さいから最高なのに!」
「そうですよ! 小さいのが可愛い!」
やめろっ! 何言いだしてんの!? 陛下も他の護衛さん達も頷かないで下さい!
「……君達、水魔法で頭を冷やしてあげようか?」
私の出した低い声に、慌てて口をつぐんで姿勢を正す護衛達を見て樹里が笑い声をあげて、さっきまでの嫌な空気が吹き飛んでいった。
「せっかくだし、パーティーを楽しもうよ!」
もちろん大賛成だ。
護衛達に聞いた話だと、元の世界の立食パーティーと変わらないようだからそこまで作法とかは気にしなくても良いらしい。
ファビアン殿下にエスコートされた樹里と一緒に、なるべく離れないように会場に入って行くと、最初の入口で身分の確認があった。そういうのは護衛達がやってくれるので私はついて行くだけなんだけどね。
危惧していたような事は起こらず、すんなり中に入れてもらって会場ホールの扉前に立つと、中にいる人達に向かって誰が到着したのかコールされる。ファビアン殿下、樹里、私の順に呼び上げられてから扉が開いて、少しの間中の人に姿を見せるために立ち止まって待つ。私達は最後に会場入りする事になっていて、他の招待客が揃っているところでの登場になり、会場内の視線が一斉にこちらを見た。
殿下がそつなく樹里をエスコートして入って行くのに私もついて行く。そのまま国王陛下が登場する少し高くなっている場所まで護衛達に囲まれて移動して、脇に控えるように立ったところで直ぐに陛下が奥から出てきた。陛下もいつもより豪華な装いで威厳のある声で告げた。
「今日集まってもらったのは、大司教であるアーリントン公爵の快気を祝うためである。先ずは皆に健勝な姿を見てもらおう」
陛下の言葉の後に後ろから大司教と思われる人物が現れた。
陛下の祖父の弟でもあるサミュエル・アーリントン公爵。アーリントンは母方の家名らしい。聞いていた年齢より少し若く見える。やせ型の獅子の獣人で、国王陛下とはあまり似ていない。
大司教の視線が樹里と私を見てから会場内に向いた。会を開いた陛下へのお礼などを簡単に述べて直ぐに下がってしまったので、次は私と樹里の紹介になる。
護衛に促されて陛下の近くまで数段上がって前に出る。
「もうすでに知っている者もいるだろうが改めて、妖精に導かれてこの国へと招かれた聖女であるジュリと同じく愛し子のトモヒロだ」
紹介されて私達が事前に習っておいた挨拶をすると、妖精達が五人一斉に現れて二人の周りを飛び回って光の粒子を振り撒いた。せっかく協力してくれるのだから効果的な演出になるようにお願いしていたのだ。お揃いの衣装の二人に光の粒子がキラキラと降り注ぐ光景に、会場内にどよめきと拍手が起こった。でも注目されるのに慣れていない身としては早く終わって欲しい。
今日はお披露目もまだだから紹介だけなので発言はしなくても良いと言われていて、早々に下がらせてもらう。主役は私達ではないからね。一旦妖精達にも隠れてもらって私と樹里を陛下が大司教と引き合わせる事になっている。
挨拶した場所の奥の少し会場から見えづらいところで、護衛に囲まれていよいよ対面となった。護衛達が緊張しているのが伝わってきた。
「アーリントン公爵、ジュリとトモヒロとは初対面であろう。そなたの意識が戻らぬ間も国の為に尽力してくれたのだ」
陛下の改めての紹介にこちらを向いた大司教が、樹里を見て笑顔で挨拶をしてきた。
「これはこれは、今代の聖女様も大変お美しい。我が国の為に既にお力を使って下さっているとは感謝に堪えません。どうぞこれからもそのお慈悲をお与え下さいますようよろしくお願い申し上げます」
「慈悲だなんて、当たり前のことをしているだけです」
「なんと、お美しいのはお姿だけではないのですね。素晴らしいお方を迎えられてこの国の未来は安泰でございます」
大司教が樹里を褒めちぎる言葉が続く。…成程、私の事は完全に無視を決め込んでいるようだ。樹里にしか話しかけずこちらを見もしない大司教の態度に、段々場の雰囲気が重苦しくなってきた。私の護衛達、とりわけレヴァンテから剣呑な気配を感じる。陛下から紹介されてもこんな態度をとってくるなら、今までも相当やらかしていたんだろうな。さてどうするかな…と思っていたら樹里が腕に抱き着いてきた。
「私が妖精の試練を解けたのはトモヒロのおかげなんです! トモヒロがいないと何にも出来なくて、いつも頼っているんです」
樹里に言われて渋々こちらを見た大司教の目が、私を蔑んでいるのがわかる。
「あぁ、小さいので目に入りませんでした。このように頼りない方よりも私が懇意にしている侯爵子息のオディロン・クードレイという青年の方が…」
「あの気持ち悪い人ですかぁ? 生理的に受け付けないのでお知り合いならもう私に近づかないように伝えてもらえませんか?」
話の途中なのを遮って樹里が不機嫌な眼差しを大司教に向けて言った。
樹里さん、これは相当怒っていますね? こんな挑発的な樹里は見たことがなかったのでびっくりしたぞ。そんな樹里の言動に大司教も絶句して固まっていたが、段々と怒りに震え出して額に青筋が浮かんできている。プライド高そうだし、こんな扱いをされたことなんて今まで無かったんだろうな。
「アーリントン公爵! まだ本調子ではないであろう? 少し休まれた方が良い」
陛下が間に入って何か言いたげな大司教を下がらせてくれた。会場内にいくつかあるソファーに大司教一行が向かったのを見届けてから、陛下が苦い表情で謝罪してきた。
「身内が失礼な態度を取って申し訳ない。もう近づかせない故、せめてパーティーを楽しんで欲しい」
大司教がここまでアレな人物だと陛下が気の毒になってくる。今までも色々尻拭いしてきたんだろうな。そんな陛下に樹里も怒りを向ける事が出来ないようで、
「国王様は悪くないですよ。でもあの人なんで大司教になれたんですか?」
陛下と殿下が揃って視線を逸らした。つまり、聖女の伴侶という立場を存分に利用していたということだ。そして聖女至上主義者の思想に則れば、最上位は聖女であるからその伴侶の自分の方が王より高い身分だと思って振舞っていたのだろう。
それにしてもここまであからさまな態度を取られるとなんだか冷静になってしまう。でも樹里と私の護衛達の怒りは治まっていなかった。
「私、ああいう人本当に嫌い! 知宏が目に入らなかったって何なの? いくら小さいからって失礼過ぎる!」
ははは、小さいって言うのも否定して欲しかったな。樹里の怒りの声に私の護衛達が次々反応して声をあげた。
「ジュリ様が反論して下さって嬉しかったです!」
「だいたいトモヒロ様は小さいから最高なのに!」
「そうですよ! 小さいのが可愛い!」
やめろっ! 何言いだしてんの!? 陛下も他の護衛さん達も頷かないで下さい!
「……君達、水魔法で頭を冷やしてあげようか?」
私の出した低い声に、慌てて口をつぐんで姿勢を正す護衛達を見て樹里が笑い声をあげて、さっきまでの嫌な空気が吹き飛んでいった。
「せっかくだし、パーティーを楽しもうよ!」
もちろん大賛成だ。
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