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第84話 治療

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「貴様騙したな?私の狼狽える様を見て満足か?」

「彼は優しいでしょ?彼はね、私達の婚約者なの。でもね、結婚するまでは駄目だといって私達の事を誰一人として抱こうとしないの。この世界ではまだ女性と性交渉をした事がないのよ。ごめんね。処女食いというのは嘘よ。皆あの優しさに惚れたのよ。あのね、どう聞かされているか知らないけど、彼はね勇者として異世界から来た人なの。彼は勇者にはなりたくないようだけど、勇者として違う世界に来ていつの間にかリーダーに担ぎ上げられ必死に皆を守ってくれてるし、善良な人なの。そうねえ、暫く何も話すつもりはないのでしょ?認識阻害を掛けるから、周りからは別の顔に見えるわ。とりあえず、暫くライの屋敷で過ごして、人となりを見極めなさい。私達の側を離れないなら街を見に行っても良いわ。もしもはぐれたららいの屋敷に戻る事。貴女のいた組織に連絡を取る事を禁じるわ」

 そうしてニキータを伴い屋敷に向かうが、ニキータはライの同級生にしか見えなくしていた。

 ライは母親に王都から来た者の一人で、王都の卒業式に向かう時に一緒に行くとし、客間を一つ用意してもらった。

 流石に屋敷を出るのは単独では禁止にした。
 だが客人としてまともな食事を与え、寝床も用意した。そしてクラウディアとユリカがニキータと風呂に入ったが、クラウディアはニキータを見てライを呼んだ。

 ライは目隠しをしてメアリーに伴われ風呂場に現れあれ。

「ライ、見ても良いんだぜ!って見ないよな。この子の胸を触ってくれ。傷があるんだ」

 クラウディアはライの指を胸に当てた。

「済まない。後で部屋に行くよ。ニキータさんだっけ?傷を後から見る必要があるんだ。だから、服をまくって見せて貰うよ。恥ずかしかったら乳首とかはタオルとかニップルで隠しておいてね。クラウディア、分かっているよね?手が滑ったとかいって御開帳は無しだぞ」

 クラウディアはちっと舌打ちをした。

 風呂を上がった後にニキータはベッドに横にならされていた。

 これから皆が見ている前で処女食いに食われるんだと涙を流していた。何故ならクラウディア達に裸にされ、タオルを掛けられているだけの状態だからだ。
 しかも胸は申し訳程度にしか隠していない。裸の方がエロくない感じにだ。こいつら変態だと悔しかった。

 そして処女食いが現れた。

「少し触るよ。恥ずかしいだろうから手短に行くよ。まず右胸からね」

 右胸の下側に裂傷の痕が有ったので消していった。

「よし、綺麗になったね。他にもあるんだっけ?」

「ほらここだよ。おい、大事な所を御開帳したくなかったら脚を動かすなよ。動かしたらタオルが落ちて陰部がライに丸見えだからな」

「微妙なところに傷が有るんだね。怖がらなくても大丈夫。直ぐに済むから我慢するんだよ」

 ライは両腿を掴むとぐいっと広げた。クラウディアがチャチャを入れた

「ライ、このままやっても良いんだぞ!そいつはお前を殺そうとしたんだからな」  

 ニキータは動けば殺されると思い動かなかったが、どう見てもこれから純潔を散らされるのだと覚悟して涙を流した。

 しかし、お股の付け根、古傷がある所を触ってきたが、そこから先は来ないので戸惑っていた。

「ハイおしまい」

 そう言ってシーツを掛け、部屋を出ていった。

「もう良いぜ。服を着な。お前ひょっとしてライに犯されると期待したのか?残念だったな。古傷を治しただけだぞ。後で礼を言っておけよ」

「何故ですか?何故殺そうとした私にこのような事をされるのですか?極悪人のあなた達が何故なの?」

「お前馬鹿か?頭があるのか?そもそもお前達ジャバウォックが世間でなんと言われているか知っているのか?血も涙もないし、手段を選ばない。関係の無い女子供を巻き込んで平気で殺すような暗殺集団なんだぞ!」

「な、何を!我らを愚弄するのか?」

「知るかよ。ニキータ、お前達がライを殺そうとした時に周りに多くの怪我人が出たんだぞ!関係ない一般生徒だ。しかも怪我をした者の中には12歳の子もいたんだぞ。幸い治療が間に合ったから良いが、どのように言い訳をするんだ・・・ほら見ろ何も言えないだろ。まあ暫く一緒に暮らしてライの人となりを見るんだな。それとジャバウォックの事を人に聞いて回るのも良いさ」

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