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決断の日
1:シャーロットの嫁入り(1)
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ベルトラン帝国の皇城の西の端、まともに手入れされていないような鬱蒼とした森を抜けた先には古びた離宮がある。
外壁に這った蔦が屋敷の下半分を覆っており、ちょっとした古代遺跡のような雰囲気すら感じられるその離宮には、呪われた第2皇子が住んでいるそうだ。
何故、彼はそこに住んでいるのだろう。
皇族の住まいというには寂しいその場所に彼が住むのには、理由があった。
何でも、彼の周りではよく人が死ぬらしい。
初めは彼の母親だった。彼の母親は皇帝が気まぐれに手を出した下級メイドだったのだが、もともと体が弱く、彼を産んで数年後には帰らぬ人となった。
次は、彼の乳母だった。彼が6歳の時に井戸に落ちて死んだ。
その次は新しくやってきた専属メイドだった。そのメイドは彼が10歳の時に馬車の事故に巻き込まれて死んだ。
そして今からちょうど7年前。彼の誕生日の日に彼の家庭教師をしていた魔術師、レクレツィア・ベルンシュタインが死んだ。何者かによって殺されたのだ。
彼女の死をきっかけに、これまで偶然とされてきた第2皇子の世話係の死が偶然でないかもしれないと囁かれ始める。
何故なら、帝国最強と謳われたレクレツィアを殺せる人間など、この世にいるはずがないと思われていたからだ。
そんなレクレツィアが死んだとあって、人々はこれらの一連の死を『第2皇子の呪いだ』と噂した。
第2皇子には近くにいる人間を死に追いやる呪いがかけられているのだと…。
だから、皇家は彼を離宮に幽閉した。
これ以上誰も呪いで殺させないためにーーーーー。
*
「泣くな、イリス」
揺れる馬車の中、シャーロットは向かいに座る侍女イリスの横に座り直すと、頬を伝う彼女の涙を指の腹で拭ってやった。
自分からこの話をしておいて怯えて泣き出すとは、本当に愚かな娘である。
「だって、だって…そんな男の元に嫁げば、姫様も死んじゃうじゃないですかぁ!!」
「勝手に殺すな。呪いなんてあるわけないだろう。そういう類の噂話は8割が嘘だ。おおよそ、第2皇子の呪いにした方が都合の良い人間が宮廷内に居たんだろうな」
「でも2割は本当かもしれないじゃないですか!どうして陛下は姫様にこんな仕打ちを…」
「仕方がなかろう?これも国のためだよ」
「でも!でもぉ…」
「姉様たちは既に嫁ぎ先が決まっていたし、そもそもこういうのは私が適任だろう?」
「それは…そうかもしれませんが…」
「それにだ。誰でも良いと言われていたのに、3人いる皇子の中で第2皇子を選んだのはこの私。つまり、私は自分の意思で呪われた皇子に嫁ぐんだよ」
シャーロットは幼な子を諭すように、優しく説き伏せる。
しかしイリスは何を言われても納得しない。
彼女は,自身の頬に触れる主人の手を取ると、両手で包み込むようにぎゅっと握りしめた。
「…姫様。こうなったもう仕方がありません」
「何が仕方がないんだ?」
「今からでも逃げ出しましょう!!」
「……ふふっ。イリスったら」
そのくるみ色の瞳に強い覚悟を宿して、何も心配いらないとでも言いたげにコクコクと首を縦に振るイリス。
別にシャーロットは逃げたいなんて一言も言っていないのに、本当に人の話を聞かない奴だ。
シャーロットは握られていないもう片方の手で、イリスの額にデコピンをかました。
「ぎゃんッ!!」
「滅多なことを言うものではない。ここはもう帝国領だぞ?」
「わ、わかってますけどぉ…」
「わかっておるのなら口を慎め」
「はぁい…」
イリスは少し赤くなったおでこをさすりながら、頬を膨らませた。
齢18には見えぬ程に幼い仕草を見て、シャーロットは『だから毎度、街にお使いに出れば変態に絡まれるのだ』と小馬鹿にしたように笑った。
すると彼女の頬は『笑わないでくださいよ』とさらに膨れる。まるでリスだ。
(可愛いんだがなぁ…)
ただでさえ変態が好みそうな童顔と、おさげに結ったクセのある茶髪のせいで年齢よりも3つ4つは下に見られるのだから、もっと気をつけろとシャーロットは常々思っている。
隠密活動をするのなら良いが、それ以外の場面だと、幼くか弱い少女に見えるのは不利になることも多い。
「イリス。其方はもう少し年相応に振る舞えるようにならねばな。これから私が嫁ぐ場所は魔窟のようなところなのだから、いつ足元を掬われるかわからない」
「姫様も大概口を滑らせているかと思いますが…。魔窟って…」
「事実だろう」
シャーロットは半分ほど開いた車窓の外に見えてきた帝国の都を眺めると、これからその魔窟に向かうとは思えぬほど穏やかな微笑みを浮かべた。
懐かしく、愛おしいものを見るような、そんな表情だ。
気がつくと、イリスは主人のその姿に見惚れていた。
黄金の瞳も、漆黒の長い髪も、整った顔立ちも、その堂々とした振る舞いも、全てが美しく気高い……。
「とても今年13歳になった少女とは思えぬ美しさです。姫様」
シャーロットの頭の先から足の先までを舐めるように見て、イリスは『ほぅ…』と感嘆の息をもらした。
そんな彼女にシャーロットはまたデコピンをくらわせる。
「ぎゃんッ!」
「主人をジロジロ見るな」
「ううっ。すみませんー」
「本当に頼むぞ?この国では其方しか頼れる者がおらぬのだ」
「大丈夫です、姫様!こう見えても私はヴァインライヒ王国にて代々王家に仕える影の一族シュテルンの女です。何人たりとも姫様には触れさせませんわ!」
イリスは自分の胸を拳で力強く叩き、大船に乗った気持ちでいれば良いと豪語する。
確かに彼女の言う通り、シュテルンの一族は高い戦闘能力と隠密能力に優れている。だが、それはあくまで影としての能力に過ぎない。
そんな事を心配しているのではないと、シャーロットはまたデコピンの構えをした。
「私が心配しているのは、其方の振る舞いのことだ。この3ヶ月、侍女長から侍女としての心得や振る舞いをたたき込まれたと聞いているが…。信じて良いのだな?」
「もちろんです!」
「良いか?イリス。侍女の質は主人の質だ。其方がゴリラのように振る舞えば、私もゴリラとなるのだぞ?」
「わかってますし!ゴリラって言うのやめてくださいよ!」
「昨夜、其方の兄が妹の取り扱い説明書だと、ゴリラの飼育本を渡してきたということは、つまりはゴリラなのだろう?」
「なっ!!あんのクソ兄貴ぃ!!」
シャーロットが手荷物の中から取り出した『正しいゴリラの飼い方ー初級編ー』という本を見せると、イリスはそれを奪い取り素手で真っ二つにした。
「この分厚さを素手で…。流石の私も慄いたぞ」
「はっ!!ついカッとなって…」
「やはりゴリラか」
「違うんです!!ゴリラじゃないです!確かに小柄なくせに力強いし血の気多いけどゴリラじゃないですぅ!!」
両手で顔を覆い、耳まで真っ赤になった顔を隠すイリス。
シャーロットは彼女の頭を優しく撫でると、『ちょっとからかいすぎた』と謝った。
(まあ、これからいく場所はイリスのようにゴリラ並の侍女でなければ生き残れない。彼女を侍女につけた父上の判断は正解だろうな)
ここから先は人の心を無くした悪魔の住む伏魔殿。
シャーロットは背筋を伸ばして顎を引き、大きく深呼吸した。
「イリス。もうすぐ帝都に入るぞ」
「…はい。姫様」
「気合いを入れろ」
「はい」
こうして、二人を乗せた馬車はベルトラン帝国の首都ボルマンに入った。
外壁に這った蔦が屋敷の下半分を覆っており、ちょっとした古代遺跡のような雰囲気すら感じられるその離宮には、呪われた第2皇子が住んでいるそうだ。
何故、彼はそこに住んでいるのだろう。
皇族の住まいというには寂しいその場所に彼が住むのには、理由があった。
何でも、彼の周りではよく人が死ぬらしい。
初めは彼の母親だった。彼の母親は皇帝が気まぐれに手を出した下級メイドだったのだが、もともと体が弱く、彼を産んで数年後には帰らぬ人となった。
次は、彼の乳母だった。彼が6歳の時に井戸に落ちて死んだ。
その次は新しくやってきた専属メイドだった。そのメイドは彼が10歳の時に馬車の事故に巻き込まれて死んだ。
そして今からちょうど7年前。彼の誕生日の日に彼の家庭教師をしていた魔術師、レクレツィア・ベルンシュタインが死んだ。何者かによって殺されたのだ。
彼女の死をきっかけに、これまで偶然とされてきた第2皇子の世話係の死が偶然でないかもしれないと囁かれ始める。
何故なら、帝国最強と謳われたレクレツィアを殺せる人間など、この世にいるはずがないと思われていたからだ。
そんなレクレツィアが死んだとあって、人々はこれらの一連の死を『第2皇子の呪いだ』と噂した。
第2皇子には近くにいる人間を死に追いやる呪いがかけられているのだと…。
だから、皇家は彼を離宮に幽閉した。
これ以上誰も呪いで殺させないためにーーーーー。
*
「泣くな、イリス」
揺れる馬車の中、シャーロットは向かいに座る侍女イリスの横に座り直すと、頬を伝う彼女の涙を指の腹で拭ってやった。
自分からこの話をしておいて怯えて泣き出すとは、本当に愚かな娘である。
「だって、だって…そんな男の元に嫁げば、姫様も死んじゃうじゃないですかぁ!!」
「勝手に殺すな。呪いなんてあるわけないだろう。そういう類の噂話は8割が嘘だ。おおよそ、第2皇子の呪いにした方が都合の良い人間が宮廷内に居たんだろうな」
「でも2割は本当かもしれないじゃないですか!どうして陛下は姫様にこんな仕打ちを…」
「仕方がなかろう?これも国のためだよ」
「でも!でもぉ…」
「姉様たちは既に嫁ぎ先が決まっていたし、そもそもこういうのは私が適任だろう?」
「それは…そうかもしれませんが…」
「それにだ。誰でも良いと言われていたのに、3人いる皇子の中で第2皇子を選んだのはこの私。つまり、私は自分の意思で呪われた皇子に嫁ぐんだよ」
シャーロットは幼な子を諭すように、優しく説き伏せる。
しかしイリスは何を言われても納得しない。
彼女は,自身の頬に触れる主人の手を取ると、両手で包み込むようにぎゅっと握りしめた。
「…姫様。こうなったもう仕方がありません」
「何が仕方がないんだ?」
「今からでも逃げ出しましょう!!」
「……ふふっ。イリスったら」
そのくるみ色の瞳に強い覚悟を宿して、何も心配いらないとでも言いたげにコクコクと首を縦に振るイリス。
別にシャーロットは逃げたいなんて一言も言っていないのに、本当に人の話を聞かない奴だ。
シャーロットは握られていないもう片方の手で、イリスの額にデコピンをかました。
「ぎゃんッ!!」
「滅多なことを言うものではない。ここはもう帝国領だぞ?」
「わ、わかってますけどぉ…」
「わかっておるのなら口を慎め」
「はぁい…」
イリスは少し赤くなったおでこをさすりながら、頬を膨らませた。
齢18には見えぬ程に幼い仕草を見て、シャーロットは『だから毎度、街にお使いに出れば変態に絡まれるのだ』と小馬鹿にしたように笑った。
すると彼女の頬は『笑わないでくださいよ』とさらに膨れる。まるでリスだ。
(可愛いんだがなぁ…)
ただでさえ変態が好みそうな童顔と、おさげに結ったクセのある茶髪のせいで年齢よりも3つ4つは下に見られるのだから、もっと気をつけろとシャーロットは常々思っている。
隠密活動をするのなら良いが、それ以外の場面だと、幼くか弱い少女に見えるのは不利になることも多い。
「イリス。其方はもう少し年相応に振る舞えるようにならねばな。これから私が嫁ぐ場所は魔窟のようなところなのだから、いつ足元を掬われるかわからない」
「姫様も大概口を滑らせているかと思いますが…。魔窟って…」
「事実だろう」
シャーロットは半分ほど開いた車窓の外に見えてきた帝国の都を眺めると、これからその魔窟に向かうとは思えぬほど穏やかな微笑みを浮かべた。
懐かしく、愛おしいものを見るような、そんな表情だ。
気がつくと、イリスは主人のその姿に見惚れていた。
黄金の瞳も、漆黒の長い髪も、整った顔立ちも、その堂々とした振る舞いも、全てが美しく気高い……。
「とても今年13歳になった少女とは思えぬ美しさです。姫様」
シャーロットの頭の先から足の先までを舐めるように見て、イリスは『ほぅ…』と感嘆の息をもらした。
そんな彼女にシャーロットはまたデコピンをくらわせる。
「ぎゃんッ!」
「主人をジロジロ見るな」
「ううっ。すみませんー」
「本当に頼むぞ?この国では其方しか頼れる者がおらぬのだ」
「大丈夫です、姫様!こう見えても私はヴァインライヒ王国にて代々王家に仕える影の一族シュテルンの女です。何人たりとも姫様には触れさせませんわ!」
イリスは自分の胸を拳で力強く叩き、大船に乗った気持ちでいれば良いと豪語する。
確かに彼女の言う通り、シュテルンの一族は高い戦闘能力と隠密能力に優れている。だが、それはあくまで影としての能力に過ぎない。
そんな事を心配しているのではないと、シャーロットはまたデコピンの構えをした。
「私が心配しているのは、其方の振る舞いのことだ。この3ヶ月、侍女長から侍女としての心得や振る舞いをたたき込まれたと聞いているが…。信じて良いのだな?」
「もちろんです!」
「良いか?イリス。侍女の質は主人の質だ。其方がゴリラのように振る舞えば、私もゴリラとなるのだぞ?」
「わかってますし!ゴリラって言うのやめてくださいよ!」
「昨夜、其方の兄が妹の取り扱い説明書だと、ゴリラの飼育本を渡してきたということは、つまりはゴリラなのだろう?」
「なっ!!あんのクソ兄貴ぃ!!」
シャーロットが手荷物の中から取り出した『正しいゴリラの飼い方ー初級編ー』という本を見せると、イリスはそれを奪い取り素手で真っ二つにした。
「この分厚さを素手で…。流石の私も慄いたぞ」
「はっ!!ついカッとなって…」
「やはりゴリラか」
「違うんです!!ゴリラじゃないです!確かに小柄なくせに力強いし血の気多いけどゴリラじゃないですぅ!!」
両手で顔を覆い、耳まで真っ赤になった顔を隠すイリス。
シャーロットは彼女の頭を優しく撫でると、『ちょっとからかいすぎた』と謝った。
(まあ、これからいく場所はイリスのようにゴリラ並の侍女でなければ生き残れない。彼女を侍女につけた父上の判断は正解だろうな)
ここから先は人の心を無くした悪魔の住む伏魔殿。
シャーロットは背筋を伸ばして顎を引き、大きく深呼吸した。
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