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鶴はつがいを骨まで愛す
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立ち上がろうとして、ギシリと関節が軋んだ。
(あー……そういえば、前に浴びたの、かなり前だったねぇ)
ここ最近はドタバタしていてすっかり忘れていたが、なるほど体の動作に支障も出るわけだ。
樹鶴はひとり頷いて、あらためてゆっくりと動いて鏡椛に向き直った。
「そろそろ日が傾く頃だ。帰り支度をしな」
「はい、先生。……その。勝手を申し上げますが……」
「ん?」
口ごもったのを促してやれば、力を籠めすぎて赤く染まった顔がばっとこちらを見上げた。
「お代さんやお龍さんたちと、帰りに団子を食べる約束をしているので、みんなが出てくるまでここで待っていても構いませんか!」
きょとん、と金無垢が丸くなる。一拍遅れて、笑いが零れた。
切腹でもしそうな顔で何を言い出すかと思えば。
「ハッハッハ!ああ、勿論いいよ。お前さんがあの子たちと仲良くなっているようでなによりだ」
「! ありがとうございます!」
どうやら子供たちは知らぬ間に屈託を乗り越えて仲を深めていたらしい。
そのおかげか、わずかではあるが彼岸との縁もでき始めている。肝心の鏡椛が引き受けてしまっている糸の方は依然重々しくまとわりついてはいるが、雛たちから間接的に彼岸の空気を貰っているおかげで罅の進行を鈍化させることはできたようだ。
(あとは、根っこの解決か……。こればかりはなぁ、どうしたもんか)
うきうきと友人が姿見から出てくるのを待っている鏡椛を眺めつつ、樹鶴はぷかりと花蜜をふかす。
本人に未だ記憶は戻っておらず、一族郎党揃ってもうひとりの存在は外には出していない。
通いのをとおして鏡椛と引き合わせるよう働きかけはしているが、梨の礫だ。現状維持以外にできることがない。あらゆるものの外側にあるからこそ自由、という鬼道ものの弱い部分を見事に突く事案なのだ。
思考を巡らせるように視線を宙に投げれば、またギシリと軋む音がする。
(これは……雛たちが帰ったらさっさと浴びた方がよさそうだな)
ぐっぱと手のひらを結んでは開いてを繰り返しているうちに、ぴょこんぴょこんと姿見から小さな影が飛び出し始める。
挨拶を返しながらひ・ふ・み、と数えていれば、三つ子とお代がちょこちょこと鏡椛の元へ寄っていくのが見えた。
「先生、それでは失礼いたしまする」
「また明日!」
「また明日~」
「よろしくお願いするの」
「えっと、その、おやすみなせぇまし!」
「はい。あんまり遅くならねえように気を付けるんだよ」
はぁい。と声を揃えて子供たちが駆けていく。使役の一匹でも付けておこうか、と思いかけて、お代の肩にいるおはんと目が合った。任せてくれとでも言わんばかりに頷く小さな蛇に手を振って、樹鶴は暖簾たちに引っ込むように命を出す。
いそいそと室内へと入って畳まれていく彼らを尻目にパチンと指を鳴らせば、次々にあらゆる戸という戸が閉じて、店仕舞いは完了だ。
「それじゃ、我は籠るから何かあったら頼むよ」
百味箪笥に声をかければ、かこん、と一つ引手が音を立てた。
縁側を通って、雛の寄り付かない屋敷の奥の奥へと進んでいく。いくつか障子と襖を抜けて、樹鶴はひとつの壁の前へとたどり着いた。行き止まりの真っ黒な壁の前には、燭台が一つちょこんと置かれている。
ふい、と長い指が揺れた。
ぽっと青い炎が蝋燭の先に灯ると、それに応えるようにざわりと壁の黒が波打つ。次いで、しゅるりとほどける音がして壁が無数の蔦へと姿を変え――ぽつぽつと、そこについた蕾が咲き綻んで白い花となる。
そこにだけ深い森が突然現れたような奇妙な光景だが、樹鶴は眉一つ動かさない。それどころか、迷うことなくその先へと歩を進めていく。
ふっと灯が掻き消え――あとには、光の射しこまない暗い廊下だけが残っていた。
「ああ……やっぱりここは心地いいね」
蔦暖簾の先にあったのは、夜であった。
紅葉やススキ、菊に牡丹、薔薇、椿、女郎花、連翹、梅、雪柳に猫柳、桃、そして桜。季節も種別もバラバラの花木が明ける様子のない黒の中で輝くように咲いており、夢や仙境を思わせる実に見事な景色が広がっている。
そして何より――天頂に輝く月が、何より冴え冴えとして、美しい。
――ここは、樹鶴の心を投影した幽世だ。
屋敷から道を繋いでこそいるが【塾】のある彼岸ともあやかしが住む常世とも違う、樹鶴の許可なく誰かが入り込むことのできない樹鶴だけの庭である。
樹鶴が、彼岸へゆかずとも体を維持できる理由が、ここにある。
ぐっと伸びをした樹鶴の足元に、ばさりと着物が落ちた。白い裸体を隠す様子もない主人に変わって、長い黒髪が外套のようにその肌の上で揺れる。
なお、現在の樹鶴の性別は無性である。どこもかしこもつるりとして、性器はおろか母子の繋がりを示す臍もない。裸身を彩るのは、均整の取れた筋肉の凹凸と流れる黒髪だけだ。
人外じみた美貌が一層非現実的な夢幻と見紛う状態で、樹鶴はゆったりと歩き始めた。
透き通るような月光としんと凪いだ夜の黒が樹鶴の体へとしみ込み、分離しかけていた肉体と魂とを緩やかに繋いでいく。
軋んでいたのが嘘のように滑らかに動き始めた体で、天蓋のように大きくその腕を広げた桜のそばを過ぎ去れば、樹鶴は幽世の最も深いところへと到達する。
金無垢の目が、蜜のように甘く蕩けた。
「ただいま。お前は今日も美しいね」
月がある。
真上には夜を照らす満月が。小さな山にした地面の上にはほのかにあたたかな黄金色の光を放つ月の欠片が。それらは、滝のような山吹と梔子の花に守られるようにして、いと麗しく輝いている。
――どちらが欠けてもならない、ふたつにひとつの月であった。
そっと月の欠片を撫でてその場にそっと座り込めば、長い黒髪が菊花のように咲く。
「……本当は、太陽こそが似合うけれど。我の力ではさすがにな」
そこは、墓だった。
砕け果てて骨すら残さなかったつがいの、小さなひと欠片を埋めた墓所。
天頂の月は、彼女の写し身だ。
墓石のような月の欠片は、彼女の鏡だ。
山吹の黄金色は彼女のそれよりは劣るが花の中では一等姿が似ていて、梔子の何物も寄せ付けない白はその心根を思わせる。
小さく天を飾る星は彼女のための供で、弟子たちを思わせる花木は彼女に心配をかけないための手紙の慣れの果て。
ここにあるもの――樹鶴の心のすべてが、彼女への弔いでできている。
「最近、お前の遺してくれた蝶がよく来るから頑張れるかと思っていたけれど、やはりだめだね。体が軋んでしまった」
樹鶴は苦笑した。
いつか会いに来るとわかっていても、時折世界に蕩けた身で遣いをよこしてくれるとしても、――【救えなかった】という瑕疵が、心と体を断絶する。
己には彼女に愛される資格がないと、自分への呪いが時折溢れて止まらなくなる。
あのおおらかな女が、必死に散りかけた魂をかき集めて樹鶴を言祝いでみせた気高い女が、待っていてと笑った女が、こんな呪いを許すはずもないとわかっていても。
溢れた呪いが、樹鶴を壊そうとする。
今更、それに激しさはない。
ぽつりぽつりと落ちる雫がやがて岩を穿つように、静かに蝕むそれが、樹鶴の体の軋みの正体だった。
ある意味では、鏡椛が背負っているそれと似ているともいえる――身勝手で自罰的な、愛の形。
「……お前への想いで死ぬなら本望だけれど、怒るし……嫌われてしまうからねえ。きっと」
嫌われたくない。ただその一心で、彼女を失ってから数百年かけて、この幽世を生み出した。
この幽世には、彼女がいる。
もう物言わぬとしても、蝶の遣いのように伝わるものがなくとも、砕けて風に溶けていくそのさなかからわずかにでも掬い上げることのできたつがいが眠っている。
――自分は、彼女の眠りを守ることが出来ている。
そう、思い込むことにしたのだ。
当然、己の中の賞罰の天秤を釣り合わせるための欺瞞だ。けれどこうでもしなければ、樹鶴は早々につがいとの約束を破って彼岸へ渡るかあやかしに堕ちるかして、正体をなくしていただろう。
「ずっと、ずっと、待っている。だから、魂と肉体どちらも揃えて、帰ってきておくれ」
忘れてしまっても構わない。自分を愛さなくても構わない。ただ一目、もう一度だけ生きているつがいに会えたならば――それだけで十分、報われるから。
そう声を震わせて囁く麗人の涙を、ただ月だけが見つめていた。
(あー……そういえば、前に浴びたの、かなり前だったねぇ)
ここ最近はドタバタしていてすっかり忘れていたが、なるほど体の動作に支障も出るわけだ。
樹鶴はひとり頷いて、あらためてゆっくりと動いて鏡椛に向き直った。
「そろそろ日が傾く頃だ。帰り支度をしな」
「はい、先生。……その。勝手を申し上げますが……」
「ん?」
口ごもったのを促してやれば、力を籠めすぎて赤く染まった顔がばっとこちらを見上げた。
「お代さんやお龍さんたちと、帰りに団子を食べる約束をしているので、みんなが出てくるまでここで待っていても構いませんか!」
きょとん、と金無垢が丸くなる。一拍遅れて、笑いが零れた。
切腹でもしそうな顔で何を言い出すかと思えば。
「ハッハッハ!ああ、勿論いいよ。お前さんがあの子たちと仲良くなっているようでなによりだ」
「! ありがとうございます!」
どうやら子供たちは知らぬ間に屈託を乗り越えて仲を深めていたらしい。
そのおかげか、わずかではあるが彼岸との縁もでき始めている。肝心の鏡椛が引き受けてしまっている糸の方は依然重々しくまとわりついてはいるが、雛たちから間接的に彼岸の空気を貰っているおかげで罅の進行を鈍化させることはできたようだ。
(あとは、根っこの解決か……。こればかりはなぁ、どうしたもんか)
うきうきと友人が姿見から出てくるのを待っている鏡椛を眺めつつ、樹鶴はぷかりと花蜜をふかす。
本人に未だ記憶は戻っておらず、一族郎党揃ってもうひとりの存在は外には出していない。
通いのをとおして鏡椛と引き合わせるよう働きかけはしているが、梨の礫だ。現状維持以外にできることがない。あらゆるものの外側にあるからこそ自由、という鬼道ものの弱い部分を見事に突く事案なのだ。
思考を巡らせるように視線を宙に投げれば、またギシリと軋む音がする。
(これは……雛たちが帰ったらさっさと浴びた方がよさそうだな)
ぐっぱと手のひらを結んでは開いてを繰り返しているうちに、ぴょこんぴょこんと姿見から小さな影が飛び出し始める。
挨拶を返しながらひ・ふ・み、と数えていれば、三つ子とお代がちょこちょこと鏡椛の元へ寄っていくのが見えた。
「先生、それでは失礼いたしまする」
「また明日!」
「また明日~」
「よろしくお願いするの」
「えっと、その、おやすみなせぇまし!」
「はい。あんまり遅くならねえように気を付けるんだよ」
はぁい。と声を揃えて子供たちが駆けていく。使役の一匹でも付けておこうか、と思いかけて、お代の肩にいるおはんと目が合った。任せてくれとでも言わんばかりに頷く小さな蛇に手を振って、樹鶴は暖簾たちに引っ込むように命を出す。
いそいそと室内へと入って畳まれていく彼らを尻目にパチンと指を鳴らせば、次々にあらゆる戸という戸が閉じて、店仕舞いは完了だ。
「それじゃ、我は籠るから何かあったら頼むよ」
百味箪笥に声をかければ、かこん、と一つ引手が音を立てた。
縁側を通って、雛の寄り付かない屋敷の奥の奥へと進んでいく。いくつか障子と襖を抜けて、樹鶴はひとつの壁の前へとたどり着いた。行き止まりの真っ黒な壁の前には、燭台が一つちょこんと置かれている。
ふい、と長い指が揺れた。
ぽっと青い炎が蝋燭の先に灯ると、それに応えるようにざわりと壁の黒が波打つ。次いで、しゅるりとほどける音がして壁が無数の蔦へと姿を変え――ぽつぽつと、そこについた蕾が咲き綻んで白い花となる。
そこにだけ深い森が突然現れたような奇妙な光景だが、樹鶴は眉一つ動かさない。それどころか、迷うことなくその先へと歩を進めていく。
ふっと灯が掻き消え――あとには、光の射しこまない暗い廊下だけが残っていた。
「ああ……やっぱりここは心地いいね」
蔦暖簾の先にあったのは、夜であった。
紅葉やススキ、菊に牡丹、薔薇、椿、女郎花、連翹、梅、雪柳に猫柳、桃、そして桜。季節も種別もバラバラの花木が明ける様子のない黒の中で輝くように咲いており、夢や仙境を思わせる実に見事な景色が広がっている。
そして何より――天頂に輝く月が、何より冴え冴えとして、美しい。
――ここは、樹鶴の心を投影した幽世だ。
屋敷から道を繋いでこそいるが【塾】のある彼岸ともあやかしが住む常世とも違う、樹鶴の許可なく誰かが入り込むことのできない樹鶴だけの庭である。
樹鶴が、彼岸へゆかずとも体を維持できる理由が、ここにある。
ぐっと伸びをした樹鶴の足元に、ばさりと着物が落ちた。白い裸体を隠す様子もない主人に変わって、長い黒髪が外套のようにその肌の上で揺れる。
なお、現在の樹鶴の性別は無性である。どこもかしこもつるりとして、性器はおろか母子の繋がりを示す臍もない。裸身を彩るのは、均整の取れた筋肉の凹凸と流れる黒髪だけだ。
人外じみた美貌が一層非現実的な夢幻と見紛う状態で、樹鶴はゆったりと歩き始めた。
透き通るような月光としんと凪いだ夜の黒が樹鶴の体へとしみ込み、分離しかけていた肉体と魂とを緩やかに繋いでいく。
軋んでいたのが嘘のように滑らかに動き始めた体で、天蓋のように大きくその腕を広げた桜のそばを過ぎ去れば、樹鶴は幽世の最も深いところへと到達する。
金無垢の目が、蜜のように甘く蕩けた。
「ただいま。お前は今日も美しいね」
月がある。
真上には夜を照らす満月が。小さな山にした地面の上にはほのかにあたたかな黄金色の光を放つ月の欠片が。それらは、滝のような山吹と梔子の花に守られるようにして、いと麗しく輝いている。
――どちらが欠けてもならない、ふたつにひとつの月であった。
そっと月の欠片を撫でてその場にそっと座り込めば、長い黒髪が菊花のように咲く。
「……本当は、太陽こそが似合うけれど。我の力ではさすがにな」
そこは、墓だった。
砕け果てて骨すら残さなかったつがいの、小さなひと欠片を埋めた墓所。
天頂の月は、彼女の写し身だ。
墓石のような月の欠片は、彼女の鏡だ。
山吹の黄金色は彼女のそれよりは劣るが花の中では一等姿が似ていて、梔子の何物も寄せ付けない白はその心根を思わせる。
小さく天を飾る星は彼女のための供で、弟子たちを思わせる花木は彼女に心配をかけないための手紙の慣れの果て。
ここにあるもの――樹鶴の心のすべてが、彼女への弔いでできている。
「最近、お前の遺してくれた蝶がよく来るから頑張れるかと思っていたけれど、やはりだめだね。体が軋んでしまった」
樹鶴は苦笑した。
いつか会いに来るとわかっていても、時折世界に蕩けた身で遣いをよこしてくれるとしても、――【救えなかった】という瑕疵が、心と体を断絶する。
己には彼女に愛される資格がないと、自分への呪いが時折溢れて止まらなくなる。
あのおおらかな女が、必死に散りかけた魂をかき集めて樹鶴を言祝いでみせた気高い女が、待っていてと笑った女が、こんな呪いを許すはずもないとわかっていても。
溢れた呪いが、樹鶴を壊そうとする。
今更、それに激しさはない。
ぽつりぽつりと落ちる雫がやがて岩を穿つように、静かに蝕むそれが、樹鶴の体の軋みの正体だった。
ある意味では、鏡椛が背負っているそれと似ているともいえる――身勝手で自罰的な、愛の形。
「……お前への想いで死ぬなら本望だけれど、怒るし……嫌われてしまうからねえ。きっと」
嫌われたくない。ただその一心で、彼女を失ってから数百年かけて、この幽世を生み出した。
この幽世には、彼女がいる。
もう物言わぬとしても、蝶の遣いのように伝わるものがなくとも、砕けて風に溶けていくそのさなかからわずかにでも掬い上げることのできたつがいが眠っている。
――自分は、彼女の眠りを守ることが出来ている。
そう、思い込むことにしたのだ。
当然、己の中の賞罰の天秤を釣り合わせるための欺瞞だ。けれどこうでもしなければ、樹鶴は早々につがいとの約束を破って彼岸へ渡るかあやかしに堕ちるかして、正体をなくしていただろう。
「ずっと、ずっと、待っている。だから、魂と肉体どちらも揃えて、帰ってきておくれ」
忘れてしまっても構わない。自分を愛さなくても構わない。ただ一目、もう一度だけ生きているつがいに会えたならば――それだけで十分、報われるから。
そう声を震わせて囁く麗人の涙を、ただ月だけが見つめていた。
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