21 / 73
第1章 入試篇
第21話 奴隷商
しおりを挟む
奴隷商といっても貴族の屋敷としか見えないような立派な屋敷が商会だった。一見すると奴隷商とは分からず、普通の屋敷にしか見えなかった。ハイランド商会(奴隷取り扱い許可店)という表札と言うか、門の所にある看板からしか判断できなかった。
建物の正面入り口を見ると既に何人かが並んでいるのが分かった。それが有るからだろう、初夜権を売られた者で、買い取って貰う者を連れて来た場合、彼女達は予め裏口に行くように言われていた。その為、迂回して単なる通行人の振りをして建物の裏口の方に回った。
裏口には誰もいなかったが、裏口の扉付近にある呼鈴を鳴らし職員を呼んだ。
そう、彼女達は初夜権が店頭で売られる当日、自らが希望する者に初夜権を買って貰う権利が有る。その者を店が開く前に連れて来なければならない。そういう者が見付からない者は、奴隷商の店頭に並んだ権利書を見も知らぬ誰かが買っていくようになるのだという。店がオープンした時点で並んでいる者で抽選らしい。そうしないと、数日前から並ばれて迷惑になるからと、いつの頃からか分からないが抽選にしているのだそうだ。
奴隷商の主らしき者は、彼女達が連れて来た者があまりにも若いので多少は驚いてはいるようだったが、それでも礼節を持って対応し、直ぐに応接室に通された。
商会主はいかにもといった感じのけばけばしい燕尾服を着た中年のでっぷりとした奴であった。
「ようこそハイランド商会へ。当商会の商会主のハイランド二世でございます。今このようにして彼女達と一緒に来られたのだという事は御ニ方が彼女達の権利を、それも彼女達の求めに応じて購入されるという事で宜しかったでしょうか?」
フォルクスは毅然とした態度で挑む事にしていて、話す内容は事前に皆に説明している。虚勢を張るから少し演技が入ると言ってある。そう、舐められまいと虚勢を張るに過ぎない。今からの事は演技なのだ。勿論奴隷商には看破されるとフォルクスは思っているが、それでもそれは必要だと皆と話し合ったのだ。
「俺がフォルクスで、こっちがべソンだ。べソンが一番背の高い子、リズの所有権を買い、あとの3人は俺が買う。金はちゃんと持って来ているから確認してくれ。3人同時に買うが問題無いよな?」
「はい、お金さえきちんと頂き、彼女達の方からの同意を私自らが聴き取れれば問題ございませぬ。問題があるとすれば外にいる連中が嘆く事位でしょうか」
そして4人が各々べソン、フォルクスに権利の買い取りをして貰いたい旨を奴隷商に申告した。
「分かりました。初夜権の行使はどうされますか?3人はまだ13歳ですので権利の行使が出来るまでまだ先になりますが、このラティス嬢は本日15歳になっておりますので、今からでも権利の行使ができますが如何されますか?」
「いや、この4人には十八歳まで権利の行使を猶予するものとし、買戻しは購入価格での買い戻しを許可するんだ。出来るよな?」
「正気でございますか?」
「正気じゃないように見えるのか?俺は嫌がる女を抱く程落ちぶれてはいないぞ。彼女達は物じゃないんだ、心のあるか弱き女性だ。そんな彼女達に救いの手を差し伸べるのは異常か?」
「これは失礼致しました。私の知る限りというよりも、私が奴隷商になって以来、家族が権利を買われるのを除き、フォルクス様のように女性に有利な条件で権利を設定される方を初めて見ました」
「うん、俺達は彼女達が好きだから買い戻しが出来るチャンスを与えたい。彼女達も俺達を好きだと言ってくれている。俺達も男だからね、女性の体には興味もあり、性的にも触りたいし、何よりエッチな事をしたいさ。けれどもな、彼女達とはできれば初夜権を使わずに肌を重ねる間柄になりたいと思う。奴隷商の前で言うのもなんだが、俺はこんな権利など使わなくても女性と恋仲に落ち、その女性と愛し合える、そういう自信があるんだ。だからこんな権利を使うなんて情けない真似はできない。あんな自力で女性を口説けないクズ共と一緒にしないでくれ」
「なる程。確かにハンサムボーイでございますな。分かりましたが一応確認しておきますが、万が一ですが、彼女達が買い戻しが出来なかった場合、貴方はここで私を始め、何人かの者が見ておる前で彼女達と性行為をしなければなりません。それはお分かりでしょうか?それを拒否される場合二人共に死に至りますぞ」
「ああ、分かっている。分かった上で権利を買い取るんだ。その場合、俺も死にたくないから覚悟を決めて皆の前でまぐわって見せるさ。だがな、俺達は独占欲が強いから彼女達の肌は自分以外に見せる気はない。ちゃんと稼がせ、買い戻しをさせてからふたりきりで愛し合うと宣言してやる。残念だが、主よ、彼女達と俺が性行為をしている所は拝めないぞ」
「分かりましてございます。一応奴隷商と致しましては、告知義務がございますので説明をさせて頂いた次第です。また私は他人の性行為を見て喜ぶ事は御座いません。義務として法に縛られ、仕方なく立会をしております。私は家業を強引に引き継がされ、っとこれはフォルクス様には関係がありませんでしたな。」
「そうだろうな。ところで彼女達がお金を自力で用意できたとして、その場合の買い戻しはどうすればいいんだ?」
「はい。それはわざわざこちらにお越しい頂く必要は御座いません。ただ単に宣言をすれば良いのでございます。勿論お越し頂いても構いません。まず権利を持ちの方が、確かに買い戻しのお金を受け取った旨を言うか念じます。すると一度首輪が光ります。次に女性側が所有権の買い戻しが完了した旨を言葉に出すか念じると2度首輪が光り、所有権は消えます。女性の方が最後に首輪よさらば!か、その類の言葉を発するか念じますと首輪が割れて外れます。そういう作りになっております。但し、心の中で自力で揃えたお金でないというような思いが少しでも、男女どちらかに有れば首輪は外れません。ですので己の心が嘘だと認識していては無理ですので、くれぐれもご注意願います」
「分かった。ところで外に並んでいる者達はどういう人達なんだい?」
「はい。今日は今月の初夜権の売り出し日でございまして、何故か今月売りに出される者が皆かなり見目麗しい者達だと噂が出ております。彼女達の権利を買う為にああして並んでおる次第であります。殆どは貴族や貴族の子息で御座います。尤も貴方様方が今日売り出しのうち特に前評価の高い4人の権利を買われますし、この4人を目当てに来ている者が大半だと思います。あの者達は無駄足を踏み、事実を知ると血眼になり買い主は誰だ!誰か教えろと騒ぎ立てるでしょうな」
「で、あんたはどうするんだ?」
「ほほほ。このようなアコギな商売でも信用第一ですからな。誰がお買い上げになられたのかを伝える事は有りませんよ。但し、煽りはしますが。フォフォフォ」
「どんなふうに?」
「早く探しませんと初夜権を使われますよ。と」
「因みに権利を持っていると分かった場合、ここに来なくても権利の移譲はできるのか?」
「はい。首輪に二人が触れながら宣言を口にするか念じれば可能でございます。無理矢理ではなく、それに見合った対価を双方が納得されていればですがな。脅しや人質と引き換えでは心が否定しますから不可でございます。穏便にならば可能でございます。勿論仲介料を頂ければ当方にて間に入らせて貰います」
「分かった。知りたい事はまぁまぁ聞けたかな。あまり時間がないから、とっとと手続きをして欲しい」
そうして4人の初夜権の購入手続きに入るのであった。
建物の正面入り口を見ると既に何人かが並んでいるのが分かった。それが有るからだろう、初夜権を売られた者で、買い取って貰う者を連れて来た場合、彼女達は予め裏口に行くように言われていた。その為、迂回して単なる通行人の振りをして建物の裏口の方に回った。
裏口には誰もいなかったが、裏口の扉付近にある呼鈴を鳴らし職員を呼んだ。
そう、彼女達は初夜権が店頭で売られる当日、自らが希望する者に初夜権を買って貰う権利が有る。その者を店が開く前に連れて来なければならない。そういう者が見付からない者は、奴隷商の店頭に並んだ権利書を見も知らぬ誰かが買っていくようになるのだという。店がオープンした時点で並んでいる者で抽選らしい。そうしないと、数日前から並ばれて迷惑になるからと、いつの頃からか分からないが抽選にしているのだそうだ。
奴隷商の主らしき者は、彼女達が連れて来た者があまりにも若いので多少は驚いてはいるようだったが、それでも礼節を持って対応し、直ぐに応接室に通された。
商会主はいかにもといった感じのけばけばしい燕尾服を着た中年のでっぷりとした奴であった。
「ようこそハイランド商会へ。当商会の商会主のハイランド二世でございます。今このようにして彼女達と一緒に来られたのだという事は御ニ方が彼女達の権利を、それも彼女達の求めに応じて購入されるという事で宜しかったでしょうか?」
フォルクスは毅然とした態度で挑む事にしていて、話す内容は事前に皆に説明している。虚勢を張るから少し演技が入ると言ってある。そう、舐められまいと虚勢を張るに過ぎない。今からの事は演技なのだ。勿論奴隷商には看破されるとフォルクスは思っているが、それでもそれは必要だと皆と話し合ったのだ。
「俺がフォルクスで、こっちがべソンだ。べソンが一番背の高い子、リズの所有権を買い、あとの3人は俺が買う。金はちゃんと持って来ているから確認してくれ。3人同時に買うが問題無いよな?」
「はい、お金さえきちんと頂き、彼女達の方からの同意を私自らが聴き取れれば問題ございませぬ。問題があるとすれば外にいる連中が嘆く事位でしょうか」
そして4人が各々べソン、フォルクスに権利の買い取りをして貰いたい旨を奴隷商に申告した。
「分かりました。初夜権の行使はどうされますか?3人はまだ13歳ですので権利の行使が出来るまでまだ先になりますが、このラティス嬢は本日15歳になっておりますので、今からでも権利の行使ができますが如何されますか?」
「いや、この4人には十八歳まで権利の行使を猶予するものとし、買戻しは購入価格での買い戻しを許可するんだ。出来るよな?」
「正気でございますか?」
「正気じゃないように見えるのか?俺は嫌がる女を抱く程落ちぶれてはいないぞ。彼女達は物じゃないんだ、心のあるか弱き女性だ。そんな彼女達に救いの手を差し伸べるのは異常か?」
「これは失礼致しました。私の知る限りというよりも、私が奴隷商になって以来、家族が権利を買われるのを除き、フォルクス様のように女性に有利な条件で権利を設定される方を初めて見ました」
「うん、俺達は彼女達が好きだから買い戻しが出来るチャンスを与えたい。彼女達も俺達を好きだと言ってくれている。俺達も男だからね、女性の体には興味もあり、性的にも触りたいし、何よりエッチな事をしたいさ。けれどもな、彼女達とはできれば初夜権を使わずに肌を重ねる間柄になりたいと思う。奴隷商の前で言うのもなんだが、俺はこんな権利など使わなくても女性と恋仲に落ち、その女性と愛し合える、そういう自信があるんだ。だからこんな権利を使うなんて情けない真似はできない。あんな自力で女性を口説けないクズ共と一緒にしないでくれ」
「なる程。確かにハンサムボーイでございますな。分かりましたが一応確認しておきますが、万が一ですが、彼女達が買い戻しが出来なかった場合、貴方はここで私を始め、何人かの者が見ておる前で彼女達と性行為をしなければなりません。それはお分かりでしょうか?それを拒否される場合二人共に死に至りますぞ」
「ああ、分かっている。分かった上で権利を買い取るんだ。その場合、俺も死にたくないから覚悟を決めて皆の前でまぐわって見せるさ。だがな、俺達は独占欲が強いから彼女達の肌は自分以外に見せる気はない。ちゃんと稼がせ、買い戻しをさせてからふたりきりで愛し合うと宣言してやる。残念だが、主よ、彼女達と俺が性行為をしている所は拝めないぞ」
「分かりましてございます。一応奴隷商と致しましては、告知義務がございますので説明をさせて頂いた次第です。また私は他人の性行為を見て喜ぶ事は御座いません。義務として法に縛られ、仕方なく立会をしております。私は家業を強引に引き継がされ、っとこれはフォルクス様には関係がありませんでしたな。」
「そうだろうな。ところで彼女達がお金を自力で用意できたとして、その場合の買い戻しはどうすればいいんだ?」
「はい。それはわざわざこちらにお越しい頂く必要は御座いません。ただ単に宣言をすれば良いのでございます。勿論お越し頂いても構いません。まず権利を持ちの方が、確かに買い戻しのお金を受け取った旨を言うか念じます。すると一度首輪が光ります。次に女性側が所有権の買い戻しが完了した旨を言葉に出すか念じると2度首輪が光り、所有権は消えます。女性の方が最後に首輪よさらば!か、その類の言葉を発するか念じますと首輪が割れて外れます。そういう作りになっております。但し、心の中で自力で揃えたお金でないというような思いが少しでも、男女どちらかに有れば首輪は外れません。ですので己の心が嘘だと認識していては無理ですので、くれぐれもご注意願います」
「分かった。ところで外に並んでいる者達はどういう人達なんだい?」
「はい。今日は今月の初夜権の売り出し日でございまして、何故か今月売りに出される者が皆かなり見目麗しい者達だと噂が出ております。彼女達の権利を買う為にああして並んでおる次第であります。殆どは貴族や貴族の子息で御座います。尤も貴方様方が今日売り出しのうち特に前評価の高い4人の権利を買われますし、この4人を目当てに来ている者が大半だと思います。あの者達は無駄足を踏み、事実を知ると血眼になり買い主は誰だ!誰か教えろと騒ぎ立てるでしょうな」
「で、あんたはどうするんだ?」
「ほほほ。このようなアコギな商売でも信用第一ですからな。誰がお買い上げになられたのかを伝える事は有りませんよ。但し、煽りはしますが。フォフォフォ」
「どんなふうに?」
「早く探しませんと初夜権を使われますよ。と」
「因みに権利を持っていると分かった場合、ここに来なくても権利の移譲はできるのか?」
「はい。首輪に二人が触れながら宣言を口にするか念じれば可能でございます。無理矢理ではなく、それに見合った対価を双方が納得されていればですがな。脅しや人質と引き換えでは心が否定しますから不可でございます。穏便にならば可能でございます。勿論仲介料を頂ければ当方にて間に入らせて貰います」
「分かった。知りたい事はまぁまぁ聞けたかな。あまり時間がないから、とっとと手続きをして欲しい」
そうして4人の初夜権の購入手続きに入るのであった。
1
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
前世が官僚の俺は貴族の四男に転生する〜内政は飽きたので自由に生きたいと思います〜
ピョンきち
ファンタジー
★☆★ファンタジー小説大賞参加中!★☆★
投票よろしくお願いします!
主人公、一条輝政は国際犯罪テロ組織『ピョンピョンズ』により爆破されたホテルにいた。
一酸化炭素中毒により死亡してしまった輝政。まぶたを開けるとそこには神を名乗る者がいて、
「あなたはこの世界を発展するのに必要なの。だからわたしが生き返らせるわ。」
そうして神と色々話した後、気がつくと
ベビーベッドの上だった!?
官僚が異世界転生!?今開幕!
小説書き初心者なのでご容赦ください
読者の皆様のご指摘を受けながら日々勉強していっております。作者の成長を日々見て下さい。よろしくお願いいたします。
処女作なので最初の方は登場人物のセリフの最後に句点があります。ご了承ください。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
奴隷勇者の転生物語
KeyBow
ファンタジー
主人公は異世界召喚直後に奴隷にされた後に命じられて魔王を討伐した。
その時に奴隷から逃れる為に転生術を発動するも、不完全で記憶を無くしての転生になった。
本来ありえない2つのギフトを得られており、同郷の者と冒険者をするも、リーダーがその可能性に気が付き、嫉妬により腐らせた挙げ句に暗殺に失敗する。
そして追放された。
絶望の最中一人の女性と出会い、その後多くの仲間を得る。しかし、初めて彼女ができるも、他の少女を救った事から慕われ、思い悩む事になる。
だが、転生前と違い、追放後はハッピーに生きようとするが、そうは問屋が・・・
次から次に襲ってくる女難?と悪意から乗り切れるか?
異世界をスキルブックと共に生きていく
大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる