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第18話 選択
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3人で話し合い、現状を確認する事にした。鑑定を使って部屋の中を鑑定していったが、やはり媚薬又は媚薬に含まれる何かが使われているというのが判った。だが精神操作の方までは判断できなかったが、何かしらの影響を受けているだろうとライが己の見解を伝えた。また、発生源や食い止める方法は判らなかった。
「そうね、ライがそう言うならそれで間違いないと思うよ」
「うん。メアリーがそう言うなら、そうなのでしょうね。ですから私もライ様の意見に賛成ですわ」
「僕の言う事を鵜呑みにしちゃっているけど、本当に良いの?」
「だってライがそう直感したんでしょ?昔からこういう時にライの直感が外れた事はないじゃない?」
「そ、そうかもね。とりあえず分かったけど、決して確証があるわけじゃなくて、あくまで直感が告げているだけだからね。そうだね、それを踏まえてこの後どうするか決めなきゃね。要はまだ開放していないギフトを解放するかどうかなんだよね。食料はご覧のとおりどうとでもなるし、食料不足により危機に陥る事は僕がいる限りないけど、今ここで時間を取ってギフトを解放したり、睡眠を取るような休憩を入れるか否かを決めなきゃなんだよね」
しかし二人は同時に首を横に振った。
「ここに長くいてはいけないような気がするの。既に長居し過ぎたのじゃないかしら?その媚薬の効果がまた出てきて既に体が熱くなり掛けているの。またおかしくなる前に早くここから出たいよ!」
「私もそうです。今はまだ先程よりはましですが、段々と変な気分になってくるのです。あの、本来の私じゃないですからね。私も可能な限り早く出たいと思いますので、危険かも分かりませんが、今はギフトを解放するのを止め、先に進みたいです」
二人の意見が一致し、ライも特に危険を犯し、ダンジョン内に留まってまでギフトを開放する必要がないと判断していた。本当はアンフェイクか空間認識を作りたかったのだが、それで出るかも分からない副作用にて何が起こるか正直分からない。地上にいれば周りに何人もの人がいて、万が一の時があってもなんとかなる可能性があるのだろうが、今は何が起こるかまだ分かっていないスキル作成の危険を冒す事の方がまずい、そう判断したのだ。
とりあえず3人共お腹が鳴っている状態なので、先に進む前に空腹を満たすだけの軽い物を食べその後、先を進む事にした。媚薬の効果が気になるにしても、それ位の時間は大丈夫だと判断したし、空腹のまま先を進む事の方が怖かった。
そうして装備を整えたり等の身支度を済ませ、ライが扉を開こうとしたが、メアリーがちょっとした質問をした。
「ねえこれどうするのよ?」
ライがクリエイティブで作り出した様々な物を指さしていた。
「またいつでも作れるし、このままでいいんじゃないの?どうせそのうち消えるんじゃないの?」
メアリーは呆れていた。散々散らかしておいてそのまま放置していくというからだ。ただ現実問題、確かにこれらを片付けて綺麗にして行っても仕方がないのと、切実な問題としてそれだけの時間が勿体なかった。因みにライは片付けは苦手で、普段は親かメアリーが部屋の片付けを手伝っていたりした。
「じゃあこの先に何が待ち受けてるか分からないけど、このまま行くよ。すぐに戦えるようにして警戒して行こう」
「うん。3人で無事に地上に戻ろうね」
「はい。地上に出て、私のファーストキスをやり直して貰うのですから、生きて出ましょうね」
そうして扉を潜ろうとしたが、ライが忘れてたと言い3人で腕を組み、額を合わせてえいえいおーと気合を入れていた。この世界でのスクラムを組んで気合を入れたのだ。ただ、ライは特にユリカが薬のまわりが早く、大胆な事を口走っているので、急がないとと判断していた。
そんなふうに乙女心が分からないあんぽんたんだった。媚薬の効果では無いのだ。
この機に乗じてユリカはライに振り向いて貰いたく、意を決してしれっと言ったのだ。
そんな2人の気持ちは、いくらライが鈍感でも平時なら流石に感じられたが、今は感じてあげられない位にテンパっていた。2人が無事であれば他は何もいらないと呟きながらライは扉を開け、剣を身構えたライを先頭に3人は扉の中に入って行くのであった。
「そうね、ライがそう言うならそれで間違いないと思うよ」
「うん。メアリーがそう言うなら、そうなのでしょうね。ですから私もライ様の意見に賛成ですわ」
「僕の言う事を鵜呑みにしちゃっているけど、本当に良いの?」
「だってライがそう直感したんでしょ?昔からこういう時にライの直感が外れた事はないじゃない?」
「そ、そうかもね。とりあえず分かったけど、決して確証があるわけじゃなくて、あくまで直感が告げているだけだからね。そうだね、それを踏まえてこの後どうするか決めなきゃね。要はまだ開放していないギフトを解放するかどうかなんだよね。食料はご覧のとおりどうとでもなるし、食料不足により危機に陥る事は僕がいる限りないけど、今ここで時間を取ってギフトを解放したり、睡眠を取るような休憩を入れるか否かを決めなきゃなんだよね」
しかし二人は同時に首を横に振った。
「ここに長くいてはいけないような気がするの。既に長居し過ぎたのじゃないかしら?その媚薬の効果がまた出てきて既に体が熱くなり掛けているの。またおかしくなる前に早くここから出たいよ!」
「私もそうです。今はまだ先程よりはましですが、段々と変な気分になってくるのです。あの、本来の私じゃないですからね。私も可能な限り早く出たいと思いますので、危険かも分かりませんが、今はギフトを解放するのを止め、先に進みたいです」
二人の意見が一致し、ライも特に危険を犯し、ダンジョン内に留まってまでギフトを開放する必要がないと判断していた。本当はアンフェイクか空間認識を作りたかったのだが、それで出るかも分からない副作用にて何が起こるか正直分からない。地上にいれば周りに何人もの人がいて、万が一の時があってもなんとかなる可能性があるのだろうが、今は何が起こるかまだ分かっていないスキル作成の危険を冒す事の方がまずい、そう判断したのだ。
とりあえず3人共お腹が鳴っている状態なので、先に進む前に空腹を満たすだけの軽い物を食べその後、先を進む事にした。媚薬の効果が気になるにしても、それ位の時間は大丈夫だと判断したし、空腹のまま先を進む事の方が怖かった。
そうして装備を整えたり等の身支度を済ませ、ライが扉を開こうとしたが、メアリーがちょっとした質問をした。
「ねえこれどうするのよ?」
ライがクリエイティブで作り出した様々な物を指さしていた。
「またいつでも作れるし、このままでいいんじゃないの?どうせそのうち消えるんじゃないの?」
メアリーは呆れていた。散々散らかしておいてそのまま放置していくというからだ。ただ現実問題、確かにこれらを片付けて綺麗にして行っても仕方がないのと、切実な問題としてそれだけの時間が勿体なかった。因みにライは片付けは苦手で、普段は親かメアリーが部屋の片付けを手伝っていたりした。
「じゃあこの先に何が待ち受けてるか分からないけど、このまま行くよ。すぐに戦えるようにして警戒して行こう」
「うん。3人で無事に地上に戻ろうね」
「はい。地上に出て、私のファーストキスをやり直して貰うのですから、生きて出ましょうね」
そうして扉を潜ろうとしたが、ライが忘れてたと言い3人で腕を組み、額を合わせてえいえいおーと気合を入れていた。この世界でのスクラムを組んで気合を入れたのだ。ただ、ライは特にユリカが薬のまわりが早く、大胆な事を口走っているので、急がないとと判断していた。
そんなふうに乙女心が分からないあんぽんたんだった。媚薬の効果では無いのだ。
この機に乗じてユリカはライに振り向いて貰いたく、意を決してしれっと言ったのだ。
そんな2人の気持ちは、いくらライが鈍感でも平時なら流石に感じられたが、今は感じてあげられない位にテンパっていた。2人が無事であれば他は何もいらないと呟きながらライは扉を開け、剣を身構えたライを先頭に3人は扉の中に入って行くのであった。
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