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第42話 本気に
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意を決したフレンダが、トリトにコウの事を聞いた。
「ねえトリト、貴女はコウの事をどう思っているの?」
「どうって?大切な仲間だけれども?」
「ううん、そういう事じゃないの。男としての彼をどう思うかなの。私ねコウの事がやっぱり好きなの。さっき言ってた婚約というのも振りじゃなくて、本当に婚約して欲しいの。その、気がついたら私、ほ、本気で好きになっちゃったの」
「フレンダはコウにその思いを伝えたのか?」
「まだなの。でもね、子供扱いされてるから相手にして貰えないんじゃないかなと思うのよ。コウを召喚した贖罪として私の体を求めて良いと言ったのに求めてこないの」
「コウが言っていたと思うが、心が通っていないと抱かないって。コウは言っていたその通りにしているのだと思うぞ。だからちゃんとフレンダはコウに自分の想いを告げ、お嫁さん候補にして貰えばいいんじゃないのかな?好きだとちゃんと伝えれば、女として意識するのではないだろうか?一度思いを告げれば、コウがフレンダに惹かれていくのではないだろうか。贖罪で体を捧げると言うのはもう言わないほうが良いと思うぞ」
「そ、そうそうそうなのかな?あいつスケベなくせに、妙に紳士なのよね」
「確かにチラチラとフレンダの体を見ているね。まあいいんじゃないか?男ってそういうものだと思うぞ」
「そういうトリトはどうなの?やっぱりコウの事が好きなの?」
「やっぱり分かるかい。コウも私が女じゃないのか?というのは薄々だが疑ってはいると思うのだ。だからちゃんと女だというのを伝え、女として見て貰おうと思うんだ。そんな顔をしなくていいよ。フレンダとだったらコウを共有するのに問題ないし、フレンダはコウに相応しい人だと思うぞ。クルルも含め、私達3人で彼を共有すればいいんじゃないのか?クルルは彼の子を生みたいと、いずれ来る発情期に抱いてもらいたいと言っているしな」
それを聞いてぱっと明るくなったフレンダがすぐに険しい表情をしていた。そんなフレンダの表情をトリトは見逃さなかった。
「幸いコウは勇者だと思うぞ。貴族は別として、勇者ならば複数の妻を娶るものだと思うぞ。だから私達でコウを共有すればどうだろうか?フレンダはいやかい?」
トリトがクルルを見ると、器用に尻尾をぐるっと巻いて、丸マークを作っていた。二人はクスクス笑っていたが、トリトがクルルの言いたい事を代弁していた。
「クルルはね、今は発情期じゃないから大丈夫だけれども、発情期になったら確実にコウの子種を欲しがるぞ。問題はコウがもし拒否してしまったら、そこらの男に抱いてと懇願してしまう筈なのだ。それにクルルが強い男を求めていたのだが、今まで彼女のメガネに留まったもの者はいなかった。けれどもコウが初めてクルルが認めた男なのだ。コウは剣をまともに使えないと言っていたが、何も剣を操れる者だけが強者ではない。あの弓捌きは驚異的だな。名人級の弓の使い手であり、スキルに頼らなくても相当な腕前だとみたぞ」
「この話は暫くはコウには知られない方がいいと思うの。だからコウに私達の夫となってくれと頼むのは、彼から交際を申し込んでくるか、平和な日が来てからでも良いと思うの。その、想い人の事があるから、焦ってしまうと傷つけてしまいそうなの」
トリトが頷いていたが、クルルがそろそろ眠いとぼやいていた。その為お開きとなり、フレンダとクルルが部屋に戻り、トリトはそっとコウの頬にキスをした。おばかさんと一言告げて言って眠りに落ちるのであった。
「ねえトリト、貴女はコウの事をどう思っているの?」
「どうって?大切な仲間だけれども?」
「ううん、そういう事じゃないの。男としての彼をどう思うかなの。私ねコウの事がやっぱり好きなの。さっき言ってた婚約というのも振りじゃなくて、本当に婚約して欲しいの。その、気がついたら私、ほ、本気で好きになっちゃったの」
「フレンダはコウにその思いを伝えたのか?」
「まだなの。でもね、子供扱いされてるから相手にして貰えないんじゃないかなと思うのよ。コウを召喚した贖罪として私の体を求めて良いと言ったのに求めてこないの」
「コウが言っていたと思うが、心が通っていないと抱かないって。コウは言っていたその通りにしているのだと思うぞ。だからちゃんとフレンダはコウに自分の想いを告げ、お嫁さん候補にして貰えばいいんじゃないのかな?好きだとちゃんと伝えれば、女として意識するのではないだろうか?一度思いを告げれば、コウがフレンダに惹かれていくのではないだろうか。贖罪で体を捧げると言うのはもう言わないほうが良いと思うぞ」
「そ、そうそうそうなのかな?あいつスケベなくせに、妙に紳士なのよね」
「確かにチラチラとフレンダの体を見ているね。まあいいんじゃないか?男ってそういうものだと思うぞ」
「そういうトリトはどうなの?やっぱりコウの事が好きなの?」
「やっぱり分かるかい。コウも私が女じゃないのか?というのは薄々だが疑ってはいると思うのだ。だからちゃんと女だというのを伝え、女として見て貰おうと思うんだ。そんな顔をしなくていいよ。フレンダとだったらコウを共有するのに問題ないし、フレンダはコウに相応しい人だと思うぞ。クルルも含め、私達3人で彼を共有すればいいんじゃないのか?クルルは彼の子を生みたいと、いずれ来る発情期に抱いてもらいたいと言っているしな」
それを聞いてぱっと明るくなったフレンダがすぐに険しい表情をしていた。そんなフレンダの表情をトリトは見逃さなかった。
「幸いコウは勇者だと思うぞ。貴族は別として、勇者ならば複数の妻を娶るものだと思うぞ。だから私達でコウを共有すればどうだろうか?フレンダはいやかい?」
トリトがクルルを見ると、器用に尻尾をぐるっと巻いて、丸マークを作っていた。二人はクスクス笑っていたが、トリトがクルルの言いたい事を代弁していた。
「クルルはね、今は発情期じゃないから大丈夫だけれども、発情期になったら確実にコウの子種を欲しがるぞ。問題はコウがもし拒否してしまったら、そこらの男に抱いてと懇願してしまう筈なのだ。それにクルルが強い男を求めていたのだが、今まで彼女のメガネに留まったもの者はいなかった。けれどもコウが初めてクルルが認めた男なのだ。コウは剣をまともに使えないと言っていたが、何も剣を操れる者だけが強者ではない。あの弓捌きは驚異的だな。名人級の弓の使い手であり、スキルに頼らなくても相当な腕前だとみたぞ」
「この話は暫くはコウには知られない方がいいと思うの。だからコウに私達の夫となってくれと頼むのは、彼から交際を申し込んでくるか、平和な日が来てからでも良いと思うの。その、想い人の事があるから、焦ってしまうと傷つけてしまいそうなの」
トリトが頷いていたが、クルルがそろそろ眠いとぼやいていた。その為お開きとなり、フレンダとクルルが部屋に戻り、トリトはそっとコウの頬にキスをした。おばかさんと一言告げて言って眠りに落ちるのであった。
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