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第一章 冒険者編
第57話 考察
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ロイは宿の部屋に戻るとベッドに横になり、先ほどリックガント魔法道具店にて話していたことを思い返してため息が出た。
ベリーズが机に座り工作をしていた。
仕上げ作業をしているベリーズの手先をぼんやり眺めながら思案に耽っていた。
リラの検証に区切りが付いたので、ロイはどう報告したものか思案していた。
リラはお任せコースを選択。
「やっぱり貴族の出だけあり、ロイ君は考えることが私たちとは違うわよね。私、全てロイ君に任せるわ!ということで、お任せコースを選択ね!」
「ロイ様、意見を聞く相手を間違っているぜ!そんな面倒なのはじゃなくて、小難しいことはロイ様に任せれば間違いがないぜ」
「ミランダよ。本音がただ漏れだぞ。しかし、ミランダの言う通り、我らのような凡人ではアドバイスの一つも出せないのも事実と」
「ロイの心の赴くままに」
「ロイ様素晴らしいです!貴方のような…」
皆、難しいことはロイに任せるとなった。悲しいかな、まともな意見がでない。
お金の分配すらロイに誰も意見せず、ロイから渡されたお金を確かめる者はいない。
ロイは信頼されているのは良いが、目下ナンバーツーがいないことに頭を悩める。
賢い者、頭が切れる者が仲間にいたらなと思わなくもない。
明日からはリラがパーティーを抜ける。
既にベリーズ、エリナ、ミランダはこれからもパーティーメンバーとしていたいと言ってくれた。
これで5人。この世界のパーティーは6人が上限。
あと一人、良い人を加入させたいなと思うも、心当りがない。
これまで鑑定によりパラメーターの存在やレベルの概念があること自体は広く知られていたが、パラメーターを確認する機会は皆無だ。
なので、加護のレベルや、レベルが上がるとどうなるのか?についての知識を持つものは皆無に等しい。
作者のご都合主義と言うなかれ。
例えばリラの鑑定ギフトについて、経験値が必要な項目は、【物】と【生きている物】で別々だという推測について、少しでも違和感を感じれば推測自体は可能だ。
だが、検証に協力するような間柄の者はそう簡単に見つからず、更にステータスを鑑定してもパラメーターは見えないのが常識だった。
つまり推測を証明する手だてがなかったのだ。
ロイはリラがパラメーターを見られるようになっても、直ぐにギルドマスターに報告しなかった。
パワーレベリングの1週間を終えた後、その間に検証した結果を踏まえて報告することにしていた。
パワーレベリングをする前のリラは、1日につき3回しか人物鑑定をすることしか出来なかった。
しかし、最終日は魔力切れを起こしそうになるまで行ったが、10回行けたのだ。
11回だと気絶してしまいそうなので、10回で止めている。
リラのレベルが上がると、その華奢な見た目とは裏腹に、軽々とモーニングスターを振り回せられるようになった。
最初は戦闘が始まるとソニアの収納からモーニングスターを出していたが、最終日には持ち歩くことができるようになった。
また、初日とは違い、ゴブリンを相手にするのに網で捕まえなくとも、直接殴り倒すことができるようになっていた。
美人受付嬢がモーニングスター片手にゴブリンの頭を潰す様は絵的にどうよ?という問題はあるが、自衛できるだけの強さを得た。
それは大幅に身体能力が上がっていたからに他ならない。
それにより、最初はモーニングスターで数回叩いてようやく死んだのが、最終日は一撃、しかも攻撃を躱しながらヒットさせていた。
戦闘のセンスは皆無なのにも関わらず、攻撃を見切れていた。
この日は思案をしている最中に寝落ちし、誰かがそっと布団を掛けていた。
翌日の行動はロイとリラはギルドマスターに報告、それ以外の晶石の舞メンバーは、ベリーズの作成した玄関扉の納品及び取替工事の為に子爵家の方に行っていた。
素材集めは家の顔となる重厚な扉だった。
元々ベリーズはポーターを雇うつもりだったそうだ。
以前ロイが死にかけた時のことだが、領主の屋敷に行ったのはあくまでもギルド職員としてであり、パーティーを含め、私人として可能な限り貴族との接触を避けようとしていた。
パーティーリーダーが一緒にいなくても大丈夫かと心配されたが、これはあくまでもベリーズが木工職人として受けた依頼であり、他の面々はお手伝いだと、ソニアに至ってはポーターに徹する。指名がない限り、ロイ自身は行かない選択をした。
そしてロイはというと、出発前にギルドマスターに言った推測について、概ね推測通りの初期評価通りの結果が出た旨を伝える為、リラと共にギルドマスターの執務室を訪れた。
ベリーズが机に座り工作をしていた。
仕上げ作業をしているベリーズの手先をぼんやり眺めながら思案に耽っていた。
リラの検証に区切りが付いたので、ロイはどう報告したものか思案していた。
リラはお任せコースを選択。
「やっぱり貴族の出だけあり、ロイ君は考えることが私たちとは違うわよね。私、全てロイ君に任せるわ!ということで、お任せコースを選択ね!」
「ロイ様、意見を聞く相手を間違っているぜ!そんな面倒なのはじゃなくて、小難しいことはロイ様に任せれば間違いがないぜ」
「ミランダよ。本音がただ漏れだぞ。しかし、ミランダの言う通り、我らのような凡人ではアドバイスの一つも出せないのも事実と」
「ロイの心の赴くままに」
「ロイ様素晴らしいです!貴方のような…」
皆、難しいことはロイに任せるとなった。悲しいかな、まともな意見がでない。
お金の分配すらロイに誰も意見せず、ロイから渡されたお金を確かめる者はいない。
ロイは信頼されているのは良いが、目下ナンバーツーがいないことに頭を悩める。
賢い者、頭が切れる者が仲間にいたらなと思わなくもない。
明日からはリラがパーティーを抜ける。
既にベリーズ、エリナ、ミランダはこれからもパーティーメンバーとしていたいと言ってくれた。
これで5人。この世界のパーティーは6人が上限。
あと一人、良い人を加入させたいなと思うも、心当りがない。
これまで鑑定によりパラメーターの存在やレベルの概念があること自体は広く知られていたが、パラメーターを確認する機会は皆無だ。
なので、加護のレベルや、レベルが上がるとどうなるのか?についての知識を持つものは皆無に等しい。
作者のご都合主義と言うなかれ。
例えばリラの鑑定ギフトについて、経験値が必要な項目は、【物】と【生きている物】で別々だという推測について、少しでも違和感を感じれば推測自体は可能だ。
だが、検証に協力するような間柄の者はそう簡単に見つからず、更にステータスを鑑定してもパラメーターは見えないのが常識だった。
つまり推測を証明する手だてがなかったのだ。
ロイはリラがパラメーターを見られるようになっても、直ぐにギルドマスターに報告しなかった。
パワーレベリングの1週間を終えた後、その間に検証した結果を踏まえて報告することにしていた。
パワーレベリングをする前のリラは、1日につき3回しか人物鑑定をすることしか出来なかった。
しかし、最終日は魔力切れを起こしそうになるまで行ったが、10回行けたのだ。
11回だと気絶してしまいそうなので、10回で止めている。
リラのレベルが上がると、その華奢な見た目とは裏腹に、軽々とモーニングスターを振り回せられるようになった。
最初は戦闘が始まるとソニアの収納からモーニングスターを出していたが、最終日には持ち歩くことができるようになった。
また、初日とは違い、ゴブリンを相手にするのに網で捕まえなくとも、直接殴り倒すことができるようになっていた。
美人受付嬢がモーニングスター片手にゴブリンの頭を潰す様は絵的にどうよ?という問題はあるが、自衛できるだけの強さを得た。
それは大幅に身体能力が上がっていたからに他ならない。
それにより、最初はモーニングスターで数回叩いてようやく死んだのが、最終日は一撃、しかも攻撃を躱しながらヒットさせていた。
戦闘のセンスは皆無なのにも関わらず、攻撃を見切れていた。
この日は思案をしている最中に寝落ちし、誰かがそっと布団を掛けていた。
翌日の行動はロイとリラはギルドマスターに報告、それ以外の晶石の舞メンバーは、ベリーズの作成した玄関扉の納品及び取替工事の為に子爵家の方に行っていた。
素材集めは家の顔となる重厚な扉だった。
元々ベリーズはポーターを雇うつもりだったそうだ。
以前ロイが死にかけた時のことだが、領主の屋敷に行ったのはあくまでもギルド職員としてであり、パーティーを含め、私人として可能な限り貴族との接触を避けようとしていた。
パーティーリーダーが一緒にいなくても大丈夫かと心配されたが、これはあくまでもベリーズが木工職人として受けた依頼であり、他の面々はお手伝いだと、ソニアに至ってはポーターに徹する。指名がない限り、ロイ自身は行かない選択をした。
そしてロイはというと、出発前にギルドマスターに言った推測について、概ね推測通りの初期評価通りの結果が出た旨を伝える為、リラと共にギルドマスターの執務室を訪れた。
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