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第二章 風の国

世界観

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「あぁぁぁぁぁ!!!深いっ!!深いぃぃぃぃ!!!」

一人。


「あっ!!あっ……!!アタシそこ弱いのぉぉぉ!!イク……イクゥ!!!」


二人。


「あがァ……!ふ、太いぃぃぃ!!そこ、そこっ!!もっとゴリゴリしてくれぇぇ!!」


三人。

森林に不似合いな、パンパン!パンパン!と肉が叩きつけられる音が響き渡り……愛液と精液が乱れ散り、卑猥な臭いを風に乗せていく。

何度も何度も盗賊達と性行為を重ね……起きてきたカロルも再び失神させ、盗賊達を成敗。

子分達は安全の為、多少意識が残っている程度で抑えてある。


「あ、あの……!!私達ももう限界なんですけどっ!!」


「もう……お潮カラカラ……」


被害女性二人を放置プレイしていたせいで、地面の色が変わる程潮を噴いていたらしい。


「すみませんね。興奮し過ぎちゃってつい」


服を着ながら二人に謝ると……二人共残念そうな顔に。


「服……着ちゃうんですか……?私達と……してくれないんですか……?」


「謝礼セックス……山盛りコース……」


それ、この世界だと僕が謝礼払って無いかな?


「この人達は懲らしめる為に此処でしましたから。貴方達二人とは……ちゃんとしたベッドの上で性行為したいなーって思いまして……」


そんな事は置いといて、当たり前の様にセックスする体で話す。


「直ぐに街に行きましょう!!!さぁ!!!何をしているんです早くっ!!!」


「宿ならある……!さぁ……!!」


「逃げませんから落ち着いて……」


辺りに散らばっていた荷物を、リュックサックの様な入れ物に掻き込み、立ち上がる二人。
手を引かれ、この場から直ぐに離れようと歩き始める。

ノリノリ過ぎるだろうと思いつつ、男しかいない世界で性にオープンな爆乳美女が居たら、僕も同じ事するなーっと納得しておく。

……盗賊達は良いか。
シェルター近くなので……恐らく安全だろう。

オークの墓場はあったけれども。


「お二人は……あれだけ自慰行為してまだ出来るんですか?」


引き摺る様に両手を捕まれ、森林を抜け出し街道を歩く。

……徒歩で街まで行くのかな?まぁ視界にギリギリ入る程度の距離だし……一時間もかからないか。

無言で鼻息荒く歩く二人に恐怖心を抱き、思わず声を掛ける。
……これから性的に襲われる事に僅かに恐怖心を持ってしまうのは、多少リュカの思念が残っているのだろうか。

因みに、男根女性は……いつの間にか男根は消えて無くなり、ズタズタだった服は綺麗に直っている。

たぶん……生活魔法の修理リペアかな?
生活に便利な魔法が色々詰まっている、それが生活魔法。


「落ち着きはしましたけど!!男の人とセックス出来るチャンスなんて……今を逃したらありませんからね!」


「私はまだまだイケる」


そう言いながら引っ張る力は緩まない。それ所か増す一方。


「全然落ち着いてないじゃないですか……」


「だってだって……!!噂で聞く殿方様と大違いですからっ!!興奮しちゃいますよ!!」


赤い髪色と同じくらい顔を赤く染め上げ、未だ興奮した面持ちの女性。
……これから抱くのに名前すら聞いていなかったなぁ。


「今更なんですけど……自己紹介しませんか?」


「わかった。イーリス21歳。自慢はこのLカップのおっぱい。宜しく」


組み伏せられていた、綺麗な黒髪の女性……イーリスが腕を組み、ローブを持ち上げているその爆乳をタユンッ!と持ち上げる。


「採用」


「よっしゃ!」


「え、えぇ!?ど、どういう事ですか!?お、おっぱいなら私だって大きいですもんっ!」


イーリスに負けじと、皮鎧を寄せ上げ……当たり前だが鎧に隠されてよく見えない。

しかし……その隆起は中々の物。


「採用」


「おっしゃぁ!!!!」


「チッ……エマは一人で乳首咥えて見てて欲しかった」


「咥えるのは指だけどね」


「なるほど。でも私が咥えたいのは……これ」


ガシッと強めに股間を鷲掴まれる。
へ、変態しかいねぇ……。


「こ、こら!!除け者にするなっ!!」


「頼むから街まで待ちましょう……ね?」


「仕方ない。急ごう二人とも」


「……後、ご存知だろうけど一応。僕はリュカで……ご存知の通り男です。宜しく」


股間を握ったままのイーリスの手と、ブンブン振り回しているエマの手をとり握手。


「意外と逞しい……興奮しちゃう……」


「この手で揉まれたい」


「やめんか貴様ら」


常に発情期な二人を相手にしつつ、色々とこの世界の事を聞いていかないと……。


「話を変えましょう。二人は……なんであんな場所に?」


「あー……し、仕事でっ!!や、や、薬草の採取に来てたんですっ!!」


顔を赤くし、吃りながら背中のリュックサックを叩くエマ。
薬草の採取なんて随分とファンタジーな事してるなぁ。僕もやりたい。


「それと……趣味。シェルターの近くにくれば男の匂い嗅げるから」


「言わんでいいっ!!折角隠したのに!!」


……まさか覗きじゃなくて嗅ぐタイプの変態だったか……。

切れ長の目を釣り上げ、シュッとした綺麗な顔に皺を寄せながらイーリスの頭を肩で突くエマ。

反面、気だるそうな顔でニヤニヤとエマの脇をつつくイーリス……仲良いなぁ。


「お二人はどういった関係なんですか?」


そんな二人の間に割って入り、誘惑する様にエマの腰とイーリスの肩に手を伸ばしてボディタッチ。


「スゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……」


「な、仲間です!冒険委員会のっ!ペアを組んで何時も一緒に行動してるんですっ!」


……イーリスの掃除機並の呼吸音はオープンなド変態。
エマの語気を荒く喋り、呼吸を多くするのはむっつりド変態。

それより……


「委員会?ギルド……とかではなく?」


委員会って……ちょっとダサい。
そんな僕にクスリと笑うエマ。


「冒険者は国家組織ですから。ギルドは民間運営ですよ?」


「な、なるほど……?そうしたら冒険者委員会はどの国でもある訳じゃ無い?」


「うーん……ある程度大きい国ならあると思います。魔物の脅威もありますし……民間の雑務をこなす下部組織は国家運営が楽になりますから」


「なるほど。安い金で動かせる武力……都合が良いですね」


「はい。武力を見せつける為に他国との横の繋がりもあるんですよ?最近では他国への遠征なんかも多かったりしますね。戦争も少ないので余り厳しく無いのですよ~」


「なんとも面倒な組織ですねー……」


「そういうしがらみが嫌で旅人になる者も多かったり。フリーで魔物を狩って素材を商人ギルドで売る……それでも生活出来ますからね」


僕はそっちの方が良いなぁ。旅人……ねぇ。


「不安定だけれど自由な旅人か、安定するけれど不自由な冒険者か……」


こう言うと冒険者からはブラック企業臭がするね。
冒険者だと組織が税を抜きそうだから良いけれど……旅人はどうなんだろう。


「旅人の納税の仕方は……?」


「入市税や関税、通行税……それと公共施設使用税……ですかね?場所に寄っては滞在期間で人頭税が取られる所もあるかも知れませんね」


そんなかかるのか……。ちょっと吃驚だ。
……大人しく国家の犬になれば楽だけど……世界中の女の子とヤリたい。その為には旅人じゃなきゃ――――


「そうか。身体を売れば良いのか……!納税セックス……名案だね」


「どうしましょう……否定出来ないのが辛い……」


「大丈夫。リュカの税金も私が払う」


「ヒモセックスか納税セックスか……悩ましい」


「わ、私も!!私も負担しますっ!!」


「でも……二人は冒険委員会でしょう?僕は旅人になるつも──」


「「委員会辞めます!!」」


「えぇぇ……」


どうしよう。成り行きで出会った女性が仲間になりたそうに此方を見ています……。
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